2023.10.14
自宅の外壁塗装をDIYでする施工手順を解説!リフォーム初心者が失敗しない塗り方や方法を解説
外壁塗装をDIYで行うことは、リフォームの一環として、とても人気があります。
自分で塗りたいけれど、失敗なしで仕上げるためには、まず適切な道具や塗料の種類、外壁塗装の手順を知っておきましょう。
本記事では、外壁塗装の手順や塗り方、自分で行うメリットや危険性について詳しく解説し、費用についても触れながら、塗装工事を自分で行う上での大切なポイントを紹介します。
また、DIYがおすすめできない理由についても解説します。
外壁塗装をDIYで検討している方は、この記事を読んで、ぜひ正しい手順と方法を理解してDIYを成功させましょう。
外壁塗装をDIYで行うことでのメリットは費用を抑えられる
一般的な30坪の住宅の外壁塗装を業者に依頼すると、70~100万円以上の費用がかかります。しかし、DIYであれば、道具をすべて購入する費用が約50,000円です。
自宅の外壁全体を塗装する場合は、安全のために足場を設置しなければならず、足場の設置には別途15万~20万円ほどかかります。
足場代と材料費で30~50万円の費用で外壁塗装が可能です。
DIYで自宅の外壁塗装を成功させるには?
自宅の外壁塗装をDIYする場合、計画を立て、足場を設置するなどいくつかの重要なポイントがあります。
そこで、DIYで外壁塗装を成功させるコツを紹介します。
塗装前に必ず確認し、完璧な仕上がりを目指しましょう。
DIYで外壁塗装事前に計画を立てる
塗装をする前に、事前に計画を立てましょう。
計画を立てることで、各作業の所要日数が確認でき、完成日も見えてきます。
無計画に行うと、必要な作業を見落としてしまうこともあるため、スケジュールや工程表を準備して、開始から終了までの流れを把握しておきましょう。
DIYで外壁塗装事する際には高所作業では必ず足場を使う
足場を組まない高所作業は非常に危険なため、必ず足場を使用しましょう。
また、足場がないと細かい部分まで塗装することができず、塗れていない箇所から塗料が剥がれ、見た目が悪くなることもあります。
2m以上の高所で塗装作業を行う場合は、必ず足場を組みましょう。
DIYで外壁塗装事の際には塗料と外壁材を確認する
外壁材にはモルタル、サイディング、コンクリートなどいくつもの種類があり、選択する塗料によっても使用する材料が異なります。
そのため、自宅の外壁材の種類を把握し、外壁材に適した塗料かどうかを確認することが大切です。
適用外の素材に塗料を塗ると、早期の剥離や膨れの原因になることがあります。
塗料の缶やカタログで、適合する素材かどうかチェックしましょう。
自宅の壁を外壁塗装をDIYする手順を紹介
DIY外壁塗装では、最初に洗浄を行い、塗料を3度塗りします。
大まかなDIYの流れを確認しておきましょう。
自宅の壁を外壁塗装をDIYする手順1.外壁の洗浄
外壁塗装する部分を、高圧洗浄機やブラシを使用してで汚れを落とします。
カビやコケなどの汚れを落とす場合は、中性洗剤を使用し、ブラシでこすり、水で洗い流しましょう。
洗浄後は十分に乾燥させてから、次のステップに進みます。
自宅の壁を外壁塗装をDIYする手順2.養生
ペンキを塗らない部分はシートなどで覆い養生をすることで、ペンキの飛散から家を守ることができます。
特に、窓や植木、車などを保護しましょう。
自宅の壁を外壁塗装をDIYする手順3.表面処理
外壁に、ひび割れなどの傷があれば補修します。
外壁の傷を放置すると、雨水が内部にしみ込み、家の腐食や劣化の原因となるため、塗装前には下地処理が必要です。
小さなひび割れや欠けは、コーキングで補修できます。
コーキングは、隙間を埋める弾力性のある充填材です。
ひび割れや傷をコーキングで埋め、サンドペーパーで表面を滑らかにします。
自宅の壁を外壁塗装をDIYする手順4.表面処理下塗り
外壁と上塗り塗料の密着性を高めるために、まず下塗りを行いましょう。
下塗りには、外壁が塗料を吸い込むのを防ぐ効果もあります。
下塗りを丁寧に行わないと、外壁から塗料が剥がれやすくなってしまうため、塗りムラが出ないようにしっかりと塗りましょう。
広い面はローラーで、隅など細かい部分は刷毛で塗ります。
自宅の壁を外壁塗装をDIYする手順5.表面処理上塗り
下塗りが乾いたら、上塗りを2回塗ります。
2回とも同じ塗料を使いましょう。
上塗りを2回行う理由は、1回だけでは耐久性が落ち、耐用年数が短くなるためです。
回塗ることで塗装面が厚くなり、耐用年数も長くなります。
また、上塗りを2回塗ることで、塗り残しを防ぐことも可能です。
美しい仕上がりと長寿命を実現するためにも、上塗りは必ず2回以上行いましょう。
自宅の家の外壁塗装が必要なタイミング
外壁塗装は、定期的なメンテナンスが必要です。
耐用年数から塗り替え時期を考えることもできますが、外壁の見た目から判断する方法もあります。
耐用年数はあくまで目安であり、自宅がある地域の気候、立地条件などに大きく左右されます。
外壁材や塗料の耐用年数よりも、早いタイミングで劣化することも珍しくありません。
例えば、外壁にひび割れや変色がある場合は、耐用年数に達していなくても早めに補修した方がよいでしょう。
外壁の劣化は、塗り替え時期の目に見えるサインです。
ひび割れやチョーキングなどの劣化を修繕しなければ、外壁から雨水が入り、建物の躯体を侵食する恐れがあります。
また、外壁に藻やカビが生えていたり、目地にひび割れがある場合は、早めに外壁塗装をした方がよいでしょう。
外壁塗装のDIYをおすすめできない理由についても解説
DIYに慣れている方でも、初心者でも、自宅の外壁塗装を自分で行う方法はおすすめできません。
ここでは、DIYでの外壁塗装をおすすめできない理由を紹介します。
落下の危険
2階建て住宅の高さは約7~9mあるため、プロの職人でも高い部分の塗装には足場を使用します。
足場の材料を個人でレンタルする場合の費用は、1カ月で約15万~20万円です。
そのため、DIYでははしごや脚立を使う方が多いですが、正しく固定をしていないと落下により怪我をすることもあります。
高所から転落すると、命に関わる怪我をするため危険です。また、エアコンの室外機やボイラーを養生したまま運転すると、排気ができずに爆発する恐れがあります。
すぐに劣化する
ホームセンターや通販サイトで売られているDIY用の塗料は、初心者でも使いやすい点がメリットです。
しかし、プロが使う塗料に比べると耐久性は劣ります。
同じシリコン系塗料でも、DIYペイントの方が耐久年数は短いため長持ちせず、すぐに再塗装が必要になるでしょう。
Amazonや楽天などのネットショップでメーカーと同じ塗料を購入できますが、初心者の場合、メーカーが指定する厚さに塗るのが難しく、塗り残しやムラができてしまうことがあります。
結果、塗装の耐久性が低下し、外壁の機能が長持ちしません。
時間がかかる
外壁の面積によりますが、30坪の住宅の外壁塗装を業者に依頼した場合、数人の職人が作業を行い、全工程で14日~20日かかります。
1日の作業時間にもよりますが、1人で実施すると平均45日~60日かかり、非常に効率が悪いといえるでしょう。
長い目で見ると割高
ホームセンターで購入する塗料は、業者が使用する塗料より安いため、コストを抑えられるというイメージを持つでしょう。
しかし、DIYの場合は塗り替えの間隔が短いことが一般的です。
施工後の耐久性を考えると、短期間で再塗装をする必要があります。
また、ホームセンターで購入した塗料を使用した場合、上からプロが使用する材料を塗ることができません。
次回の塗り替えをプロに依頼した場合、工数が増え、費用がかさむ可能性があります。
費用を抑えて外壁塗装を業者に依頼する方法
DIYで怪我をしたり、すぐに塗料が剥がれて塗り直しになったりするリスクを考えると、外壁塗装はプロに依頼する方法がおすすめです。
できるだけ安くプロに外壁塗装を依頼したい場合は、自治体の補助金や火災保険金を利用しましょう。
火災保険の適用条件
外壁塗装を行う理由が風や雪などによる破損の場合、自宅の火災保険を利用できる可能性が高いです。
火災保険が適用されれば、基本的に復旧にかかった塗装費用は全額補償されます。
補助金利用の条件
市区町村によっては、外壁塗装費用の補助金・助成金を利用できる場合があります。
納税状況や最低金額などの条件を満たし、適したタイミングで申請をすれば、5~20万円程度支給される制度が多いです。
DIY外壁塗装は慣れた人ならお得!長く綺麗に保つならプロに依頼!
自宅の外壁塗装をDIYすると、安全面の問題や失敗のリスクがあります。
また、外壁塗装のDIYに慣れていないと、数十日もの時間がかかることもあり、非効率的です。
品質や工期に不安がある方、DIY初心者の方は、専門業者に依頼しましょう。
大規模修繕工事・防水工事・外壁塗装・外壁補修参引用、参考サイト
国土交通省
特定非営利活動法人集合住宅管理組合センター
公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会
一般社団協会マンション管理業協会
一般社団法人日本防水協会
日本ペイント
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
一般社団法人 マンション大規模修繕協議会
日本ウレタン建材工業会
FRP防水材工業会
株式会社ダイフレックス(シーカ・ジャパン株式会社)