防塵塗装とは?コンクリート床への施工方法や単価・塗床との違い・耐用年数などを解説
2025/07/31
工場や倉庫のコンクリート床は、長年の使用によって摩耗しやすく、表面が粉状になることがあります。
人が歩いたり、フォークリフトが走行したりするたびに粉塵が舞い上がり、製品への汚染や機械の故障・作業員の健康被害といった問題を引き起こします。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが「防塵塗装(ぼうじんとそう)」です。
防塵塗装は、床や壁面に特殊な塗料を施すことで、粉塵の発生を抑えるだけでなく、清掃の効率化や衛生環境の改善・安全性の向上など、多くのメリットがあります。
これにより、作業環境がより快適で清潔に保たれ、製品の品質保持や生産性の向上にも寄与します。
この記事では、防塵塗装の基礎知識から塗料の種類・費用・施工工程・補助金制度までを丁寧に解説します。
適切な防塵塗装を選定し、長期的に快適な作業環境を実現するためのポイントをぜひご確認ください。
また、「外壁塗装とは?」と役割や工事内容・費用相場などについて知りたい方は、別記事で解説しているので参考にしてみてください。
目次
防塵塗装とは?特徴と施工場所
「防塵塗装」という言葉は聞いたことがあるものの、詳細についてご存じない方も多いでしょう。
目的やどのような場所に施行されるかなど、基本的な情報を押さえておくことは、防塵塗装への理解をより深めるのに役立ちます。
防塵塗装の定義と目的
防塵塗装とは、主にコンクリート床に専用の塗料を施し、粉塵の発生を防ぐための塗装処理です。
表面に塗膜を形成することで、劣化した床面からの微細な粉の舞い上がりを防止し、作業環境の衛生向上や安全対策に貢献します。
また、塗装により表面が滑らかになり、見た目の美観も向上します。
施工される代表的な場所
防塵塗装は、以下のような施設でよく採用されています。
- 工場(製造ラインや組立エリア)
- 倉庫(保管エリアや出荷場)
- 食品加工場
- 医療機関・研究施設(クリーンルーム含む)
- 駐車場やガレージ
これらの施設では、粉塵による製品汚染や事故・機械の故障を防ぐ目的で導入が進んでいます。
また、施設の衛生基準を満たすために、防塵塗装が不可欠となっている業種も少なくありません。
防塵塗装が必要となる劣化症状
コンクリート床に以下のような症状が見られる場合、防塵塗装の実施を検討すべきタイミングです。
- 白い粉が浮き出る(白華現象)
- 表面がざらついている
- 粉塵の飛散が目立つ
- 清掃してもすぐに汚れる
これらの症状を放置すると、製品への粉塵付着や機械設備への悪影響が深刻化します。
早期の対応が、長期的なコスト削減につながります。
防塵塗装と塗床の違い
防塵塗装と塗床は混同されやすい言葉ですが、明確な違いがあります。
防塵塗装は膜厚が0.1~0.3mm程度の薄膜仕上げで、主に粉塵防止と清掃性の向上を目的としています。
一方、塗床は1~5mm以上の厚みを持つ中・厚膜仕上げで、耐荷重性や耐薬品性など、より高度な機能性を備えています。
用途としては、軽作業エリアや歩行用通路には防塵塗装が適しており、フォークリフトの頻繁な走行や重量物の取り扱いがある場所には塗床が推奨されます。
現場の使用状況を正確に把握したうえで、適切な仕様を選定することが重要です。
防塵塗装のメリットと導入時の注意点
防塵塗装には多くのメリットがありますが、同時に注意すべきポイントも存在します。
導入を検討する際は、メリットと注意点の両面を理解したうえで、自社の環境に最適な判断を行うことが重要です。
防塵塗装がもたらす3つの主要メリット
防塵塗装の導入によって得られる主要なメリットは、大きく3つに分類されます。
- 粉塵の発生を抑制する
- 衛生環境の改善が見込める
- 日常的なメンテナンス時間とコストの削減
第一に、粉塵の発生を抑制することで、製品への汚染リスクが低減し、品質管理の精度が向上します。
第二に、作業員の呼吸器系への負担が軽減され、職場の衛生環境が改善されます。
第三に、床面が滑らかになることで清掃作業が効率化され、日常的なメンテナンスの時間とコストを削減できます。
さらに、防滑性のある塗料を選定すれば、転倒事故のリスクを低減し、安全性を高めることも可能です。
特にフォークリフトの走行が多い現場では、滑りによる接触事故を防ぐ重要な対策となります。
色分け塗装によるゾーニング効果
防塵塗装では、複数の色を使い分けることでゾーニングを明確にする手法が効果的です。
通路は緑色、作業エリアは灰色、危険区域は黄色といった色分けを行うことで、従業員の動線管理が容易になり、作業効率が向上します。
視覚的に区分が明確になることで、新入社員や訪問者にも分かりやすい環境が実現します。
また、5S活動の一環として、整理・整頓・清掃の意識向上にもつながります。
導入時の注意点と対策
防塵塗装を導入する際には、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。
既存の床に古い塗膜が残っている場合、新しい塗料との相性が悪いと剥離や膨れが発生するリスクがあります。
このため、施工前には入念な下地調査と、必要に応じた既存塗膜の除去が不可欠です。
また、使用できる色の種類が限られる場合があるため、デザイン性を重視する場合は事前に確認が必要です。
さらに、塗料によっては乾燥時間や硬化条件に制約があるため、工事スケジュールや業務への影響を十分に考慮した計画が求められます。
防塵塗装に使われる塗料の種類と選び方
防塵塗装に使用される塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ性能や価格が異なります。
用途や施工場所に応じた適切な塗料選びが、防塵効果や耐久性を左右するポイントになります。
| 塗料の種類 | 主な特徴 | 主な使用場所 |
|---|---|---|
| エポキシ樹脂塗料 | ・密着性が高い ・防塵効果・耐摩耗性に優れている | 工場床、倉庫、機械室 |
| ウレタン樹脂塗料 | ・弾性があり、衝撃に強い ・仕上がりが美しい | 駐車場、倉庫、バックヤード |
| アクリル樹脂塗料 | ・施工性が良い ・比較的低コスト | 軽作業エリア、仮設施設 |
| 水性防塵塗料 | ・臭いが少ない ・環境負荷が低い | 学校、病院、居住施設 |
| 無機系防塵塗料 | ・耐熱性・耐久性に優れている | 高温環境の工場、特殊施設 |
エポキシ樹脂塗料
| 主な特徴 | ・密着性が高い ・防塵性・耐摩耗性に優れる ・薬品に強い |
| 適した場所 | 工場床、倉庫、機械室 |
エポキシ樹脂系塗料は、防塵塗装の中で最も採用実績が多く、高い信頼性を持つ塗料です。
優れた密着性と耐摩耗性を備え、コンクリート床面を強固に保護します。
化学的に安定しているため、耐薬品性にも優れており、油や薬品を扱う環境でも安心して使用できます。
工場の製造ラインや倉庫の保管エリア、機械室など、日常的に負荷がかかる場所に最適です。
特に食品工場や医薬品製造施設では、衛生管理の観点からエポキシ樹脂系塗料が多く選ばれています。
紫外線に弱いため屋外使用には不向きで、施工時には溶剤臭が発生することがあります。
ウレタン樹脂塗料
| 主な特徴 | ・弾性があり衝撃に強い ・耐候性が高い ・仕上がりが美しい |
| 適した場所 | 駐車場、倉庫通路、バックヤード |
ウレタン樹脂系塗料は、柔軟性と耐候性を兼ね備えた防塵塗料です。
弾性があるため下地の動きに追従しやすく、ひび割れが発生しにくい点が大きな特徴です。
エポキシ樹脂系塗料と比較すると、紫外線への耐性が高いため、屋内外どちらにも使用できます。
駐車場や屋外通路、倉庫のローディングエリアなど、屋外環境や温度変化が大きい場所に適しています。
また、仕上がりの美観性が高いため、人目につきやすいバックヤードや共用通路でも採用されます。
エポキシ樹脂塗料と比べると、耐摩耗性はやや劣るため使用環境の見極めが必要です。
アクリル樹脂塗料
| 主な特徴 | ・施工性が良い ・乾燥が早い ・比較的低コスト |
| 適した場所 | 軽作業エリア、仮設施設 |
アクリル樹脂系塗料は、施工性とコストパフォーマンスに優れた防塵塗料です。
乾燥が早く、短工期で施工できるため、操業停止期間を最小限に抑えたい現場に適しています。
施工作業が比較的容易なため、広い面積を効率よく塗装できる点も魅力です。
軽作業エリアや事務所、仮設施設など、負荷が少ない場所での使用が推奨されます。
耐久性や耐摩耗性は他の塗料より低く、長期使用には不向きです。
水性防塵塗料
| 主な特徴 | ・臭いが少ない ・環境負荷が低い ・人体への影響が少ない |
| 適した場所 | 学校、病院、居住施設 |
水性防塵塗料は、環境や人体への配慮が求められる場所で選ばれる塗料です。
揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少なく、施工中・施工後の臭いを大幅に抑えられます。
シックハウス症候群の心配がある建物や、利用者がいる施設でも安心して施工できます。
学校や病院、福祉施設、食品加工場など、衛生管理や環境配慮が重視される場所に最適です。
また、溶剤系塗料の使用が制限される建物でも対応可能です。
溶剤系塗料に比べると、使用条件によっては耐久性が劣る場合があります。
無機系防塵塗料
| 主な特徴 | ・耐熱性・耐久性が高い ・劣化しにくい ・長寿命 |
| 適した場所 | 高温環境の工場、特殊設備周辺 |
無機系防塵塗料は、過酷な環境下でも高い性能を発揮する特殊な塗料です。
耐熱性と耐久性に優れており、高温環境や化学物質にさらされる場所でも劣化しにくい特性を持ちます。
長寿命のため、メンテナンス頻度を抑えられる点が大きなメリットです。
高温環境の工場や特殊設備周辺、化学薬品を取り扱う施設など、一般的な塗料では対応が難しい環境に適しています。
長期的な視点でコストパフォーマンスを考える場合にも有効な選択肢となります。
施工条件や下地処理に専門的な管理が必要なため、施工実績のある業者に依頼することが重要です。
防塵塗料選定時の注意点
防塵塗装は、塗料の性能だけでなく使用環境・負荷条件・施工条件を総合的に考慮することが重要です。
用途に合わない塗料を選ぶと、早期劣化や防塵効果の低下につながるため、現地調査を行ったうえで最適な塗料と工法を選定することが求められます。
防塵塗装の費用相場
防塵塗装の導入を検討する際、費用は重要な判断材料となります。
適切な予算計画を立てるために、塗料別の相場感と費用の変動要因を理解しておくことが大切です。
塗料別の単価と費用相場
防塵塗装の単価は、選定する塗料のグレードや施工面積、床の状態によって大きく変動します。
以下の表は、代表的な塗料の㎡あたりの単価目安です。
| 塗料の種類 | 単価目安(㎡あたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| アクリル系 | 1,000~2,500円 | 軽作業向け、施工性良好 |
| エポキシ系薄膜 | 4,000~8,000円 | 工場・倉庫の標準仕様 |
| ウレタン系薄膜 | 4,000~9,000円 | 屋外対応可能 |
| 表面強化剤 | 1,500~3,000円 | 素地活用、透明仕上げ |
これらの単価には、塗料費のほか、下地処理費・養生費・施工費・人件費・機材費などが含まれます。
工事が夜間に行われる場合や分割施工が必要な場合には、追加コストが発生することもあります。
面積による費用の変動
大型施設でまとめて施工することで、㎡あたりの単価を抑えられるケースがあります。
一般的に、100㎡未満の小規模工事では単価が高くなる傾向があり、500㎡以上の大規模工事では単価が下がる傾向があります。
これは、機材の搬入・搬出や職人の移動コストが、施工面積に対して相対的に小さくなるためです。
複数エリアの工事を同時に発注することで、さらなるコストメリットを得られる可能性があります。
コストを抑えるための実践的な工夫
防塵塗装のコストを抑えるには、いくつかの実践的な工夫があります。
まず、自社で可能な範囲の事前清掃を行うことで、下地処理費用を削減できます。
次に、過剰なスペックの塗料を避け、用途に合った性能を選定することで、無駄なコストをカットできます。
また、施工可能な業者を複数比較し、相見積もりを取得することで、適正価格を見極められます。
閑散期の工事を検討すれば、割安な料金設定を活用できる場合もあります。
さらに、施工面積をまとめて一括工事することで、単価を下げられる可能性があります。
防塵塗装の工事期間(工期)の目安
防塵塗装の工期は、施工面積や現場の状況、気象条件によって変動します。
事前に工期の目安を把握し、業務への影響を最小限に抑えた計画を立てることが重要です。
施工面積別の工期目安
標準的な工期の目安は、施工面積によって以下のように異なります。
- 100㎡以下:1~2日程度
- 100~300㎡:2~3日程度
- 300~500㎡:3~5日程度
- 500㎡以上:5日以上(面積により変動)
これらは標準的な条件下での目安であり、下地の状態や塗料の種類によって前後することがあります。
特に下地処理に時間を要する場合や、複数回塗りが必要な場合には、工期が延びる可能性があります。
工期に影響を与える要因
工期を左右する主な要因として、建物の使用状況が挙げられます。
操業を続けながら施工する場合、エリアを区切って段階的に進める「部分施工」や「夜間施工」が選択されることがあります。
この場合、通常よりも工期が長くなる傾向があります。
気象条件も大きな影響要因です。気温が極端に低い冬季や湿度の高い梅雨時期などは、塗料の乾燥・硬化に時間がかかるため、計画より日数が延びることがあります。
逆に、乾燥した気候の時期であれば、予定より早く完了する場合もあります。
工期短縮のための施工計画
工期を短縮したい場合には、いくつかの方法があります。
速乾性の高いアクリル系塗料を選定することで、乾燥待ち時間を大幅に削減できます。
また、夜間や休日を利用した集中施工を行うことで、平日の業務を止めずに短期間で完了させることが可能です。
複数の職人を投入して同時並行で作業を進める方法も効果的です。
ただし、工期短縮を優先しすぎて品質が低下しないよう、十分な養生期間の確保と、業者との綿密な打ち合わせが不可欠です。
防塵塗装の工事内容と工程の流れ
防塵塗装の品質は、正確な施工手順と丁寧な作業によって決まります。
適切な工程を踏むことで、長期的な耐久性と防塵効果を確保できます。
ここでは、防塵塗装の標準的な施工方法と、各工程でのポイントを解説します。
施工前の下地調整と清掃
工事の第一歩は、床面の状態を整える下地処理作業です。
表面にひび割れやクラックがあれば補修材で埋め、油汚れがある場合は洗剤や脱脂剤を用いて徹底的に除去します。
水洗いだけで済む場合もありますが、機械油やタイヤ痕が残っている場合は、業務用の洗浄機やディスクサンダーを使用して研磨するケースもあります。
また、古い塗膜が浮いていたり粉状に崩れている場合は完全に剥離したうえで、再度下地を均していく作業が必要です。
床材の材質(コンクリート・モルタル・セメント等)や、劣化度合いによって適切な処理方法が異なるため、施工前の現地調査は不可欠です。
養生作業と塗装工程
養生作業では、塗料が飛び散らないように、機械や柱・壁などにビニールシートやテープで保護を施します。
防塵塗装は一般的に、下塗り→中塗り→上塗りの3層構造で仕上げられます。
下塗りは密着性を高める役割を担い、中塗りと上塗りで性能や外観を整えます。
各層の乾燥時間を確保することが重要で、塗料の種類や気温・湿度によっては、1層ごとに6〜24時間の養生期間が必要です。
また、施工途中の通行や振動は塗膜の乱れを引き起こすため、完全に硬化するまで立ち入り制限を行うケースが多くあります。
乾燥・硬化と使用再開のタイミング
塗装が完了して表面が乾燥しても、内部まで完全に硬化するにはさらに時間を要します。
軽歩行は4〜6時間程度で可能となることが多いですが、重量物を使用する現場や高荷重エリアでは、48時間以上の養生期間が必要です。
硬化時間を短縮したい場合には、速乾性の塗料(アクリル系など)を採用したり、夜間や休日を利用した施工スケジュールを組んだりすることで、通常の業務に支障を出さずに対応可能です。
冷暖房設備や換気扇を活用して、乾燥を促進する工夫もあります。
防塵塗装に補助金や助成金を活用できるケースはある?
施工費が高額になりやすい防塵塗装では、補助金や助成金の活用が非常に有効です。
国や自治体が用意している各種支援制度を適用することで、実質的な負担を大きく減らすことができます。
省エネや断熱改修を含む防塵塗装工事の場合
防塵塗装に加え、断熱材や遮熱塗料を組み合わせることで、省エネルギー性能を高める工事に該当することがあります。
屋根・壁・床の断熱をセットで行う場合や、遮熱性能を持つ高機能塗料を用いる場合には、工場や倉庫でも対象になる可能性があります。
事前に計画書と見積書を添えて、登録事業者経由で申請することが大切です。
衛生管理・HACCP対応施設への防塵対策の場合
食品工場・医薬品製造現場・研究所・病院の一部施設など、HACCPやクリーンゾーン管理を必要とする施設では、防塵塗装が衛生環境の維持に直結します。
特に、清掃性の高い床面処理は補助対象になりやすいです。
施設の使用実態に応じて、必要な証明書や用途図面の提出が求められる点に注意が必要です。
老朽化対策・安全対策を目的とする改修工事の場合
滑りやすくなった古いコンクリート床を補修し、防滑性能のある防塵塗装を行う場合も、補助金を活用できるケースがあります。
特に、転倒事故防止・作業環境改善・長寿命化などを目的とした内容が助成制度の要件に合致しやすいです。
助成金は原則として工事前の事前申請が必須であるため、早めの情報収集とスケジューリングが成功のカギとなります。
防塵塗装の業者選定で失敗しないために
防塵塗装は、専門的な知識と経験が求められる工事です。
業者選びを誤ると、塗膜の剥がれ・施工不良・保証トラブルなどが発生する恐れがあります。
以下のポイントを、押さえて選定しましょう。
防塵塗装の実績と専門性
床塗装全般ではなく「防塵塗装」に、精通しているかが重要です。
これまでに工場や倉庫などでの施工経験があるか、事例写真や顧客の声が確認できるかをチェックしましょう。
また、使用塗料メーカーとの連携や、定期研修の有無も信頼度の目安になります。
見積書・説明の丁寧さ
見積書の内容が詳細に記載されており、下地処理や塗料の種類・施工面積・保証内容が明確になっているかを確認します。
質問に対して丁寧に答えてくれるか、現地調査をしっかり行ったうえで提案しているかも重要な判断材料です。
保証・アフターサポートの有無
防塵塗装は、施工後の耐久性が問われる工事です。
1年・3年・5年などの保証期間が設定されているか、施工後に不具合があった場合の対応体制はどうかを確認しておきましょう。
アフター対応の実績がある業者を選ぶことで、トラブル時の安心感が高まります。
防塵塗装施工後のメンテナンスと再塗装のタイミング
防塵塗装の効果を長期間維持するには、適切なメンテナンスと計画的な再塗装が不可欠です。
日常的な管理と定期的な点検を習慣化することで、塗膜の寿命を最大限に延ばすことができます。
日常的な清掃と点検のポイント
塗膜表面にゴミや砂粒が蓄積すると、摩擦によって表面が劣化しやすくなります。
日常的にモップ・掃除機・床洗浄機などを使用した清掃を行い、床面を清潔に保つことが重要です。
清掃時には、塗膜を傷つけないよう、適切な清掃用具を選定することも大切です。
定期的な点検では、ひび割れ・浮き・剥がれがないかを目視でチェックします。
点検結果は記録として残しておくと、補修時の判断材料として活用できます。
早期に異常を発見し、部分補修で対応できれば、全面再塗装と比較して大幅なコスト削減が可能です。
再塗装のタイミングと判断基準
防塵塗装の耐用年数は、使用環境にもよりますが、一般的に5~10年程度です。
以下のような兆候が見られた場合、再塗装を検討するタイミングといえます。
- 表面の光沢がなくなってきた:塗膜が劣化し、くすんだ印象になっている
- 清掃しても汚れが取れにくい:塗膜の表面が粗くなり、汚れが染み込みやすくなっている
- ひび割れが目立つ:塗膜の一部が割れ、下地が露出している
- 部分的に剥がれている:塗膜が下地から浮いてきている
レイアウト変更や設備入れ替えのタイミングで再塗装を行うと、業務効率を損なわずに改修が可能です。
計画的なメンテナンススケジュールを立てることで、突発的な大規模補修を回避できます。
防塵塗装に関するよくある質問(FAQ)
防塵塗装について、お客様から多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
導入を検討される際の参考にしてください。
Q
防塵塗装はどのような施設に適していますか?
A
防塵塗装は、粉塵の発生を抑えたい床面全般に適しています。
工場の製造ラインや組立エリア、倉庫の保管スペース、食品加工場、医療機関の研究施設、駐車場やガレージなど、幅広い施設で採用されています。
屋内床に限らず、屋外通路やスロープなどにも使用できる塗料があります。
現場の使用状況や環境条件に応じて、最適な塗料を選定することが重要です。
Q
防塵塗装と防滑塗装の違いは何ですか?
A
防塵塗装は主に粉塵や汚れの発生を抑えることが目的ですが、防滑塗装は滑り止め性能を高めることが目的です。
ただし、両者は併用できる場合も多く、防塵塗料に骨材を添加することで防滑効果を持たせることも可能です。
安全性を重視する現場では、両方の機能を備えた塗料を選定することで、より快適な作業環境を実現できます。
Q
塗装後すぐに施設を使用できますか?
A
軽歩行であれば、早ければ4~6時間後から可能ですが、重量物を使用する現場では完全硬化までに24~72時間程度の養生期間が必要です。
事前に使用予定とスケジュールを業者に伝えることで、業務への影響を最小限に抑えた施工日程を組むことが可能です。
夜間施工や休日施工を活用すれば、平日の業務を止めずに工事を進められる場合もあります。
Q
防塵塗装に向かない環境はありますか?
A
常に水が溜まる場所や油の飛散が激しい環境では、定期的なメンテナンスが不可欠です。
また、高温多湿の環境では塗膜が早期劣化する可能性があるため、塗料の選定と換気対策が重要になります。
使用環境を正確に把握し、適切な塗料と施工方法を選ぶことで、こうした課題に対応できる場合もあります。
専門業者との十分な打ち合わせをおすすめします。
Q
助成金は法人以外でも申請できますか?
A
補助制度によりますが、個人事業主や非営利団体が対象となる制度も存在します。
自治体によって要件が異なるため、必ず事前に担当窓口で確認しましょう。
まとめ
防塵塗装は、作業環境の改善や衛生面の強化、安全性の向上など、多くの課題を解決できる有効な手段です。
しかし、塗料の選定や施工方法を誤ると、期待した効果が得られないだけでなく、早期劣化によるコスト増加を招くリスクもあります。
この記事でご紹介した内容を参考に、以下のポイントを押さえて防塵塗装を検討してください。
- 負荷の大きさや使用頻度、温度・湿度条件などを確認する
- 防塵性、耐久性、耐薬品性など、求める性能を明確にする
- 施工実績が豊富で、丁寧な説明をしてくれる業者を選ぶ
- 日常的な清掃と点検を習慣化し、塗膜の寿命を延ばす
- 省エネ改修や衛生対策に関する支援制度を確認する
株式会社新東亜工業では、防塵塗装をはじめとする各種床塗装工事に対応しております。
現地調査から施工、アフターフォローまで、一貫したサポート体制で皆様の快適な作業環境づくりをお手伝いします。
防塵塗装をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。