2024.03.13
マンション大規模修繕の成功法則―信頼できるコンサルタントの選び方と役割解説
大規模修繕や防水工事のご相談は実績豊富な新東亜工業へ

マンションの大規模修繕は、建物の安全性、快適な住環境、そして資産価値の維持に欠かせない重要なプロジェクトです。しかし、修繕工事は多岐にわたる専門知識が必要となり、管理組合一人ひとりの力だけで進めるのは難しい場合があります。
そこで、信頼できるコンサルタントの存在が大変重要です。
本記事では、マンション大規模修繕におけるコンサルタントの役割と、その選び方について、具体的なポイントや実例を交えながら解説します。専門用語をできるだけ使わず、誰にでも理解しやすい表現を心がけていますので、これから修繕プロジェクトを検討する方はぜひお読みください。
マンション大規模修繕の現状と課題
多くのマンションで修繕は避けられない課題となっています。建物は年月が経つにつれ、外壁のひび割れや塗装の劣化、雨漏りなどが進行し、建物自体の安全性や住環境に大きな影響を及ぼす恐れがあります。
また、適切な修繕計画がないまま進めると、費用がかさむだけでなく、住民間での意見調整や工事中の生活への影響といった問題も発生します。
建物は長年の使用により、目に見える劣化だけでなく、内部構造においても経年劣化が進みます。これにより、予期せぬトラブルのリスクが高まり、修繕が後手に回ると総合的な費用負担も大きくなります。また、修繕工事自体の費用は非常に高額になるため、複数の施工業者からの見積もりを取り、適正な金額かどうかを見極める必要があります。さらに、マンションではさまざまな住民が暮らしているため、各々の意見やライフスタイルを反映した上での計画策定と意見調整が必要です。
管理組合がこれらの課題に対処するためには、専門の知識を持ったコンサルタントのサポートが欠かせません。
大規模修繕工事の工事内容について
大規模修繕工事は、マンションやビルなどの建物全体を対象に、定期的に行う大規模な改修工事です。建物の老朽化を防ぎ、耐久性・安全性・美観を維持することが目的で、一般的には築12~15年を目安に実施されます。修繕内容は建物の状況に応じて異なりますが、マンション大規模修繕の工事内容には主に以下の工事が含まれます。
大規模修繕工事の工事内容1. 外壁補修・塗装工事
外壁は風雨や紫外線の影響を直接受けるため、経年劣化が避けられません。外壁のひび割れや塗装の劣化を放置すると、雨水の浸入によるコンクリートの劣化や鉄筋の腐食につながるため、適切な補修が必要です。
- ひび割れ補修(クラック補修):コンクリートやサイディングのひび割れを埋め、防水性を回復させる。
- 外壁塗装の塗り替え:耐久性や防汚性を向上させるため、劣化した塗膜を剥がし、新たな塗装を施工。
- シーリング(コーキング)打ち替え:サイディングの継ぎ目や窓枠の防水機能を確保し、ひび割れを防ぐ。
外壁補修は、建物の美観を保つだけでなく、防水機能を維持し、耐久性を向上させる重要な工事です。
大規模修繕工事の工事内容2. 屋上・バルコニーの防水工事
屋上やバルコニーは、雨水が直接当たり、経年劣化によって防水層が傷みやすい部分です。防水機能が低下すると、雨漏りの原因となり、建物内部の損傷を引き起こす可能性があるため、定期的な点検と補修が必要です。
- ウレタン防水・シート防水の施工:劣化した防水層を撤去し、新たな防水処理を実施。
- 排水口の清掃・補修:雨水の流れを確保し、排水不良による水溜まりを防ぐ。
- トップコートの再塗装:防水層の表面保護を強化し、耐久性を向上。
屋上やバルコニーの防水性能を維持することで、建物内部への浸水リスクを軽減し、長期的な修繕コストを削減できます。
大規模修繕工事の工事内容3. 共用部分の修繕・改修
マンションやビルの共用部分は、居住者や来訪者が日常的に利用するため、経年劣化による安全性の低下や美観の損なわれが気になる部分です。定期的なメンテナンスにより、快適な居住環境を維持できます。
- エントランス・ロビーの改修:床材や壁材の張り替え、照明設備の交換などを実施。
- 廊下・階段の補修:滑り止め処理や床材の補修を行い、安全性を向上。
- エレベーターの点検・更新:耐用年数が近づいたエレベーターの部品交換や制御装置のアップグレードを実施。
共用部分の改修は、建物の印象を左右するだけでなく、住民の安全性と利便性を向上させるために重要です。
大規模修繕工事の工事内容4. 給排水設備の修繕・更新
給排水設備は、配管の老朽化や水圧の低下、漏水のリスクを防ぐために適切なメンテナンスが必要です。特に築20年以上経過した建物では、給排水管の劣化が進んでいる可能性が高く、修繕計画を立てることが推奨されます。
- 給排水管の洗浄・更新:配管内部の錆や汚れを除去し、必要に応じて新しい配管に交換。
- 貯水槽・ポンプのメンテナンス:清掃や部品交換を行い、適切な給水機能を維持。
- 排水管のつまり除去:定期的な高圧洗浄で詰まりを防ぎ、水の流れを確保。
給排水設備の適切な維持管理を行うことで、住環境のトラブルを未然に防ぎ、快適な暮らしを支えることができます。
大規模修繕工事の工事内容5. 外構・駐車場・駐輪場の整備
建物の外構や駐車場・駐輪場も、時間の経過とともに劣化し、安全性の確保や利便性向上のために定期的な整備が必要です。
- アスファルト舗装の補修:駐車場や通路のひび割れや陥没を修繕し、歩行や車両通行の安全性を向上。
- 駐輪場の整備:ラックの交換やスペースの拡張を行い、利便性を向上。
- フェンスや外灯の交換:老朽化したフェンスの張り替えや防犯性の向上を目的とした照明の設置。
外構部分の整備は、建物全体の安全性向上だけでなく、資産価値の維持にもつながります。
大規模修繕工事は、外壁・屋上防水・共用部分・給排水設備・外構といったさまざまな工事を組み合わせ、建物の機能と美観を維持するために実施されます。
修繕計画を適切に立て、定期的に点検を行うことで、長期的なコスト削減や住環境の向上が可能になります。特に、劣化の初期段階で適切なメンテナンスを実施することで、大掛かりな補修を回避し、建物の資産価値を維持することができます。
マンション大規模修繕コンサルタントの役割と業務内容
マンション大規模修繕において、コンサルタントは建物の現状把握から、最適な修繕計画、施工管理までプロジェクト全体をサポートする重要な役割です。ここでは、コンサルタントが担う主な3つの役割について説明します。
劣化診断・建物診断による状態の把握
まず、修繕計画を立てる前に、建物の現状を正確に把握することが必要です。専門の調査員が外壁、屋根、共用部分、設備などあらゆる部位の状態を細かく点検し、劣化状況や問題となる箇所を明らかにします。診断結果は写真や数値データとして記録され、これが後の修繕計画の根拠となります。
どの部分に重点を置くべきか、不要な工事を避けるためにも、客観的かつ詳細なデータ収集が欠かせません。
施工会社の選定と見積もりの比較
診断結果をもとに、最適な施工会社を選定する過程は、コンサルタントの大切な役割のひとつです。複数の施工業者から見積もりを取得し、工事内容や費用、スケジュールなどを比較検討することで、コストと品質のバランスを最適化します。安さだけに偏らず、長期的なメンテナンス性や品質の高さを見極めることが重要です。
また、適正な条件で契約が結べるよう、必要に応じて交渉や調整を行うことで、管理組合の信頼を得るとともに、最良の選択をサポートします。
設計チェックと工事内容の監理
修繕工事が始まった後も、計画通りに施工が進んでいるかどうかを常に監理することが、コンサルタントの重要な任務です。施工の各工程において、設計図や契約内容を確認しながら、進捗状況を逐一チェックします。もし、施工上のミスや不具合が発生した場合は、迅速に指摘し、修正を求めることで、大きな問題に発展する前に対策を打ちます。品質管理においては、細部にわたるチェックと、完成後の状況確認を通じて、将来のトラブルを未然に防ぐことが目指されます。
以上のように、コンサルタントは劣化診断、施工会社の選定、工事監理という3つの柱を軸に、マンション大規模修繕プロジェクトの全体管理と成功に貢献しています。
信頼できる大規模修繕コンサルタントの選び方
プロジェクトの成功は、信頼できるコンサルタント選びに大きく依存します。ここでは、適切な大規模修繕コンサルタントを選ぶための具体的なポイントを紹介します。
管理組合との連携と方針の一致
コンサルタントが管理組合および住民の意見を正確に把握することは、成功への第一歩です。住民が求める修繕内容や希望する方向性を、しっかりとヒアリングすることで、全員の合意形成がスムーズに進みます。
また、その結果、管理組合とコンサルタントとの間に共通の目標が設定され、計画や施工内容に一貫性が生まれます。さらに、工事の進捗や費用の使途について定期的かつ透明性のある報告が行われることも、信頼関係を築くために重要です。
実績と経験の確認
コンサルタントの選定にあたっては、これまで手掛けたプロジェクトの実績やその分野での経験が大きな判断材料となります。過去にどのような事例を成功させたのか、またどのような困難な状況を乗り越えてきたのかを、具体的に確認しましょう。
加えて、管理組合の口コミや第三者の評価、実際に利用した他のマンションの事例なども参考になります。現場での実務経験が豊富であれば、突発的なトラブルにも柔軟かつ迅速に対応できることが期待されます。
公平性・透明性と適正なコンサル費用
信頼できるコンサルタントは、中立的かつ透明性のある情報提供を行い、特定の施工業者に偏った提案をしないことが求められます。見積もり内容やコンサルティング費用の算出根拠がしっかりと示され、管理組合が納得できる形で説明されるかを確認しましょう。費用の明確化は、後々のトラブル防止にもつながるため、契約前に詳細な説明を受けることが重要です。
これらのポイントを総合的に評価することで、管理組合にとって最適かつ信頼のおけるコンサルタントを選定することが可能となり、プロジェクト全体の成功率を大きく向上させることができます。
大規模修繕工事でよくある質問
ここでは大規模修繕工事でよくある質問を紹介します。工事費用や施行中の疑問をまとめました。
Q
大規模修繕で10戸のマンションではどのくらいが費用目安?
A
10戸のマンションの大規模修繕の費用は、規模や建物の状態、修繕内容によって異なりますが、一般的には1000万円から1,500万円程度が目安とされています。具体的な費用は、外壁や共用部分の修繕内容、使用する材料の種類によって変動するため、詳細な見積もりを施工業者で確認しましょう
Q
マンション大規模修繕時にエアコンは使用できる?室外機はどうする?
A
大規模修繕中でも基本的にはエアコンの使用は可能ですが、外壁塗装や防水工事の際には一時的に使用を控える必要がある場合があります。室外機は、作業に支障がない限りそのまま設置された状態で保たれることが一般的です。ただし、工事の進捗によっては室外機を一時的に移動させる場合もあるため、管理組合や施工業者からの指示に従ってください。
Q
マンション大規模修繕の際のベランダの荷物やアンテナはどうすればいい?
A
大規模修繕の際には、ベランダの荷物は一時的に室内に移動させる必要があります。特に、外壁塗装や防水工事の影響を受けやすいものは、工事開始前に片付けてください。また、テレビアンテナや物干し竿も取り外しが必要になる場合がありますので、事前に管理組合や施工業者の指示に従い、適切に対応してください。
Q
大規模修繕の際に洗濯物は外に干せる?
A
大規模修繕期間中は、外壁工事や塗装の影響でベランダに洗濯物を干すことが制限されることがあります。工事用のネットやシートが張られるため、日光が遮られたり、塗料やホコリが付着する可能性があります。管理組合や施工業者からの案内に従い、洗濯物は室内で乾かすか、コインランドリーの利用を検討してください。
Q
大規模修繕の際に立ち会いや在宅が必要なことはある?
A
大規模修繕では、住戸内に立ち入る必要のある作業が発生する場合があります。例えば、配管の点検やベランダ側のサッシ工事などが該当します。その際には、居住者の立ち会いや在宅を求められることがあるため、事前に管理組合や施工業者からの連絡を確認し、予定を調整してください。それ以外の工事については基本的に在宅の必要はありませんが、作業内容によって異なるため、詳細は管理組合の案内を確認することが重要です。
この他、大規模修繕のよくある質問について知りたい方は以下の記事をご覧ください
マンション大規模修繕は新東亜工業へ

新東亜工業では、大規模修繕や外壁塗装、防水工事をお考えの方に向けて長年の職人経験を活かした高品質な施工サービスを提供しています。
すべての工事は自社施工で行い無駄のない最適な提案をお約束。お客様の予算に合わせたプランニングで周辺環境への配慮も徹底して行います。
さらに、安心の10年保証と充実したアフターフォローで、お客様満足度98%を誇ります。質の高い仕上がりをお求めの方はぜひ新東亜工業へご相談ください。
代表者名 | 代表取締役:高井 強 |
電話番号 | 03-6658-5364 |
FAX番号 | 03-6658-5365 |
設立 | 平成24年1月 |
ホームページURL | https://shintoakogyo.co.jp/ |
新東亜工業の工事事例URL | https://shintoakogyo.co.jp/case/ |
代表的な保有資格・許認可 | 建設業許可 東京都都知事許可 (般-4)第142885号 一級建築士事務所 一級 東京都知事登録 第65008号 |
マンション大規模修繕ご相談の流れ|修繕工事・防水工事などお気軽にお問い合わせ下さい
新東亜工業でのマンション大規模修繕・防水工事の流れは以下になります。
- STEP
問い合わせ
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建物調査
スケジュールの調整後、現在の建物の状態を調査させていただきます。
この時に御見積に必要な建物の計測などもさせていただきます。 1時間〜2時間程度で終了します。
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お見積り
現地調査結果をもとに算出して御見積もりを作成します。その際にお伺いしたご予算など、お客様のご希望も反映させた上、ご説明に上がります。
御見積とともに、下記の資料をご用意します。
- 使用材料などのカタログ
- 工程表
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ご契約
御見積書やスケジュールにご納得いただけましたら、ご成約となります。ご納得いただけないまま進むことはありませんので、ご不明点などはお申し付けください。
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近隣の方へご挨拶
ご近所にお住まいの皆さまには、着工の1週間前に工事開始のご挨拶に伺います。
施工中はできる限りご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って行います。
※建物の規模により、案内の方法や時期は異なります
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工事着工
高所の作業が必要な場合は、安全・確実な施工が行えるよう仮設足場を設置します。
また、近隣住宅や屋内へのほこりの飛散を防止するために養生にも万全を期します。
- STEP
完了&アフターフォロー
当社の保証は10年の長期保証。「おかしいな」と感じた際にはご連絡ください。速やかに対応いたします。
マンション大規模修繕工事の成功への第一歩を踏み出すために|まとめ
本記事では、建物の現状把握、コンサルタントの具体的な業務内容、そして信頼できる専門家を選ぶためのポイントについて解説してきました。また、事例紹介を通して、成功例と失敗例の違いから、透明性のある情報共有と十分な調査の重要性を示しました。
マンション大規模修繕は、建物の資産価値や住民の安全、快適な生活環境を守る大きなプロジェクトです。
成功の鍵は、信頼できるコンサルタントとのパートナーシップにあります。
マンション大規模修繕を進める際は、まず現状の正確な診断と情報収集を行い、その結果をもとに、管理組合の意向に沿った最適な修繕計画を策定することが不可欠です。信頼できるコンサルタントと協力することで、計画通りのスムーズな工事進行と、安心して暮らせる住環境の実現に寄与するでしょう。
大規模修繕工事・防水工事・外壁塗装・外壁補修参引用、参考サイト
国土交通省
特定非営利活動法人集合住宅管理組合センター
公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会
一般社団協会マンション管理業協会
一般社団法人日本防水協会
日本ペイント
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
一般社団法人 マンション大規模修繕協議会
日本ウレタン建材工業会
FRP防水材工業会
株式会社ダイフレックス(シーカ・ジャパン株式会社)