シート防水とは?費用相場から種類・材料別の特徴・デメリット・施工手順まで解説
2025/12/12
建物の屋上やベランダから雨漏りが心配になったとき、「シート防水」という工法を耳にされた方も多いのではないでしょうか。
防水工事には様々な種類がありますが、その中でもシート防水は耐久性が高く、広い面積にも対応できる優れた工法として注目されています。
しかし、「どんな材料を使うのか」「施工の流れはどうなっているのか」「自分の建物に合っているのか」といった疑問や不安をお持ちの方も少なくありません。
また、既に施工されているシート防水が劣化していないか、種類を見分ける方法を知りたいという声もよく伺います。
本記事では、シート防水の種類や材料の特徴、具体的な施工手順から見分け方まで、分かりやすく丁寧に解説いたします。
大切な建物を長期的に守るための知識として、ぜひ最後までご覧ください。
費用や工法の種類・流れ・業者の選び方など、防水工事の基礎知識はこちらの記事にまとめています。本記事を読む前にざっと目を通しておくと、より理解が深まります。
目次
シート防水工事とは?

シート防水は、建物の屋上やベランダなどに防水性能を持つシート材を貼り付けることで、雨水の浸入を防ぐ工法です。
ウレタン防水などの塗膜系とは異なり、工場で製造された均一な品質のシートを使用するため、安定した防水性能を発揮します。
シート防水の基本的な仕組み
シート防水は、塩化ビニールや合成ゴムなどの防水シートを下地に貼り付け、シート同士を接合して一体化させることで防水層を形成します。
シートは工場で製造されるため、厚みや品質が均一で、現場での施工ムラが生じにくいという特徴があります。
防水層の形成には、専用の接着剤や機械を使用してシートを固定し、継ぎ目部分を熱風で溶着したり専用テープで接合したりします。
こうして建物全体を包み込むように防水層を作り上げることで、長期にわたって雨水の浸入を防ぐことができるのです。
屋上やベランダに適している理由
シート防水が屋上やベランダに適している理由は、広い面積を効率的に施工できる点と優れた耐久性にあります。
特に、平らな陸屋根や広い屋上では、シートを敷き詰めるだけで短期間に防水層を形成できるため、工期の短縮とコスト削減が可能です。
以下のような場所で採用されることが多くあります。
- マンションやビルの屋上(陸屋根)
- ルーフバルコニーや広いベランダ
- 工場や倉庫などの大規模建築物の屋根
- 駐車場の屋上部分
これらの場所は常に紫外線や雨風にさらされるため、耐候性に優れたシート防水が力を発揮します。
特に塩ビシートは紫外線に強く、長期間にわたって防水性能を維持できるため、多くの建物で採用されています。
他の防水工法との違い
防水工事には、シート防水以外にもウレタン防水、FRP防水、アスファルト防水などがあります。
それぞれの工法には特徴があり、建物の状況や用途によって最適な方法が異なります。
| 工法 | 特徴 | 耐用年数 | 適した場所 |
|---|---|---|---|
| シート防水 | ・均一な品質 ・広い面積に対応 | 10~20年 | 屋上、陸屋根 |
| ウレタン防水 | ・複雑な形状に対応 ・継ぎ目なし | 10~15年 | ベランダ、複雑な形状 |
| FRP防水 | ・軽量で強度が高い | 10~15年 | ベランダ、屋上 |
| アスファルト防水 | ・高い防水性能 | 15~20年 | 大型建築物の屋上 |
シート防水の最大の違いは、工場で生産された既製品のシートを使用するため品質が安定している点と広い面積でも短期間で施工できる点です。
また、下地の状態にあまり左右されないため、改修工事にも適しています。
シート防水工事の費用相場と耐用年数
シート防水を選ぶ際には、耐用年数と費用のバランスを考慮することが重要です。
初期コストだけでなく、メンテナンス費用も含めた長期的な視点で判断することをおすすめします。
各材料の耐用年数と費用相場の比較は以下の通りです。
| 材料の種類 | 耐用年数 | 費用相場 (㎡あたり) | メンテナンス頻度 |
|---|---|---|---|
| 塩ビシート | 15~20年 | 6,000~7,500円 | ほぼ不要 |
| ゴムシート | 10~15年 | 5,000~6,000円 | 5~8年ごと |
| 改質アスファルト | 15~20年 | 5,500~8,000円 | 10年前後 |
費用には、下地処理や既存防水層の撤去費用、足場代などが別途必要になる場合があります。
また、建物の状況や施工面積、選択する工法によっても金額は変動します。正確な見積もりは、専門業者による現地調査を受けることをおすすめします。
シート防水の種類・材料の特徴
シート防水に使用される材料には、主に塩ビシート、ゴムシート、改質アスファルトシートの3種類があります。
それぞれの材料には特性があり、建物の用途や環境に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
塩ビシート(塩化ビニールシート)の特徴
塩ビシート防水は、現在最も普及しているシート防水材料です。
塩化ビニール樹脂を主成分としたシートで優れた耐候性と耐久性を持ち、紫外線や熱にも強いという特徴があります。
- 耐用年数が長い
- メンテナンスが少ない
- 紫外線や熱による劣化が少ない
- カラーバリエーションがある
- 人が歩く場所でも使用可能
- 初期コストがやや高めである
- 複雑な形状の場所への施工が難しい
比較的コストを抑えつつ施工が迅速に進む防水工法であり、紫外線への耐性が高く、屋上やバルコニーの防水層に適しています。
しかし、高温や衝撃に弱く、経年劣化によるひび割れや剥がれが発生することがあります。そのため、長期間にわたる使用には注意が必要で、定期的な点検とメンテナンスが求められます。
ゴムシート(加硫ゴムシート)の特徴
ゴムシート防水は、合成ゴムに加硫剤を加えて作られたシートで、高い伸縮性と柔軟性が特徴です。
建物の動きや振動にも追従しやすく、地震などの揺れにも強いという利点があります。
- 建物の動きや温度変化に追従しやすい
- 塩ビシートよりも材料費が抑えられる
- 様々な形状にフィットしやすい
- 耐用年数は、塩ビシートよりやや短め
- 紫外線による劣化が進みやすい
- ゴムが経年劣化しやすい
- トップコートの塗り替えが必要
ゴムシートは高い弾力性と耐久性を誇り、ひび割れや衝撃からの保護に優れています。
特に屋上やその他の高耐久が求められる場所に適していますが、紫外線に対しては耐性が低く、劣化が早まることがあります。
また、施工には手間と費用がかかり、専門的な知識が必要となるため、施工業者選びが重要です。
改質アスファルトシートの特徴
改質アスファルトシート防水は、アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を添加して改良したシートを使用する工法です。
従来のアスファルト防水の欠点を改善し、より高い性能を実現しています。
- 非常に耐久性が高く長期間使用できる
- 高温や低温に強く、柔軟性がある
- 大型建築物にも施工できる
- 施工が難しく工期が長くなる
- 初期費用が高い
- 柔らかすぎて傷がつきやすい
改質アスファルトシートは、極めて耐久性が高く、温度変化や湿気に強いため、長期間使用することができる防水工法です。
屋上や地下部分にも適用可能で、広範囲で利用されています。
しかし、施工には熟練した技術が求められ、工期が長くなる傾向があり、初期費用が高いため、慎重に検討する必要があります。
シート防水工事の工法と施工手順
シート防水の施工には、大きく分けて密着工法と機械固定工法の2つがあります。
それぞれの工法には特徴があり、建物の状態や用途に応じて最適な方法を選択することが重要です。
密着工法の特徴と施工手順
密着工法は、専用の接着剤を使用してシートを下地に直接貼り付ける工法です。
シートが下地に密着するため、強風にも強く、比較的狭い場所や複雑な形状にも対応できます。
- 台風などの強風に強い
- 施工時の騒音が少ない
- 施工が簡単で、短期間で工事が完了する
- ベランダや小規模な屋上に適している
- 下地処理が重要で、下地の状態が防水層の性能に影響
- 主にウレタン防水やポリマー系の材料が使用される
- 経年劣化により、定期的なメンテナンスが必要
密着工法は、防水層が下地に直接密着するため、剥がれやすい問題が少ないのが特徴です。
施工が比較的簡単で、工期も短縮できるため、スピーディーに防水工事を完了させることが可能です。
しかし、下地の状態が防水層の効果に大きな影響を与えるため、施工前の下地処理が非常に重要です。
特に劣化した下地の処理をしっかり行うことが長期的な耐久性を確保するために必要です。
また、密着工法の施工手順は以下のように進められます。
- STEP
下地の清掃と確認
高圧洗浄で汚れを除去し、下地の状態を確認します。
- STEP
下地処理
不陸調整を行い、凹凸を平らに整えます。
- STEP
プライマー塗布
接着力を高めるための下塗り材を塗布します。
- STEP
接着剤の塗布
下地とシート裏面に専用の接着剤を塗ります。
- STEP
シートの貼り付け
気泡が入らないようローラーで押さえながら貼り付けます。
- STEP
継ぎ目の処理
シート同士の継ぎ目を専用溶剤や熱風で接合します。
- STEP
立ち上がり部分の施工
パラペットなどの立ち上がり部分にもシートを施工します。
- STEP
端部のシーリング
隙間をコーキング材で丁寧に処理します。
密着工法では、下地の乾燥状態が非常に重要です。
水分が残っていると接着不良や膨れの原因となるため、十分な乾燥期間を確保することが求められます。
機械固定工法の特徴と施工手順
機械固定工法は、専用のディスク板とビスを使用してシートを固定する工法で、絶縁工法とも呼ばれます。
下地とシートの間に通気層を設けるため、既に雨漏りしている場所や下地が湿っている場所でも施工可能です。
- 機械的に固定されるため、強風や衝撃に強い
- 雨漏り箇所でも施工可能
- 広い屋上に適している
- 湿気を逃がす構造で膨れが発生しにくい
- 高耐久性を持つため、長期間の使用に適している
- 施工が比較的難しく、専門的な技術が必要
- 高コストな場合が多く、予算に影響を与える可能性がある
機械固定工法は、防水シートを下地に機械的に固定するため、強風や衝撃に強く、特に風が強い地域や屋上などでの使用に適しています。
防水層がしっかりと固定されているため、長期間の耐久性が期待できます。
ただし、施工には高度な技術が要求され、設備や資材が高価なため、コストが高くなることが多いです。
予算が限られている場合には注意が必要です。また、施工後も点検や維持管理が重要となります。
また、機械固定工法の施工手順は以下のように進められます。
- STEP
下地の確認と清掃
既存の防水層の状態を確認し、清掃します。
- STEP
絶縁シートの敷設
通気性のある絶縁シートを敷き詰めます。
- STEP
鋼板の取り付け
外周部や立ち上がり部分に固定用の鋼板を設置します。
- STEP
ディスク板の固定
専用のディスク板をビスで下地に固定します。(約1㎡あたり4~6枚)
- STEP
防水シートの仮置き
ディスク板の上にシートを広げて配置します。
- STEP
熱風溶着
ディスク板とシートを熱風で加熱し、溶着させます。
- STEP
継ぎ目の溶着
シート同士の継ぎ目も熱風溶着機で接合します。
- STEP
脱気筒の設置
湿気を逃がすための脱気筒を適切な位置に設置します。
機械固定工法では、ビスの選定と打ち込み深さが重要です。
下地の種類(コンクリート、ALC板など)に応じて適切な長さのビスを使用し、確実に固定することが求められます。
施工時の重要なポイント
シート防水の施工品質は、建物の防水性能を大きく左右します。
継ぎ目の処理と端部の処理が最も重要で、ここに隙間があると雨漏りの原因となります。
施工時に特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 継ぎ目の処理:シート同士の重ね幅を適切に確保し、確実に接合する
- 立ち上がり部分:パラペットなどの立ち上がりは250mm以上確保する
- 排水口周り:ドレン周辺は特に丁寧にシートを密着させる
- 気温と湿度:施工に適した気象条件(5℃以上、雨天時は不可)を守る
- シートの保管:施工前のシートは直射日光を避けて保管する
これらのポイントを守ることで、長期にわたって高い防水性能を維持できます。
施工は専門的な技術と経験が必要なため、実績のある信頼できる業者に依頼することが重要です。
シート防水工事の見分け方|種類を判別する方法
既に施工されているシート防水の種類を見分けることは、適切なメンテナンスや改修工事を行う上で重要です。
材料の種類や劣化状態を正しく把握することで、最適な対策を講じることができます。
塩ビシートとゴムシートの見分け方
塩ビシートとゴムシートは、外観や触感で判別することができます。
表面の質感と硬さ、そして継ぎ目の処理方法が主な見分けるポイントとなります。
具体的な見分け方は以下の通りです。
| 確認項目 | 塩ビシート | ゴムシート |
|---|---|---|
| 表面の質感 | ツルツルしていて硬い | マットで柔らかい |
| 触った感触 | プラスチックのような硬さ | ゴムのような弾力 |
| 継ぎ目の幅 | 熱溶着で細い線状 | 接着剤で幅がやや広い |
| 色 | グレー、グリーンなど多色 | 黒色が主流 |
| 厚み | 1.5~2.5mm程度 | 1.2~2.0mm程度 |
また、塩ビシートの場合は表面にメーカー名や製品名が印字されていることが多いため、それを確認することでも判別できます。
ゴムシートはトップコートが塗られていることが多いため、表面が塗装されているかどうかも判断材料になります。
劣化症状から判断する点検ポイント
シート防水の劣化症状を早期に発見することは、建物を守る上で非常に重要です。
定期的な点検で劣化の兆候を見逃さないことが、大規模な改修工事を防ぐ鍵となります。
主な劣化症状と点検ポイントは以下の通りです。
| 劣化症状 | 点検項目 |
|---|---|
| シートの破れ・穴 | 飛来物や鳥害による損傷がないか確認 |
| 継ぎ目の剥がれ | シート同士の接合部分に隙間がないかチェック |
| 膨れ | シートが浮き上がって膨らんでいる箇所がないか確認 |
| シワ・たるみ | シートに不自然なシワやたるみがないか観察 |
| 変色・退色 | 紫外線による劣化で色が変わっていないか確認 |
| 硬化・ひび割れ | シートが硬くなってひび割れしていないかチェック |
| 排水不良 | 水たまりができやすい箇所がないか確認 |
これらの症状が見られた場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。
特に継ぎ目の剥がれや破れは、雨漏りに直結するため緊急性が高い症状です。
専門業者に依頼すべきタイミング
シート防水の点検や改修は、適切なタイミングで専門業者に依頼することが重要です。
早期発見・早期対応が、建物を長持ちさせる秘訣となります。
専門業者への依頼を検討すべきタイミングは以下の通りです。
- 施工から10年経過した時
- 雨漏りが発生した時
- 目視で劣化症状を確認した時
- 大型台風や地震の後
- 建物の売却や賃貸前
新東亜工業では、無料の現地調査と診断を行っております。
専門的な知識と豊富な経験を持つスタッフが、建物の状態を正確に把握し、最適な対策をご提案いたします。
シート防水のメリットとデメリット
シート防水を選択する際には、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが大切です。
建物の用途や状況に応じて、最適な防水工法を選ぶための判断材料としてください。
シート防水のメリット
シート防水には、他の防水工法にはない優れた特長があります。
耐久性の高さと施工の効率性が、多くの建物で採用される理由となっています。
- 塩ビシートは15~20年と長期間の耐久性を持つ
- 工場生産のため均一な品質が保証され、施工ムラが少ない
- 広い面積でも短期間で施工でき、建物の使用制限期間が短い
- 塩ビシートはトップコートの塗り替えがほぼ不要
- 既存の防水層の上から施工可能で、撤去費用を抑えられる
これらのメリットにより、マンションやビルなどの大規模建築物から、一般住宅のベランダまで幅広く採用されています。
特に、長期的な建物管理計画を立てる上で、メンテナンスコストを抑えられる点は大きな魅力です。
シート防水のデメリットと注意点
シート防水にもいくつかのデメリットがあります。
施工の難しさと初期コストが主な課題となりますが、これらを理解した上で選択することが重要です。
- 凹凸が多い場所や狭い箇所、配管周りなどの施工が困難
- ウレタン防水と比較すると材料費・施工費が高め
- 継ぎ目の処理など専門的な技術が求められ、職人の技量に左右される
- 機械固定工法ではビス打ちの音が周辺に響く
- 一箇所の損傷でも広範囲の張り替えが必要になる場合がある
これらのデメリットを踏まえ、建物の形状や予算、工事期間などを総合的に判断することが大切です。
特に、複雑な形状の場所ではウレタン防水の方が適している場合もあります。
建物に合った工法の選び方
最適な防水工法を選ぶためには、建物の特性と優先順位を明確にすることが重要です。
耐久性、コスト、メンテナンス性など、何を重視するかによって選択が変わります。
工法選択の判断基準は以下の通りです。
| 優先事項 | おすすめの工法 | 理由 |
|---|---|---|
| 耐久性重視 | 塩ビシート機械固定工法 | 最長20年の耐用年数 |
| 初期コスト重視 | ゴムシート密着工法 | 材料費・施工費が比較的安価 |
| メンテナンス軽減 | 塩ビシート | トップコート不要 |
| 複雑な形状 | ウレタン防水 | 液体のため細部まで対応 |
| 広い屋上 | シート防水機械固定工法 | 効率的な施工が可能 |
また、既存の防水層の種類や劣化状態、建物の構造、周辺環境なども考慮する必要があります。
最適な工法の選択には専門的な知識が必要ですので、信頼できる業者に現地調査を依頼し、詳しい説明を受けることをおすすめします。
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新東亜工業では、建物の種類や用途に応じて最適な防水工法をご提案しています。
木造、コンクリートなど、建物の構造を綿密に調査した上で、最も適した工法を選定いたします。
主な防水工法の特徴を以下の表でご確認ください。
| シート防水 | ・合成ゴム系の防水シートを下地に貼り付ける工法 ・耐久性・耐候性・耐熱性・撥水性に優れています |
| ウレタン塗布防水 | ・液体のウレタンを塗布して防水層を形成 ・下地の形状になじみやすく、安価で短期間施工が可能 ・屋上やベランダなど様々な場所に対応可能 |
| FRP防水 | ・ガラス繊維強化プラスチックを使用した工法 ・軽量で耐久性に優れている ・乾くのが早いため施工日数が短くて済む |
| アスファルト防水 | ・合成繊維不織布にアスファルトを含ませたシートを貼り重ねる工法 ・アスファルトを染みこませているため、高い耐久性を誇ります |
それぞれの工法には明確な特徴があり、建物の使用状況や予算に応じて最適なものをご提案いたします。
現地調査を行い、症状を適正に判断した上で、用途別に最適な方法をお選びください。
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防水工事は、建物を雨水から守り、資産価値を維持するために欠かせないメンテナンスです。
適切な時期にしっかりとメンテナンスすることで、以下のようなメリットがあります。
- 突然の雨漏りなどのリスクを回避
- 建物の寿命を延ばし、長期的に資産価値を維持
- 計画的な大規模修繕でコストを最適化
- 外観のバリューアップで空室対策・賃料アップに貢献
- 健全な賃貸経営をサポート
賃貸経営をされている個人オーナー様には、計画的なメンテナンスが収益性向上に直結します。
いかに管理コストを減らし、収益を上げるかは重要なテーマです。
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シート防水工事に関するよくある質問【FAQ】
シート防水について、お客様からよくいただくご質問にお答えします。防水工事を検討される際の参考としてご活用ください。
Q
シート防水の耐用年数はどのくらいですか?
A
シート防水の耐用年数は、使用する材料によって異なります。
塩ビシートの場合は15~20年程度、ゴムシートの場合は10~15年程度が一般的な目安となります。
ただし、これらの年数は適切な施工とメンテナンスが行われた場合のものです。
以下の要因によって耐用年数は変動します。
- 施工品質の良し悪し
- 建物の立地条件(日当たり、風当たりなど)
- 定期的なメンテナンスの有無
- 使用頻度(屋上を歩く頻度など)
耐用年数を最大限に延ばすためには、5年に一度程度の定期点検を受け、小さな劣化を早期に発見して対処することが重要です。
Q
シート防水とウレタン防水はどちらがおすすめですか?
A
シート防水とウレタン防水のどちらがおすすめかは、建物の状況と何を優先するかによって異なります。それぞれに適した場所と特徴があります。
以下のような場合には、それぞれの工法が適しています。
| 状況 | おすすめ工法 | 理由 |
|---|---|---|
| 広い屋上 | シート防水 | 効率的に施工でき工期が短い |
| 複雑な形状 | ウレタン防水 | 液体のため細部まで施工可能 |
| 長期耐久性重視 | シート防水(塩ビ) | 耐用年数が長い |
| ベランダ | どちらも可 | 形状と予算で判断 |
一般的に、平らで広い面積にはシート防水、狭くて複雑な形状にはウレタン防水が適しています。
どちらを選ぶべきか迷われる場合は、専門業者に現地調査を依頼し、建物の状態を見てもらった上でアドバイスを受けることをおすすめします。
Q
シート防水の費用相場はいくらぐらいですか?
A
シート防水の費用は、材料の種類、工法、施工面積、建物の状態などによって変動します。
一般的な費用相場は1㎡あたり5,000円~8,000円程度です。
詳細な費用の内訳は以下の通りです。
- 材料費:シートの種類によって異なる(1㎡あたり2,000円~4,000円)
- 施工費:職人の人件費(1㎡あたり2,000円~3,000円)
- 下地処理費:既存防水の撤去や不陸調整(状況により変動)
- 諸経費:足場代、廃材処分費、養生費など
例えば、100㎡の屋上に塩ビシート機械固定工法を施工する場合、総額で70万円~90万円程度が目安となります。
ただし、既存防水の撤去が必要な場合や、立ち上がり部分が多い場合などは、追加費用が発生することがあります。正確な見積もりは現地調査後にご提示いたします。
Q
メンテナンスはどのくらいの頻度で必要ですか?
A
シート防水のメンテナンス頻度は、使用している材料によって異なります。
塩ビシートとゴムシートでは、必要なメンテナンスの内容と頻度が大きく変わります。
材料別のメンテナンス頻度は以下の通りです。
| 材料 | 定期点検 | トップコート塗り替え | その他のメンテナンス |
|---|---|---|---|
| 塩ビシート | 3~5年ごと | 基本的に不要 | 清掃、排水口の確認 |
| ゴムシート | 3~5年ごと | 5~8年ごと | 清掃、トップコート状態確認 |
定期点検では、シートの破れや継ぎ目の剥がれ、膨れなどの劣化症状を確認します。
また、排水口(ドレン)の詰まりも雨漏りの原因となるため、年に1~2回の清掃をおすすめします。
Q
シート防水の欠点は何ですか?
A
シート防水の主な欠点は、複雑な形状への対応が難しいことと、施工に高度な技術が必要なことです。
これらの欠点を理解した上で採用を検討することが重要です。
具体的な欠点は以下の通りです。
- 形状の制限:凹凸の多い場所、狭い場所、配管周りなどの施工が困難
- 継ぎ目のリスク:シート同士の接合部分が防水の弱点になる可能性がある
- 職人の技量に左右される:継ぎ目の処理や端部の処理に専門技術が必要
- 部分補修が困難:一部の損傷でも広範囲の張り替えが必要になる場合がある
- 初期コスト:ウレタン防水と比較するとやや高額になる
これらの欠点を補うために、新東亜工業では経験豊富な職人が丁寧に施工を行い、長期にわたって安心していただける品質を提供しております。
また、施工後の定期点検サービスにより、小さな問題も早期に発見・対処できる体制を整えています。
Q
シート防水工事とは何ですか?
A
シート防水工事とは、建物の屋上やベランダなどに防水性能を持つシート材を貼り付けて、雨水の浸入を防ぐ工事のことです。
主に塩化ビニールシートやゴムシートなどの防水シートを使用します。
シート防水工事の主な特徴は以下の通りです。
- 工場生産のシートを使用:品質が均一で安定した防水性能を発揮
- 広い面積に対応:マンションやビルの屋上など大規模な施工が可能
- 工期が短い:シートを貼るだけなので、塗膜系よりも短期間で完了
- 耐久性が高い:特に塩ビシートは15~20年の長期耐久性
シート防水工事は、新築時の防水施工だけでなく、既存の防水層が劣化した際の改修工事にも広く採用されています。
既存の防水層の上から施工できるため、撤去費用を抑えられるというメリットもあります。
まとめ
シート防水は、優れた耐久性と安定した品質により、多くの建物で採用されている信頼性の高い防水工法です。
塩ビシート、ゴムシート、改質アスファルトシートなど、それぞれの材料には特徴があり、建物の状況に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
施工方法も密着工法と機械固定工法があり、下地の状態や施工場所の広さによって適した工法が異なります。
また、定期的なメンテナンスと点検により、シート防水の性能を長期間維持することができます。
シート防水の主なポイントをまとめると以下の通りです。
- 耐用年数は15~20年と長期間の耐久性がある
- 工場生産のため品質が安定している
- 広い面積を効率的に施工できる
- 塩ビシートはメンテナンスが少なく済む
- 複雑な形状には不向きという欠点もある
建物の防水は、資産価値を守り、快適な生活環境を維持するために欠かせない重要な要素です。
適切な防水工法の選択と、信頼できる業者への依頼が、長期的な建物の保護につながります。
株式会社新東亜工業では、豊富な経験と高い技術力で、お客様の建物に最適なシート防水工事をご提供いたします。
無料の現地調査と詳細なご提案を行っておりますので、防水工事をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。