東京都の中規模修繕は新東亜工業へ!マンション工事 の費用は高い?安い?工事期間や大規模修繕工事との違いとは

マンションの修繕工事には、規模によって「大規模修繕」と「小規模修繕」の2種類がありますが、最近では、その中間的な「中規模修繕」という選択肢も注目されています。このページでは、中規模修繕について詳しく解説します。

中規模修繕で行われる工事内容、大規模修繕や小規模修繕との違い、工事期間や費用相場、分散方式についても説明します。マンションの中規模修繕を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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中規模修繕工事とは?

マンションの修繕工事には、大規模修繕と小規模修繕の間に位置する「中規模修繕」があります。これは、大規模修繕ほど大掛かりではなく、小規模修繕よりも範囲が広い修繕工事を指します。

中規模修繕では、屋上防水や外壁改修、共用部分の改修、電気・機械設備の交換などを行います。大規模修繕と比べて費用を抑え、工期も短くて済みます。また、部分的な修繕のため、居住者への影響も最小限に抑えられます。

一方、中規模修繕は、大規模修繕ほど効果が長続きしないというデメリットもあります。そのため、将来的に大規模修繕が必要になる可能性があります。

中規模修繕を行うかどうかは、マンションの状況や居住者のニーズによって異なります。大規模修繕と小規模修繕のどちらかだけでは対応できない場合に、中規模修繕を行うことが検討されます。

中規修繕工事で行われる修繕工事の内容

中規模修繕工事は、マンションの寿命を延ばすために重要な工事です。主に以下の内容が含まれます:

  • 屋上防水・屋根改修: 屋上の防水層を新しくしたり、屋根を補修したりします。
  • 外壁改修や外壁の補修: 外壁の塗装やタイルの補修を行います。
  • マンション共用部や建具改修: 共用廊下やエレベーターホールの塗装、建具の交換などを行います。
  • 天井や壁・床の改修: 天井や壁のクロス張り替え、床の補修などを行います。
  • 電気・機械設備の交換や改修: 電気系統や給排水設備、エレベーターなどの交換や改修を行います。

これらの工事が行われることで、マンションの美観を維持し、住環境を改善することができます。

屋上防水・屋根改修

中規模修繕工事で行われる代表的な項目の一つに、屋上防水・屋根改修があります。 屋上や屋根は、常に雨や風、紫外線にさらされているため、経年劣化による損傷が起きやすい場所です。 防水層の劣化やひび割れ、棟板や瓦の破損などが発生すると、雨漏りや建物内部への浸水につながる可能性があります。

中規模修繕工事では、屋上防水や屋根の現状を調査し、必要に応じて防水層の塗り替えや補修、棟板や瓦の交換を行います。 また、雨樋や換気設備などの点検・清掃も同時に行うことで、建物の防水性を向上させ、雨漏りを防ぎます。

以下に、屋上防水・屋根改修でよく行われる作業内容は以下になります。

  • 防水層の塗り替え
  • 防水層の補修
  • 棟板や瓦の交換
  • 雨樋の清掃
  • 換気設備の点検・清掃

屋上防水や屋根改修は、建物の寿命を延ばし、居住性を向上させるために重要な工事です。 中規模修繕工事の際には、専門業者に相談し、建物の状態に適した改修方法を検討することが大切です。

外壁改修や外壁の補修

中規模修繕工事では、外壁改修や外壁の補修など、さまざまな修繕工事が行われます。外壁は、経年劣化によってひび割れや塗装の剥がれなどが発生します。放置しておくと、雨漏りや構造躯体の腐食などの原因となるため、定期的なメンテナンスが必要です。

外壁改修や外壁の補修には、塗装塗り替え、シーリング打ち替え、外壁タイルの張り替えなどがあります。塗装塗り替えは、外壁の汚れや剥がれた塗料を除去し、新しい塗料を塗り直す方法です。シーリング打ち替えは、外壁の目地部分の劣化を防ぐために、古いシーリング材を撤去し、新しいシーリング材を打ち替える方法です。外壁タイルの張り替えは、外壁タイルが破損した場合に、新しいタイルに張り替える方法です。

マンション共用部や建具改修

マンションの中規模修繕工事では、屋上防水・屋根改修や外壁改修、電気・機械設備の交換など様々な工事が行われますが、共用部や建具の改修も含まれます。

共用部とは、エレベーターホールや廊下、階段など、住民が共有して使用する部分のことです。建具とは、玄関ドアや窓、ベランダのドアなど、可動式の建具類のことです。

共用部や建具の改修は、経年劣化によって発生する損傷や不具合を修繕することで、マンションの美観や住み心地を維持することを目的として行われます。

具体的には、以下のような修繕が行われる場合があります。

  • 共用部
    • エレベーターホールや廊下の壁や床の補修
    • 階段の踏み板や手すりの交換
    • エントランスのドアや門扉の交換
    • 植栽の剪定や植え替え
  • 建具
    • 玄関ドアや窓の枠の補修
    • サッシの交換
    • ガラスの交換
    • 網戸の張り替え

共用部や建具の改修は、規模に応じて小規模修繕工事や中規模修繕工事の対象となります。小規模修繕工事の場合は、比較的軽微な損傷や不具合を修繕するのに対し、中規模修繕工事の場合は、より大規模な損傷や不具合を修繕したり、複数の共用部や建具を同時に改修することがあります。

共用部や建具の改修を行う場合は、事前に住民の合意を得る必要があります。また、工事期間中は騒音や振動などが発生するため、近隣住民への配慮が必要となります。

天井や壁・床の改修

中規模修繕工事では、建物の躯体には手を加えず、経年劣化によって傷んだ共用部分の修繕を行います。天井や壁・床の改修もその一つです。

経年劣化によって、天井はシミや汚れが目立つようになります。また、ひび割れや浮きが発生することもあります。中規模修繕工事では、これらの問題を解決するために、塗装の塗り替え、クロス(壁紙)の張替え、天井板の張り替えなどの対応が行われます。

壁もまた、経年劣化によって汚れやシミが目立つようになります。また、ひび割れや剥落が発生することもあります。中規模修繕工事では、塗装の塗り替え、クロス(壁紙)の張替え、モルタルの補修などの対応が行われます。

床は、経年劣化によって傷や汚れが目立つようになります。また、床鳴りや傾斜が発生することもあります。中規模修繕工事では、床材の張り替え、床の補修、床鳴りの補修、床の傾斜の調整などの対応が行われます。

中規模修繕工事は、大規模修繕工事よりも費用を抑えることができます。しかし、修繕範囲が限られているため、建物の耐久性を向上させることはできません。大規模修繕工事と中規模修繕工事のどちらを選択するかは、建物の状態や予算などを総合的に判断する必要があります。

電気・機械設備の交換や改修

マンションの中規模修繕とは、大規模修繕と小規模修繕の中間に位置する修繕工事です。一般的には、築後12~15年程度で実施されることが多く、外壁や屋上、共用部分などの改修を中心に実施されます。

<電気・機械設備の交換や改修> 中規模修繕工事では、電気・機械設備の交換や改修も行われることがあります。これは、経年劣化によって発生するトラブルを未然に防ぎ、マンションの機能を維持するためです。

主な内容は以下のようなものがあります。

  • 電気設備: 屋外照明・非常用照明・動力配線・分電盤・インターホンなどの交換や改修
  • 機械設備: 給水ポンプ・排水ポンプ・エレベーター・給湯設備・換気設備などの交換や改修
  • その他: 防犯カメラ・オートロックシステムなどの追加・更新

これらの設備はマンションの生活に欠かせないものですので、定期的なメンテナンスや交換を行うことで、居住者の安全と快適な生活を確保することができます。

なお、電気・機械設備の交換や改修は、専門的な知識と技術が必要となるため、必ず信頼できる業者に依頼することが大切です。

大規模修繕工事と小規模修繕工事について

大規模修繕工事とは、建物の構造躯体や共用部分など、建物の重要な部分に大規模な改修を行う工事のことです。コンクリートの劣化や鉄筋の腐食など、建物の寿命を左右するような問題を解決することを目的として行われます。

一方、小規模修繕工事とは、大規模修繕工事よりも規模が小さく、建物の外壁や内装、設備など、部分的な修繕を行う工事のことです。雨漏りや設備の故障など、日常生活に支障をきたすような問題を解決することを目的として行われます。

大規模修繕工事と小規模修繕工事は、工事の規模や目的が異なりますが、どちらも建物を長持ちさせ、快適な生活環境を維持するために必要な工事です。

大規模修繕工事とは

大規模修繕工事とは、マンションの主要構造部分や共用部の劣化を防止し、長期的な建物の維持管理を目的として行われる大規模な工事のことです。大規模修繕工事では、屋上防水や外壁補修、共用部分の改修など、建物の全体的な修繕が行われます。

一般的に建築後12年目〜18年の間に実施されます。これは、建築基準法で定められた耐用年数に基づいており、定期的に建物の状態を維持するための措置として行われています。

国土交通省による大規模修繕の定義

修繕とは、経年劣化した建築物の部分を、既存のものと概ね同じ位置に概ね同じ 材料、形状、寸法のものを用いて原状回復を図ることをいいます。 ・大規模の修繕とは、修繕する建築物の部分のうち、主要構造部(壁、柱、床、は り、屋根又は階段)の一種以上を、過半(1/2 超)にわたり修繕することをいいます。

引用元:参考 法律上の手続きと補助・融資等の制度 – 国土交通省

マンション大規模修繕工事の際の工事期間について

マンション大規模修繕工事は、建物の価値を維持し、居住環境を快適に保つために必要な工事です。工事期間は、規模や建物の構造によって異なりますが、一般的には数ヶ月から1年程度かかります。

工事期間中は、住戸内での水回りの使用制限やベランダの使用制限などが発生する場合があります。また、騒音や振動が発生することもあります。そのため、居住者にとっては負担が大きい工事となります。

工事期間の短縮を希望する場合は、分散方式という方法を選択することができます。分散方式は、建物を複数のエリアに分け、順次工事を行う方法です。この方法であれば、一部の住戸のみが工事の影響を受けるため、負担を軽減することができます。ただし、分散方式は工事期間が長くなる傾向があります。

工事期間の短縮と負担軽減の両立を図るためには、事前に十分な計画と準備を行うことが重要です。計画段階では、工事内容や工期、費用などを詳細に検討する必要があります。また、工事中は住民への丁寧な説明と情報提供を行うことで、理解と協力を得ることが大切です。

小規模修繕工事とは

小規模修繕工事とは、マンションの経年劣化による軽微な損傷を部分的に補修する工事のことです。中規模修繕、大規模修繕工事よりも規模が小さく、費用も抑えられるのが特徴です。一般的な建物のメンテナンスの延長としての規模感で行われます。

具体的には、屋上防水・屋根改修、外壁改修や外壁の部分的な補修、マンション共用部や建具の軽微な改修、天井や壁・床の改修、電気・機械設備の改修や調整などです。

小規模修繕工事は、一般的に5年~10年程度の期間で行われることが多く、大規模修繕工事の前段階として実施されることが多いです。

マンション小規模修繕工事の際の工事期間について

マンションの小規模修繕工事の工事期間は、修繕する箇所や規模によって異なります。一般的には、数日から数週間程度で完了することが多いです。

小規模修繕工事は、大規模修繕工事と比較して、比較的短期間で完了することが可能です。これは、小規模修繕工事は部分的な修繕であるため、足場などの仮設工事が必要ない場合が多いからです。

ただし、工事期間はあくまで目安であり、実際には天候や工事内容によって変動する可能性があります。また、修繕箇所以外の場所にも影響が出る場合や、工事が複雑な場合は、さらに時間がかかることもあります。

小規模修繕工事を行う際には、あらかじめ工事期間について確認しておくことが大切です。工事業者と相談して、工事期間を明確にすることで、生活への影響を最小限に抑えることができます。

東京都で中規模修繕をお考えなら新東亜工業へご相談ください

新東亜工業は、確かな技術力と豊富な経験を持つスタッフによる高品質な施工を提供しています。

中規模修繕時に行う外壁修繕や防水工事、タイル補修など、マンションやビルの修繕をトータルにサポート。

無駄なコストを抑えた自社施工に加え、工事後のアフターサポートも充実しており、長期的な安心をお届けします。建物の安全性と美観の維持をお考えなら、ぜひご相談ください。

社名株式会社新東亜工業
役員代表取締役社長 高井 強
所在地〒130-0001 東京都墨田区吾妻橋3-3-2吾妻橋アドバンスビル7階
TEL03-6658-5364
FAX03-6658-5365
創業平成21年5月
設立平成24年1月
資本金8,000万円
建設業許可東京都都知事許可
(般-4)第142885号
一級建築士事務所一級 東京都知事登録 第65008号
取引金融機関朝日信用金庫(向島支店)
事業内容総合建設業
顧問税理士上杉敏主税理士事務所

東京都内の対応エリア

千代田区墨田区渋谷区板橋区
中央区江東区中野区練馬区
港区品川区杉並区足立区
新宿区目黒区豊島区葛飾区
文京区大田区北区江戸川区
台東区世田谷区荒川区

新東亜工業の施工費用の目安

大規模修繕で行われる工事費の目安について施工内容ごとに分けて紹介します。

外壁塗装の工事費

規模内容費用相場
11階建 23世帯シリコン塗装540万円程度
9階建 18世帯シリコン塗装450万円程度
5階建 10世帯シリコン塗装320万円程度

屋根塗装の工事費

規模内容費用相場
4階建 8世帯シリコン塗装135万円程度
3階建 6世帯シリコン塗装120万円程度
2階建 5世帯シリコン塗装100万円程度

防水工事の工事費

規模内容費用相場
4階建ウレタン防水工事100万円程度
3階建屋上塩ビ防水工事60万円程度

タイル工事の工事費

内容費用相場
外壁タイル張替工事1,500円/枚 程度
外壁タイル清掃750円/枚 程度
外壁タイル補修400円/枚 程度

新東亜工業の東京都内の修繕工事の施工事例

ここでは新東亜工業の施工事例を紹介します。東京都内の施工事例について2つ紹介します。

【企業様】東京都新宿区Hビル 大規模修繕工事

塗装工事

【管理会社様】東京都台東区Aマンション 外壁修繕工事

タイル浮き補修

マンションにおける一般的な中規模修繕工事の流れ

マンションの中規模修繕工事は、外壁塗装や防水工事、給水管の交換など、規模が大きく複雑な作業が必要となるため、入念な計画と準備が必要です。

まず、マンションの管理組合が工事の必要性を判断し、調査・診断を行います。その後、住民への通達、修繕計画の策定、業者選定といった段階を経て、実際に工事が開始されます。

工事中は、仮設工事や修繕工事の実施、完了後の最終点検・検査など、様々な工程があります。これらの工程を確実に進めることで、安全で快適な居住環境を維持することができます。

中規模修繕工事の計画と準備

中規模修繕工事を実施する際には、事前に計画と準備が必要です。まずは、修繕が必要な箇所を調査・診断し、修繕計画を策定します。その後、施工業者を選定し、仮設工事を経て修繕工事を開始します。工事完了後は、最終点検・検査を行い、問題がなければ工事完了となります。

そのために施工業者についてどの業者を選ぶのか、また資金面についてなどの確認も必要になります。

中規模修繕工事の計画と準備には、専門知識と経験が必要となります。そのため、マンション管理会社や修繕コンサルタントなどに相談することをおすすめします。

中規模修繕工事前に調査・診断

マンションの中規模修繕工事を行う際には、工事前に必ず調査・診断を実施する必要があります。調査・診断は、建物の劣化状況を把握し、適切な修繕計画を立てるために重要な工程です。

調査・診断では、主に以下のような項目がチェックされます。

  • 建物の構造躯体
  • 外壁
  • 屋上
  • 共用部分
  • 設備

これらの項目を調査・診断することで、建物の劣化状況を正確に把握し、修繕が必要な箇所と修繕方法を決定することができます。また、調査・診断結果をもとに、修繕工事にかかる費用や工期を算出することも可能です。

調査・診断は専門の調査会社や診断士に依頼するのが一般的です。調査・診断にかかる費用は、調査内容や建物の規模によって異なりますが、数十万円から数百万円程度が目安となります。

中規模修繕工事は、建物の寿命を延ばし、快適な生活環境を維持するために重要な工事です。工事前にしっかりとした調査・診断を行い、適切な修繕計画を立てることが大切です。

中規模修繕工事を行う旨を住民へ通達

中規模修繕工事を行う際には、住民への周知と合意形成が重要です。工事の内容と目的を明確に伝え、工事期間とスケジュールを提示し、費用負担について説明し、住民からの質問や意見に真摯に対応しましょう。

中規模修繕工事は、マンションの維持管理にとって重要な取り組みです。住民の理解と協力を得るために、丁寧な説明と情報提供を心がけましょう。

中規模修繕工事の修繕計画の策定

マンションの中規模修繕工事を行う際には、綿密な修繕計画の策定が不可欠です。専門家による調査に基づいて、建物の劣化状況や不具合箇所を詳細に把握し、必要な修繕内容を洗い出します。

調査結果をもとに、修繕の範囲、工法、スケジュール、費用などを検討し、計画を立案します。また、中規模修繕工事は長期修繕計画に基づいて実施されます。長期修繕計画は、建物の将来的な修繕計画を定めたものであり、中規模修繕工事はその計画に沿って行われる必要があります。

長期修繕計画との整合性を確保することで、効率的な修繕の実施が可能となります。さらに、修繕計画は住民への説明と合意形成が必要です。計画の内容、費用、スケジュールなどを住民に説明し、理解と同意を得る必要があります。住民の意見や要望を考慮しながら、計画を調整することも重要です。

修繕計画は、具体的な内容に落とし込まれる必要があります。修繕箇所、工法、使用する材料、スケジュール、費用などを詳細に定めることで、工事の円滑な実施が可能となります。修繕計画は、必要に応じて見直されます。工事の進捗状況や環境の変化に応じて、計画を適宜見直すことで、より効果的な修繕の実施を目指すことができます。

中規模修繕工事は、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持するために重要な取り組みです。計画的な修繕の実施を通じて、マンションの良好な状態を維持しましょう。

中規模修繕工事の業者選定

マンションは経年劣化により、定期的に修繕工事が必要です。中規模修繕工事は、大規模修繕工事ほど大規模ではないものの、適切な業者選定が重要です。

中規模修繕工事の業者選びのポイントは、施工実績と信頼性、価格と提案内容、アフターフォローです。また、施工技術、契約時のコミュニケーション能力、保証内容も確認しましょう。

中規模修繕工事は、マンションの資産価値を維持するために重要な工事です。適切な業者選びを行い、安心して工事を任せられるようにしましょう。

仮設工事(足場設置など)

足場は、建物全体を覆うように設置される仮設の通路で、作業員の安全確保や資材の搬入・搬出に用いられます。足場の設置には、建物の構造や工事内容に合わせた専門的な知識と技術が必要です。

足場設置には、地上から組み立てる方法と吊り下げる方法の2種類があります。地上から組み立てる方法は、建物周辺に足場を組むスペースがある場合に採用されます。吊り下げる方法は、高層マンションや建物の形状が複雑な場合に採用されます。

仮設工事は、安全面を最優先に進めなければなりません。足場の設置や撤去作業は、専門の技術者が責任を持って行います。 また、足場を設置する際には、近隣住民への配慮も必要です。足場の設置によって日当たりが悪くなったり、騒音や振動が発生したりすることがあるため、事前に説明と謝罪を行うことが大切です。

仮設工事は、本格的な工事をスムーズに進めるための重要な準備段階です。安全面や近隣住民への配慮を充分に考慮しながら、確実な施工を行いましょう。

修繕工事の実施

ここからは実際に中規模修繕工事か始まります。

手順としては、修繕箇所調査、修繕計画策定、業者選定、仮設工事、修繕工事、最終点検・検査、工事完了・引き渡しなどがあります。適切な時期に実施することでマンションの寿命を延ばし、快適な居住環境を維持できます。

中規模修繕工事は、メリットとデメリットを考慮した上で、適切な時期に実施することが大切です。

工事の際には新たな問題が発覚したり、騒音などの住民トラブルも考えられるので事前にしっかり準備して適切な対応を行いましょう。

中規模修繕完了後の最終点検・検査

中規模修繕完了後は、施工内容や品質に問題がないことを確認するための最終点検・検査を実施します。最終点検・検査は、大きく分けて請負業者による中間検査と管理組合による竣工検査の2段階で行われます。

請負業者は工事が完了した段階で、自社による中間検査を実施します。中間検査では、施工ミスや不具合がないか、契約内容に沿った工事内容となっているかなどをチェックします。不具合や不備が発見された場合は、速やかに修繕・補修を行います。

中間検査で問題がなければ、管理組合による竣工検査が実施されます。竣工検査は、請負業者と管理組合の両方で行うもので、工事内容や品質、契約内容への適合性などを詳細に確認します。不具合や不備が発見された場合、請負業者は修繕・補修を行い、改めて竣工検査を受けます。

中規模修繕工事の完了後の最終点検・検査は、施工内容や品質の確認だけでなく、管理組合と請負業者との間のトラブルを回避するためにも重要です。最終点検・検査をしっかりと実施することで、安心して中規模修繕後のマンション生活を送ることができます。

工事完了・引き渡し

竣工検査に合格すれば、中規模修繕工事は完了となり、請負業者は工事を引き渡します。管理組合は、引き渡し後に最終的な確認を行い、問題がなければ工事代金の支払いなどを行います。

マンションの中規模修繕工事は、居住しながら行うことができるため、騒音や埃などによる生活への影響が小さく、費用を抑えることができます。しかし、工事が長期にわたるため、住民の理解と協力が不可欠です。

中規模修繕工事は、マンションの資産価値を維持し、快適な居住環境を確保するために必要な工事です。計画的に修繕を行うことで、マンションの寿命を延ばし、資産価値を高めることができます。

マンションの中規模修繕に必要な費用相場

マンションの中規模修繕に必要な費用相場は、規模や内容によって異なりますが、1戸あたり80万円前後、一般的には マンション1棟で約1,000万円~3,000万円 程度かかるとされています。

中規模修繕では、屋上防水や外壁改修、共用部の改修など、建物の寿命を延ばすために必要な工事が行われます。具体的な内容と費用の目安は以下の通りです。

  • 屋上防水・屋根改修: 1㎡あたり3,000円~8,000円
  • 外壁改修・外壁の補修: 1㎡あたり4,000円~10,000円
  • マンション共用部や建具改修: 1㎡あたり5,000円~15,000円
  • 天井や壁・床の改修: 1㎡あたり3,000円~8,000円
  • 電気・機械設備の交換や改修: 1台あたり10万円~100万円

これらの費用は、あくまでも目安であり、実際に掛かる費用は、建物の規模や築年数、修繕内容、施工業者などによって異なります。

また、中規模修繕では、分散方式を採用することで、費用を軽減することができます。分散方式とは、修繕箇所を分割して、数年かけて修繕を行う方法です。この方法を採用することで、一度に多額の費用を捻出する必要がなくなり、管理費や修繕積立金の負担を軽減することができます。

マンションの修繕は、建物を維持管理するために必要なものであり、適切な時期に修繕を行うことで、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持することができます。

マンション中規模修繕工事に用いられる分散方式について

中規模修繕工事において、工期の短縮や住民への負担軽減を目的として用いられるのが「分散方式」です。この方式は、建物をいくつかのブロックに分け、各ブロックごとに修繕工事を行うことで、全体的な工期を短縮し、一度に多くの住民が住まいを明け渡す必要をなくします。

分散方式の具体的な流れは、以下の手順で行われます。

  1. ブロック分け: まず、建物をいくつかのブロックに分けます。ブロックの分け方は、建物の構造や修繕内容によって異なります。
  2. 各ブロックの修繕計画: 各ブロックごとに修繕計画を立てます。修繕内容は、各ブロックの劣化状況や住民の要望によって異なります。
  3. 各ブロックの修繕工事: 各ブロックごとに修繕工事が行われます。工期は、ブロックの規模や修繕内容によって異なります。
  4. 完了検査: 各ブロックの修繕工事が完了したら、完了検査が行われます。検査では、修繕内容が計画通りに完了しているか、不具合がないかを確認します。

分散方式は、中規模修繕工事の工期短縮や住民への負担軽減に有効な方法です。ただし、管理が複雑になるため、事前に計画をしっかりと立てる必要があります。

中規模修繕・分散方式を採用するメリットとデメリット

中規模修繕・分散方式は劣化状況に応じて、必要な箇所にのみ補修を行うという方法です。これにより、一度に多額の費用がかかる大規模修繕に比べて、コストを抑えることができます。

しかし、中規模修繕・分散方式にもデメリットがあります。それは、補修箇所が多くなるため、管理が複雑になることです。また、補修箇所が分散しているため、効率的に作業を進めることが難しくなります。

中規模修繕・分散方式を採用するメリット

分散方式を採用するメリットは大きく分けて3つあります。

  1. 居住者が住み替えの必要がない
  2. 工事期間が短くなる
  3. 工事費用を抑えられる

まず、住み替えの必要がないため、引っ越し費用や仮住まい費用の削減につながります。次に、工事期間が短くなることで、修繕完了までの時間が短縮され、早期に建物の機能を回復させることができます。さらに、工事費用についても、一括で工事を行うよりも分散して行う方が抑えられる傾向にあります。

ただし、分散方式は計画性が必要であり、長期的な修繕計画を立てておく必要があります。また、工事箇所が分散するため、管理組合や施工業者との綿密な連携が必要になります。

分散方式は、費用を抑えながら住みながら工事を進めたいマンションにおすすめの工法です。ただし、計画性や連携が重要になるため、管理組合や施工業者とよく相談して進めることが大切です。

中規模修繕・分散方式を採用するデメリット

分散方式を採用するデメリットは以下が挙げられます。

  • 工事費が高くなる可能性がある
  • 工事期間が長引く可能性がある
  • 住民の負担が大きくなる可能性がある

工事費が高くなる可能性があるのは、工事を数回に分けて行うため、足場を組んだり、仮設トイレを設置したりする費用が複数回発生するためです。

また、工事期間が長引く可能性があるのは、工事を数回に分けて行うため、天候や現場の状況によっては、予定通りに工事が進まない可能性があるためです。

さらに、住民の負担が大きくなる可能性があるのは、工事を数回に分けて行われるため、住民は複数回にわたって騒音や振動に悩まされる可能性があるためです。

このデメリットを踏まえ中規模修繕・分散方式を採用するかどうかを検討する必要があります。

マンションの中規模修繕と大規模修繕の違いや費用をしっかり確認

マンションの修繕工事には、大きく分けて「中規模修繕」と「大規模修繕」の2種類があります。どちらの工事も建物の維持管理には欠かせないものですが、工事内容や費用、期間などには大きな違いがあります。

中規模修繕は、外壁や屋上などの共用部分や共用設備を部分的に修繕する工事です。具体的には、外壁のひび割れ補修や塗装、屋上の防水改修、共用部分の床や壁の改修などが含まれます。

一方、大規模修繕は、建物の主要構造部分や設備を全体的に修繕する大規模な工事です。外壁や屋上の全面改修、バルコニーの防水改修、給排水管や電気設備の交換などを行います。

中規模修繕の費用は、工事内容や規模によって異なりますが、一般的には1㎡あたり2,000~4,000円程度です。一方、大規模修繕の費用は、1㎡あたり10,000~15,000円程度と、中規模修繕に比べて高額になります。

中規模修繕の期間は、工事内容や規模によって異なりますが、一般的には数週間から数ヶ月程度です。一方、大規模修繕の期間は、1年程度かかることも珍しくありません。

マンションの修繕計画を立てる際には、中規模修繕と大規模修繕のどちらを選択すべきか、慎重に検討する必要があります。建物の状況や予算、住民の意向などを総合的に判断し、最適な修繕方法を選択することが重要です。