防水工事完了後に行う水張り試験とは?必ず必要な確認作業? 株式会社新東亜工業  

    コラム    

防水工事完了後に行う水張り試験とは?必ず必要な確認作業?

防水工事の完了後に行われる「水張り試験」とはどのようなものか知っていますか?

どんな作業なのか知らない方や、必要なものなの?と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな水張り試験について、そもそもどんな作業なのか、方法や必要性などを詳しく紹介していきます。

防水工事を検討している方や水張り試験について知りたい方などは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

水張り試験とは?

水張り試験とは、防水工事後に実施する、漏水がないかどうか確かめるための試験のことです。

排水口を塞いで水を張ることで漏水箇所がないかを確認する試験で、張った水の水位をチェックすることで漏水が生じていないかが確認できます。

試験の結果張った水の水位が下がっていれば、漏水箇所があることがわかるため、防水工事のやり直しが必要になります。

水張り試験の方法

水張り試験は、以下のような手順で行われます。

  1. 排水口に詰め物をしたり、養生などをして水の流れを止める
  2. 水を張って一定時間おく(24時間ほど)
  3. 水位を計測する

排水口を塞ぎ水の流れを止めてから水を張ることで、老衰の有無を確認することができます。

水を張ってからは24時間ほどおくことが一般的です。

排水口の詰め物には、風船やゴムボールなど、排水口の中で膨らむような道具が用いられることが多いです。

水を張って24時間ほどが経過したら、水位を計測します。

水位が変わっていなければ漏水がないと判断できるため、防水工事は完了となります。

水張り試験は仕組みも手順もとてもシンプルですが、漏水の有無を確認するための非常に有効な試験です。

水張り試験を行う場所

水張り試験は、以下のような場所で実施が推奨されています。

  • 室内で防水工事を行った箇所
  • 新築のマンション・ビルのベランダ

それぞれの場所について詳しく解説します。

浴室や厨房など室内で防水が要求される箇所

浴室やキッチン・厨房など、室内で防水工事を行った箇所に水張り試験が行われることが多いです。

このような室内の限られた場所に対して行う水張り試験であれば、建物への負担もそれほど大きくないことがメリットだといえます。

室内の箇所であれば水張り試験にかかる費用もそれほど高額にならない傾向があるため、浴室やキッチンの防水工事後には水張り試験がよく実施されます。

新築のマンションやビルのベランダ

新築のマンションやビルのベランダに対しても、水張り試験の実施が推奨されています。

築年数が経っている戸建てのベランダは、水張り試験を実施しても掃き出し窓から浸水することが多いので、水張り試験が実施されることはあまりありません。

水張り試験は必要?

水張り試験は、防水工事後に漏水箇所がないか調べるための有効な手段です。

しかし、水張り試験には明確な基準がなく公的に定められたものでもないため、すべての工務店で実施するわけではありません。

また、水張り試験の実施によって建物に負担がかかる点にも注意が必要です。

防水工事施工後に漏水の有無を判断するために必要な水張り試験ですが、実施するかどうかは現場の状況や工務店によっても異なり、必ずしも実施される試験ではないのです。

まとめ

今回は、防水工事完了後に行う水張り試験について詳しく紹介しました。

  • 水張り試験は、防水工事完了後に実施する、漏水の有無を確かめるための試験のこと
  • 排水口を塞いで水を張り、24時間ほどおいた後の水位を計測する
  • 水張り試験は、主に室内で防水工事を行った箇所や新築マンションやビルのベランダに対して行われる
  • 水張り試験は、防水工事後の漏水の有無を判断する効果的な試験だが、必ずしも実施されるものではない

水張り試験は公的に定められたものではありませんが、漏水の有無を確かめるためには非常に有効な手段です。

今回の記事を参考に、水張り試験の実施を検討してみてくださいね。

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