笠木とは屋根に必要なもの?壁との関わりや役割・塗装の重要性などを解説 | 株式会社新東亜工業  

    コラム    

笠木とは屋根に必要なもの?壁との関わりや役割・塗装の重要性などを解説

笠木とは、屋上のパラペットや建築物の壁の最上部に設置される部材です。防水機能を持つ板金素材などで作られ、建物を雨水から守る役割があります。屋根や外壁との関わりも深く、適切な施工と定期的な塗装・補修が建物の保護に欠かせません。捨て笠木を含む笠木部分の交換や修理は、建物のメンテナンスでも重要です。

そこで本記事では、笠木の基本的な違いから具体的な施工方法、メンテナンスのポイントまで、詳しく解説します。

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笠木の主な役割と機能

笠木とは、ベランダやバルコニー、塀、階段の手すり、腰壁、屋上のパラペットの最上部に設置されている仕上げ材のことを指します。

昔は門や鳥居、板塀の上あたりに横に渡してある木材のことを指し、「冠木(かぶき)」とも呼ばれていました。

現在では一般住宅・マンション・ビル・公共施設で、雨水などから壁や建物の躯体を保護し、水の侵入を防ぐものとして使われています。

さらに笠木は美観の向上も担っています。

塀を例に上げると、笠木がない塀は、ブロック塀のような質素な印象を与えることが多く、雨垂れがつきやすいです。

雨垂れは建物の美観を低下させる要因の一つです。

しかし、笠木を塀の上部に設置することで、この雨垂れを防ぐことができ、塀だけではなく、建物全体の印象を華やかにさせてくれます。

このように笠木は、建物を雨水などから保護し、デザイン要素としての役割があります。

笠木の種類と材質

笠木の種類と使用される材質について詳しく解説していきます。

種類

笠木の種類は

  • 密閉式笠木
  • オープン式笠木

の2つがあります。

昔は板金を使い、継ぎ目や取り合わせ部分をシーリング材で密封する密閉式が一般的でした。しかし、この方式は板金の熱膨張や結露を引き起こしやすく、メンテナンスが難しいという欠点がありました。

そのため、現在は笠木裏面と躯体間に隙間を作り、通気層を設けるオープン式が好まれています。

オープン式は既製品を利用することで品質が安定し、熱膨張や結露の問題への対応も容易です。

この進化は、建物の長期保護とメンテナンスのしやすさを求める建築技術の発展を反映しています。

材質

笠木の材質は

  • 木製
  • セメント製
  • モルタル製

の3つがあります。

笠木は建物の外観において重要な役割を果たす要素であり、その材質によって機能性と美観が大きく異なります。

木製の笠木は自然の温もりと美しさを提供し、時間とともに独特の風合いを醸し出しますが、定期的なメンテナンスが必要です。

セメント製とモルタル製の笠木は、耐久性と強度に優れ、重厚な印象を与えます。

これらは特に耐候性が求められる場所に適しており、少ないメンテナンスで長期間の使用が可能です。

笠木に起こる劣化

笠木に起こる主な劣化の現象は4つです。

  • シーリング材の劣化
  • ビスの緩み・錆
  • 笠木の浮き
  • 錆による穴

笠木はベランダやバルコニーの手すり壁の最上部に設置され、雨風や紫外線から建物を保護する役割を果たします。

しかし、上記のような問題が発生すると、最終的には雨漏りを引き起こし、建物全体にダメージを与える可能性があります。

これらの問題は、笠木のメンテナンスを適切に行うことで予防または修正することが可能です。

定期的な点検と適切な修繕を行うことが、建物を長期間保護する鍵となります。

笠木のメンテナンスと補修方法

笠木のメンテナンスと補修を通じて、建物の耐久性を高め、美観を保持することが可能です。

主な補修方法には、コーキング、交換、および塗装があります。

以下で、これらの方法を詳しく解説します。

コーキング補修

笠木のコーキング補修は、アルミ製や鋼板製の笠木において重要です。

施工時に隙間なく行うことが難しいため、シーリング材を用いて継ぎ目を塞ぎ、雨水の浸入を防ぎます。

しかし、シーリング材は3~5年で劣化するため、定期的な打ち替えが必要です。

バルコニーやベランダでは、シーリング材の浮きや隙間が雨水浸入の原因となり得るため、これを防ぐためにも定期的なメンテナンスが重要です。

笠木交換

笠木の交換は、劣化や損傷が見られる場合に必要です。

特に、笠木が変形してしまったり、固定が不十分である場合は、下地の補修を含めた交換作業が求められます。

交換の必要性は、雨水の浸入度合いや木材の吸水状態、防水紙の破損有無などをチェックして判断しましょう。

適切なタイミングでの交換は、防水シートの耐用年数や外壁のメンテナンススケジュールに合わせることで、雨漏りや腐食を防ぎ、住宅の寿命を延ばすことにつながります。

塗装による保護

笠木の塗装は、雨水や紫外線から守るために不可欠なメンテナンス作業です。

定期的に塗り替えを行うことで、笠木の耐久性を高め、美観を維持します。

そして、選ぶ塗料の種類や施工方法が、その効果を大きく左右します。

外壁と接合する部分には特に注意が必要で、シーリング材の劣化も定期的にチェックし、必要に応じて補修を行うことがおすすめです。

これらの対策により、笠木は長期間にわたって安定した性能を維持できるでしょう。

笠木交換の流れ

笠木交換は建物の美観と機能性を保つ重要な工程です。

ここでは、既存の笠木を撤去し、新しいものを取り付けるまでの手順を詳しく解説します。

既存笠木の撤去

既存の笠木を撤去する工程では、まず既存の笠木を丁寧に取り除きます。

この段階で下地の状態を確認し、腐敗や劣化が進んでいる場合は特に注意が必要です。

撤去作業は、新しい笠木を取り付ける前の重要な準備工程であり、下地の健全性を保証するために必要不可欠です。

この工程をすることによって、笠木の交換作業がスムーズに進行する土台が整えられます。

下地の準備とルーフィングシートの施工

既存の笠木の撤去が完了したら、まず下地を準備します。

新しい下地材を施工箇所にあわせてカットし、ビスで固定します。

次に耐久性に優れたルーフィングシート(防水シート)を設置した下地材の上に敷きます。

ルーフィングシートを敷くことで、水の侵入と下地材の腐食を防ぐことができます。

笠木の取り付けとコーキング

笠木の取り付けとコーキングの作業行程は下記の通りです。

  1. 既存の笠木を慎重に撤去する。
  2. 必要なサイズに新しい下地をカットし、ビスで確実に固定。
  3. 防水性向上のため、ルーフィングシートを下地の上に張る。
  4. 役物を加工して取り付けする。
  5. 笠木の接合部や外壁とのつなぎ目にコーキングを施し、防水処理を行う。

これらの手順を踏むことで、雨水の侵入を防ぎ、建物の耐久性を保つことができます。

施工時の注意点

笠木交換時の施工注意点は、目地部分のひび割れや破損、笠木本体の劣化、釘・ビスの留め具の問題などです。

特に、目地のひび割れは雨水の侵入を許し、笠木本体の劣化は防水機能の低下を招きます。

また、留め具が天打ちされている場合、雨水の浸入による腐食や雨漏りのリスクが高まります。

これらの点に注意し、適切な補修や交換を行うことが重要です。

目地部分の処理

笠木の目地部分は、紫外線や温度差の影響を受けやすいため、ひび割れや破損が起こりがちです。

これらの小さなダメージが、雨水の侵入口となり得ます。

そこで重要なのが、定期的な点検です。

早期に問題を見つけ出し、適切なコーキング材で補修を行うことで、笠木の防水機能をしっかりと保つことができるでしょう。

さらに、早めの対応は、将来的に高額な修理費用がかかるのを防ぐだけでなく、建物の美観と安全性を長期にわたって保つ上で、非常に重要です。

笠木本体と留め具のチェック

笠木を点検する理由は、古くなったり固定が緩んだりした笠木が雨漏りや防水不良の原因になるからです。

特に金属製の笠木は錆や緩みが生じやすいため、特別な注意が必要です。

問題が見つかれば、速やかに修理するか新しいものに交換する必要があります。

このような対策を素早く行うことで、住宅を雨水から守り、安全性を長期間保持できます。

さらに、早期対応により、将来的に発生する可能性のある大規模な修理や、それに伴う高額な費用を回避できるでしょう。

防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】

大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。

そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。

防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。

以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。

  • 補助金申請できる地域に住んでいる
  • 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
  • 税金を滞納していない
  • 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること

詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。

笠木に関するよくある質問

笠木に関するよくある質問は、その耐用年数と自己流メンテナンスのリスクです。

以下で詳しく紹介します。

笠木の耐用年数は?

笠木の耐用年数は材質や設置環境に左右されますが、適切なメンテナンスにより寿命を延ばせます。

特に、金属製の笠木については、シーリング材の耐用年数がおおよそ3〜5年と比較的短いため、定期的な検査と必要に応じた補修が欠かせません。

また、防水紙に関してはその耐用年数が約25年程度とされています。

これを踏まえ、外壁塗装のメンテナンス時には、防水紙の交換も合わせて考慮することが望ましいでしょう。

自己流メンテナンスのリスクとは?

自分でメンテナンスを試みる際には、慎重に行うことが大切です。

なぜなら、家の重要な部分である笠木を間違えて修理してしまうと、雨水が侵入しやすくなり、家の構造を守る基礎が徐々に傷んでしまうからです。

このような状況を避けるためには、専門的な知識と技術が不可欠になります。

そのため、専門家に相談し、正確な診断と適切な手段を施すことが、家を守る上で最も確実な方法といえるでしょう。

笠木についてのまとめ

笠木の役割やメンテナンス方法を解説してきました。

まとめると、

  • 笠木は雨水の侵入を防ぎ、建物の美観を向上させる。
  • 密閉式とオープン式の2種類があり、それぞれ特徴と材質が異なる。
  • 劣化に対しては、コーキング補修、交換、塗装が主な補修方法として挙げられる。

適切な管理とメンテナンスを通じて、建物の耐久性を高め、美観を保持しましょう。

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