40坪外壁塗装の費用相場・安くなる方法を解説|屋根工事も同時に行うのがお得? | 株式会社新東亜工業  

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40坪外壁塗装の費用相場・安くなる方法を解説|屋根工事も同時に行うのがお得?

40坪の住宅に住んでいる方は外壁塗装にどのくらいの費用がかかるだろうかと不安に思っているかもしれません。そこで今回は、40坪の住宅の外壁塗装の費用相場から費用を安くする方法までを紹介。今後業者に外壁塗装を依頼する際の参考情報にしてください。

外壁塗装40坪の費用相場|80〜150万円

40坪の住宅の外壁塗装の費用相場は80~150万円です。ただ、これは相場であり、外壁の状態・外壁面積・使う塗料などによっても費用は大きく変動します。

40坪外壁塗装の費用内訳

40坪の住宅の外壁塗装の費用内訳を見てみましょう。

材料費|20%

材料費とは塗料代のことですが、外壁塗装全体の費用の20%ほどを占めます。使う塗料の種類によって費用は変わります。以下に主な塗料の費用目安と耐用年数を掲載しましょう。

塗料の種類1平米あたりの単価相場耐用年数
アクリル1,000円~1,800円5年~8年
ウレタン1,700円~2,500円7年~10年
シリコン2,300円~3,500円10年~15年
フッ素3,500円~5,000円13年~20年
断熱塗料4,000円~5,000円15年~20年
光触媒などの無機塗料3,800円~5,500円15年~25年

価格の高い塗料の方が耐用年数が長くなります。

足場|20%

外壁塗装費用の2番目は足場設置代で、全体の費用のうち20%ほどを占めます。

足場代の相場は、1平米あたり600円~1,000円程度。40坪の住宅の場合、12万円~17万円くらいになります。

足場代は2階建てか3階建てか、周辺の環境、外壁の高さなどによっても変わります。

施工費(人件費)|30%

次の外壁塗装の費用は施工費(人件費)で、全体の費用の30%ほどを占めます。

外壁塗装では、塗装作業以外にも洗浄、養生作業、現場管理、廃材の処理などの作業が生じますが、全て施工費がかかります。

施工費の相場は以下の通りです。

項目施工費(人件費)の相場
塗料の飛散防止ネット200円/平米
塗装前の高圧洗浄250円/平米
養生300円/平米
シーリング補強1,000円/平米
下地補修10,000~20,000円
現場管理費30,000~50,000円
廃材処理費等10,000~30,000円

その他の費用|30%

最後に外壁塗装にはその他の費用がかかり、全体に占める割合は30%ほどです。

その他の費用の内容は、作業現場までの出張費や想定以外に必要になった部材費、特殊な塗料などを使用する場合の技術料など様々。

業者によってもその他の費用の内容が変わるので、あらかじめ確認しておいてください。

外壁塗装の費用が変動する理由

外壁塗装の費用は様々な理由によって変動します。どのような理由によるのか、確認してみましょう。

理由①外壁塗装の面積

外壁塗装の面積によって費用が変わってきます。塗装面積が大きくなれば、塗料代も人件費もかさむので、費用が高くなります。

理由②選ぶ塗料の価格

外壁塗装で選ぶ塗料の価格も費用を決める部分。高品質の塗料を使えば、価格は当然高くなります。ただ、価格が高くなっても品質がいい分、耐用年数は長いです。

▼塗料別の費用相場

塗料の種類外壁塗装40坪の費用相場単価相場(/㎡)
アクリル塗料221,760~253,440円1,400~1,600円
ウレタン塗料269,280~348,480円1,700~2,200円
シリコン塗料364,320~554,400円2,300~3,500円
フッ素塗料601,920~760,320円3,800~4,800円
無機塗料712,800~871,200円4,500~5,500円

理由③工事内容

工事内容によっても外壁塗装の費用は変わってきます。外壁塗装以外に屋根塗装や、雨どいのメンテナンス、ベランダ防水工事なども合わせて行えば、追加費用が発生します。

▼付帯部の補修・修繕、塗装にかかる費用目安

付帯部修理項目施工費目安
シーリング(コーキング)打ち替え900円~1,200円/m
ひび割れ補修2,000円〜4,000円/m2
軒天塗装800円〜2,000円/m2
破風板(はふいた)・鼻隠し塗装800円~2,000円/m2
雨どい塗装650円~1,500円/m2
雨戸塗装2,000円~3,000円/m2
ベランダ・バルコニー2,000円~8,000円/m2

40坪住宅の外壁塗装費用の求め方

40坪住宅の外壁塗装費用を自分で求める方法を紹介します。

まず外壁塗装の全体費用を求める計算式は以下のようになっています。

外壁面積×工事代の単価(塗料代・足場代等)+その他諸経費

各項目の算出方法を見てみましょう。

▼外壁面積の算出方法

40坪住宅の外壁面積は以下のように計算します。

外壁面積=延べ床面積(㎡)×1.1~1.3(係数)

▼塗料代

40坪住宅の外壁塗装の塗料代についてはすでに説明しました。

理由②選ぶ塗料の価格

▼足場代など

足場代などの工事代の単価は以下のようになっています。

工事工程単価(㎡)*3回塗りの合計
飛散防止ネット1400~1600円/㎡
シート養生430~540円/㎡
高圧洗浄200~250円/㎡
足場設置850~1,120円/㎡
下地補修600~1,000円/㎡
コーキング500~1,000円/m
屋根塗装2,400~2,600円/㎡

外壁塗装の費用が相場より高くなる要因

外壁塗装の費用が相場より高くなることがありますが、どうしてなのか原因を見てみましょう。

高くなる要因①3階建ての家

2階建ての40坪の家よりも3階建ての家の方が外壁塗装費用が高くなります。

まず3階建ての方が足場の設置費用が高くなります。資材も多く必要になり、パイプの組み方も強固にしなければならないなど手間がかかるからです。

塗料の必要量も増えるので、費用は自ずと高くなります。

高くなる要因②道路使用許可・道路占用許可が必要になる場合

足場に道路使用許可・道路占用許可が必要になる場合、外壁塗装の費用が高くなることがあります。

道路使用許可とは

足場の組み立てや撤去で使うトラックを駐車禁止の場所や交通量の多い道路に駐車しなければいけないことがありますが、その際に必要なのが道路使用許可です。道路使用許可を取得する場合は、次のような費用がかかります。

  • 申請手数料:3,000円前後(都道府県による)
  • 誘導員(ガードマン)が必要な場合は人件費も追加
  • 申請を行う業者の人件費・手数料:1万円~

この費用が外壁塗装の費用に加わり、高くなるのです。

道路占用許可とは

道路占有許可は足場が道路にはみ出す際に必要な許可です。道路占有許可にかかる費用は以下のようになっています。

  • 占用料×専用面積(㎡)×期間(月)(占有料は市区町村によって異なる)
  • 申請を行う業者の人件費・手数料:1万円~

足場がはみ出る道路が私道の場合、道路占有許可を取得する必要はありません。

高くなる要因③外観のデザインが凝った家

外観のデザインが凝った家の外壁塗装の費用は高くなります。外観のデザインが複雑な家は、シンプルな家よりも外壁面積が多くなり、手間もかかるからです。

高くなる要因④外壁の劣化が進んでいる場合

外壁の劣化が進んでいる家の外壁塗装の費用は高くなります。外壁が劣化している場合、ひび割れ・欠けなどが生じている可能性があり、ただ塗装するだけでは済まず、補修もしなければならないからです。

ひび割れではコーキングやパテで補修します。ひび割れが多いときは、サイディングボードの交換、モルタルの作り直しなどが必要なケースもあります。

いずれにしろ、余分な作業が生じる分、費用が上乗せされるのです。

高くなる要因⑤仲介料

ハウスメーカーや工務店、大手リフォーム会社に外壁塗装を依頼すると、施工をするのは下請け会社になります。そうなると、仲介料が発生するので、費用が高くなります。

仲介料を取られたくなかったら、塗装専門の会社に直接依頼する方がいいでしょう。

40坪外壁塗装の費用を安くする方法

外壁塗装の費用は高額になるので、少しでも安くしたいと思っていることでしょう。そこで40坪外壁塗装を安くする具体的な方法を紹介します。

助成金・補助金を利用する

住宅の外壁塗装に対して、自治体で助成金や補助金制度を設けている場合があります。助成金や補助金が利用できれば、外壁塗装の費用から差し引けるので、安くなります。

助成金や補助金は融資ではないので、返却する必要はありません。

ただ、利用に当たって条件が定められています。例えば、遮熱塗料・断熱塗料を使用しなければいけないなどです。条件の詳細は各自治体に問い合わせてください。

屋根塗装を同時に行う

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、足場設置費用が安くなります。

外壁塗装や屋根塗装工事で費用の大きな割合を占めるのが足場代。一般住宅で足場を築こうとすると、20万円ほどします。

もし外壁塗装と屋根塗装を別々の時期に行おうとすると、足場も2回別々に設置することになり、2倍の費用がかかるのです。

そこで足場代を節約するために、1回だけの設置で済ませたいところ。それには外壁塗装と屋根塗装を一緒に行うのがおすすめです。

ハウスメーカーではなく塗装専門業者に依頼する

外壁塗装を依頼するときは、ハウスメーカを対象にしない方がいいです。ハウスメーカーに依頼しても、実際に施工を行うのは下請けの塗装専門業者。そうなると、仲介料が発生し、価格に上乗せされます。

余計な費用がかかるということであり、損です。それよりは塗装専門業者に直接依頼する方がお得ですよ。

40坪住宅の外壁塗装を行う際の注意点

40坪住宅の外壁塗装を行う場合は、注意した方がいいことがあるので、解説します。

注意点①優良業者を選ぶ

外壁塗装業者を選ぶ際は、信頼できる優良業者にしてください。悪徳業者に依頼してしまうと、料金が高いのに施工はいい加減ということもあり得ます。

そこでポイントになるのが優良業者の選び方です。次のような点を意識して選んでみましょう。

  • 実績を確認する
  • 評判や口コミをチェックする
  • 対応の丁寧さを見る
  • 塗料や工法について詳しい説明をしてくれるかを見る

注意点②一社の見積もりで決めない

外壁塗装業者を選ぶ際に見積もりを取ってもらうでしょうが、一社だけの見積もりで選定しないようにしましょう。

一社だけの見積もりを見ただけでは、施工内容、施工費用などが適切かどうか判断できません。適切でない業者に依頼して、後で後悔はしたくないもの。

そのため、複数社に見積もりをしてもらい、各社の提案内容を比較した上で、選ぶようにしましょう。

注意点③参考価格を鵜呑みにしない

外壁塗装業者のホームページには参考価格が掲載されています。○○坪の住宅の外壁塗装は○○円くらいといった感じです。

参考価格は確かに参考にはなるのですが、一般的な基準に過ぎません。実際には様々な要因で外壁塗装の価格は変動します。そのため、個々の住宅により価格は違うのです。

参考価格を信用しすぎないようにしてください。

注意点④格安工事

相場よりかなり安い価格で外壁塗装を行っている業者があります。格安工事と呼ばれるものです。

相場より少し安いくらいなら問題ないでしょうが、格安ともなると、リスクが大きいです。外壁工事には最低でも必要な作業と費用があり、極端に価格は下げられません。

それが格安ということは、何らかの問題がある業者の可能性があります。「施工が雑」「塗装回数が少ない」「品質の悪い塗料を使っている」などのケースもあるでしょう。

格安工事には目が惹かれることもあるでしょうが、要注意であり、避けた方が無難です。

まとめまとめ

今回は、40坪の住宅の外壁塗装費用などをまとめてみました。

40坪住宅の外壁塗装をする場合、相場を知っておく、自分でも計算方法をチェックしておくなどの対策も必要です。そのうえで、信用ができる優良業者に依頼すれば、満足いく出来栄えになるでしょう。

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