コラム    

鉄骨階段の解体の費用や工事手順・業者選びの注意点とコツを解説紹介

屋外に設置された鉄骨階段は、時間の経過とともに錆びや腐食が進み、いずれは解体や交換が必要になります。また、建物の改修や用途変更にともない、階段の撤去が求められるケースも少なくありません。

しかし、いざ解体を進めようと思っても、

  • 「費用はどれくらいかかるのか?」
  • 「どんな流れで工事が進むのか?」
  • 「近隣トラブルにならないようにするには?」

といった不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、鉄骨階段の解体にかかる費用の目安、工事の手順、注意すべきポイント、業者選びのコツまで、初めての方にもわかりやすく解説します。
スムーズかつ安全に工事を進めるために、ぜひ最後までご覧ください。

鉄骨階段の解体が必要なタイミングとは?

鉄骨階段は耐久性の高い構造物ですが、経年劣化や建物の用途変更などにより、解体が必要となるケースがあります。ここでは、どのような場面で鉄骨階段の解体を検討すべきかを解説します。

主な解体のタイミング

鉄骨階段の解体が必要になるケースには、いくつかの共通したタイミングがあります。以下に、代表的な例をご紹介します。

建物の老朽化やリフォーム時

建物の全面的な改修や建て替えにともなって、鉄骨階段も併せて撤去されることが多くあります。特に築30年以上経過した建物では、階段本体にも経年劣化が見られ、構造的な安全性が確保できないケースも増えてきます。このようなタイミングでは、他の部分と合わせて鉄骨階段の解体を検討するのが一般的です。

鉄部の腐食や破損が進行している場合

鉄骨階段は屋外に設置されていることが多く、風雨や紫外線の影響を長年にわたり受け続けます。定期的な塗装や点検を怠ると、徐々に錆や腐食が進行し、踏板の変形や支持部材の破損など、重大な事故につながるリスクが高まります。

以下のような症状が見られる場合は、補修ではなく解体・交換を前提に検討することが望ましいでしょう。

  • 階段を歩くと大きく揺れる、きしみ音がする
  • 踏板や手すりに目立つ錆や腐食がある
  • 溶接部分が割れている、ボルトが緩んでいる
  • 一部が変形し、歩行に支障が出ている

用途変更やバリアフリー化に伴う撤去

外付け階段を撤去し、スロープやエレベーターを設置するなど、バリアフリー対応のために解体を行うこともあります。近年では店舗改装において、外観の印象を変える目的で撤去する例も増加しています。

鉄骨階段の解体費用の相場と内訳

鉄骨階段の解体費用は、階段の構造や設置環境、作業方法によって大きく変動します。ここでは、費用の相場と内訳をわかりやすく紹介します。

解体費用の相場目安

解体費用の相場目安は以下になります。

階段の種類解体費用の目安(税別)
1階~2階程度の外階段約20万〜40万円
大型・重量鉄骨階段約50万〜80万円以上

※上記はあくまで目安であり、現場状況や処分費により増減します。

費用に影響する主なポイント

  1. 階段のサイズ・構造
    • 小型でシンプルなものほど費用は安く、大型・複雑な構造の階段では高額になります。
  2. 作業環境
    • 重機が使えるスペースがあるかどうか、作業場所が道路に面しているか否かで変動します。
  3. 解体方法(手作業/溶断/重機)
    • 溶断や手作業が必要な場合は、安全管理や人件費が上乗せされます。
  4. 廃材の処分費
    • 鉄くずは再利用されることもありますが、解体量が多ければ処分費が高くなることも。

内訳の一例

項目概要費用目安
解体作業費溶断、重機作業、手作業などの人件費10万〜30万円
足場設置費高所作業が必要な場合に設置5万〜15万円
廃材処分費鉄材やその他の廃材の運搬・処分費用5万〜10万円
安全対策・養生費火花飛散・騒音・周囲への影響を防ぐ仮設対策費用3万〜8万円

補足|現地調査で正確な見積もりを

鉄骨階段の解体は、現場の構造や周辺環境によって作業工程が大きく変わります。そのため、現地調査による見積もり取得がとても重要です。目安だけで判断せず、専門業者に調査依頼をすることで予期せぬ追加費用を防げます。

鉄骨階段の解体工事は新東亜工業へお任せください

鉄骨階段の解体は、単に構造物を取り除くだけではなく、建物の構造、安全性、近隣環境への配慮など、さまざまな専門的判断が求められる工事です。新東亜工業では、そうした解体工事を「壊す」だけでなく、「次につなげる工事」として責任を持って対応しています。

現地調査から施工まで一貫対応

ご相談いただいた後は、専門スタッフが現地へ伺い、階段の構造や設置状況を丁寧に調査。そのうえで、安全性や効率を考慮した最適な工法・重機選定を行い、無駄のない適正価格でお見積りを作成いたします。

ご契約後は、近隣へのご挨拶、足場の設置、解体作業、廃材の搬出、原状回復まで、すべての工程をスムーズに進行。建物全体の修繕や次の工事を見越した柔軟な対応も可能です。

安心して任せられる理由

  • 重機リース会社との連携により、工期とコストを最適化
  • 大規模修繕・塗装・防水など総合対応可能なワンストップ体制
  • 無理な営業・しつこい勧誘なしの誠実対応
  • 24時間受付&立ち会い不要の現地調査も可能

東京・神奈川・埼玉・千葉エリアを中心に、安全で丁寧な解体工事をご提供しています。鉄骨階段の撤去でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

鉄骨階段の解体工事の流れと作業手順

鉄骨階段の解体工事には、安全性や近隣への配慮を伴うため、計画的かつ専門的な手順が求められます。ここでは、解体工事の一連の流れや実際の作業内容について詳しく解説します。

解体工事の基本的な流れ

鉄骨階段の解体は以下のような流れで進行します。

  1. 現地調査と打ち合わせ
    • 階段の構造や接続状況、周囲の環境(隣接建物、電線、通行人など)を確認。
    • 必要な足場、車両、養生設備の確認も行う。
  2. 見積もり作成と契約
    • 現地調査の結果をもとに、作業内容と費用を明示。
    • 作業日程や近隣対応についても契約時に取り決める。
  3. 足場設置・養生作業
    • 高所作業や火花の飛散対策として、足場や防護ネットを設置。
    • 周辺の壁・床・窓などをシートで養生。
  4. 解体作業の実施
    • 鉄骨階段をボルト切断・溶断などで分割し、安全に撤去。
    • 重機が使用できない場合は手作業やチェーンブロック等を用いる。
  5. 搬出・清掃・最終確認
    • 解体した鉄材や部材をトラックで搬出し、現場を清掃。
    • 建物への損傷や残置物がないかを最終確認。

工事内容によっては順番が変わったり、追加作業がある場合がありますので、契約時にしっかり確認しておきましょう。

作業工程別のポイントと注意事項

解体作業作業工程別のポイントと注意事項を簡潔にまとめました。

工程主な作業内容注意点
現地調査階段構造・設置環境の確認周囲との距離が狭いと作業が難航する場合も
足場・養生安全対策・騒音/粉塵の飛散防止対策天候によっては工期が変動することも
解体作業ボルト撤去/溶断/鉄材の撤去火花・振動に要注意(溶断は火災リスクあり)
廃材の搬出鉄材や廃棄物の分別と積み込み搬出経路の確保が必要

工事期間の目安

鉄骨階段の解体にかかる工期は、建物の規模や階段の構造、作業環境によって大きく異なります。以下に、建物の種類ごとのおおよその目安をご紹介します。

建物の規模工事期間の目安補足事項
一般的な住宅・小規模施設2週間程度足場設置・養生・処分・補修含む
ビル・マンションなどの大型建築1ヶ月前後階段の階層が多く、安全対策も複雑

以下が期間のポイントになります。

  • 単に階段を取り外す作業だけでなく、足場設置、養生、廃材の処理、解体後の原状回復まで含めたスケジュールです。
  • 騒音・振動の制限、共用部の使用制限などがあるマンション・商業施設では、作業時間帯が限られるため、工期が延びる傾向にあります。

特に大型の鉄骨階段になると完了までの期間が1ヶ月を超える場合もあります。実際の工期は現場の状況に大きく左右されるため、正確な期間を知るには事前の現地調査と施工計画の確認が不可欠です。

解体工事を行う際の注意点・トラブル事例

鉄骨階段の解体は、構造物を取り外す作業であると同時に、人命・建物・周囲への安全配慮が不可欠な工事です。ここでは、実際に起こりやすい注意点やトラブル事例について具体的に解説します。

1. 火災や煙の発生に注意(特に溶断時)

鉄骨階段の解体では、アセチレンガスなどを用いた「溶断」が行われるケースがあります。このとき、火花の飛散や煙の発生があり、建物の木材や外壁に引火するリスクがあります。

対策ポイント:

  • 作業前に可燃物を撤去
  • 消火器を常備
  • 必要に応じて防炎シートを使用

2. 騒音・振動による近隣トラブル

解体時には「鉄材が落ちる音」や「重機の振動」が発生します。マンションや住宅密集地では、事前の挨拶・工事予告を怠ると、クレームにつながる恐れがあります。

近隣対策のチェックリスト:

  • 工事の案内文を配布済みか?
  • 作業時間帯は常識の範囲内か?(例:9時〜17時)
  • 騒音機器の使用は最小限に抑えているか?

3. アスベスト・法令関連の確認不足

古い建物や階段の接合部にアスベストを含む材料が使われている場合、専門業者による調査・処理が必要です。違反した場合、元請・発注者双方に責任が及ぶ可能性もあるため、慎重に進めましょう。

4. 階段だけでなく母屋へも影響が出るケース

鉄骨階段が建物と一体化している場合、躯体の一部に負荷がかかる設計になっていることがあります。このような場合、切断箇所の判断を誤ると壁面や配管を破損する恐れがあります。

トラブルを防ぐために重要なこと

  • 経験豊富な解体業者に依頼すること
  • 現地調査と事前の施工計画をしっかり行うこと
  • 工事保険・PL保険への加入を確認するこ

解体後の処分・撤去後の対応について

鉄骨階段の解体工事が完了した後も、まだ作業は終わりではありません。廃材の処分や現場の原状回復、次の工事への引き継ぎなど、適切な対応が求められます。このセクションでは、解体後に必要となる対応について詳しく解説します。

解体後に発生する廃材の種類と処分方法

鉄骨階段の解体では、主に以下のような廃材が発生します。

廃材の種類内容の例処分方法
鉄くず階段本体、手すり、支柱などスクラップ業者へ売却または産廃処分
コンクリート破片基礎部の一部など分別後、建設混合廃棄物として処分
その他付帯物ボルト、塗装片、錆びなど分別・適正処理

ポイント:

  • 鉄材はリサイクル可能な場合が多く、業者によっては買取対応も可能
  • 分別が不十分だと処分費が増加するため、信頼できる業者の選定が重要

現場の原状回復と次の工事への備え

解体後は、不要な段差や破損の修復、清掃などを行い、現場を整えます。階段を撤去したことで雨仕舞や外壁の穴が露出する場合もあるため、応急処置や仮補修を含めた対応が必要です。

例:

  • 鉄骨階段の基礎部を撤去 → コンクリートで埋め戻し
  • 壁面に残ったボルト穴 → 防水処理 or 塗装で補修

また、撤去後に新しい階段の設置やバリアフリー改修を行う場合は、次の施工業者との引き継ぎがスムーズになるよう、作業報告書や図面の共有も推奨されます。

業者選びで失敗しないためのポイント

鉄骨階段の解体は、建物や周囲の安全に直結するため、業者の選定が非常に重要です。価格だけで判断せず、実績や対応力、保証体制などを含めて総合的に評価する必要があります。ここでは、後悔しない業者選びのコツを解説します。

業者選びで確認すべきチェックポイントまとめ

チェック項目確認すべき内容
解体工事の実績鉄骨階段などの小規模構造物に対応した経験があるか
保険加入状況工事保険・PL保険に加入しているか
見積書の明確さ作業内容や処分費、追加費用が明示されているか
事前説明・対応力現地調査・近隣対応などに柔軟な姿勢があるか
評判・口コミ自社サイトやGoogleでの口コミに不審点はないか

相見積もりは必須!ただし「安さ重視」には注意

相見積もり(複数社から見積もりを取る)は、費用の妥当性を把握するためにも有効です。ただし、極端に安い見積もりには以下のようなリスクが潜んでいる場合があります。

  • 廃材処分が不正(不法投棄)の可能性
  • 安全対策や養生が不十分
  • 工事後の補修や対応が雑になることも

「総額が安い」よりも「説明に納得できる」ことが重要です。

地域密着型の業者にも注目

全国対応の大手だけでなく、地元に根ざした解体業者も視野に入れましょう。地域事情や近隣住民との関係を熟知しており、フットワーク軽く対応してくれる点が大きなメリットです。

鉄骨階段の解体工事でよくある質問(FAQ)

鉄骨階段の解体を検討されている方から、よく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。初めての方でも安心して解体工事に臨めるよう、疑問点を解消しておきましょう。

Q

騒音や振動はどの程度発生しますか?

A

溶断や鉄材の切断・取り外しの際には、金属音や振動が一時的に発生します。工事時間を日中に限定し、防音シートや防振材を用いるなど、事前に業者が適切な対策を取ることで、トラブルのリスクを最小限に抑えられます。

Q

鉄骨階段だけの撤去も依頼できますか?

A

はい、可能です。建物全体の解体ではなく、鉄骨階段だけの部分的な撤去にも対応している業者が多くあります。現場の状況を確認し、構造的に安全な撤去方法を選定します。

Q

解体工事後に新しい階段を設置したいのですが、同じ業者に依頼できますか?

A

解体業者が建築・リフォーム業も兼ねている場合は、解体から再設置まで一貫対応が可能なケースもあります。ただし別業者になる場合は、設置側と連携できるよう、施工計画の共有や引き継ぎが重要です。

鉄骨階段の解体は専門業者への依頼が安心です!まとめ

鉄骨階段の解体は、見た目以上に専門性が高く、安全や周辺環境への配慮が求められる工事です。費用は階段の構造や設置状況によって大きく異なり、作業には養生・溶断・廃材処理といった複数の工程が含まれます。

また、作業後の現場対応や次の工事へのつながりも考慮し、単に「安い」だけでなく、「丁寧で誠実な対応ができる業者」を選ぶことが大切です。

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