コラム    

マンション大規模修繕費用を抑える4つの方法|補助金・見積比較で修繕費を削減

マンションや賃貸不動産の大規模修繕は、建物の長寿命化に必要な重要な工事ですが、その費用は大きな負担になります。

しかし、数百万円から数千万円単位の費用がかかることもあり、管理組合や所有者にとっては大きな負担となります。この記事では、大規模修繕費用を抑える具体的な方法や制度活用、費用不足時の対処法まで、実践的な情報をわかりやすく解説します。

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目次

大規模修繕工事の費用平均相場

マンションや賃貸不動産の大規模修繕工事は、一戸あたりの費用ではなく建物全体の規模によって大きく異なります。以下では、一般的な目安としての費用相場を紹介します。

大規模修繕の費用は、マンションの戸数や築年数、劣化の進行度、対象となる工事範囲によって異なりますが、おおむね以下のような水準が平均的です。

マンション規模想定費用相場備考
10〜20戸約1,000万〜2,500万円外壁塗装+屋上防水+共用部修繕を含む
30〜50戸約2,500万〜5,000万円仮設足場・外構修繕・設備更新も視野
100戸以上8,000万円〜1.5億円以上長尺シート、給排水管の更新を含むケースあり

費用の内訳は以下のように構成されることが多いです。

  • 足場仮設費:約15〜20%
  • 外壁補修・塗装工事:約30%
  • 防水工事(屋上・バルコニー等):約20%
  • シーリング打ち替え:約10%
  • 給排水や設備工事など:残りの割合

また、建物の形状や立地(都市部や郊外)、工法の選定によっても価格帯は上下するため、複数の施工業者に見積もりを依頼し、自分の物件に合った価格かどうかを精査することが重要です。

賃貸マンションなどの大規模修繕費用を抑えるための4つの削減方法とは

賃貸マンション大規模修繕の費用相場の削減には様々な方法があります。代表的なものとしては、以下の4つが挙げられます。

  1. 助成金・補助金を活用して費用を削減
  2. 修繕時には見積もりを比較して決める
  3. 定期点検を行い大規模修繕前に対策する
  4. 管理会社任せで修繕工事を進めない

これらの方法について、詳しくは以下で詳しく解説します。

マンションの大規模修繕費用を抑える方法1.助成金・補助金を活用する

大規模修繕は、マンション管理において避けては通れない課題です。しかし、費用負担は決して軽くなく、所有者にとって大きな悩みの種となっています。そこで、今回はマンションや不動産の大規模修繕費用を抑えるための効果的な方法についてご紹介します。

国や自治体では、大規模修繕に関連する様々な助成金や補助金制度を設けています。これらの制度を活用することで、修繕費用の負担を軽減することが可能です。

各自治体のホームページなどに補助金などの情報が記載されていることもあるのでまずは確認してみましょう。

マンションの大規模修繕費用を抑える方法2.修繕時には見積もりを比較して決める

大規模修繕を行う際には、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。業者の得意分野や価格設定は異なるため、比較検討することで、よりお得な条件を見つけることができます。

見積もりを比較する際のポイントは、工事内容、材料費、人件費、保証期間です。どの範囲まで工事が含まれているのか、使用する材料の質や種類、必要な人員数や作業時間、工事完了後の保証期間を確認しましょう。複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格で工事を依頼することができます。

大規模修繕は費用がかかるため、事前にしっかり準備することが重要です。今回紹介した方法を実践することで、費用を抑えながら、建物を長持ちさせることができます。

マンションの大規模修繕費用を抑える方法3.定期点検を行い大規模修繕前に対策する

大規模修繕は、マンションや不動産にとって多額の費用がかかるため、オーナーや管理組合にとって大きな課題です。しかし、適切な対策を講じることで、費用を削減することができます。その中でも、効果的な方法の一つが、定期点検による早期発見・早期対応です。

定期点検とは、建物の状態を定期的に調査し、劣化や不具合を早期に発見することを目的としたものです。早期に発見することで、大規模修繕の必要性を先延ばししたり、小規模な修繕で済ませたりすることが可能となり、費用を抑えることができます。

例えば、外壁や屋根のひび割れ、雨漏り、鉄筋の腐食などは、放置しておくと大規模な修繕が必要となり、費用も膨らんでしまいます。しかし、定期点検で早期に発見できれば、小規模な補修で済ませることができ、費用を大幅に削減することができます。

定期点検は、専門の業者に依頼するのが一般的ですが、費用を抑えるために、自主点検を行うことも可能です。自主点検は、特別な知識や技術は必要ありませんが、建物の構造や劣化の兆候についてある程度の知識が必要です。

定期点検は、大規模修繕費用の削減だけでなく、建物の寿命を延ばす効果もあります。建物の状態を把握することで、適切なメンテナンスを行うことができ、建物の寿命を延ばすことができます。

定期点検は、大規模修繕費用の削減と建物の寿命を延ばすために、非常に重要な取り組みです。オーナーや管理組合は、定期点検を積極的に実施し、建物の維持管理に努めることが大切です。

マンションの大規模修繕費用を抑える方法4.管理会社任せで修繕工事を進めない

マンションの大規模修繕においては、管理会社任せで工事を進めるのではなく、居住者自身もある程度の知識を持って主体的に関わる必要があります。

管理会社は利益を追求する事業者であるため、必ずしも居住者の利益を最優先に考えてくれるとは限りません。また、専門知識が不足している場合、必要以上の工事を提案される可能性もあります。

居住者が主体的に関わることで、以下のようなメリットがあります。

  • コスト削減: 居住者自身が複数の業者から見積もりを取ることで、コストを抑えることができます。
  • 品質向上: 居住者自身が工事内容を把握することで、より質の高い工事を求めることができます。
  • トラブル防止: 居住者自身が工事に積極的に関わることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

管理会社との連携は不可欠ですが、主体的に情報を収集し、意思決定を行うことで、より良い大規模修繕を実現することができます。費用と品質のバランスを意識し、建物の価値と安全性を守りましょう。

大規模修繕は新東亜工業|東京・神奈川・埼玉・千葉のマンション修繕はお任せ!

マンションの資産価値を守るなら、新東亜工業の大規模修繕工事

新東亜工業は、東京を中心にマンション大規模修繕の多くの実績を持つ専門業者として建物の寿命を延ばし、快適な住環境を提供します。

新東亜工業の大規模修繕工事の特徴
  • 自社一貫施工で高品質・低コスト
    新東亜工業では、調査から施工、アフターサービスまでを自社で一貫して行うため、中間マージンが発生せず、コストを抑えながら高品質な工事を実現します。
  • 経験豊富な職人による確かな技術
    20年以上の経験を持つ熟練の職人が最新の技術とノウハウを活かし、細部にまでこだわった施工を提供します。
  • 明確な見積もりと安心の保証制度
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大規模修繕工事をご検討中の方は、ぜひ新東亜工業にご相談ください。経験豊富なスタッフが、最適なプランをご提案いたします。

修繕費が足りないときの5つの対処法

大規模修繕の資金が不足している場合も、柔軟な対応と戦略的な判断で乗り越えることが可能です。ここでは、具体的な5つの対処法を紹介します。

緊急性とコスト効果を重視して修繕内容を最適化

予算が限られている場合は、修繕範囲を再検討し、早急に対応が必要な箇所を優先しましょう。たとえば雨漏りや構造部の劣化などは放置による被害拡大を招くため、短期的に投資効果の高い工事から着手するのが賢明です。

修繕積立金の見直しと住民の合意形成

今後の費用不足を回避するためには、月々の修繕積立金の見直しが不可欠です。住民に対して費用の根拠や必要性を丁寧に説明し、管理組合として合意形成を図るプロセスが鍵となります。

修繕ローンを活用して一時的な資金不足に対応

金融機関では、管理組合向けの修繕ローンを提供している場合があります。金利や返済条件を確認し、将来の賃料収入や積立金で返済可能かを検討の上、計画的な借入を行いましょう。

補助金・助成金の再調査と活用

自治体によっては、耐震化・省エネ・バリアフリーといったテーマで使える助成制度があります。一度申請を見送った制度も年度ごとに条件が変わることがあるため、定期的な確認が重要です。

長期修繕計画を再構築し資金不足の根本対策に

今回の資金不足を一時的なトラブルで終わらせず、将来に向けての改善につなげましょう。建物診断結果や修繕履歴をもとに、現実的かつ柔軟性のある長期修繕計画を作成し、段階的な備えを行うことが肝要です。

実録!7階建てマンションの大規模修繕工事の流れと費用・施工事例

東京都墨田区にある7階建てマンションにて、ワンオーナー物件の大規模修繕工事を新東亜工業が対応しました。外壁の塗装やシーリングの補修、防水工事の必要性、見積比較の不安など、オーナー様の悩みに対しどのような提案と判断を行ったのか——その一連の流れを、実際の会話を交えながらご紹介します。

お問い合わせ〜現地調査|過去施工の確認と細部の劣化診断

工事のきっかけは「前回の色選びに失敗した」「屋上防水は5年前に済ませたが今回も必要か不安」といったメール相談でした。

お客様とのやり取り
お客様:「屋上の防水は5年前にやってるんですけど、それでもやるべきですか?」
新東亜工業:「一度状態を拝見してから判断しましょう。無理にやる必要がなければ省く判断もできます」

現地では図面をもとにバルコニーや外壁、庇などを細かく確認。シーリングの劣化が目立ったため、全撤去と打ち替えの提案を行いました。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「ここのシーリング、かなりひび割れてます。全て打ち替えですね」
お客様:「これ全部やるとなると…かなりの距離ですよね?」
新東亜工業:「ざっと見ても1000mは超えてきます」

見積り提示|屋上防水の有無で2プラン提案+実数精算の説明

調査後は「屋上防水あり・なし」2パターンの見積を作成。各項目の違いと予算の幅をわかりやすく提示しました。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「下地補修は“実数精算”になります。今見えてない部分も足場を組んでから補修範囲を確定します」
お客様:「100万円とか一気に増えることもありますか?」
新東亜工業:「状態は悪くないので10〜20万円程度の上下です。むしろ減る可能性もありますよ」

他社と比較されることも想定し、工事項目の説明や「新規打設」のリスクも正直に伝えました。

契約成立|「新規打設」との違いを丁寧に解説し信頼獲得

価格では他社より若干高めだったものの、工法や保証内容の丁寧な説明でご納得いただきました。

お客様とのやり取り
お客様:「他社には“新規打設”って書いてあります」
新東亜工業:「それは既存シールを撤去せず上からかぶせる方法で、密着不良やひび割れの原因になります。当社では必ず撤去・打ち替えを行います」

結果、「屋上防水なしプラン(852万円)」でご契約いただきました。

着工前の打ち合わせ|色決め・足場・近隣への配慮も徹底

工事前の打ち合わせでは、オーナー様が特に重視されたのが「色の選定」。過去2回の失敗を経て、今回は慎重に。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「今回は色のイメージをどうされたいですか?」
お客様:「前の2回、どちらもイメージと違って…。今回は絶対に失敗したくない!」

色見本板を用意し、納得のいく色を選定。中学校敷地への足場越境や1階テナントのバイク駐輪スペース確保など、周辺環境への配慮も抜かりなく実施しました。

工事中の対応|トラブルの早期発見と柔軟な対応で信頼感

施工中には、前回業者が「増し打ち」を行っていた痕跡を確認。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「やはり前回は増し打ちでしたね。しっかり撤去してから打ち換えますのでご安心ください」
お客様:「やっぱり!最初に“それはダメ”って言ってもらえて良かったです」

さらにバルコニー防水ではガス配管の位置により仕上げ調整を行うなど、現場での判断力も発揮。仕上がりにはご満足いただけました。

お客様とのやり取り
お客様:「本当にイメージ通りの外壁色で嬉しいです。母も喜んでました!」

引き渡しと今後の対応|最終確認と事務手続きまで丁寧に対応

完工後は外回りも含めた最終チェックを実施。仕上がりの満足度は非常に高く、保証書や請求書もスムーズに手配されました。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「この庇も塗装・防水完了済みです」
お客様:「本当にきれいになってよかった。ありがとうございました!」

工事概要まとめ

  • 契約金額:852万円(屋上防水なしプラン)
  • 施工期間:約50日間

本事例を通じて、オーナー様の不安や悩みに寄り添いながら、適切な判断と施工を提供することの重要性が見えてきます。

「前回の修繕に不満がある」「見積内容が適正か判断できない」とお感じの方は、ぜひ一度ご相談ください。

大規模修繕の見積もりの重要性

大規模修繕を成功させるうえで、正確で信頼性の高い見積もりの取得は欠かせません。なぜなら、工事の品質、コスト、スケジュールすべての基盤になるからです。

なぜ見積もりが重要なのか?

見積書は、工事内容・数量・単価・材料費・人件費・諸経費・保証など、すべての工事要素を数値化したものであり、「どこに、どれだけのお金がかかるのか」を明確にします。適正な見積もりがなければ、以下のようなリスクを招く可能性があります。

  • 不必要な工事を含められてしまう
  • 同じ内容でも過剰なコストが発生する
  • 後から追加費用を請求される可能性がある
  • 工事品質の低下やトラブルの原因になる

見積もりを正確に取るためのポイント

  • 建物診断を実施する
     見積取得前に建物診断(劣化調査)を行い、修繕が必要な箇所を把握することが重要です。
  • 修繕設計書をもとに依頼する
     設計書があることで、各社が同じ条件で見積もるため、正確な比較ができます。
  • 複数業者からの相見積もりを取る
     3社以上から見積もりを取り、価格と内容を総合的に比較しましょう。
  • 見積内容の詳細までチェックする
     総額だけでなく、内訳の「数量」や「単価」の妥当性をチェックします。

見積もりは単なる価格比較ではなく、「信頼できる業者かどうか」「どこに力を入れているか」を見極める材料でもあります。誤解やトラブルを防ぎ、コストと品質を両立させるためにも、見積もりの取得と精査は必ず行うべき工程です。

長寿命化促進税制で税負担を軽減するには

マンションの修繕費負担を軽減するための支援制度として、「長寿命化促進税制」の活用があります。要件や適用工事、得られる税制メリットについて確認しましょう。

適用条件と対象となる工事内容

「長寿命化促進税制」は、修繕積立金の適正な運用や、耐震改修・省エネ改修などの特定工事を行った場合に適用されます。適用には一定の条件があり、事前に要件を確認しましょう。

所得税・固定資産税の軽減効果とは

この制度により、

  • 所得税の特別控除(特定工事費の10%)
  • 固定資産税の減額(工事費の30%相当)

といった恩恵が受けられます。事前に税理士や専門家に相談しておくと安心です。

大規模修繕工事でよくある質問

ここでは大規模修繕工事でよくある質問を紹介します。工事費用や施行中の疑問をまとめました。

Q

大規模修繕で10戸のマンションではどのくらいが費用目安?

A

10戸のマンションの大規模修繕の費用は、規模や建物の状態、修繕内容によって異なりますが、一般的には1000万円から1,500万円程度が目安とされています。具体的な費用は、外壁や共用部分の修繕内容、使用する材料の種類によって変動するため、詳細な見積もりを施工業者で確認しましょう

Q

マンション大規模修繕時にエアコンは使用できる?室外機はどうする?

A

大規模修繕中でも基本的にはエアコンの使用は可能ですが、外壁塗装や防水工事の際には一時的に使用を控える必要がある場合があります。室外機は、作業に支障がない限りそのまま設置された状態で保たれることが一般的です。ただし、工事の進捗によっては室外機を一時的に移動させる場合もあるため、管理組合や施工業者からの指示に従ってください。

Q

マンション大規模修繕の際のベランダの荷物やアンテナはどうすればいい?

A

大規模修繕の際には、ベランダの荷物は一時的に室内に移動させる必要があります。特に、外壁塗装や防水工事の影響を受けやすいものは、工事開始前に片付けてください。また、テレビアンテナや物干し竿も取り外しが必要になる場合がありますので、事前に管理組合や施工業者の指示に従い、適切に対応してください。

Q

大規模修繕の際に洗濯物は外に干せる?

A

大規模修繕期間中は、外壁工事や塗装の影響でベランダに洗濯物を干すことが制限されることがあります。工事用のネットやシートが張られるため、日光が遮られたり、塗料やホコリが付着する可能性があります。管理組合や施工業者からの案内に従い、洗濯物は室内で乾かすか、コインランドリーの利用を検討してください。

Q

大規模修繕の際に立ち会いや在宅が必要なことはある?

A

大規模修繕では、住戸内に立ち入る必要のある作業が発生する場合があります。例えば、配管の点検やベランダ側のサッシ工事などが該当します。その際には、居住者の立ち会いや在宅を求められることがあるため、事前に管理組合や施工業者からの連絡を確認し、予定を調整してください。それ以外の工事については基本的に在宅の必要はありませんが、作業内容によって異なるため、詳細は管理組合の案内を確認することが重要です。

この他、大規模修繕のよくある質問について知りたい方は以下の記事をご覧ください

まとめ|費用を抑えても質を落とさない修繕を目指そう

マンションの大規模修繕費用を抑えるためには、補助金の活用や業者選びの工夫、定期点検など、できる工夫を重ねることが重要です。

同時に、品質や安全性を犠牲にしないことも忘れてはなりません。適切な判断と準備が、費用対効果の高い修繕につながります。

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