2023.10.12
平屋で外壁塗装をすると費用はどれくらい?塗装費用の内訳や坪単価・お得な方法も紹介
平屋の外壁は、風雨や紫外線などの影響を受けるため、時間が経つにつれて劣化してしまいます。
そこで外壁塗装を行うことにより、建物の寿命を延ばし、美観を保つことが可能です。
また、外壁塗装は建物の断熱性能を向上させ、省エネ効果も期待できます。
この記事では、平屋における外壁塗装の費用相場、費用の内訳などについて詳しく解説していきます。
平屋にお住まいの方で、これから外壁と塗り替えようと考えている方におすすめです。
平屋で外壁塗装する際の費用相場を紹介
平屋は、2階建てや3階建てと比べて建物の床面積が小さいため、塗装面積が少なくなり、費用相場も低めになります。
一般的な戸建て住宅の場合、外壁塗装費用の相場は約80万〜120万円です。
ただし、外壁の状態や塗装の種類によっては、費用が変動することがあります。
これはあくまでも目安であり、詳しい見積もりは業者に依頼して出してもらいましょう。
坪数別の平屋の外壁塗装の費用相場を紹介
外壁塗装の費用相場は、一般的に坪数が大きくなるにつれて費用も高くなります。
下記の表は、一般的な相場の目安です。
坪 数 (延床面積) | 塗布面積 (延床面積×1.2) | 費用目安 |
20坪 (66㎡) | 79.2 ㎡ | 約40万円~90万円 |
30坪 (99㎡) | 118 ㎡ | 約60万円~100万円 |
40坪 (132㎡) | 158 ㎡ | 約80万円~130万円 |
50坪 (165㎡) | 198 ㎡ | 約90万円~160万円 |
70坪 (231㎡) | 277 ㎡ | 約140万円~230万円 |
100坪 (330㎡) | 328 ㎡ | 約200万円~320万円 |
延床面積は、坪数に3.3(1坪あたり3.3㎡)を乗算したものであり、塗布面積は延床面積に1.2の係数を乗算したものです。
前述したように、外壁の状態や塗装の種類によっては、費用が変動することがあります。
具体的な金額は、業者から見積もりを取って確認することをおすすめします。
平屋の外壁塗装費用の内訳
外壁塗装費用は、以下のような項目で構成されています。
- 塗料代
- 人件費
- 足場・飛散防止ネット代
- 資材費
- 付帯物塗装工事費
- 諸費用
これらの項目を合計した金額が、外壁塗装の総費用です。
塗料代
塗料代は、外壁塗装費用の中でも最も大きな割合を占める項目の一つです。
塗料の種類や塗り方、塗装面積によって、価格が変動します。
主な塗料の種類としては、アクリル塗料、ウレタン塗料、フッ素塗料、シリコン塗料などがあります。
アクリル塗料は、比較的価格は安価ですが、シリコン塗料は価格が高めです。
また、塗り方によっても価格が変動します。
例えば、ローラーで塗る場合は安価になりますが、スプレーで塗る場合は価格が高くなる傾向があります。
人件費
人件費は、外壁塗装の作業員の人数や作業時間によって変動します。
一般的に、平屋の場合は2〜3人で1週間程度の作業期間が必要です。
また、作業員の技術や経験によっても、人件費が変わることがあり、高い技術や経験を持つ作業員を配置する場合は、人件費が高くなる傾向があります。
さらに、外壁の状態や塗装の種類によっても、作業員の人数や作業時間が変わります。
劣化が進んでいる場合や特殊な塗料を使用する場合は、作業員の人数や作業時間が増えるため、人件費が高くなる可能性が高いです。
足場・飛散防止ネット代
足場代 | 約200円〜800円 |
飛散防止ネット代 | 約100円〜200円 |
足場は、高さや建物の形状によって必要な量が変わります。
また、外壁塗装を行うので、飛散防止ネットも必要です。
足場代の計算方法は、以下のようになります。
足場の面積(縦×横)×単価(1㎡あたりの価格)×設置期間
足場代には、設置費用や撤去費用も含まれます。
足場代に関して注意点があるのですが、もし見積書に足場代が無料となっていた場合は疑ってかかるのが賢明です。
足場代が無料な分、人件費や資材費などが高額になる場合があるので、しっかり見積書を確認しましょう。
資材費
足場以外の資材費は、マスキングテープ、ペンキ缶などの費用です。
マスキングテープやペンキ缶などの消耗品も必要であり、外壁塗装の面積や塗料の種類によって変動します。
塗料の種類によっては、専用の塗料缶や特殊な道具が必要になるため、資材費が高くなる場合があります。
また、業者によっては、資材費を別途請求する場合があるので、見積もり書をよく確認し、資材費が含まれているかどうかを確認することが重要です。
付帯物塗装工事費
建物を構成する主な付帯物には、下記のようなものがあります。
それぞれの塗装費用相場を、表にまとめてご紹介します。
付帯物の種類 | 塗装費用相場 |
軒裏天井 | 約500円〜1500円/㎡ |
雨樋 | 約1,500円〜3000円/㎡ |
雨戸・戸袋 | 約1,500円〜4,000円/枚 |
破風板・鼻隠し | 約500円〜1,500円/㎡ |
シャッターボックス | 約1,500円〜3,000円円/個 |
出窓・庇 | 約1,500円〜2,000円/個 |
水切り | 約300円〜1,000円/m |
コーキングの打ち替え | 約900円〜1,200円/m |
コーキングの増し打ち | 約500円〜1,000円 |
コーキングは、建物や構造物のシーリング材として使用される防水材です。
時間の経過や気候条件の変化により、コーキングは劣化し、割れたりひび割れたりすることがあります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
増し打ちとは、劣化したコーキングを一部修復する方法です。
劣化した部分を取り除き、新しいコーキングを追加することで防水性を回復させます。
増し打ちは、外壁の劣化が軽度な場合や、予算や時間に制約がある場合に適しています。
一方、打ち替えは、全体的なコーキングの交換を行う方法です。
劣化したコーキングを完全に取り除き、新しいコーキングで補修します。
打ち替えは、劣化が進行している場合や、コーキング全体の寿命が尽きている場合に必要です。
どちらの方法を選ぶかは、コーキングの状態や修繕の必要性によって異なります。
建物や構造物の専門家に相談し、適切なメンテナンス方法を決定することをおすすめします。
諸費用
諸費用には、交通費や現場調査費、廃材の処理費用などが含まれます。
業者は車で来訪するため、場合によっては駐車場代や工事許可の申請費用なども加算されます。
また、工事で出た廃材やゴミなどの運搬、廃棄処分にも費用がかかるので注意が必要です。
外壁材の種類を紹介
マンションや住宅の外壁には、いくつかの種類があります。代表的なものを以下に紹介します
サイディングボード
軽量で耐久性があり、デザインのバリエーションも豊富です。メンテナンスがしやすいのが特徴です。
モルタル外壁
セメントに砂や水を混ぜて塗りつける工法で、手作業で仕上げるため、独特の風合いがあります。
タイル外壁
セメントに砂や水を混ぜて塗りつける工法で、手作業で仕上げるため、独特の風合いがあります。
ALC(軽量気泡コンクリート)
軽量で断熱性や防火性に優れており、主にマンションで使用されます。
平屋の外壁塗装で足場は必要なのか
平屋の場合は、2階建てや3階建てと比べると家の高さがないので、一見足場は必要ないように思えますが本当でしょうか。
結論から言うと、平屋の場合でも足場は必要です。
その理由は、屋根や外壁の塗装や修理、または雨樋の交換など、高所での作業が必要な場合があるためです。
足場を設置することで、作業員が安全に高所で作業できるようになり、作業効率も上がります。
平屋は屋根と外壁塗装を一緒に行うとお得でおすすめ
平屋の場合、屋根と外壁の塗装を一緒に行うことで、足場を一度に設置することができるため、足場費用が削減され、コスト削減につながります。
また、屋根と外壁の塗装を同時に行うことで作業効率が上がり、工期も短縮されるのです。
さらに、屋根と外壁を同時に塗装することで、建物全体の外観が一気にリフレッシュされ、美しく仕上がるというメリットもあります。
ただし、塗装のタイミングは建物の状態や気候などによって異なるため、専門家の意見を聞くことをおすすめします。
平屋の外壁塗装についてのまとめ
ここまで、平屋における外壁塗装について、下記の内容を解説してきました。
- 外壁塗装の費用相場
- 外壁塗装費用の内訳
- 平屋の塗装で足場は必要か
- 屋根と外壁の塗装を一緒に行うとお得
平屋において、外壁塗装の費用相場は家の大きさによって異なります。
また、外壁塗装費用の中には塗料代、足場代などが含まれることも解説しました。
平屋は家の高さが低いので、一見すると足場は必要なさそうに思えますが間違いです。
工事の安全性を求めるのなら、足場の設置は必要になります。
最後に、外壁塗装は屋根の塗装と一緒に行うことで、足場代が1回で済むことからお得であると紹介しました。
以上のポイントをふまえて、適切に賢く外壁塗装を行っていただけると幸いです。