インターホン交換費用の相場は?タイプ別の目安とコスト削減のポイントをを解説

ご自宅のインターホンが古くなって「そろそろ交換したい」とお考えではありませんか?

しかし、いざ交換しようと思っても「いくらかかるのだろう」「どこに頼めばいいのか」「自分で交換できるのか」など、わからないことばかりで不安になりますよね。

インターホン交換費用は、安価なモデルなら手頃な価格で交換できますが、最新の録画機能やスマホ連携機能を備えた高性能モデルを選ぶと費用は高額になります。

また、配線工事が必要かどうかでも費用は大きく変わってきます。

この記事では、インターホン交換を検討している方に向けて、費用相場の詳細から内訳、タイプ別・依頼先別の価格比較、さらに費用を賢く抑える方法まで、実際の交換に役立つ情報を網羅的にお届けします。

この記事で分かること
  • インターホン交換にかかる総費用と詳しい内訳
  • 工事タイプ別・機能別の具体的な費用相場
  • 交換費用を安く抑えるための5つの実践的な方法
  • 業者・家電量販店・DIYそれぞれの費用比較
  • 交換時期の見極め方と業者選びのポイント

インターホン交換費用の相場と内訳

インターホン交換を検討する際、最も気になるのが「実際にいくらかかるのか」という点でしょう。

費用の全体像を把握することで、予算計画が立てやすくなります。

インターホン交換費用の総額相場

インターホン交換にかかる総額は、機種の性能や工事内容によって大きく異なります。

まずは、タイプ別にどれくらい費用が必要なのか、全体の相場感を表で確認してみましょう。

タイプ本体価格工事費総額の目安特徴
シンプル音声タイプ約5,000円約10,000円15,000円〜最安で必要最低限の通話機能
録画機能付きテレビドアホン約20,000〜40,000円約10,000〜20,000円30,000〜60,000円一般家庭で最も選ばれる
高機能モデル(スマホ連携など)約70,000円以上約30,000円100,000円以上多機能・高画質で防犯性が高い

タイプ別に見ると、最も費用を抑えられるのは音声のみの簡易モデルで1〜2万円台。

一方で、スマホ連携や高画質録画などを備えた最新型では10万円を超えることもあります

。一般家庭では、費用と機能のバランスが良い30,000〜60,000円の録画タイプが最も現実的な選択肢となっています。

本体価格の内訳

本体価格は、搭載されている機能によって大きく変わります。

シンプルな音声モデルから多機能のハイグレードモデルまで、どのタイプがどれくらいの価格帯なのかを表にまとめました。

機能タイプ本体価格の目安主な特徴
音声のみ約5,000〜15,000円最も安く、最低限の通話のみ
録画機能付き標準モデル約15,000〜40,000円来客録画が可能で防犯面に強い
高機能モデル(スマホ連携・広角など)約40,000〜100,000円以上高画質・夜間撮影・アプリ通知など多機能

本体価格は、必要な機能をどこまで求めるかによって大きく変わります。

録画や広角カメラは防犯性が高い一方で価格は上昇します。

高機能モデルは便利ですが、一般家庭では録画機能付きの中価格帯が十分な性能を備えているため、コスパの良い選択肢となっています。

工事費の内訳

工事費は「基本作業だけで済むか」「追加工事が必要か」で大きく変わります。

どの作業にどれくらいの費用が掛かるのか、作業内容ごとにわかりやすく整理しました。

工事項目費用目安内容説明
基本取付作業約5,000〜15,000円既存と同じタイプの交換
出張費約3,000〜5,000円業者の移動費用
機器処分費約1,000〜3,000円古いインターホンの廃棄
配線工事約7,000〜15,000円電源や線の新設が必要な場合
開口作業約5,000〜10,000円壁に新たな穴あけが必要なケース
防水コーキング約3,000〜6,000円外壁設置の防水対策

工事費は、基本作業だけなら比較的安く抑えられますが、配線工事や穴開け作業が必要になると費用が大きく上がります。

見積もりを見る際には「工事一式」といった曖昧な表記ではなく、作業内容と金額が細かく書かれているかを必ず確認しましょう。

後から追加費用がかかるトラブルを防ぐためにも重要なポイントです。

インターホン交換費用が変動する3つの要因
  • 本体の機能性:シンプル機種と高機能機種で価格差が大きく、選ぶ機能で費用が変動する
  • 配線工事の有無:既存配線が使えれば安価だが、電源新設が必要だと追加費用が発生することも
  • 設置場所の特殊性:埋め込み型など作業が複雑な場合、加工費が上乗せされる可能性あり

インターホン交換費用|機種別の相場

インターホンの交換費用は、現在の設置状況と交換する機種のタイプによって大きく異なります。

ここでは工事内容別に詳しい費用相場をご紹介します。

配線工事なしのインターホン交換費用

項目費用目安内容
総額相場約17,000〜68,000円最も費用を抑えられるパターン
本体価格約9,000〜60,000円機能によって大きく変動
取付工事費約5,000円基本的な交換作業
出張作業費約3,000円訪問にかかる費用
配線工事不要既存配線を使用するため追加工事なし
該当ケースインターホン→インターホン
チャイム→チャイム
ワイヤレス交換など

配線をそのまま使えるため最も安く交換できるパターンです。

特にワイヤレスは工事が簡単でDIY対応も可能。

ただし、古い配線が劣化していると追加工事が必要になる場合があるため、築10年以上なら事前に配線チェックがおすすめです。

配線工事ありのインターホン交換費用

項目費用目安内容
総額相場約33,000〜84,000円チャイム→インターホンなどで必要
本体価格約9,000〜60,000円機能によって違いあり
取付工事費約5,000円基本交換作業
出張作業費約3,000円訪問費用
開口作業費約5,000円壁の穴あけ・調整
コーキング処理約3,000円防水処理に必要
配線作業費約7,000円電源新設・配線敷設
配線延長費約1,000円設置位置変更の場合
コンセント増設約10,000〜20,000円親機の電源が近くにない場合

チャイムからインターホンへの交換では、多くの場合で新たな配線工事が必要です。

壁への穴あけや防水処理も行うため、作業時間は2〜3時間が一般的。

電源位置次第ではコンセント増設も必要で、工事費が増えることがあります。

特殊設置タイプのインターホン交換費用

項目費用目安内容
総額相場37,000〜88,000円最も高額になりやすい
本体価格約9,000〜60,000円機能により変動
取付工事費約5,000円基本交換作業
出張作業費約3,000円訪問費用
配線作業費約7,000円地中配線などの確認を含む
開口作業費約7,000円门柱・外壁の加工が必要
コーキング作業費約6,000円外構の防水処理に必要

門柱埋め込み型や外構一体型は、取り外しや加工が非常に繊細で、追加工事が発生しやすいタイプです。

サイズが合わない場合は外構の加工も必要に。

地中配線の確認や外構工事のスキルも求められるため、経験豊富な専門業者への依頼が安心です。

インターホン交換費用を依頼先別で比較

インターホン交換をどこに依頼するかによって、費用やサービス内容は大きく異なります。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った依頼先を選びましょう。

区分費用相場特徴(要点)メリットデメリット
専門業者・約8,000〜15,000円(交換)
・約15,000〜30,000円(配線工事)
技術力が高く複雑作業に対応安全・確実
保証が充実
選定に時間がかかる
本体選びも必要
家電量販店・有線:約15,000円
・無線:約12,000円
・新規:約9,900円〜
購入〜工事まで一括依頼実物確認
ポイント還元
下請け施工の品質差
総額が高め
ホームセンター・工事 8,800円前後
・総額 約27,000円〜
低価格帯が多く相談しやすい価格が安い
工具も同時購入可
機種が少ない
技術にばらつき

費用を抑えたいならDIYやホームセンター、商品を見ながら選びたいなら家電量販店が便利です。

費用を抑えることも大事ですが、その後のことも踏まえたうえで最良な選択をすることを意識しましょう。

インターホン交換費用を安く抑える方法

インターホン交換は決して安い買い物ではありません。

しかし、いくつかのポイントを押さえることで、品質を落とさずに費用を抑えることが可能です。

ここでは、インターホン交換費用を安く抑える方法について紹介します。

複数業者から相見積もりを取る

インターホン交換費用を抑える最も確実な方法は、複数の業者から相見積もりを取ることです。

同じ工事内容でも業者によって価格差が大きく、20,000~30,000円ほど差が出ることも珍しくありません。

比較する際は、総額だけでなく、本体価格・基本工事費・追加工事費・出張費などの内訳も確認することが重要です。

また、極端に安い業者は後から追加料金を求めることもあるため注意が必要です。

希望する機種や設置状況を各業者に統一して伝えることで、正確な比較ができ、トラブルを避けられます。

型落ちモデルを検討する

最新モデルにこだわらなければ、1〜2世代前の型落ちモデルを選ぶことで費用を大幅に抑えられます。

インターホンは毎年新製品が出ますが、基本機能の差は小さく、録画やカメラ機能も十分実用的です。

新モデル発売のタイミングでは旧モデルが20〜40%値下がりすることも多く、決算セールやボーナス商戦は特に狙い目です。

ただし、型落ちを選ぶ際はメーカーのサポート期間を必ず確認しましょう。

製造終了から7年ほど経つと部品が入手困難になる場合があるため、事前確認が安心につながります。

DIYでの交換を検討する

電源コード式や乾電池式のインターホンであれば、資格がなくてもDIYで交換でき、工事費をゼロにできます。

ただし、壁から電線が出ている電源直結式は電気工事士の資格が必要で、無資格での作業は法律違反となり大変危険です。

DIYを行う際はドライバーやペンチを用意し、作業前にブレーカーを必ず落とすことが重要です。

家電量販店のセール時期を狙う

インターホンの本体価格を抑えたい場合は、家電量販店のセール時期を狙うのが効果的です。

3月の決算、7月・12月のボーナス商戦、年始の初売りは特に値下げ幅が大きく、20〜30%引きになることもあります。

さらにポイント還元が加われば実質価格はさらにお得になります。

ヤマダ電機やエディオンなどでは本体購入と工事をセットで依頼でき、工事費割引キャンペーンも実施されています。

複数店舗で見積もりを比較し、他店の価格を提示して交渉すると、追加の値引きが期待できます。

補助金・助成金制度を活用する

自治体によっては、防犯対策としてインターホン交換に補助金を支給している場合があります。

対象は高齢者世帯、子育て世帯、防犯機能が高い機器への交換などで、費用の半額や上限20,000円程度が補助されることもあります。

ただし、自治体ごとに実施状況や申請条件が異なり、予算がなくなり次第終了することも多いため、工事前に必ず公式サイトや窓口で確認しましょう。

多くの制度では「工事前の申請」が必須で、工事後の申請は対象外となるため注意が必要です。

インターホン交換のDIYは費用削減になる?メリット・デメリットは?

インターホン交換を自分で行う際は、工具や機器を購入すれば工事費は不要なたため、大きな費用削減につながります。

DIYのメリット
  • 工事費が0円で済み、総額を大幅に節約できる
  • 自分の都合の良いタイミングで作業できる
  • 工具があれば追加コストがほぼかからない
  • 好きな機種を自由に選べる
DIYのデメリット
  • 配線ミス・故障・火災リスクがある
  • 壁内部の電源直結式はDIY不可
  • 失敗すると修理が必要になり逆に高額になることも
  • 仕上がりに差が出やすい

特に電源コード式・乾電池式の簡易モデルなら、基本的な工具だけで交換でき、本体価格のみの5,000円程度で完結することもあります。

しかし、壁の内部から電線が出ている電源直結式は電気工事士の資格が必須でDIYは禁止されています。

また、配線の誤接続による故障・感電・火災リスクもあるため、少しでも不安がある場合は専門業者へ依頼するほうが安全です。

費用だけでなく、安全性とリスクを踏まえて判断することが大切です。

インターホン交換のタイミングと寿命

インターホンにも寿命があり、適切なタイミングで交換することが大切です。

故障してから慌てるのではなく、計画的に交換を検討しましょう。

インターホンの寿命は10~15年

インターホン工業会によると、一般住宅用の交換目安は約10年、集合住宅用は15年とされています。

特に屋外の玄関子機は雨風や紫外線の影響を受けやすく、経年劣化が進みやすい部分です。

また、製造終了から約7年で部品保有期間が切れるため、修理が難しくなるケースもあります。

設置から10年以上経過している場合は交換を検討すべき時期といえるでしょう。

交換を検討すべき症状

インターホンの呼び出し音が鳴らない、雑音が入る、映像が映らないなどのトラブルは交換のサインです。

特に、映像が乱れる・暗いなどのカメラ不良は劣化が進んでいる典型例です。

また、焦げ臭いにおいがする場合は火災の危険もあるため、すぐに使用を中止し専門業者へ相談が必要です。

軽微な不調でも頻発するなら交換時期と判断できます。

修理と交換どちらを選ぶべきか

修理が向いているのは、設置から5年以内で保証が残っている場合や、軽い故障に限られます。

一方、設置から10年以上経過している場合や、修理費が交換費用と大差ない場合は交換の方が現実的です。

修理費用の相場は18,000〜28,000円ですが、古い機種は再び故障するリスクが高く、長期的には交換が経済的といえます。

最新モデルへの交換で防犯性を高められるメリットもあります。

インターホン交換費用に関するよくある質問

インターホン交換に関してよく寄せられる質問にお答えします。

不安や疑問を解消して、スムーズに交換を進めましょう。

Q

賃貸住宅のインターホン交換費用は誰が負担する?

A

賃貸住宅では、インターホン交換費用の負担は故障原因によって異なります。

経年劣化や老朽化による故障は大家負担となり、入居者の過失や誤った使い方が原因の場合は入居者負担です。

故障時はまず管理会社や大家に連絡し、勝手に交換しないことが重要です。

無断交換すると退去時に原状回復費を請求される可能性があります。

UR賃貸は交換が認められる場合もありますが、事前申請が必須です。

Q

マンションのインターホン交換費用は?

A

マンションのインターホンはオートロックと連動している場合が多く、個別交換が難しいケースもあります。

個別交換が可能であれば1〜6万円程度が相場ですが、交換前に管理規約の確認が必要です。

マンション全体の集合インターホンを更新する場合は1戸あたり10〜18万円と高額で、費用は修繕積立金から支払われることが一般的です。

不具合が起きた際は、個人で業者を呼ぶ前に必ず管理組合または管理会社へ相談しましょう。

Q

インターホン交換に補助金は使える?

A

一部の自治体では、防犯対策としてインターホン交換に補助金や助成金を設けています。

対象は高齢者世帯や子育て世帯、防犯機能の高い機器への交換などで、費用の一部(半額・上限20,000円など)が支給されるケースがあります。

ただし、自治体によって制度の有無が異なり、予算が尽き次第終了することもあります。

また、多くは工事前の申請が必須で、工事後の申請は対象外となるため注意が必要です。

Q

インターホン交換に資格は必要?

A

インターホン交換に資格が必要かどうかはタイプによって変わります。

電源コード式・乾電池式・ワイヤレスタイプは資格不要でDIY可能です。

一方、壁の中から電線が出る電源直結式は第二種電気工事士以上の資格が必須で、無資格での作業は法律違反となります。

感電や火災のリスクも高いため、必ず専門業者に依頼しましょう。

タイプが分からない場合は、室内親機を確認し、電池ボックスやコンセントの有無をチェックします。

まとめ

この記事では、インターホン交換費用について、相場から内訳、タイプ別の詳細費用、費用を安く抑える方法まで詳しく解説してきました。

インターホン交換で押さえておきたいポイント
  • 交換費用の相場は1万3千円~14万円で本体と工事内容で変動する
  • 配線工事の有無で費用が大きく変わり無しなら1万円台から可能
  • 相見積もりや型落ちモデルの検討で費用を3~5万円抑えられる
  • 電源コード式や電池式ならDIYで工事費を節約できる
  • インターホンの寿命は10~15年で計画的な交換が重要

安全で快適な暮らしを守るためにも、適切なタイミングで信頼できる業者に依頼し、あなたの住まいに最適なインターホンに交換しましょう。