2023.10.25
外壁塗装工事の値引き交渉のコツを紹介!値引き額の目安と交渉における注意点とは
外壁塗装工事は高額な費用がかかるため、できれば値引き交渉で費用を減らしたい方も多いと思います。
値引きの際は適切な値引き交渉を行うことで費用負担を軽減できます。ただし、無理な値引き交渉は施工品質の低下やトラブルの原因になることもあるため、適正価格を見極めることが重要です。
この記事では、外壁塗装の値引き額の目安や交渉を成功させるためのコツ、さらに交渉時に注意すべきポイントを詳しく解説します。信頼できる業者と納得のいく価格で工事を進めるための参考にしてください。
外壁塗装は値引きできる?
外壁塗装の工事で値引きをしてもらえる可能性はあります。
正しい交渉をすれば数千円~数万円ほど値引いてくれる場合もありますが、値引きに応じてくれるかどうかは完全に業者次第で、まったく値引きに応じない業者もいます。
外壁塗装工事での値引き額の目安
外壁塗装の工事費の値引きをしてもらえたとして、その値引き額の目安は数%ほどとなります。
もし120万円の見積もりで5%の値引きとなると6万円となりますが、「その程度しか値下げしてもらえないの?」と感じる方もいるかもしれませんが、これよりも大幅な値引きというのは一般的にはあまりありません。
外壁塗装の値段というのは、それぞれの建物の大きさ、壁の面積などをもとに見積もりが行われますので、個別に見積もったものから30%オフ、50%オフといった大幅な値下げをしてもらうのは難しいでしょう。
そもそも、見積もりの段階でギリギリの値段設定でかなり安くしてくれる業者もあります。
そのため、大幅な値引きよりもこの辺りを念頭に置いて上手く値引交渉に臨みましょう。
外壁塗装での値引き交渉のコツ
それでは実際にどういう交渉を行えば値引きに応じてもらえるのか、具体的な交渉方法をご紹介します。
外壁塗装での値引き交渉のコツ1.相見積もりを取る
まず、必ずやるべきなのは相見積もりです。
信頼のおける知り合いからの紹介などの場合を除いて、外壁塗装をする際は相見積もりをして複数業者を比較しましょう。
2~3社の業者で相見積もりをして、業者間での価格競争を促します。
見積もりを依頼する際に、相見積もりであることを初めに伝えておくと、割増し額で見積もりを出してくるということもされにくくなります。
競合他社の存在を業者にも認知させておくことによって、それだけで値引きの理由にもなります。
最終的に「A社と迷っている」と伝えれば、「ここで値引きをすれば契約してもらえる!」と思ってA社よりも安い額を提示してくれたり付加価値を提示してくれる場合がありますので、他社と比較すると交渉を有利に進められます。
1社だけで見積もりを取るとその価格だけを見て高いか安いかを判断することとなり、過去に外壁塗装の工事経験がないとそれだけではわかりづらいです。
相見積もりをすれば相場もわかって、値引きの交渉もしやすくなるのでおすすめです。
外壁塗装での値引き交渉のコツ2.端数を値引きしてもらう
値引き交渉の中でも効果が高く、成功しやすいのが端数値引きです。
端数というのは1万円以下の数千円、数百円の数字になります。
もし見積額が100万9800円であれば、9800円の部分を交渉して「キリよく100万円にしてもらえませんか」などと値引きしてもらいましょう。
端数の値引き交渉は成功しやすい傾向にありますので、やらない手はありません。
外壁塗装での値引き交渉のコツ3.工事スケジュールを調整
工事のスケジュールを業者に任せて値引きしてもらうというのも比較的成功しやすい交渉方法です。
業者の都合に合わせてスケジュールを組んでもらうことで、値引きに応じてもらいやすくなります。
外壁塗装の工事にも繁忙期、閑散期があり、例えば梅雨の時期というのは雨が降って作業が中断されることもあり、工事の進捗の影響を及ぼし、工事期間が長引く可能性がありますし、冬の時期は塗料が乾きにくく同様に工事期間が長引きがちです。
その梅雨と冬の前シーズンである春(4~5月)と秋(9~10月)というのが繁忙期と言われていて、この時期は業者も忙しくて工期に余裕がないことが多いです。
閑散期であれば業者のスケジュール的にも余裕があって値引き交渉が成功しやすくなります。
また、他のお客さんからキャンセルが出て思いがけず空きが出ることもあります。
スケジュールを任せる、というだけでも値引き理由にもなりますので、工事はいつでもいい、工期が長引いてもいいから安くしたいという人におすすめです。
4.割引キャンペーンを利用する
一部の業者では割引等のキャンペーンを行っている場合があります。
お正月や梅雨時期などの、一般的に外壁塗装の工事があまり行われない閑散期にキャンペーンが実施されることが多いです。
キャンペーン価格として元々お得な価格が提示されることもありますし、さらにそこからこれまで紹介してきた交渉術を使って安くすることも可能ですので、上手く工事費を抑えましょう。
外壁塗装の値引き交渉における注意点
もし値引き交渉をして、大幅な値引きをしてもらえたとしても、それが安全かどうかはまた別問題です。
ここでは外壁塗装の値引き交渉における注意点について紹介します。
あまりにも大幅な値下げには注意
値引きをしてください!と交渉して「はい、わかりました」とすんなり数十万円の大幅な値下げをされたら悪徳業者である可能性があります。
数十万円もやすくなれば、それは他にはない魅力と感じ契約してしまうかもしれませんが、安すぎても材料費をケチったり、手抜き工事をされて施工不良が起こるかもしれません。
施工不良が起これば、すぐに再塗装の必要が出てきたりして、補修費用などで結局二重に工事費がかかってしまいます。
交渉時に、「今この場で即決してもらえれば安くします」という提案をされる場合もありますが、ここはその日に決めたりせず、相見積もりを取って比較したうえで決断しましょう。
割増し額を見積りで提示される場合も
見積もりの段階で、割増し額を提示してくる業者もいます。
これは、初めは明らかに高すぎる金額を提示して、値引き交渉が来た際に大幅な値下げをしてお得に見せかけるという狙いがあります。
大きな割引をしてもらったとしても、『割増し額≒相場価格』である可能性も十分にあります。
外壁塗装の値段の相場を知っていないと「すごく安くしてもらえた」と思い込んでしまって、その場ですぐに契約してしまいがちです。
こういうやり方に騙されないためにも相見積もりを取ることは非常に重要です。
必要以上の値引き交渉は行わない
これまで値引き交渉のやり方について紹介してきましたが、必要以上に無理な値引き交渉をしすぎると外壁塗装の工事自体にしわ寄せがいってしまうというリスクがあります。
そもそも初めからギリギリの値段を提示している業者であれば、これ以上は下げられないとこちらへの心象が悪くなる恐れもありますし、無理やり値下げをしてもらったとしても以下のようなデメリットも起こり得ます。
- 人件費を削ることとなり十分な人員が確保できなくなる、高い工賃がかかる熟練職人を使わない
- 工事のスケジュールを短縮して、十分な塗料乾燥時間を設けずスピード重視になる
- 使用する塗料などの材料の質を下げる、使用量を減らす
もちろん、上記のような値引きを優先した手抜き工事は行われてはいけないものですが、こちらが必要以上に値引きを迫ると契約を取るためにそれに応じて、結果施工不良が起こる可能性は考えられます。
施工不良が起こらなかったとしても、手間や工賃を切り詰めて工事をすれば、
- キレイな見た目に仕上がらない
- 耐久性が維持できずすぐ劣化する
などの品質の低さ等の問題が生じるかもしれません。
値引きができる額には限界がありますので、そのあたりも見極めて問題のない質の高い工事をしてもらえるかも確認した上で判断しましょう。
外壁塗装での値引き交渉についてのまとめ
この記事の内容をまとめると以下の通りになります。
- 外壁塗装工事の値引き交渉は可能。数万円前後の値下げが行われることも
- 相見積もりや工期の調整などで上手く交渉すると成しやすい
- 大幅な値下げを提示された場合は注意が必要
上手く交渉すれば値引きをしてもらえることはあります。
たったの数%といえど100万円前後かかる工事費の数%を安くできればかなり大きな額となりますので、今回ご紹介したコツを意識して値引き交渉をしてみてください。