2025.06.16
大阪で店舗内装工事を依頼するなら?費用相場や業者の選び方まで徹底解説!
大阪で新規開業や店舗リニューアルを検討されている経営者の皆様にとって、店舗内装工事は事業を成功させるために重要なポイントになります。
理想の店舗空間を実現するためには、適切な業者選びと費用を把握することが大切です。
本記事では、大阪の地域特性を踏まえた内装工事の全知識を詳しく解説いたします。
目次
大阪で店舗内装工事を検討するなら知っておきたいこと
大阪での内装工事は、地域特性やテナント条件によって施工内容や予算に差が出ることもあります。
本章では、依頼前に知っておきたい基本的なポイントを解説します。
大阪の地域特性は?固有のテナント事情について
大阪の店舗物件には独特の特徴があります。
大阪には天神橋筋商店街をはじめ、多くの商店街が現在も活発に営業しています。
商店街内のテナントは一般的に賃料が抑えられており、坪単価10万円以下の物件も多数存在します。
このような立地では、コストを抑えながらも集客力のある店舗づくりが可能です。
大阪市内中心部では、10坪以下の小規模店舗が多く、効率的な空間活用が求められます。
特に梅田・心斎橋エリアでは、限られたスペースでの最大効率を追求した内装設計が重要となります。
狭小物件でも工夫次第で魅力的な店舗空間を作ることができるのが大阪の特徴です。
また、1階路面店と上階では賃料に大きな差があります。
心斎橋エリアの1階路面店は非常に高額ですが、上階では半額以下になることも珍しくありません。
この特性を活かして、予算に応じた最適な立地選択が可能です。
居抜きとスケルトンの坪単価の相場感
大阪での店舗内装工事費用は物件形態により大きく異なります。
居抜き物件の場合、坪単価は15万円から35万円程度で、工期は2から3週間が一般的です。
既存設備を流用できるため、コスト削減と短期間での開業が実現できます。
特に飲食店の場合、厨房設備がそのまま使えることで大幅な費用削減が期待できます。
一方、スケルトン物件では坪単価40万円から70万円程度となり、工期は1から2ヶ月を要します。
しかし、完全オリジナル設計が可能で、ブランドイメージに最適化された店舗づくりができるメリットがあります。
大阪エリアの価格帯は?店舗内装工事にかかる費用相場について
大阪での店舗内装工事は業種や工事内容によって費用が大きく変動します。
適切な予算設定のため、業種別の坪単価相場や見積もりの注意点について詳しく解説します。
業種別坪単価一覧
業種ごと(飲食店・サロン・クリニックなど)の坪単価目安や、主要内訳(什器・空調・厨房設備など)を表形式で解説します。
業種 | 居抜き物件(坪単価) | スケルトン物件(坪単価) | 主要設備費用 |
---|---|---|---|
飲食店 | 20万円~50万円 | 40万円~80万円 | 厨房設備:300万円~ 空調設備:坪3万円~ 什器・照明:100万円~ |
美容室 | 25万円~45万円 | 45万円~75万円 | シャンプー台:1台50万円~ セット椅子:1台20万円~ 照明設備:坪5万円~ |
アパレル | 15万円~30万円 | 30万円~50万円 | 什器・ハンガーラック:100万円~ 照明設備:坪4万円~ 試着室:1室30万円~ |
クリニック | 30万円~60万円 | 50万円~90万円 | 医療機器:500万円~ 受付システム:100万円~ 待合室設備:200万円~ |
工事内容による価格変動について
内装工事費用は選択するグレードにより大きく変動します。
エコノミーグレードでは坪単価20万円から30万円程度で基本的な内装工事が可能です。
標準的な材料を使用し、必要最小限の設備で店舗運営に支障のない仕上がりを実現します。
スタンダードグレードは坪単価30万円から50万円で、デザイン性と機能性のバランスが取れた内装工事となります。
多くの店舗がこの価格帯で工事を行っており、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
プレミアムグレードでは坪単価50万円から80万円となり、高品質な材料と設備により、ブランドイメージを強く印象づける店舗空間を創造できます。
また、追加費用が発生しやすい要素として、以下が別途必要になることがあります。
- 電気容量増設:50万円〜150万円
- 給排水工事:30万円〜100万円
- 空調設備:坪単価3万円〜8万円
- 防音工事:坪単価5万円〜15万円
見積もりの見方と注意点
相場より著しく安い見積もりには注意しましょう。
相場より安い場合、材料品質の低下や施工品質の妥協のほか、追加費用の後請求や工期遅延のリスクなどが潜んでいる可能性があります。
見積もりを確認する際は、以下の項目を重点的にチェックしましょう。
- 材料費・労務費・諸経費の内訳が明記されているか
- 追加工事の条件が明確化されているか
- 保証期間とアフターサービス内容が記載されているか
- 工期とペナルティ条項が設定されているか
店舗内装工事の流れとスケジュールの目安
店舗内装工事を成功させるには、適切なスケジュール管理と行政手続きとの並行処理が重要です。
工事の各段階と必要な手続きについて詳しく解説します。
打ち合わせからオープンまでの流れ
店舗内装工事は大きく3つの段階に分かれます。
- STEP
企画・設計
企画・設計段階では1〜2ヶ月を要します。
標準的なスケジュールの流れは以下の通りです。
- 初回打ち合わせ、ヒアリング:1週間
- 基本設計とプラン提案:2〜3週間
- 実施設計と詳細図面作成:2〜3週間
- 見積もり調整、契約:1週間程度
この段階で綿密な計画を立てることが、後の工程をスムーズに進めるカギとなります。
- STEP
施工
施工段階は2〜4週間が目安です。
標準的なスケジュールの流れとおおよその日数は以下の通りです。
この期間中は騒音や粉塵が発生するため、近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
- 解体・スケルトン工事:3〜5日
- 電気・配管・空調工事:1〜2週間
- 内装仕上げ工事:1〜2週間
- 設備機器設置・調整:3〜5日
- STEP
完成・引き渡し
完成・引き渡し段階では1週間程度を見込みます。
- 社内検査・手直し:2〜3日
- 施主検査・修正対応:2〜3日
- 清掃・引き渡し:1〜2日
テナント契約や保健所申請について
店舗内装工事と行政手続きは、同時に進行をすることにより、開業時期の大幅な短縮が可能です。
特に飲食店を開業する場合、保健所へ行う申請は適切なタイミングが重要です。
事前相談は工事着工前に設計図面を持参して行い、営業許可申請は工事完了の10日前までに提出する必要があります。
実地検査は工事完了後、保健所による現地確認が実施されます。
並行処理を成功させるコツとして、設計段階での保健所への事前相談や、施工業者と行政書士の連携、検査スケジュールの事前調整、必要書類の早期準備が挙げられます。
これらを適切に管理することで、開業予定日の遅延を防ぐことができます。
大阪の店舗内装業者を選ぶポイント
信頼できる業者選びは店舗内装工事成功のための最重要ポイントです。
大阪の地域特性を活かした業者選択と、失敗しないためのチェックポイントを詳しく解説します。
地元業者のメリットとデメリット
地元業者には独特の強みがありますが、特に迅速な対応とフットワークの良さは最大の魅力です。
地元業者は、急なトラブルや変更要求にも素早く対応できるため、工期短縮や細かな調整が可能です。
また、大阪特有の規制や慣習への理解も深く、行政手続きや近隣対応もスムーズに進められる点がメリットといえるでしょう。
さらに、地域密着によるコストパフォーマンスの良さも見逃せません。
移動時間や宿泊費などの間接費用を抑えられるため、同品質の工事をより安価で提供できることが多いです。
アフターサービスの充実も期待でき、開業後のメンテナンスや小規模修繕にも迅速に対応してもらえます。
一方で、デザイン力にばらつきがあることや、最新トレンドへの対応が遅れる場合があること、大規模プロジェクトへの対応に限界があることなどのデメリットも存在します。
内装業者を選ぶチェックリスト
信頼できる内装業者を選ぶためには、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。
- 建設業許可を得ているか(500万円以上の工事の場合)
- 業種特有のノウハウを持っているか
- 損害保険と労災保険の両方に加入しているか
- アフターサービス体制が明確か
- 見積もり内容が詳細か
建設業許可の有無は500万円以上の工事では法的に必要です。
また、同業種での施工実績があることで、業種特有のノウハウを持っていることが確認できます。
保険加入状況では損害保険と労災保険の両方に加入しているかもチェックしましょう。
さらに、アフターサービス体制が明確か、見積もり内容が詳細かも必須の確認事項です。
これらが曖昧な業者は避けた方が賢明でしょう。
推奨される確認事項として、以下の点もチェックしておくと安心できます。
これらの要素を総合的に判断することで、最適な業者を選択することが可能です。
- 設計士・建築士の在籍
- 施工管理技士の配置
- ISO認証等の品質管理体制
- 職人の技術レベル
- 過去のトラブル対応実績
大阪の店舗内装工事おすすめ業者紹介
数多くの内装業者が存在する大阪エリアで、特に信頼性と実績を兼ね備えた優良業者をご紹介します。
具体的な特徴と強みを詳しく解説しますので、業者選びの参考にしてください。
株式会社オールメイク

株式会社オールメイクは、兵庫・大阪・京都・奈良・和歌山を含む関西一円に対応する内装専門会社です。
年間100件以上の店舗・建物修繕実績を誇り、建築修繕事業から発展した確かな技術力を持っています。
株式会社オールメイクの最大の強みは完全自社一貫体制です。
設計から施工、アフターケアまで一括対応することで、品質管理の徹底と中間マージンの削減を実現しています。
これにより、高品質でありながらコストパフォーマンスに優れた内装工事を提供できます。
多業種対応実績も豊富で、飲食店、美容室、ドッグサロンなど幅広い業種での施工経験があります。
建物修繕事業出身という背景から、構造的専門知識が豊富で、安全性と耐久性を重視した施工を行っています。
- 飲食店(カフェ・レストラン・居酒屋)
- 美容関連(美容室・エステサロン・ネイルサロン)
- サービス業(ドッグサロン・整体院)など多岐にわたります。
関西圏内での素早いフットワークにより、急な要望やトラブルにも迅速に対応できることも大きな魅力です。
主なサービス内容 | 住宅内装リフォーム 店舗・オフィス内装工事 プラント設備工事 アフターメンテナンス |
対応エリア | 大阪府 京都府 兵庫県 奈良県 和歌山県 |
電話番号 | 0120-453-150 |
公式サイト | www.allmake.jp |
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店舗内装工事で使える補助金・助成金制度
店舗内装工事の初期投資を軽減する各種補助金制度について解説します。
適切な制度を活用することにより、大幅なコスト削減が可能です。
大阪府・市町村の補助制度
大阪府や市町村には、店舗内装工事の費用負担を軽減する補助金制度が複数存在します。
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業再構築補助金
小規模事業者持続化補助金は、補助上限200万円(創業型の場合)、補助率2/3以内で、内装・設備工事費用が対象となります。
年3回程度募集が行われており、比較的活用しやすい制度です。
事業再構築補助金は補助上限最大1億円、補助率1/2〜3/4で、新業態への転換時の改装費が対象です。
大規模な業態変更を伴う場合には非常に有効な制度といえます。
制度活用のための手続きと注意点
補助金申請を成功させるためには、適切な準備と手続きが必要です。
申請前準備として、事業計画書の作成を行い、見積書の取得や(3社以上推奨)、必要書類の事前確認、申請期限の確認を行いましょう。
特に事業計画書は審査において重要な要素となるため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
申請の際は、以下の点に注意しましょう。
これらの条件を満たさない場合、補助金の返還を求められる可能性があります。
- 着工前申請が原則
- 補助対象経費の明確化
- 実績報告の義務
- 返還リスクの理解
よくある質問
店舗内装工事に関してよく寄せられる質問と回答をまとめました。
計画段階での疑問解決にお役立てください。
Q
店舗内装工事の期間はどれくらいかかりますか?
A
規模により異なりますが、10坪程度の店舗で2〜4週間が目安です。居抜き物件は2〜3週間、スケルトン物件は3〜4週間程度を見込んでください。
Q
内装工事と原状回復工事は別ですか?
A
内装工事と原状回復工事は別工事です。内装工事は新たに店舗を作る工事で、原状回復工事は退去時に元の状態に戻す工事です。
Q
工事中の近隣対応はどうするべき?
A
工事開始前の挨拶回りが重要です。施工業者と連携し、騒音時間の配慮や適切な養生を行います。
Q
工事費用は分割支払いできますか?
A
多くの業者で分割支払いに対応しています。一般的には着手金30%、中間金40%、完了金30%の3回払いが主流です。
Q
自分で什器を持ち込むことは可能ですか?
A
可能です。ただし、搬入タイミングや設置責任の所在を事前に業者と調整することが重要です。
まとめ
大阪での店舗内装工事は、費用相場や業者選びのポイントを押さえることが成功のカギです。
地域特性を活かした効率的な空間活用と、信頼できる業者との出会いが何より重要です。
成功のポイントとして、相場より安い見積もりに注意することや、飲食業の場合は保健所等行政手続きとの同時進行を行うこと、補助金制度を積極的に活用すること、アフターサービス体制の確認などが挙げられます。
まずは複数の実績豊富な業者に見積もり・相談をして、納得のいく店舗づくりを目指しましょう。
信頼できる業者選びが、大阪での理想の店舗実現への第一歩となります。