外壁塗装はDIYできる?自分で塗装する方法と失敗しないポイント・費用相場を解説

外壁塗装の見積もりが100万円を超えて「自分でDIYできないか」とお考えではありませんか?

確かに外壁塗装は自分で行うことも可能ですが、高所作業の危険性や専門的な技術が必要となるため、安易に始めると大きなリスクを伴います。

実際、DIYで失敗して結局プロに依頼し直し、かえって費用が高くついてしまったケースも少なくありません。

この記事では、外壁塗装DIYの正しい手順から必要な道具、費用相場、サイディング・モルタル別の塗料選び、失敗事例まで、プロの視点から詳しく解説します。

DIYすべきか業者に依頼すべきか、あなたの状況に合った適切な判断ができるようサポートいたします。

読み終えた頃には、外壁塗装に関する不安が解消され、次の一歩を踏み出す自信が持てるはずです。

外壁塗装とは?」と基本的な流れや費用相場、業者選びのポイントなどについて総合的なことを知りたい方は解説記事もぜひ一読ください。

目次

外壁塗装はDIYできる?プロが教える基本知識

外壁塗装は技術的にはDIYで行うことが可能ですが、専門知識と十分な準備が必要な作業です。

ここでは、外壁塗装DIYの可否について、プロの視点から詳しく解説します。

外壁塗装のDIYは可能だが専門知識と技術が必要

外壁塗装は一般の方でも実施できる作業ですが、想像以上に専門的な知識と技術を必要とします。

塗料の選定から下地処理、適切な塗布量の管理、乾燥時間の遵守など、プロが長年の経験で培ったノウハウが随所に求められるためです。

特に重要なのが「下地処理」です。外壁のひび割れ補修やコーキング処理を適切に行わないと、わずか数年で塗膜が剥がれてしまいます。

また、塗料には外壁材との相性があり、サイディングには弾性塗料を使用してはいけないなど、知らないと致命的な失敗につながる知識が多数存在します。

さらに高所での作業となるため、安全管理の知識も必須です。足場の設置には国家資格が必要で、無資格者が組み立てることはできません。

DIYに向いているケース・向いていないケース

項目DIYに向いている業者依頼を推奨
建物の高さ平屋、物置、塀など2階建て以上の住宅
塗装面積50㎡以下の小規模100㎡以上の広範囲
外壁の状態劣化が少ないひび割れ・剥がれが多い
DIY経験豊富な経験あり初心者・未経験者
確保できる時間2~3ヶ月の余裕あり時間に余裕がない

外壁塗装DIYに向いているのは、平屋で塗装面積が小さく、DIY経験が豊富で十分な時間を確保できる方です。

具体的には、物置や小規模な倉庫など、建物の高さが低く作業範囲が限定されている場合は、DIYでも対応可能でしょう。

一方、2階建て以上の住宅、築年数が古くひび割れや劣化が激しい外壁、サイディングの目地補修が必要な建物は、プロへの依頼を強く推奨します。

高所作業は転落事故のリスクが高く、実際に外壁塗装中の転落事故は毎年発生しています。

また、広範囲の塗装では作業に2~3ヶ月かかることもあり、その間ずっと足場が設置されたままになります。

外壁塗装の主な目的と重要性

外壁塗装の最大の目的は、建物を雨水や紫外線から守ることです。

塗膜には防水機能があり、外壁材への水の浸入を防いでいます。この塗膜が劣化すると、外壁材に直接雨水が当たり、内部の構造材まで腐食が進んでしまいます。

一般的に外壁塗装の耐用年数は10~15年とされており、この期間を過ぎると防水機能が低下し始めます。

放置すると外壁材自体の交換が必要になり、塗装費用の数倍のコストがかかることもあります。

外壁塗装は「美観」だけでなく「建物の寿命を延ばす」という重要な役割を担っているのです。

そのため、DIYで行う場合でも、適切な工程と材料選びを守らなければ、本来の目的である「建物の保護」が果たせなくなってしまいます。

単なる色の塗り替えではなく、建物全体の維持管理として捉える必要があります。

外壁塗装のDIYにかかる費用相場|業者依頼との比較

外壁塗装をDIYで行う最大の理由は費用削減ですが、実際にどれくらい安くなるのでしょうか。

ここでは、具体的な外壁塗装の費用相場を比較します。

DIYで外壁塗装をした場合の費用相場(30万~50万円)

一般的な30坪程度の2階建て住宅をDIYで外壁塗装する場合、総費用は30万~50万円程度が相場です。

項目費用目安内容
塗料代15万~20万円下塗り材・中塗り・上塗り塗料、コーキング材など
道具代約5万円ローラー、刷毛、養生材、高圧洗浄機など
足場代15万~20万円安全確保のため業者に設置依頼
合計30万~50万円DIYで外壁塗装を行った場合の総額目安

費用の内訳を見てみましょう。塗料代は使用する塗料のグレードによって大きく変わりますが、シリコン塗料で15万~20万円程度が目安です。

これには下塗り材、中塗り・上塗り用の塗料、コーキング材などが含まれます。

道具代としては、ローラー、刷毛、養生シート、マスキングテープ、高圧洗浄機などで5万円程度が必要です。

最も高額になるのが足場代で、2階建て住宅の場合15万~20万円程度かかります。

足場は安全のため業者に設置を依頼することを強く推奨します。

足場なしでDIYすることも理論上は可能ですが、転落事故のリスクが非常に高く、おすすめできません。

業者に依頼した場合の費用相場(30坪で80万~120万円)

同じ30坪の住宅を専門業者に依頼した場合、費用相場は80万~120万円程度となります。

使用する塗料のグレードによって価格は変動し、シリコン塗料なら80万~100万円、フッ素塗料や無機塗料なら100万~150万円が目安です。

業者依頼の費用にはプロの技術料が含まれており、これが全体の約30~40%を占めています。

しかし、この技術料には大きな価値があります。適切な下地処理、均一な塗布、美しい仕上がり、そして保証がついてくるためです。

多くの業者は5~10年の施工保証を提供しており、万が一塗膜に不具合が生じた場合でも対応してもらえます。

また、業者は作業を2週間程度で完了させるため、足場設置期間も短く、近隣への影響も最小限に抑えられます。

DIYの場合は2~3ヶ月かかることもあり、その間ずっと足場が設置されたままになる点も考慮が必要です。

費用の内訳を詳しく解説(材料費・道具代・足場代)

外壁塗装DIYの費用を詳しく分解すると、以下のようになります。

費用項目金額目安備考
塗料代(下塗り材)3万~5万円シーラーまたはフィラー
塗料代(上塗り材)10万~15万円シリコン塗料の場合
コーキング材2万~3万円サイディングの場合必須
道具類5万円ローラー、刷毛、養生材など
足場レンタル代15万~20万円2階建ての場合
合計35万~48万円30坪住宅の目安

この表から分かるように、DIYでも決して安くはありません。特に足場代は避けられない費用であり、これを削ろうとすると安全面で大きなリスクを負うことになります。

一方、業者に依頼した場合の費用80万~120万円と比較すると、DIYでは30万~70万円程度の節約になります。

ただし、この差額は「プロの技術料」「作業時間の短縮」「施工保証」に相当する部分です。

仮にDIYで失敗して塗り直しが必要になれば、結局は業者依頼よりも高額になる可能性もあります。

外壁塗装のDIYに必要な道具と材料

外壁塗装DIYを始める前に、必要な道具と材料をしっかり揃えることが重要です。

不足があると作業が中断し、工期が延びる原因になります。

基本的な塗装道具一覧(ローラー・刷毛・養生材など)

分類道具名用途・補足
塗装道具ローラー(短毛・中毛・長毛)外壁の凹凸に合わせて使い分け
刷毛(2~5cm)細部や狭い箇所の塗装
ローラー皿塗料を均一に含ませる
バケツ塗料の移し替え・希釈用
養生用品マスキングテープ窓枠・サッシの保護
養生シート地面や植木の保護
ビニールシート塗料の飛散防止
マスカー養生作業を効率化
下地処理用具高圧洗浄機/ブラシ汚れ・カビの除去
サンドペーパー下地のケレン作業
ワイヤーブラシ錆や旧塗膜の除去
コーキングガンシーリング材の充填
コーキング材ひび割れ補修
ヘラコーキングの均し

外壁塗装に必要な基本道具は、想像以上に多岐にわたります。

まず塗装道具として、ローラー(毛足の長さが異なる複数種類)、刷毛(幅2~5cmを数本)、ローラー皿、バケツが必要です。

ローラーは壁面の凹凸に合わせて選ぶ必要があり、平滑な面には短毛、凹凸のある面には長毛を使用します。

養生関連では、マスキングテープ、養生シート、ビニールシート、マスカー(テープとシートが一体化したもの)が必須です。

窓枠、玄関ドア、植木、地面など、塗料がついてはいけない場所をすべて保護します。養生を怠ると塗料が飛散し、近隣トラブルの原因になります。

下地処理用として、高圧洗浄機またはブラシ、サンドペーパー、ワイヤーブラシ、コーキングガンとコーキング材、ヘラが必要です。

高圧洗浄機は購入すると2万~5万円しますが、ホームセンターでレンタルすることもできます。

これらの道具を一式揃えると、およそ5万円程度の費用がかかります。

安全装備は必須(ヘルメット・安全帯・手袋・ゴーグル)

高所作業を伴う外壁塗装では、安全装備を絶対に軽視してはいけません。

転落事故は命に関わるため、以下の装備は必ず用意してください。

安全装備のチェックリスト
  • ヘルメット:落下物から頭部を守る。工事用ヘルメットを使用
  • 安全帯(墜落制止用器具):高所作業時に身体を固定。命綱として機能
  • 安全靴:滑り止め機能付き。足場での転倒防止
  • 保護手袋:塗料から手を守り、滑り止め効果もある
  • 保護メガネ・ゴーグル:塗料の飛散から目を保護
  • 防塵マスク:研磨作業時の粉塵や塗料の臭気から呼吸器を守る
  • 作業服:汚れてもよい長袖長ズボン。肌の露出を避ける

これらの安全装備一式で1万~2万円程度の費用がかかりますが、命には代えられません。

特に安全帯は高所作業では必須で、足場やはしごに確実に固定して使用します。

「自分は大丈夫」という過信が最も危険です。プロの職人でも安全装備を徹底しており、DIYだからといって省略してよい理由にはなりません。

外壁材別に適した塗料の選び方

適合しない塗料を使用すると、数年で塗膜が剥がれたり膨れたりする原因になります。

たとえば、サイディング外壁に弾性塗料は使用できません。

サイディングは夏場に表面温度が60℃以上になることがあり、弾性塗料を使うと塗膜が膨れてしまうためです。

サイディングにはシリコン塗料やラジカル制御型塗料など、硬質の塗料が適しています。

モルタル外壁の場合は、逆に弾性塗料が推奨されます。

モルタルはひび割れ(クラック)が発生しやすい材質で、弾性塗料であればひび割れに追従して塗膜が伸び、防水性を維持できるためです。

弾性塗料には「弾性」「微弾性」「高弾性」があり、クラックの程度に応じて選択します。

また、塗料のグレードは耐用年数と価格に影響します。

塗料の種類耐用年数の目安価格帯の傾向特徴・補足
アクリル塗料5~7年安価初期費用は抑えられるが耐久性は低め
ウレタン塗料7~10年やや安価密着性が高く細部向き
シリコン塗料10~15年中価格耐久性と価格のバランスが良くDIY向き
フッ素塗料15~20年高価高耐久でメンテナンス回数を減らせる
無機塗料20年以上高価格非常に高耐久だがコストは高め

※上記の順に高性能・高価格になります。

DIYで最もバランスが良いのはシリコン塗料で、コストパフォーマンスに優れています。

もっと詳しく知りたい方は、「外壁塗装 種類」や「外壁材 種類」の記事もぜひご覧ください。

外壁塗装のDIYの正しい手順|工事の流れ

外壁塗装は正しい手順で行わなければ、耐久性が大きく損なわれます。

ここでは、プロが実践するステップの工程を詳しく解説します。

  1. STEP

    足場の設置(業者依頼を推奨)

    足場は作業の安全性と効率を大きく左右する重要な要素なので、国家資格(足場の組立て等作業主任者)を持つ専門業者に依頼することを強く推奨します。

    足場を設置することで、安定した作業環境が確保され、両手を使った作業が可能になります。

    また、足場には飛散防止ネットを張るため、塗料や洗浄水が近隣に飛散するのを防ぎ、近隣トラブルを回避できます。

    足場設置の費用は15万~20万円程度(2階建て住宅の場合)で、設置期間は通常1日です。

    設置前には近隣への挨拶を済ませ、作業予定を伝えておくことがトラブル防止のポイントです。

  2. STEP

    外壁の洗浄と乾燥

    外壁には長年の汚れ、ホコリ、カビ、コケなどが付着しており、これらを完全に除去しなければ塗料が密着しません。

    洗浄不足は塗膜剥離の最大の原因の一つです。

    高圧洗浄機を使用する場合、水圧が強すぎると外壁材を傷める可能性があるため注意が必要です。

    カビやコケが頑固な場合は、中性洗剤を使用してブラシでこすり落としましょう。

    洗浄後は必ず十分な乾燥時間を取ります。最低でも1日、できれば2日間は乾燥させてください。

    外壁が湿ったまま塗装すると、塗膜内に水分が閉じ込められ、膨れや剥がれの原因になります。

    天候にも注意が必要で、洗浄後に雨が降った場合は、再度乾燥時間を確保する必要があります。

  3. STEP

    下地処理(クラック補修・コーキング)

    下地処理は外壁塗装の成否を分ける最重要工程です。ここを手抜きすると、どれだけ高級な塗料を使っても数年で不具合が発生します。

    まずクラック(ひび割れ)補修を行います。幅0.3mm以下のヘアクラックは下塗り材で埋められますが、それ以上の幅のクラックはシーリング材やエポキシ樹脂で補修が必要です。

    サイディング外壁の場合、目地のコーキング(シーリング)補修が必須です。

    古いコーキングをカッターで切り取り(撤去)、新しいコーキング材を充填します。

    コーキング材はサイディング用の変成シリコン系を使用し、プライマー(下地材)を塗布してから充填すると密着性が高まります。

  4. STEP

    養生作業

    養生は塗装の仕上がりと近隣トラブル防止に直結する重要な作業です。

    養生が必要な箇所をリストアップしましょう。

    • 窓ガラス・窓枠・サッシ
    • 玄関ドア・勝手口
    • 雨樋・雨戸
    • 給湯器・エアコン室外機
    • 換気口
    • 植木・庭木
    • 地面・コンクリート部分
    • 自動車(可能であれば移動)

    マスカー(テープとシートが一体化したもの)を使うと作業効率が上がります。

    テープは丁寧に貼り、隙間ができないよう注意してください。隙間があると塗料が入り込み、後から除去するのが困難になります。

  5. STEP

    下塗り

    外壁材と上塗り塗料を密着させる接着剤のような役割を果たします。

    シーラーやフィラーなどの下塗り材を使用し、ローラーや刷毛で隅々まで塗ります。

    下塗りが不十分だと、上塗り塗料が吸い込まれすぎたり、逆に密着せずに剥がれたりします。

    下塗り後は最低1日、できれば2日間の乾燥時間を取ってください。

  6. STEP

    中塗り

    仕上がりの色や厚みを形成する工程で、上塗りと同じ塗料を使用します。

    塗膜に十分な厚みを持たせることで、防水性や耐久性を高める役割があります。

    中塗りが適切に行われていないと、色ムラが出たり、性能が十分に発揮されません。

    下塗りと上塗りをつなぐ重要な工程として、均一に丁寧な施工が求められます。

  7. STEP

    上塗り

    外壁塗装の最終工程で、建物の見た目を決定づける仕上げ作業です。

    中塗りと同じ塗料を重ねて塗ることで、色ムラを防ぎ、美観と耐久性を最大限に高めます。

    また、紫外線や雨風から外壁を守る役割も担います。

    上塗りの仕上がりが悪いと全体の印象が大きく損なわれるため、細部まで丁寧な施工が重要です。

  8. STEP

    養生取り

    上塗りが完全に乾燥したら、養生を取り除きます。

    養生は慎重にゆっくりと剥がしてください。勢いよく剥がすと、乾いた塗料が飛び散ったり、塗膜を傷めたりする可能性があります。

    養生を取り終えたら、塗り残しや塗りムラがないか最終チェックを行います。気になる部分があれば、小さな刷毛で補修しましょう。

    ただし、補修する場合は周囲の塗装が完全に乾燥してから行ってください

  9. STEP

    足場解体

    解体作業も1日程度かかり、解体時も騒音が発生するため、事前に近隣へ知らせておくとよいでしょう。

    足場が外れたら、外壁全体を改めて確認し、仕上がりに問題がないかチェックします。

外壁材別のDIY塗装方法|サイディング・モルタル

外壁材の種類によって適切な塗装方法と塗料が異なります。

ここでは、代表的なサイディングとモルタルについて解説します。

サイディング外壁の塗装方法と塗料

サイディング外壁は日本の住宅で最も多く使用されている外壁材で、全体の約7割を占めています。

サイディングの塗装で最も重要なのは、目地のコーキング補修と適切な塗料選びです。

サイディングには、弾性塗料を使用してはいけません

これはサイディングが夏場に高温になり(表面温度60℃以上)、弾性塗料の塗膜が膨れてしまうためです。

サイディングに適しているのは、シリコン塗料、ラジカル制御型塗料、フッ素塗料などの硬質塗料です。

目地のコーキング補修は、塗装前に必ず行います。古いコーキングを撤去し、プライマーを塗布してから新しいコーキング材を充填します。

コーキング作業には技術が必要で、DIY初心者には難易度が高い作業です。

ヘラで均一に仕上げるのは経験が必要で、プロのような美しい仕上がりにするのは容易ではありません。

サイディングの表面には細かな凹凸模様があることが多く、中毛ローラーを使用すると塗りムラが少なくなります。

塗装は必ず3回塗り(下塗り・中塗り・上塗り)を行い、各工程で十分な乾燥時間を取ってください。

モルタル外壁の塗装方法と弾性塗料の選び方

モルタル外壁は1990年代まで主流だった外壁材で、現在の住宅では全体の約1割程度ですが、築年数の古い住宅では多く見られます。

モルタルの最大の特徴は、ひび割れ(クラック)が発生しやすいことです。

モルタル外壁には、弾性塗料が適しています

弾性塗料は塗膜がゴムのように伸び縮みする性質を持ち、クラックが発生しても塗膜が追従して伸びるため、防水性を維持できます。

弾性塗料には「高弾性」「弾性」「微弾性」の3種類があり、クラックの程度に応じて選択します。

幅0.3mm以上のクラックがある場合は、塗装前にシーリング材やエポキシ樹脂で補修が必要です。

またモルタル外壁の仕上げパターンには、吹き付けタイル、リシン、スタッコなど様々な種類があります。

DIYで同じパターンを再現するのは困難なため、一般的にはローラー仕上げになることが多いです。

模様を残したい場合は、マスチックローラー(砂骨ローラー)を使用すると凹凸のある仕上がりになります。

コーキング(シーリング)補修の重要性

コーキング補修は、特にサイディング外壁において非常に重要な作業です。

目地のコーキングが劣化すると、そこから雨水が浸入し、外壁の裏側や構造材を腐食させる原因になります。

コーキングの劣化症状
  • ひび割れ:表面に細かなひびが入った状態
  • 肉やせ:コーキング材が痩せて凹んだ状態
  • 剥離:サイディングから剥がれている状態
  • 硬化:コーキング材が硬くなり弾力性を失った状態

これらの症状が見られたら、コーキングの打ち替えが必要です。

コーキング作業の手順は、古いコーキングの撤去→清掃→プライマー塗布→コーキング材充填→ヘラ仕上げとなります。

コーキング材には変成シリコン系を使用するのが一般的で、サイディング用の製品を選びます。

充填後はヘラで押さえて密着させ、表面を平滑に仕上げます。この作業はDIY初心者には難易度が高く、仕上がりの美しさでプロとの差が最も出る部分です。

コーキング作業だけを業者に依頼するという選択肢も検討してよいでしょう。

足場なしで外壁塗装のDIYする方法と安全対策

費用削減のため足場なしでDIYを検討する方もいますが、安全面で大きなリスクがあります。

ここでは、足場なしの方法とそのリスクを解説します。

足場なしでDIYする4つの方法

足場を使わずに外壁塗装を行う方法は理論上いくつか存在しますが、それぞれに制約とリスクがあります。

方法メリットデメリット・注意点
長柄ローラー
延長ポール
・転落リスクが低く比較的安全・塗りムラが出やすく、細部の塗装が困難
・力加減が難しい
はしご・道具が比較的安価・不安定で両手作業が難しい
・移動が多く効率が悪い
脚立・はしごより安定性がある・地面が不安定だと転倒リスクが高い
・安全性は限定的
無足場工法・足場不要で高所作業が可能・専門技術と高額な設備が必要
・DIYには不向き

長柄ローラー・延長ポールを使う方法は、地上から2階部分の外壁を塗る方法です。3~5mの延長ポールにローラーを取り付けて使用します。

この方法のメリットは安全性が比較的高いことですが、デメリットとして塗りムラが発生しやすく、細かい部分の塗装が困難です。

はしごを使う方法は、壁面にはしごを立てかけて作業する方法です。業務用の頑丈なはしごが必要で、安全帯を必ず使用します。

はしごは不安定で、常にバランスを取る必要があるため、両手を使った作業が困難です。また、塗装範囲が狭いため、頻繁にはしごを移動する必要があり、作業効率が非常に悪くなります。

脚立を使う方法は、自立型の脚立を使用する方法で、はしごよりは安定性があります。

複数の脚立と足場板を組み合わせれば簡易的な足場になりますが、それでもプロが組む足場と比べると安定性は大きく劣ります。

無足場工法には、ゴンドラ、ロープアクセス、高所作業車などがありますが、いずれも専門的な技術と設備が必要で、費用も高額です。DIYでの実施は現実的ではありません。

足場なしのDIYをおすすめできない理由

足場なしでの外壁塗装DIYは、以下の理由から強くおすすめできません。

足場なしDIYの主なリスク
  • 転落事故のリスクが極めて高い
  • 作業効率が著しく悪くなる
  • 塗装品質が大きく低下する

足場を使わずに外壁塗装を行う最大の問題は、安全性・効率・品質のすべてに大きなリスクがある点です。

特に転落事故は毎年発生しており、重傷や死亡事故につながるケースもあります。

はしごや脚立は不安定で、作業に集中するほど足元への注意が疎かになりがちです。また、足場がないと作業効率が大幅に低下し、本来短期間で終わる工事が数ヶ月かかることもあります。

その結果、生活への支障や天候リスクも増します。さらに、不安定な姿勢での作業は塗りムラや塗り残しを招き、塗装の耐久性を大きく損なう原因となります。

安全で長持ちする仕上がりを求めるなら、足場の設置や専門業者への依頼を検討することが重要です。

足場設置のみを業者に依頼するのは?

DIYでコストを抑えたい場合、足場設置のみを業者に依頼するという選択肢があります。

これにより安全性を確保しながら、人件費を削減できます

足場設置費用は2階建て住宅で15万~20万円程度です。この費用を投資することで、安全かつ効率的に作業を進められます。

また、飛散防止ネットも設置されるため、近隣への塗料飛散を防ぎ、トラブルを回避できます。

足場業者に依頼する際は、設置期間について事前に確認しておくことが重要です。

多くの業者は1ヶ月程度の設置を想定しており、それを超えると延長料金が発生する場合があります。

DIYでは作業に2~3ヶ月かかることもあるため、延長料金の有無や金額を確認しておきましょう。

外壁塗装のDIYでよくある失敗例とトラブル事例

DIYでの外壁塗装では、専門知識の不足から様々な失敗が発生します。

ここでは代表的な失敗例を紹介し、同じ失敗を避けるための参考にしてください。

塗料選びの失敗(外壁材に合わない塗料を使用)

最も多い失敗の一つが、外壁材に適していない塗料を使用してしまうケースです。

特に多いのが、サイディング外壁に弾性塗料を使用してしまい、塗膜が膨れてしまう失敗です。夏場の高温で塗膜が軟化し、内部の水蒸気が閉じ込められて膨れが発生します。

また、安価なアクリル塗料を選んでしまい、わずか3~5年で塗膜が劣化してしまうケースもあります。

DIYの場合、労力も再度かかるため、最初から耐久性の高いシリコン塗料以上を選ぶことをおすすめします。

水性塗料と油性塗料の選択も重要です。水性塗料は臭いが少なく扱いやすいですが、密着性や耐久性では油性に劣ります。

塗料メーカーの技術資料をよく読み、不明点は販売店に確認することが失敗を防ぐポイントです。

下地処理不足による塗膜の剥がれ・膨れ

下地処理を省略したり不十分だったりすると、塗装後わずか1~2年で塗膜が剥がれてしまいます。

これは外壁塗装DIYで最も多い失敗パターンです。

高圧洗浄が不十分で汚れが残っていると、塗料が外壁材ではなく汚れの層に密着してしまいます。

その汚れが剥がれるときに塗膜も一緒に剥がれてしまいます。特にカビやコケは除去が難しく、ブラシでこすり落とす必要があります。

クラック補修を怠ると、そのクラックから雨水が浸入し、塗膜の裏側に水が溜まって膨れが発生します。

また、コーキングの劣化を放置してサイディングの目地から水が入り、内部で膨れを起こすケースもあります。

外壁の乾燥が不十分なまま塗装してしまうのも、膨れの原因になります。

洗浄後は最低1日、できれば2日間の乾燥期間を確保してください。雨が降った後も同様です。

「早く塗装を進めたい」という焦りが、後の大きな失敗につながります。

塗りムラ・色ムラが発生した事例

均一に塗料を塗るのは想像以上に難しく、経験が必要です。

よくあるのが、ローラーの塗料量が一定でないために起こるムラです。

塗料をたっぷり含ませた部分は厚く、少ない部分は薄くなり、乾燥後に色の濃淡として現れます。また、塗り重ね部分が筋状に残ってしまうのも初心者によくある失敗です。

中塗りと上塗りの乾燥時間が不十分だと、塗膜表面に艶ムラが発生します。部分的に艶がある部分とない部分ができ、見た目が悪くなります。

乾燥時間は塗料の説明書に記載されている時間を必ず守りましょう。

色ムラを防ぐには、塗料を十分に撹拌すること一面を一気に塗り切ること塗り継ぎ部分を目立たない場所(窓枠の近くなど)にすることがポイントです。

また、直射日光が強い日は塗料の乾燥が早すぎてムラになりやすいため、作業時間帯にも注意が必要です。

乾燥時間を守らず失敗したケース

工期を短縮しようと乾燥時間を守らずに次の工程に進んでしまい、失敗するケースも後を絶ちません。

下塗りが乾燥していないうちに中塗りをすると、塗膜同士が混ざり合ってしまい、それぞれの機能が発揮されません。

また、塗膜内に溶剤や水分が閉じ込められ、膨れや白濁の原因になります。特に冬場や湿度の高い日は乾燥に時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールが必要です。

塗料の種類によって乾燥時間は異なります。一般的には気温20℃以上で4~6時間の指触乾燥(触れても塗料がつかない状態)、1日で塗り重ね可能となりますが、気温が低いとこれより長くかかります。

塗料の説明書に記載されている「塗り重ね可能時間」を必ず確認してください。

天候の影響も大きく、雨天時や湿度85%以上の日は塗装を避けるべきです。

また、朝露が降りる早朝や夕方以降の作業も、塗膜の乾燥不良につながります。

「時間がないから」と焦らず、適切な乾燥時間を確保することが、長持ちする塗装の秘訣です。

近隣への塗料飛散トラブル

養生が不十分だったり、風の強い日に作業したりして、近隣の建物や車に塗料が飛散してしまうトラブルも発生しています。

一度ついた塗料を完全に除去するのは困難で、最悪の場合、損害賠償を求められることもあります。

特にスプレーガンは塗料が霧状に飛散するため、風に乗って数メートル先まで届くことがあります。

足場に飛散防止ネットを張っていても、隙間から塗料が飛び出すことがあるため、風の強い日は作業を中止する判断が必要です。

ローラー塗装でも、ローラーを勢いよく動かすと塗料が飛び散ります。ゆっくりと丁寧にローラーを動かすことで飛散を最小限に抑えられます。

また、作業前に近隣の車の位置を確認し、可能であれば移動をお願いするか、養生シートで保護させてもらうことをおすすめします。

トラブルを未然に防ぐには、作業開始前に近隣への挨拶と説明を十分に行うことが重要です。

作業予定日、作業時間、予想される影響(音、臭い、飛散の可能性)を丁寧に伝え、理解を得ておきましょう。

外壁塗装のDIYを失敗しないためのポイント

ここまで解説してきた失敗を避け、DIYを成功させるための重要なポイントを5つに絞って解説します。

ポイント1.天候と季節を考慮した施工計画

外壁塗装は天候に大きく左右される作業です。適切な季節と天候を選ぶことで、失敗のリスクを大幅に減らせます。

外壁塗装に適した季節は、春(3~5月)と秋(9~11月)です。

この時期は気温が安定しており、湿度も低めで、塗料の乾燥に適しています。

天気予報を確認し、最低でも3日間は晴天が続く時期を選びましょう。

各工程(洗浄後の乾燥、下塗り、中塗り、上塗り)で乾燥時間が必要なため、雨が降ると作業が中断してしまいます。梅雨時期や台風シーズンは避けるのが賢明です。

また、風の強い日も作業を避けてください。塗料が飛散しやすく、近隣トラブルの原因になります。

外壁塗装の時期」の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ポイント2.十分な乾燥時間の確保(各工程1日以上)

繰り返しになりますが、各工程での乾燥時間の確保は外壁塗装の成否を分ける最重要ポイントです。

「早く終わらせたい」という気持ちを抑え、必ず規定の乾燥時間を守りましょう。

洗浄後の乾燥には最低1日、できれば2日間を確保します。

外壁が湿っているかどうかは、手で触って確認してください。ひんやりと冷たく感じる場合は、まだ水分が残っています。

下塗り・中塗り・上塗りの各工程でも、それぞれ最低1日の乾燥時間が必要です。

塗料の説明書に「塗り重ね可能時間」が記載されているので、必ず確認してください。気温や湿度によって乾燥時間は変わるため、天候も考慮に入れましょう。

冬場や曇天が続く場合は、説明書の時間より長めに乾燥時間を取ることをおすすめします。

ポイント3.塗布量と塗り重ね回数を守る

塗料メーカーが指定する塗布量(1㎡あたりに塗る塗料の量)を守ることは、塗膜の性能を発揮するために必須です。塗布量が少ないと、塗料本来の耐久性が得られません。

塗料の缶には「塗布面積」が記載されています。例えば「1缶で60~80㎡塗れる」といった表示です。

この数値は適正な塗布量で塗った場合の面積なので、必ず守ってください。

「もったいないから薄く塗ろう」と考えて塗料を薄めすぎたり、塗布量を減らしたりすると、数年で塗膜が劣化してしまいます。

また塗料を希釈する場合も、説明書に記載された希釈率を守ってください。

水性塗料は水で、油性塗料は専用シンナーで希釈しますが、希釈しすぎると塗料の性能が低下します。

DIYでは希釈せずにそのまま使用できる「1液型」塗料を選ぶと、失敗が少なくなります。

ポイント4.高所作業の安全対策を徹底する

安全対策は命に関わる最重要事項です。「自分は大丈夫」という過信が最も危険で、転落事故は一瞬の気の緩みで発生します。

安全装備は必ず着用してください。特に安全帯(墜落制止用器具)は、高所作業では必須です。

はしごや脚立を使用する場合は、必ず安定した水平な地面に設置してください。

疲労も事故の原因になります。高所での作業は想像以上に体力を消耗するため、1時間ごとに休憩を取り、無理をしないことが大切です。

ポイント5.色選びは慎重に(試し塗り推奨)

外壁の色は建物の印象を大きく左右するため、慎重に選ぶ必要があります。

カタログの小さな色見本と、実際に大きな面積に塗った時の見え方は大きく異なります。

色は面積効果によって、小さな見本より明るい色は実際にはさらに明るく、暗い色はさらに暗く見えます。

確実なのは、目立たない場所で試し塗りをすることです。1㎡程度でよいので、実際に塗ってみて乾燥後の色を確認します。

朝、昼、夕方と時間帯によっても見え方が変わるため、数日観察してから本格的に塗装を始めましょう。

色選びでは、周囲の景観との調和も考慮してください。

あまりに奇抜な色や、近隣と大きく異なる色を選ぶと、地域で浮いてしまったり、後悔したりする可能性があります。

もっと詳しく知りたい方は、「外壁塗装 色」や「外壁塗装 おしゃれ」「外壁塗装 ツートンカラー」の記事もぜひご覧ください。

外壁塗装のDIYのメリット・デメリット

外壁塗装のDIYには費用面でのメリットがある一方、多くのデメリットも存在します。

ここで両面を整理し、判断材料としてください。

DIYのメリット

外壁塗装をDIYで行う最大の魅力は、費用を抑えつつ自分のこだわりを反映できる点にあります。

メリット
  • 費用を大幅に削減できる
  • 色や塗料を自由に選べる
  • 住宅メンテナンスの知識と達成感が得られる

業者に依頼すると80万~120万円ほどかかる工事も、DIYであれば30万~50万円程度に収めることができ、人件費が不要な分だけコスト削減につながります。

また、使用する塗料や色を自分で自由に選べるため、細部までこだわった仕上がりを実現できるのもメリットです。

さらに、作業を通して外壁の構造や劣化の仕組みを理解でき、今後のメンテナンス計画に役立つ知識が身につきます。

自分の手で住まいを守ったという達成感を得られる点も、DIYならではの魅力といえるでしょう。

DIYのデメリット

一方で、外壁塗装のDIYには時間や労力、安全性、仕上がり品質といった面で注意すべきデメリットも存在します。

デメリット
  • 時間と労力が大きくかかる
  • 仕上がりや耐久性など品質面で劣る
  • 高所作業による安全リスクが高い
  • 施工保証がなく、すべて自己責任になる

作業に膨大な時間と労力がかかり、業者なら2週間ほどで終わる工事でも、DIYでは2~3ヶ月要することがあります。

その間、休日の多くが作業に費やされ、生活への負担も大きくなります。

品質面でもプロとの差は大きく、塗りムラや施工不良により耐久性が低下し、結果的に塗り替え周期が短くなる可能性があります。

さらに、高所作業による転落事故のリスクは深刻で、安全対策を講じても完全に防ぐことは困難です。

加えて、DIYには施工保証がなく、万が一不具合が発生してもすべて自己責任となる点も大きな注意点です。

外壁塗装のDIYに関するよくある質問【FAQ】

外壁塗装DIYに関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q

外壁塗装のDIYにかかる期間はどのくらいですか?

A

一般的な30坪の2階建て住宅の場合、DIYでは2~3ヶ月程度かかります。

内訳は、足場設置1日、洗浄と乾燥3~4日、下地処理1週間程度、養生1日、下塗りと乾燥2~3日、中塗りと乾燥2~3日、上塗りと乾燥2~3日、養生取りと足場解体1日です。

ただし、これは週末だけ作業する場合で、天候不良で作業できない日も多いため、実際にはさらに長くかかることもあります。

業者に依頼すれば2週間程度で完了するため、時間的な差は非常に大きいです。

Q

初心者でも外壁塗装のDIYはできますか?

A

技術的には可能ですが、初心者にはおすすめできません。

外壁塗装には専門知識が必要で、下地処理、塗料選び、適切な塗布量など、多くの判断が求められます。

特に高所作業は危険性が高く、経験がないと転落事故のリスクが大きくなります

DIY経験が豊富で、小規模な塗装(物置や塀など)で練習してから取り組むことをおすすめします。

初めての方は、まず専門業者の施工を見学するか、DIY講習会などに参加して基礎知識を学ぶことが重要です。

Q

スプレーガンを使った塗装はDIYでも可能ですか?

A

技術的には可能ですが、DIY初心者にはおすすめできません。

スプレーガンはコンプレッサーなどの機材が必要で、初期投資が高額になります。

また、塗料の飛散が激しく、周囲への養生が非常に重要です。風の影響も受けやすく、近隣トラブルのリスクが高まります。

DIYではローラーと刷毛を使った手塗りの方が、確実で安全です。

スプレーガンは均一な仕上がりが得られるメリットがありますが、扱いには熟練が必要で、経験のない方が使うと塗りムラや塗料の無駄が発生しやすくなります。

Q

外壁塗装のDIYで使いやすい塗料はどれですか?

A

DIY初心者には水性シリコン塗料をおすすめします。水性塗料は臭いが少なく、水で希釈できるため扱いやすいです。

シリコン塗料は耐久性が10~15年と長く、価格もフッ素塗料などに比べて手頃です。

サイディングには弾性塗料は使えないなど、制約があります。

分からない場合は、ホームセンターや塗料販売店で相談すると、外壁材に合った塗料を紹介してもらえます。

Q

DIYで失敗した場合の修正方法は?

A

失敗の内容によって対応が異なります。塗りムラ程度であれば、問題の箇所を軽くサンドペーパーで研磨し、再度塗装することで修正できます。

ただし、完全に乾燥してから行う必要があります。

塗膜の剥がれや膨れが発生した場合は、剥がれた部分の塗膜を完全に除去し、下地処理からやり直す必要があります。

これは非常に手間がかかる作業です。広範囲で不具合が発生した場合や、修正方法が分からない場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

Q

雨の日でも外壁塗装のDIYはできますか?

A

雨の日の外壁塗装は絶対に避けてください。

塗装面が濡れると塗料が密着せず、塗膜の剥がれや膨れの原因になります。また、雨が塗料に混入すると、塗膜の性能が大きく低下します。

作業は晴天が最低3日間続く予報の時に行いましょう。

朝露が降りる早朝や、夕方以降の作業も避けてください。湿度85%以上の日も塗装には適しません。

天気予報をこまめにチェックし、雨の兆候があれば作業を中止する判断が必要です。

塗装中に突然雨が降り出した場合は、すぐに作業を中断し、塗装面をビニールシートで覆って保護してください。

まとめ

外壁塗装のDIYは技術的には可能ですが、専門知識と十分な時間、そして高所作業の安全対策が必須です。

費用面では30万~50万円程度に抑えられ、業者依頼の半額程度になりますが、品質や耐久性ではプロの施工に劣ります。

失敗すれば塗り直しが必要になり、結果的に高額になるリスクもあります。

DIYに向いているのは、平屋や小規模な建物で、DIY経験が豊富で、2~3ヶ月の作業期間を確保できる方です。

一方、2階建て以上の住宅や劣化が激しい外壁、広範囲の塗装が必要な場合は、プロへの依頼を強く推奨します。

外壁塗装は単なる色の塗り替えではなく、建物を守る重要なメンテナンスです。適切な施工で建物の寿命を延ばし、資産価値を維持することができます。

DIYか業者依頼かは、費用だけでなく、安全性、品質、時間、長期的な耐久性などを総合的に考慮して判断してください。

不安や疑問がある場合は、まず専門業者に相談し、外壁の状態を診断してもらうことをおすすめします。

外壁塗装のお悩みなら新東亜工業にお任せください

新東亜工業は、アパート・マンション・ビルの外壁塗装において、豊富な実績と確かな技術力でオーナー様の大切な資産を守ります。

東京都を中心に、長年にわたり培ってきた経験と、職人の真心を込めた丁寧な施工で、建物の美観と耐久性を最大限に高めます。

新東亜工業が選ばれる6つの理由

新東亜工業の外壁塗装は、以下の6つのステップで確実な品質を提供します。

 
  1. 念密な現地調査で外壁の症状を適正判断
  2. まずは欠損・破損部分をしっかり補修
  3. 高圧洗浄で原因を根こそぎ断つ
  4. 塗らない部分はしっかり養生
  5. 仕上がりを左右する下地処理は丁寧に
  6. 職人の技と真心でムラのない3回塗り

新東亜工業では、見た目だけを整える塗装ではなく、建物を長期にわたって守るための「下地から仕上げまでの品質管理」を重視しています。

まず現地調査で劣化の原因と進行度を正確に把握し、ひび割れや欠損部を適切に補修してから作業を進めます。

下地が整っていなければ、どれだけ高級な塗料を使っても耐久性は保てません。

丁寧な洗浄と養生、ムラを防ぐ三度塗りを徹底することで、美観と耐久性の両方を実現します。

品質に妥協しない施工が、長く安心できる住まいづくりにつながります。

外壁塗装が必要なサインを見逃さない

以下のような症状が見られたら、メンテナンスが必要な時期に来ています。

新東亜工業では無料で建物診断を行い、適切なタイミングでの塗装をご提案いたします。

  • ひび割れ(クラック)が発生している
  • カビやコケが外壁に広がっている
  • チョーキング現象(手で触ると白い粉が付く)
  • 黒ずみや汚れが目立つ
  • 塗装が剥がれている箇所がある
  • 鉄筋がむき出しになっている

これらの症状を放置すると、建物の劣化が加速し、大規模な修繕が必要になる可能性があります。

早めの対応が、長期的なコスト削減につながります。

外壁塗装と同時に対応可能な工事

新東亜工業では、外壁塗装と同時に以下の工事も承ります。

足場を一度設置するだけで複数の工事を実施できるため、トータルコストを大幅に削減できます。

屋根塗装では、外壁と同様に劣化しやすい屋根を、雨漏りリスクを下げる「縁切り」という作業を必ず行いながら丁寧に塗装します。

目立たない場所だからこそ、知らず知らずに劣化が進んでいるケースがあります。

鉄部塗装では、ベランダや手すり、外階段などの鉄部を、サビ止め処理から丁寧に施工します。サビの進行がひどく傷んでいる場合は、交換や修理のご相談も承ります。

手の油分に触れやすい箇所は塗装の剥がれが起きやすいため、耐久性の高い塗料を使用します。

木部塗装では、ウッドデッキや塀などの木部を、ウレタン塗料など木部が長持ちする工夫をしながら塗装します。木材の特性に合わせた施工で、美観と耐久性を両立させます。

マンション・アパートオーナー様へのサポート体制

新東亜工業は、マンション・アパート経営をされているオーナー様に寄り添ったサービスを提供しています。

入居者への事前説明や工事中の配慮、近隣への挨拶など、オーナー様の負担を軽減するきめ細やかな対応を心がけています。

また、施工後の定期点検やアフターフォローも充実しており、長期的に建物の資産価値を守るパートナーとして、責任を持ってサポートいたします。

まずは無料診断から

外壁塗装のタイミングや費用について、まずはお気軽にご相談ください。

経験豊富な専門スタッフが現地調査を行い、建物の状態に応じた最適なプランをご提案いたします。

お問い合わせ・ご相談は、新東亜工業の公式サイトまたはお電話で承っております。

アパートの外壁塗装に関するご質問やお見積もりのご依頼など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。