防水工事のパラペットとは?メリット・デメリット、費用、メンテナンス方法まで徹底解説 | 株式会社新東亜工業  

    コラム    

防水工事のパラペットとは?メリット・デメリット、費用、メンテナンス方法まで徹底解説

パラペットは、屋根の側面に設置される壁状の構造物です。

デザイン性の高い装飾だけでなく、防水や雨漏り防止など、建物を守る重要な役割も担っています。

この記事では、パラペットの役割、メリット・デメリット、費用、メンテナンス方法まで、パラペットに関するあらゆる疑問を徹底解説します。

雨漏り対策や防水対策を強化したい方、パラペットの費用相場や、メンテナンス方法を知りたい方は、ぜひお読みください。

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防水工事でのパラペットとは?

パラペットとは、陸屋根(勾配のない平らな屋根)やバルコニー、吹き抜け廊下などの外周部に設けられた、低い立ち上がり壁のことです。

胸壁や扶壁、手すり壁とも呼ばれます。

パラペットの高さは約10~150cmですが、用途によって高さは異なります。

パラペットの最上部には、雨水の侵入を防ぐ「笠木」と呼ばれる仕上げ材が設置されており、この笠木は、雨水がパラペット内部に染み込むのを防いでくれるのです。

また、パラペットと屋根の接合部には、「内樋」と呼ばれる排水路が設置されています。

内樋は、雨水をスムーズに集めて建物外部へと導き、雨漏りを防ぐ役割を果たします。

笠木と内樋が、パラペットを守り、建物の美観と耐久性を維持してくれるのです。

屋上パラペットの役割は雨水の流れ込みを防ぐ防水作用がある

パラペットには、雨漏り防止や防水といった重要な役割があります。

パラペットは、屋根と外壁の接合部を覆い、雨水が直接外壁に流れ込むのを防ぎ、外壁への雨水の浸入を抑制します。

接合部は雨漏り発生箇所として脆弱なため、パラペットによる保護は非常に重要です。

屋上パラペットのメリット

パラペットのメリットは、以下の4つが挙げられます。

転落防止

パラペットは、高所からの落下を物理的に阻止することで、人命を守る重要な役割を果たします。

特に、小さなお子様や高齢者、ペットがいるご家庭においては、パラペットの転落防止効果が重要です。

また、パラペットの存在は、高所作業を行う際の安全意識を高める効果があります。

パラペットがあることで、作業者が足元を意識しやすくなり、不注意による転落事故のリスクを軽減することが可能です。

外壁の劣化を防ぐ

パラペットは、外壁の劣化を防ぎ、建物の美観と耐久性を維持するために重要な役割を果たします。

外壁の劣化は、建物の構造体にも影響を与える可能性があります。

パラペットによる外壁保護は、建物の耐久性を向上させ、安全性と快適性を維持することに貢献してくれるでしょう。

防水層の形成

パラペットは、雨水が直接外壁に流れ込むのを防ぎ、外壁への雨水の浸入を抑制します。

特に、風雨の強い地域においては、パラペットの防水効果が顕著に表れます。

パラペットの高さは、雨水の侵入を防ぐために十分な高さが必要です。

地域や建物の状況に応じて、適切な高さを設定しましょう。

デザイン性が高い

パラペットは、雨漏り防止や防水といった機能面だけでなく、建物の外観にアクセントを加え、個性を演出するデザイン性も大きな魅力です。

パラペットの形状、素材、色、装飾など、さまざまな要素を組み合わせることで、建物の表情を大きく変えることができます。

機能面だけでなく、デザイン面にもこだわり、理想の住空間を実現しましょう。

屋上パラペットのデメリット

パラペットは、雨漏り防止や防水といった機能面やデザイン性の高い装飾といったメリットがある一方で、以下のデメリットも存在します。

笠木部分から雨漏りする可能性がある

パラペットには笠木部分からの雨漏りリスクというデメリットがあります。

笠木はパラペットの最上部を覆う板状の部材で、雨水の侵入を防ぐ役割を担っています。

しかし、経年劣化や施工不良によって、笠木部分から雨漏りが発生しやすいのです。

笠木部分からの雨漏りリスクを理解し、定期的な点検・メンテナンスと適切な施工によって、パラペットの機能を維持しましょう。

接合部分の掃除や点検が必要

パラペットは、複数の部材を組み合わせて作られているため、接合部分に隙間が生じる可能性があります。

これらの隙間は、雨水の浸入口となり、雨漏りの原因となる可能性があります。

また、接合部分には汚れやゴミが溜まりやすく、定期的な掃除が必要です。

掃除を怠ると、排水機能が低下し、雨漏りのリスクを高める可能性があります。

余計にコストがかかる

パラペットを設置するには、以下の費用がかかります。

  • 材料費:コンクリート、モルタル、金属、木材、FRPなど、使用する素材によって費用は大きく異なる
  • 施工費:パラペットの形状や大きさ、設置場所によって費用は異なる
  • メンテナンス費用:定期的な点検や清掃、修繕が必要となり、ランニングコストが発生する

一般的な目安として、パラペットの設置費用は1mあたり5,000~20,000円程度です。

ただし、形状や素材、設置場所によってはさらに高額になる場合があります。

パラペットの雨漏りの原因

パラペットは、雨漏り防止や防水といった機能面とデザイン性の高さで評価されていますが、雨漏りが発生しやすい箇所でもあります。

パラペットの雨漏りの原因は、主に以下の3つが挙げられます。

パラペット雨漏りの原因|笠木の劣化

笠木は、パラペットの上端部を覆う仕上げ材です。

経年劣化によってひび割れや欠けが生じ、そこから雨水が浸入することがあります。

対策として、定期的に笠木の状態を点検し、劣化が見つかった場合は速やかに修繕または交換しましょう。

また、笠木に防水性の高い材料を使用するのも有効です。

パラペット雨漏りの原因|内樋の詰まり

内樋は、パラペットに溜まった雨水を排水するための樋です。

落ち葉やゴミなどが詰まってしまうと、雨水が溢れ出し、雨漏り発生の原因となります。

定期的に内樋を清掃し、詰まりがないようにすること、内樋の設置位置や形状を見直し、雨水がスムーズに流れるようにすることが重要です。

パラペット雨漏りの原因| 外壁との接合部の劣化

パラペットと外壁の接合部は、雨水が浸入しやすい箇所です。

経年劣化によって接合部のシーリング材が劣化し、そこから雨水が浸入することがあります。

定期的に接合部の状態を点検し、劣化が見つかった場合は速やかに修繕または打ち替える。

また、防水性の高いシーリング材を使用するのも有効です。

パラペットの防水工事の種類

パラペットは、経年劣化によって防水機能が低下し、雨漏りの原因となる可能性があります。

パラペットの防水工事を検討する際には、以下の方法とその特徴を理解することが重要です。

パラペットの防水工事の種類|コーキングによる修復

軽微な劣化であれば、コーキングと呼ばれる方法で修復することができます。

コーキングは、パラペットの隙間や目地に防水性の高い材料を充填することで、雨水の浸入を防ぐ方法です。

コーキングによる修復は、費用が比較的安価であり施工が簡単で、短時間で完了します。

ただし、耐久性が低く定期的なメンテナンスが必要です。

また、複雑な形状のパラペットには適用できない場合があります。

パラペット防水工事の種類|内樋の劣化の修復

内樋は、パラペットに溜まった雨水を排水するために設置されています。

しかし、経年劣化によって詰まりや穴あき、腐食、変形などの症状が現れます。

これらの症状が現れた場合は、以下の方法で修復します。

  • 清掃により詰まりを除去
  • 穴を防水材で塞ぐ
  • 腐食や変形がひどい場合は交換

パラペットの内樋の劣化修復は、雨漏り発生を防ぐために重要な工事です。

信頼できる業者に依頼し、適切な方法で施工することが重要です。

パラペット防水工事の種類|防水シートの修復

パラペットと防水シートの隙間に原因があった場合、この隙間をコーキング材でしっかりと補修することで、雨漏りを止水し、二次被害を防ぎます。

コーキング材は、防水性と弾力性に優れた材料です。

パラペットと屋上の防水層の隙間にコーキング材を充填することで、隙間を塞ぎ、雨水の侵入を防ぎます。

パラペット防水工事の費用相場

パラペットの防水工事は、雨漏り防止のために重要な役割を果たします。

パラペットの部位別費用相場は、以下のとおりです。

パラペット防水工事の種類費用相場
笠木コーキング:約5,000〜10,000円/ m
板金交換 :約10,000〜20,000円/m
内樋清掃:約2,000〜5,000円/m
交換:約10,000〜20,000円/m
防水層シート防水 :約4,000〜5,000円/㎡
FRP防水  :約5,000〜7,000円/㎡
ウレタン防水:約4,500〜5,500円/㎡
コーキング増し打ち:約500〜900円/m
打ち替え:約900円〜1,200円/m

パラペット防水工事の費用相場は、修復する部位や使用する工法によって大きく異なります。

複数の業者から見積もりを取り、費用を抑えながら、確かな技術で雨漏りを解決しましょう。

パラペットのメンテナンス方法

パラペットは、上端の笠木、壁面、内側排水溝など、複数の部位から構成されており、それぞれ定期的なメンテナンスが必要です。

雨漏りのリスクを減らすために、以下のメンテナンス方法があります。

  • 定期点検
    年に1~2回程度、パラペットの状態を点検しましょう。
    笠木、壁面、内側排水溝の劣化症状がないか確認します。
  • 清掃
    落ち葉やゴミなどが溜まらないように、定期的にパラペットを清掃しましょう。
    特に内樋は、詰まりやすいので注意が必要です。
  • 修繕
    劣化症状が見つかった場合は、速やかな修繕が必要です。
    • 笠木:ひび割れや欠けはシーリング材などで補修、腐食の場合は交換
    • 壁面:ひび割れや欠けはシーリング材などで補修、腐食の場合は部分補修または全面張替え
    • 内樋:清掃、詰まりの解消

以上のように、定期的な点検、清掃、修繕を行い、パラペットを良好な状態に保ちましょう。

雨漏りが発生している場合は、早めに専門業者に調査を依頼し、適切な修繕を行います。

パラペットは、定期的なメンテナンスが必要な構造物です。

定期点検と適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りのリスクを減らし、安心な住空間を実現することができます。

防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】

大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。

そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。

防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。

以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。

  • 補助金申請できる地域に住んでいる
  • 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
  • 税金を滞納していない
  • 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること

詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。

防水工事に関してのよくある質問を紹介

ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。

Q

防水工事前に何か準備は必要ですか?

A

防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。

Q

防水工事を行う周期はどのくらいですか?

A

一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。

Q

雨天時も防水工事は行いますか?

A

防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。

Q

防水工事中に臭いがすることはありますか?

A

防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。

屋上のパラペット防水工事についてのまとめ

ここまで、パラペットの防水工事について解説してきました。

この記事の要点は、以下のとおりです。

  • パラペットは、陸屋根やバルコニーなどの外周部に設けられる壁状の構造物
  • パラペットの役割は、雨漏り防止、防水が重要
  • パラペットのメリットは転落防止、外壁の劣化防止、防水層の形成、デザイン性
  • パラペットのデメリットは、笠木部分からの雨漏り、接合部分の清掃や点検、設置に費用がかかる
  • パラペットの雨漏りの原因は、笠木の劣化、内樋の詰まり、外壁との接合部の劣化
  • パラペットの防水工事の種類は、コーキング、内樋の修復、防水シートの修復
  • パラペット防水工事の費用相場は、
  • 修復する部位や使用する工法によって大きく異なる
  • パラペットのメンテナンス方法は、定期点検、清掃、修繕

パラペットは、雨漏り防止や防水といった機能面とデザイン性の高さで評価されていますが、定期的なメンテナンスが必要です。

上記のポイントを意識し、定期点検と適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りリスクを減らし、安心な住空間を実現することができます。

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