自宅の外壁塗装はDIYできる?初心者がDIYする方法とリスク | 株式会社新東亜工業  

    コラム    

自宅の外壁塗装はDIYできる?初心者がDIYする方法とリスク

手先が器用な方は、建物の劣化が気になる際に「外壁塗装は自分でできるかもしれない」と考える方もいるでしょう。

インターネット上でも、「外壁塗装はDIYできる」と書かれたサイトは多く、材料を揃えてチャレンジしたい方も多いのではないでしょうか。

しかし、外壁塗装をDIYすることは、メリットだけではなくデメリットや危険性もある作業です。

そこで、DIY外壁塗装のメリット・デメリット、注意点について詳しく紹介します。

外壁塗装をDIYで行うことで費用を抑えられる

一般的な30坪の住宅の外壁塗装を業者に依頼すると、70~100万円以上の費用がかかります。しかし、DIYであれば、道具をすべて購入する費用が約50,000円です。

自宅の外壁全体を塗装する場合は、安全のために足場を設置しなければならず、足場の設置には別途15万~20万円ほどかかります。

足場代と材料費で30~50万円の費用で外壁塗装が可能です。

DIYで自宅の外壁塗装を成功させる方法

自宅の外壁塗装をDIYする場合、計画を立て、足場を設置するなどいくつかの重要なポイントがあります。

そこで、DIYで外壁塗装を成功させるコツを紹介します。

塗装前に必ず確認し、完璧な仕上がりを目指しましょう。

事前に計画を立てる

塗装をする前に、事前に計画を立てましょう。

計画を立てることで、各作業の所要日数が確認でき、完成日も見えてきます。

無計画に行うと、必要な作業を見落としてしまうこともあるため、スケジュールや工程表を準備して、開始から終了までの流れを把握しておきましょう。

高所作業では必ず足場を使う

足場を組まない高所作業は非常に危険なため、必ず足場を使用しましょう。

また、足場がないと細かい部分まで塗装することができず、塗れていない箇所から塗料が剥がれ、見た目が悪くなることもあります。

2m以上の高所で塗装作業を行う場合は、必ず足場を組みましょう。

塗料と外壁材を確認する

外壁材にはモルタル、サイディング、コンクリートなどいくつもの種類があり、選択する塗料によっても使用する材料が異なります。

そのため、自宅の外壁材の種類を把握し、外壁材に適した塗料かどうかを確認することが大切です。

適用外の素材に塗料を塗ると、早期の剥離や膨れの原因になることがあります。

塗料の缶やカタログで、適合する素材かどうかチェックしましょう。

自宅の外壁塗装をDIYする手順

DIY外壁塗装では、最初に洗浄を行い、塗料を3度塗りします。

大まかなDIYの流れを確認しておきましょう。

外壁の洗浄

外壁塗装する部分を、高圧洗浄機やブラシを使用してで汚れを落とします。

カビやコケなどの汚れを落とす場合は、中性洗剤を使用し、ブラシでこすり、水で洗い流しましょう。

洗浄後は十分に乾燥させてから、次のステップに進みます。

養生

ペンキを塗らない部分はシートなどで覆い養生をすることで、ペンキの飛散から家を守ることができます。

特に、窓や植木、車などを保護しましょう。

表面処理

外壁に、ひび割れなどの傷があれば補修します。

外壁の傷を放置すると、雨水が内部にしみ込み、家の腐食や劣化の原因となるため、塗装前には下地処理が必要です。

小さなひび割れや欠けは、コーキングで補修できます。

コーキングは、隙間を埋める弾力性のある充填材です。

ひび割れや傷をコーキングで埋め、サンドペーパーで表面を滑らかにします。

下塗り

外壁と上塗り塗料の密着性を高めるために、まず下塗りを行いましょう。

下塗りには、外壁が塗料を吸い込むのを防ぐ効果もあります。

下塗りを丁寧に行わないと、外壁から塗料が剥がれやすくなってしまうため、塗りムラが出ないようにしっかりと塗りましょう。

広い面はローラーで、隅など細かい部分は刷毛で塗ります。

上塗り

下塗りが乾いたら、上塗りを2回塗ります。

2回とも同じ塗料を使いましょう。

上塗りを2回行う理由は、1回だけでは耐久性が落ち、耐用年数が短くなるためです。

回塗ることで塗装面が厚くなり、耐用年数も長くなります。

また、上塗りを2回塗ることで、塗り残しを防ぐことも可能です。

美しい仕上がりと長寿命を実現するためにも、上塗りは必ず2回以上行いましょう。

自宅の外壁塗装が必要なタイミング

外壁塗装は、定期的なメンテナンスが必要です。

耐用年数から塗り替え時期を考えることもできますが、外壁の見た目から判断する方法もあります。

耐用年数はあくまで目安であり、自宅がある地域の気候、立地条件などに大きく左右されます。

外壁材や塗料の耐用年数よりも、早いタイミングで劣化することも珍しくありません。

例えば、外壁にひび割れや変色がある場合は、耐用年数に達していなくても早めに補修した方がよいでしょう。

外壁の劣化は、塗り替え時期の目に見えるサインです。

ひび割れやチョーキングなどの劣化を修繕しなければ、外壁から雨水が入り、建物の躯体を侵食する恐れがあります。

また、外壁に藻やカビが生えていたり、目地にひび割れがある場合は、早めに外壁塗装をした方がよいでしょう。

外壁塗装のDIYをおすすめできない理由

DIYに慣れている方でも、初心者でも、自宅の外壁塗装を自分で行う方法はおすすめできません。

ここでは、DIYでの外壁塗装をおすすめできない理由を紹介します。

落下の危険

2階建て住宅の高さは約7~9mあるため、プロの職人でも高い部分の塗装には足場を使用します。

足場の材料を個人でレンタルする場合の費用は、1カ月で約15万~20万円です。

そのため、DIYでははしごや脚立を使う方が多いですが、正しく固定をしていないと落下により怪我をすることもあります。

高所から転落すると、命に関わる怪我をするため危険です。また、エアコンの室外機やボイラーを養生したまま運転すると、排気ができずに爆発する恐れがあります。

すぐに劣化する

ホームセンターや通販サイトで売られているDIY用の塗料は、初心者でも使いやすい点がメリットです。

しかし、プロが使う塗料に比べると耐久性は劣ります。

同じシリコン系塗料でも、DIYペイントの方が耐久年数は短いため長持ちせず、すぐに再塗装が必要になるでしょう。

Amazonや楽天などのネットショップでメーカーと同じ塗料を購入できますが、初心者の場合、メーカーが指定する厚さに塗るのが難しく、塗り残しやムラができてしまうことがあります。

結果、塗装の耐久性が低下し、外壁の機能が長持ちしません。

時間がかかる

外壁の面積によりますが、30坪の住宅の外壁塗装を業者に依頼した場合、数人の職人が作業を行い、全工程で14日~20日かかります。

1日の作業時間にもよりますが、1人で実施すると平均45日~60日かかり、非常に効率が悪いといえるでしょう。

長い目で見ると割高

ホームセンターで購入する塗料は、業者が使用する塗料より安いため、コストを抑えられるというイメージを持つでしょう。

しかし、DIYの場合は塗り替えの間隔が短いことが一般的です。

施工後の耐久性を考えると、短期間で再塗装をする必要があります。

また、ホームセンターで購入した塗料を使用した場合、上からプロが使用する材料を塗ることができません。

次回の塗り替えをプロに依頼した場合、工数が増え、費用がかさむ可能性があります。

費用を抑えて外壁塗装を業者に依頼する方法

DIYで怪我をしたり、すぐに塗料が剥がれて塗り直しになったりするリスクを考えると、外壁塗装はプロに依頼する方法がおすすめです。

できるだけ安くプロに外壁塗装を依頼したい場合は、自治体の補助金や火災保険金を利用しましょう。

火災保険の適用条件

外壁塗装を行う理由が風や雪などによる破損の場合、自宅の火災保険を利用できる可能性が高いです。

火災保険が適用されれば、基本的に復旧にかかった塗装費用は全額補償されます。

補助金利用の条件

市区町村によっては、外壁塗装費用の補助金・助成金を利用できる場合があります。

納税状況や最低金額などの条件を満たし、適したタイミングで申請をすれば、5~20万円程度支給される制度が多いです。

外壁を長くきれいに保ちたいならプロに依頼しよう

自宅の外壁塗装をDIYすると、安全面の問題や失敗のリスクがあります。

また、外壁塗装のDIYに慣れていないと、数十日もの時間がかかることもあり、非効率的です。

品質や工期に不安がある方、DIY初心者の方は、専門業者に依頼しましょう。

関連記事
LINE TEL MAIL