外壁塗装の費用相場はいくら?坪数別・塗料別の単価や安く抑える方法を解説

外壁塗装を考え始めたものの、「外壁塗装費用がいくらかかるのか分からない」「見積もりが妥当なのか判断できない」と不安を感じていませんか。

業者によって提示される金額に大きな差があり、安すぎても高すぎても不安になるのが外壁塗装の難しいところです。

外壁塗装の費用は坪数だけで決まるものではなく、塗料の種類や劣化状況、工事内容によって大きく変わります。相場を知らないまま契約すると、本来不要な工事を含められたり、逆に必要な工程が省かれたりするリスクもあります。

この記事では、外壁塗装費用の相場や内訳をはじめ、坪数や塗料の種類による費用の違い、見積書で必ず確認すべきポイントまで詳しく解説します。
さらに、外壁塗装の費用が高くなる原因や、無駄な出費を避けるための考え方、信頼できる業者を見極める視点についても紹介します。

初めて外壁塗装を検討する方でも、この記事を読むことで「いくらかかるのか」「その金額は適正なのか」を自分で判断できるようになります。

外壁塗装とは?」と基本的な流れや費用相場、業者選びのポイントなどについて総合的なことを知りたい方は解説記事もぜひ一読ください。

目次

外壁塗装の費用相場|坪数別に見る費用目安と計算方法

外壁塗装の費用相場は、住宅の大きさ(坪数)によって大きく変わります。

「うちは何坪だから、いくらぐらいかかるの?」という疑問にお答えするため、ここでは坪数別の具体的な外壁塗装の相場を詳しく解説します。

また、塗装面積の計算方法、さらに外壁と屋根を同時施工する場合の費用まで、実際の見積もりで役立つ情報をまとめました。

あなたの住宅に当てはめて、外壁塗装の費用の目安を把握しましょう。

坪数(延床面積)塗装面積の目安(㎡)外壁塗装の費用相場(シリコン塗料)
20坪(約66㎡)約79㎡約40万円〜60万円
30坪(約99㎡)約119㎡約60万円〜90万円
40坪(約132㎡)約158㎡約80万円〜130万円
50坪(約165㎡)約198㎡約100万円〜160万円
60坪(約198㎡)約238㎡約120万円〜200万円

※上記は一般的な2階建て住宅、シリコン塗料使用時の外壁塗装の相場です。建物の形状、外壁材の種類、塗料のグレード、地域によって外壁塗装の費用は変動します。

外壁塗装の費用相場は、30坪の住宅で約60万円〜90万円が一般的です。

100万円前後になるのは、40坪以上の住宅や、フッ素・無機塗料などの高級塗料を使用する場合、または外壁と屋根を同時施工する場合です。

塗装面積の計算方法

外壁塗装の費用を理解するには、「塗装面積」の考え方が重要です。延床面積(坪数)と塗装面積は異なります。

一般的な計算式は次の通りです。

塗装面積(㎡) = 延床面積(㎡) × 1.2

例えば、30坪の住宅の外壁塗装の費用を計算する場合
30坪 × 3.3㎡(1坪=3.3㎡) = 99㎡(延床面積)
99㎡ × 1.2 = 約119㎡(塗装面積)

この係数1.2は、建物の外周や高さを考慮した目安です。実際の外壁塗装の費用見積もりでは、業者が現地調査で正確な面積を測定します。

外壁塗装と屋根塗装を同時施工する場合の費用

外壁塗装と同時に屋根塗装も行うと、足場代を共有できるため、トータルで外壁塗装の費用を抑えられます

30坪の住宅で外壁と屋根を同時施工した場合の相場は以下の通りです。

施工内容費用相場(30坪の場合)備考
外壁塗装のみ約60万円〜90万円足場代(約15万円〜25万円)を含む
外壁塗装+屋根塗装
(同時施工)
約80万円〜125万円足場代を共有するため、
別々に施工するより約10万円〜20万円程度削減
外壁と屋根を
別々に施工した場合
約105万円〜145万円
(外壁60万円〜90万円+屋根45万円〜55万円)
足場代が2回分かかるため、
同時施工より割高

足場代は単独で約15万円〜25万円かかるため、同時施工することで実質的に足場代1回分(約15万円〜25万円)が節約できます。

屋根も劣化が進んでいる場合は、外壁塗装の時期に合わせて同時施工を検討しましょう。

同時施工がおすすめのケース
  • 屋根塗装も10年前後が経過している
  • 屋根に色褪せ・苔・カビが見られる
  • できるだけ外壁塗装の費用を抑えたい
  • 今後10年以内に引っ越しや建て替えの予定がない

足場代は単独で約15万円〜25万円かかるため、同時施工することで実質的に足場代1回分が節約できます。

屋根も劣化が進んでいる場合は、外壁塗装の時期に合わせて同時施工を検討しましょう。

外壁塗装の時期についてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の費用内訳|塗料の種類や作業内容別の相場と単価目安

「見積もりを見ても、外壁塗装の費用が何にお金がかかっているのか分からない…」という声をよく聞きます。
外壁塗装の費用は、塗料代だけでなく、足場代、人件費、諸経費など様々な項目で構成されています。

ここでは、外壁塗装の費用がどのように構成されているのか、項目ごとの比率や単価を詳しく解説します。
費用の内訳を理解すれば、見積書の妥当性を判断でき、不当に高い外壁塗装の費用を請求されるリスクを避けられます。

外壁塗装の費用の構成比率
  • 塗料・材料費▶︎20%〜40%
  • 人件費・作業費▶︎25%〜30%
  • 足場代▶︎約20%
  • 諸経費(管理費・交通費等)▶︎15%〜30%

たとえば、外壁塗装の費用が総額100万円の工事の場合、足場だけで約20万円、塗料代で30万円、職人の手間賃で25万円、残りが諸経費という内訳です。

詳しくみていきましょう。

外壁塗装の種類とは?塗料別の費用相場と耐用年数

外壁塗装の種類(塗料の種類)によって、単価と耐用年数は大きく変わります。代表的な外壁塗装の種類と特徴を表にまとめました。

外壁塗装の種類(塗料)耐用年数単価(1㎡あたり)特徴
アクリル塗料5〜8年約1,000円〜1,500円最も安価だが耐久性が低く、
現在はほとんど使われない
ウレタン塗料7〜10年約1,700円〜2,500円密着性が良く、細部の塗装に適している
シリコン塗料10〜13年約2,500円〜3,500円コストパフォーマンスに優れ、
現在最も人気の外壁塗装の種類
ラジカル制御形塗料12〜15年約2,500円〜3,000円シリコンより耐久性が高く、価格も近い
フッ素樹脂塗料15〜20年約3,800円〜4,800円高耐久で長持ちするが、高価格
無機塗料20〜25年約4,000円〜5,500円最高級の耐久性を持つが、最も高価

現在の外壁塗装の種類で主流はシリコン塗料です。

耐用年数と価格のバランスが良く、10年以上持つため、多くのご家庭で選ばれています。

ただし、「長く住む予定」「メンテナンス回数を減らしたい」という場合は、フッ素や無機塗料を選ぶことで、長期的な外壁塗装の費用削減につながります。

足場代の内訳と費用相場

足場代は、外壁塗装の費用の中で約20%を占める大きな項目です。足場は職人の安全確保と作業効率のために必須で、省略することはできません。

項目単価
(1㎡あたり)
30坪住宅の費用目安
(足場面積150㎡〜220㎡)
備考
足場の組立・解体費約700円〜800円/㎡約10.5万円〜17.6万円ビケ足場(枠組足場)が一般的。
高さや複雑さで変動
飛散防止メッシュシート約150円〜200円/㎡約2.3万円〜4.4万円塗料の飛散防止と
近隣への配慮のため必須

※30坪の住宅で必要な足場面積は約150㎡〜220㎡です。建物の高さや形状によって変動します。

注意ポイント
  • 「足場代無料」を謳う業者には要注意
    足場代を他の項目に上乗せしているか、手抜き工事(安全性を無視した簡易足場使用)のリスクがあります。
  • 適正な足場代の確認
    外壁塗装の費用見積もりで足場代が850円〜1,000円/㎡の範囲内か確認しましょう。
  • 3階建て以上は割増
    高さが増すほど足場代は高くなります(+10%〜20%程度)。

その他の作業内容と費用相場

外壁塗装には、塗料を塗る以外にも様々な作業が必要で、外壁塗装の費用に含まれます。主な作業と費用相場を以下にまとめます。

作業項目単価30坪住宅の費用目安
(塗装面積約119㎡)
作業内容と重要性
高圧洗浄約150円〜250円/㎡約1.8万円〜3万円古い塗膜、汚れ、コケ、カビを落とす必須工程
不十分だと塗料の密着不良の原因に
養生
(マスキング)
約300円〜500円/㎡約3.6万円〜6万円窓、ドア、植栽など塗装しない部分を保護。
丁寧な養生が仕上がりの美しさを左右
シーリング・コーキング
打ち替え
約700円〜1,500円/m
(メートル単位)
約5万円〜10万円
(目地延長70m〜100m想定)
サイディング外壁の目地部分を補修。
防水性を保つため重要
劣化したまま塗装すると雨漏りの原因に
下地補修別途見積もり
(箇所・程度による)
約2万円〜10万円
(軽度〜中度の場合)
ひび割れ、欠損、浮き、剥がれの補修。
劣化状況により費用変動が大きい
ケレン作業
(下地処理)
約200円〜500円/㎡約2.4万円〜6万円サビ落とし、旧塗膜の剥離。
金属部分や劣化した塗膜の処理に必須

※上記は一般的な相場です。劣化状況や外壁材の種類により変動します。

これらの下地処理をしっかり行わないと、いくら高級な外壁塗装の種類(塗料)を使っても早期に剥がれてしまいます。

外壁塗装の費用見積もりで以下の項目が明記されているか、必ず確認してください。

  • 高圧洗浄の実施
  • 養生の範囲
  • シーリング打ち替えの延長メートル数(サイディングの場合)
  • 下地補修の具体的内容と範囲

これらが「一式○○円」とまとめられている外壁塗装の費用見積もりは要注意です。詳細な内訳を求めましょう。

外壁塗装の費用が変わる5つの要因

同じ坪数の住宅でも、条件によって外壁塗装の費用は大きく変動します。

「なぜ隣の家より高いの?」「この見積もりは妥当なの?」そんな疑問を解消するため、ここでは外壁塗装の費用に影響を与える主な要因を5つ解説します。

外壁塗装の費用変動の要因1.建物の形状と複雑さ

建物の形が複雑であるほど、塗装面積が増え、作業時間も長くなるため、外壁塗装の費用は高くなります。

  • シンプルな四角形の住宅の場合、費用は相場通り
  • 凹凸が多い・バルコニーや出窓が多い住宅の場合、+10%〜20%程度高くなる

外壁塗装の費用変動の要因2.外壁材の種類と劣化状況

外壁材の種類によって、必要な下地処理や塗料が異なり、外壁塗装の費用も変わります。

  • 窯業系サイディング▶︎一般的で標準的な費用
  • 金属サイディング▶︎錆止め処理が必要で+5%程度
  • モルタル壁▶︎ひび割れ補修が多く必要な場合+10%〜15%
  • ALC(軽量気泡コンクリート)▶︎専用下塗り材が必要で+10%程度

また、劣化が進んでいる場合(大きなひび割れ、剥がれ、腐食等)は、補修費用が外壁塗装の費用に別途かかります。

外壁塗装の費用変動の要因3.外壁塗装の色数とデザイン

外壁塗装の色を何色使うかで費用が変わります。単色塗装が最も安く、色を増やすと外壁塗装の費用が上がります。

  • 1色▶︎標準価格
  • 2色(ツートンカラー)▶︎+3万円〜5万円程度
  • 3色以上・複雑なデザイン▶︎+5万円〜10万円以上

色の境界部分を養生する手間や、塗料の準備が増えるため、外壁塗装の色を多く使うほど費用は増加します。

おしゃれな外壁塗装を希望する場合は、この点も考慮しましょう。

また、外壁塗装の色についてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の費用変動の要因4.立地条件とアクセス

作業しやすい環境かどうかも、外壁塗装の費用に影響します。

  • 足場を組む場所が狭い▶︎特殊足場が必要で+5%〜10%
  • 3階建て以上▶︎足場の高さが増え+10%〜20%
  • 道路が狭く資材搬入が困難▶︎運搬費が加算される場合あり

外壁塗装の費用変動の要因5.依頼する業者の種類

どこに依頼するかで、外壁塗装の費用構造が変わります。

  • 大手ハウスメーカー・リフォーム会社▶︎中間マージンが発生、費用は高め(+20%〜30%)
  • 地域密着型の塗装専門業者▶︎直接施工のため中間マージンがなく、外壁塗装の費用は適正
  • 訪問営業・仲介業者▶︎営業経費が上乗せされ、高額になりやすい

信頼できる地元の塗装専門業者に直接依頼するのが、外壁塗装の費用対効果の面で最もおすすめです。

外壁塗装の塗り替えタイミングの時期|費用面で損しないためには?

外壁塗装の塗り替え時期を誤ると、外壁塗装費用が想定以上に高くなってしまうケースがあります。

外壁塗装は見た目をきれいに保つための工事と思われがちですが、実際には雨風や紫外線から建物を守り、劣化の進行を抑えるための重要なメンテナンスです。

そのため、適切なタイミングで塗り替えを行うことが、結果的に外壁塗装費用を抑えることにつながります。

塗り替えを先延ばしにすると補修範囲が広がり、塗装だけでは済まなくなる点に注意が必要です。

築年数から見る外壁塗装の塗り替え目安

外壁塗装の塗り替え時期は、まず築年数を一つの目安として考えることができます。ただし、あくまで目安であり、実際には外壁材や過去の施工内容によって前後します。

築年数別の塗り替え目安時期
  • 築5〜7年
    大きな劣化は少なく、塗膜の機能も保たれている時期。基本的に塗り替えは不要で、定期点検のみで十分なケースが多い
  • 築8〜12年
    塗膜の防水性能が徐々に低下し始める時期。塗装工事のみで対応できることが多く、外壁塗装費用も相場内に収まりやすい
  • 築13〜15年
    ひび割れやシーリングの劣化が進行しやすく、部分的な下地補修が必要になる可能性が高まる
  • 築16年以上
    防水機能の低下が顕著になり、下地補修や防水補修の範囲が広がることで、外壁塗装費用が10万円〜30万円以上増えるケースもある

築10年前後で塗り替えを行うかどうかが、将来的なメンテナンス費用を左右する大きな分かれ目になります。

見逃してはいけない外壁の劣化サイン

築年数だけでなく、外壁の状態を直接確認することも重要です。以下のような症状が見られる場合は、塗り替えを検討する明確なサインといえます。

  • チョーキング現象▶︎外壁を触ると白い粉が手につき、塗膜の防水性能が低下している状態
  • 細かなひび割れ▶︎ヘアクラックが複数見られ、雨水が浸入するリスクが高まっている
  • 塗膜の剥がれ・浮き▶︎外壁表面が部分的に剥離し、下地が露出している
  • コケ・カビ・藻の発生▶︎湿気がこもりやすく、防水性能が著しく低下している
  • シーリングの劣化▶︎目地のひび割れや痩せ、剥離が確認できる状態

これらの劣化サインを放置すると、雨水が外壁内部に浸入し、断熱材や構造部分まで劣化が進行する恐れがあります。
その結果、塗装工事だけでなく補修工事が必要となり、外壁塗装費用が大きく増加する原因になります。

費用を抑えるためには、劣化が軽度な段階で対応することが重要です。

季節による塗り替えタイミングと費用の違い

外壁塗装は、施工する季節によって工事条件や費用面に違いが出ます。塗り替え時期を検討する際は、季節ごとの特徴も理解しておきましょう。

  • 春・秋
    気温や湿度が安定しており、施工品質を確保しやすい理想的な時期。ただし繁忙期のため、外壁塗装費用の値引き交渉は難しい傾向がある
  • 梅雨時期
    天候の影響を受けやすく工期が延びる可能性があるが、閑散期のため条件次第では外壁塗装費用を抑えられることがある
  • 冬場
    気温管理が必要なため施工できる日が限られるが、比較的予約が取りやすく、費用面で相談しやすいケースが多い

費用を抑えたいからといって、無理な工期短縮や不適切な時期の施工を選ぶと、塗膜不良など品質面のリスクが高まります。

現地調査を行い、建物の状態と季節条件を踏まえたうえで、外壁塗装費用と品質のバランスが取れた最適な塗り替えタイミングを見極めることが大切です。

外壁塗装の費用を安く抑える7つの方法

品質を落とさずに外壁塗装の費用を削減する方法は確実に存在します。

ここでは、相見積もりの取り方、外壁塗装の助成金や火災保険の活用法、塗料選びのコツ、閑散期の狙い方など、外壁塗装の費用を安く抑える7つの方法を紹介します。

外壁塗装の費用を抑える7つの方法
  1. 相見積もりを取る
  2. 助成金・補助金を活用する
  3. 火災保険を活用する
  4. 外壁塗装の種類を長期的視点で選ぶ
  5. 閑散期の時期を狙う
  6. 近隣と同時施工を相談する
  7. 地元密着の塗装専門業者に直接依頼する

それぞれ詳しく解説していきます。

外壁塗装の費用を抑える方法1.相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取ることは、外壁塗装の費用を抑える最も基本で効果的な方法です。
必ず3社〜5社から見積もりを取り、比較しましょう。

ただし、「安いだけ」で選ぶのは危険です。外壁塗装の費用見積もり内容(使用塗料、工程、保証内容)をしっかり比較してください。

外壁塗装の費用を抑える方法2.助成金・補助金を活用する

多くの自治体が、外壁塗装に対する外壁塗装の助成金・補助金制度を設けています。これを利用すれば、外壁塗装の費用を大幅に削減できます。

外壁塗装の助成金の相場と条件
  • 助成額:10万円〜20万円(自治体により異なる)
  • 主な条件
    • 遮熱・断熱塗料など、省エネ効果のある外壁塗装の種類を使用
    • 指定された地元業者に依頼
    • 税金の滞納がないこと
    • 着工前に申請すること(事後申請は不可)

外壁塗装の助成金や補助金は予算上限があり、先着順で締め切られることが多いです。

まずはお住まいの市区町村の窓口やホームページで確認し、早めに申請しましょう。

また、外壁塗装の助成金・補助金についてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の費用を抑える方法3.火災保険を活用する

台風、強風、雹(ひょう)、雪害など、自然災害が原因で外壁が損傷した場合、火災保険で外壁塗装の費用がカバーされる可能性があります。

適用条件
  • 損傷原因が突発的な自然災害であること(経年劣化は対象外)
  • 損傷発生から3年以内に申請すること
  • 加入している火災保険が風災・雪災等を補償していること

心当たりがある場合は、外壁塗装業者に相談する前に、まず保険会社に確認しましょう。適用されれば、外壁塗装の費用の自己負担を大幅に減らせます。

外壁塗装の費用を抑える方法4.外壁塗装の種類を長期的視点で選ぶ

「安い塗料を選べば外壁塗装の費用を節約できる」と考えがちですが、実は長期的には損をする可能性があります。

比較例(30坪の住宅の場合)
  • アクリル塗料(耐用年数5年) 初回50万円 → 30年間で6回塗装 = 合計300万円
  • シリコン塗料(耐用年数12年) 初回70万円 → 30年間で2〜3回塗装 = 合計140万円〜210万円
  • フッ素塗料(耐用年数18年) 初回100万円 → 30年間で1〜2回塗装 = 合計100万円〜200万円

長く住む予定なら、初期の外壁塗装の費用は高くても耐久性の高い塗料を選ぶ方が、トータルコストは安くなります。

外壁塗装の費用を抑える方法5.閑散期の時期を狙う

外壁塗装には繁忙期と閑散期があります。
外壁塗装の時期を閑散期に選ぶことで、業者が値引きに応じやすく、日程調整もスムーズになり、外壁塗装の費用を抑えられます。

繁忙期と閑散期の時期について
  • 繁忙期(値引きが難しい)▶︎春(4月〜5月)、秋(10月〜11月)
  • 閑散期(交渉しやすい)▶︎梅雨時期(6月〜7月)、真冬(12月〜2月)

ただし、梅雨や真冬は外壁塗装に不向きな気候条件もあります。信頼できる業者と相談し、適切な外壁塗装の時期を見極めることが重要です。

外壁塗装の費用を抑える方法6.近隣と同時施工を相談する

近隣の方と同時期に外壁塗装を行うことで、足場や資材運搬のコストを分担でき、外壁塗装の費用を削減できる場合があります。

業者によっては「同時施工割引」を提供していることもあるので、仲の良いご近所さんがいれば、一度相談してみる価値があります。

外壁塗装の費用を抑える方法7.地元密着の塗装専門業者に直接依頼する

前述の通り、大手や仲介業者ではなく、地元で長く営業している塗装専門業者に直接依頼することで、中間マージンをカットでき、外壁塗装の費用を抑えられます。

地元業者のメリット
  • 中間マージンがなく、外壁塗装の費用が適正価格
  • 地域の気候や建物特性を熟知している
  • アフターフォローが迅速
  • 口コミや評判を調べやすい

外壁塗装の費用の支払い方法と資金計画のポイント

外壁塗装の費用は30坪の住宅で60万円〜90万円と高額な工事のため、支払い方法と資金計画も重要です。

「一括で払えない」「家計に負担をかけたくない」「ローンを組むべきか迷っている」そんな悩みを抱える方のために、ここでは現金払い、クレジットカード払い、リフォームローンの3つの支払い方法について、それぞれの特徴や総支払額の違い、そして賢い資金計画の立て方を詳しく解説します。

計画的に準備すれば、無理なく外壁塗装の費用を支払えます。主な支払い方法の比較表を以下にまとめました。

支払い方法メリットデメリット総支払額の目安(80万円の工事)おすすめの人
現金一括払い・手数料ゼロで外壁塗装の費用が最安
・業者から値引き交渉しやすい
・金利負担なし
・一度に大きな金額が必要
・貯蓄が減る
80万円・十分な貯蓄がある方
・金利を払いたくない方
クレジットカード払い・ポイント還元(1%なら8,000円分)
・分割払い・リボ払い可能
・支払い猶予ができる
・対応していない業者も多い
・決済手数料を請求される場合あり(3%〜5%)
・分割手数料が高い(年利15%前後)
80万円〜84万円
(手数料3%〜5%の場合)
・ポイントを貯めたい方
・短期間の分割希望の方
リフォームローン・まとまった資金不要
・金利が比較的低い(2%〜4%)
・月々の返済額を調整可能
・住宅ローン控除対象の場合あり
・審査が必要(1週間程度)
・利息が発生
・借入手数料がかかる場合あり
約84万円〜93万円
(5年返済・金利3%の場合)
・手元資金を残したい方
・計画的に返済したい方

外壁塗装費用の支払い方法について詳しく見ていきましょう。

外壁塗装費用の支払い方法1.現金一括払い

現金一括払いは、外壁塗装の費用を最も安く済ませられる支払い方法です。

手数料や金利が一切かからないため、外壁塗装の相場そのままの金額で施工できます。

現金払いのメリット
  • 手数料ゼロ▶︎外壁塗装の費用に余計なコストが上乗せされない
  • 値引き交渉がしやすい▶︎「現金一括で払うので値引きしてほしい」という交渉が可能
  • 支払い完了がスムーズ▶︎ローン審査や手続きの待ち時間なし
現金払いのデメリット
  • 一度に大きな出費▶︎外壁塗装の費用80万円を一括で支払うと貯蓄が大きく減る
  • 手元資金が減るリスク▶︎突発的な出費に対応できなくなる可能性

外壁塗装費用の支払い方法2.クレジットカード払い

クレジットカード払いは、ポイント還元を受けられる点が魅力です。ただし、外壁塗装の費用が高額なため、利用限度額や手数料に注意が必要です。

ポイント還元の具体例は以下のとおりです。

外壁塗装の費用還元率1%のカード還元率1.5%のカード還元率2%のカード
60万円6,000円分9,000円分12,000円分
80万円8,000円分12,000円分16,000円分
100万円10,000円分15,000円分20,000円分
クレジットカード払いの注意点
  • 利用限度額の確認
    外壁塗装の費用が限度額を超える場合、事前に増枠申請が必要(審査に1週間程度)
  • 決済手数料
    業者によっては外壁塗装の費用に3%〜5%の手数料を上乗せする場合あり(必ず事前確認)
  • 分割払いの金利
    カード会社の分割手数料は年利15%前後と高い。リフォームローンの方が低金利

おすすめの使い方
ポイント還元を狙う場合は一括払いで、手数料無料の業者を選ぶこと。分割希望ならリフォームローンの方が外壁塗装の費用負担は少ない。

外壁塗装費用の支払い方法3.リフォームローン

リフォームローンは、まとまった資金がなくても外壁塗装ができる支払い方法です。金利2%〜4%程度と比較的低く、月々の返済額を調整できるため、家計への負担を抑えられます。

ここでは、リフォームローンの返済シミュレーションを紹介します。外壁塗装の費用80万円を借り入れた場合の返済例を見てみましょう。

返済期間金利2%金利3%金利4%総支払額(80万円借入)
3年(36回)月々23,600円月々23,900円月々24,300円約85万円〜87.5万円
5年(60回)月々14,000円月々14,400円月々14,700円約84万円〜88.2万円
7年(84回)月々10,200円月々10,500円月々10,900円約85.7万円〜91.6万円
10年(120回)月々7,400円月々7,700円月々8,100円約88.8万円〜97.2万円

※上記は概算です。実際の返済額は金融機関により異なります。

リフォームローンを選ぶポイント
  • 金利の比較
    銀行系(1.5%〜3%)、信販系(2.5%〜4%)、業者提携ローン(3%〜5%)で差がある
  • 返済期間
    外壁塗装の耐用年数(10年〜15年)内に完済できる期間が理想
  • 繰り上げ返済の可否
    手数料無料で繰り上げ返済できるローンを選ぶ
  • 審査基準
    年収200万円以上、勤続1年以上が一般的な条件

主なリフォームローンの種類

ローンの種類金利相場審査期間特徴
銀行リフォームローン1.5%〜3%1週間〜2週間金利が最も低いが審査が厳しめ。外壁塗装の費用負担が最小
信販会社ローン2.5%〜4%3日〜1週間審査が比較的緩い。業者と提携している場合が多い
業者提携ローン3%〜5%即日〜3日審査が早いが金利はやや高め

外壁塗装の費用の支払いタイミングと注意点

悪徳業者を避けるため、外壁塗装の費用の全額前払いは絶対に避けてください。

適正な支払いタイミングと各段階での確認ポイントを解説します。一般的な支払いスケジュールについて、以下の表にまとめました。

支払いタイミング支払い割合金額例(80万円の工事)この時点で確認すべきこと
契約時(着手金)30%〜40%24万円〜32万円・契約書の内容(工期、保証、使用塗料)
・見積もりの詳細内訳
・着工日の確定
工事中盤(中間金)
※業者による
30%程度24万円・足場組立完了
・高圧洗浄・下地処理完了
・下塗り開始または完了
工事完了後(残金)30%〜40%24万円〜32万円・塗装の仕上がり確認
・足場解体完了
・清掃完了
・保証書の受領
・不具合がないか最終チェック
悪徳業者の危険なパターン
  • 全額前払いを要求▶︎工事放棄や手抜き工事のリスク大
  • 着手金が50%以上▶︎業者の資金繰りが悪い可能性
  • 現金のみ・振込先が個人口座▶︎会社実態が不明瞭
  • 領収書を発行しない▶︎税務上も問題
安心な支払い方法
  • 会社名義の口座に銀行振込(履歴が残る)
  • 工事完了後の支払い比率を高くする
  • 分割払いの契約書明記
  • 完工確認後の支払い

外壁塗装の資金計画ポイント|賢い準備の仕方

外壁塗装は突然必要になるものではなく、築10年前後で計画的に準備できます。以下のステップで無理のない資金計画を立てましょう。

5年計画での貯蓄例(外壁塗装の相場80万円を目標に、築5年から準備する場合)を以下にまとめました。

貯蓄方法月額5年後の貯蓄額備考
毎月積立13,400円約80万円計画的に貯められる
ボーナス併用月8,000円+ボーナス16万円/年約80万円月々の負担を軽減
外壁塗装積立15,000円約90万円余裕を持った準備
資金計画のポイント
  1. 築5年から積立開始▶︎外壁塗装の時期(築10年)までに余裕を持って準備
  2. 複数の見積もりで相場確認▶︎実際の外壁塗装の費用を把握してから貯蓄目標を設定
  3. 助成金の活用▶︎10万円〜20万円削減できれば、貯蓄目標も下がる
  4. 緊急予備費は別に確保▶︎外壁塗装の費用とは別に、生活費6ヶ月分は手元に残す

計画的に準備すれば、外壁塗装の費用を無理なく支払え、ローンの利息負担もゼロにできます。

外壁塗装の相場を早めに把握し、長期的な視点で資金計画を立てましょう。

外壁塗装の見積書を受け取ったときのチェックポイント|費用は適正か?判断基準を理解しよう!

外壁塗装の見積書を受け取ったとき、「この見積もりは信頼できるのか?」「外壁塗装の費用は適正なのか?」を見極めることが重要です。

悪徳業者は曖昧な見積書で不当に高い外壁塗装の費用を請求したり、後から追加費用を要求したりします。

ここでは、外壁塗装の見積書で必ずチェックすべき7つのポイントを詳しく解説します。

外壁塗装の見積もりチェックポイント1.費用の内訳が記載されているか

「外壁塗装一式 ○○万円」とまとめられた見積書は最も危険です。何にいくらかかっているのか分からず、外壁塗装の費用の妥当性を判断できません。

以下の項目がそれぞれ独立して明記されているか確認してください。

項目確認ポイント
足場代850円〜1,000円/㎡が相場。「足場代無料」は要注意
飛散防止シート150円〜200円/㎡が相場
高圧洗浄150円〜250円/㎡。必須工程なので必ず記載があるべき
養生300円〜500円/㎡。窓・ドア等の保護
下地補修補修箇所が具体的に記載されているか
シーリング工事
(サイディングの場合)
700円〜1,500円/m。打ち替えか増し打ちか明記
下塗り使用塗料名(メーカー・商品名)が明記されているか
中塗り上塗りと同じ塗料を使うのが一般的
上塗り使用塗料名と塗布量(kg/㎡)が明記されているか
付帯部塗装雨樋、破風板、軒天、雨戸など部位ごとに記載
諸経費工事費全体の5%〜15%が目安。内訳があれば尚良い
適正な見積書の例
  • 各工程が独立して記載
  • 単価×数量=金額が明確
  • 使用する外壁塗装の種類(塗料名)が具体的
  • 合計金額の計算が正確

このように詳細に記載されていれば、外壁塗装の相場と比較でき、不当な外壁塗装の費用を請求されているかどうかが判断できます。

外壁塗装の見積もりチェックポイント2.使用する塗料の種類が明記されているか

「シリコン塗料使用」とだけ書かれた見積書は不十分です。

同じシリコン塗料でも、メーカーや商品によって品質・耐久性・外壁塗装の費用は大きく異なります。

必須項目具体例確認理由
塗料メーカー名日本ペイント、エスケー化研、関西ペイント、アステックペイント等メーカーによって品質基準が異なる。大手メーカーなら信頼性が高い
商品名パーフェクトトップ、エスケープレミアムシリコン、アレスダイナミックTOP等商品名が分かれば、性能・耐用年数・外壁塗装の相場を自分で調べられる
塗料の種類シリコン、フッ素、ラジカル制御形、無機等外壁塗装の種類によって耐用年数と外壁塗装の費用が変わる
塗布量0.15kg/㎡、0.12kg/㎡等メーカー推奨量より少ないと耐久性が低下。手抜き防止のため重要
缶数15kg缶×3缶等実際に使う塗料の量が確認でき、手抜き防止になる
塗料情報が明記されているメリット
  1. 品質を自分で確認できる▶︎メーカーサイトで性能・口コミを調べられる
  2. 外壁塗装の相場と比較できる▶︎同じ塗料を使った他社見積もりと比較可能
  3. 手抜き工事を防げる▶︎施工時に実際に使われているか確認できる
  4. 保証の根拠になる▶︎メーカー保証と業者保証の両方を受けられる

具体的に記載されていれば、外壁塗装の種類(塗料)の品質を確認でき、適正な外壁塗装の費用かどうか判断できます。

外壁塗装の見積もりチェックポイント3.下塗り・中塗り・上塗りが明記されているか

外壁塗装の基本は3回塗りです。下塗りで密着性を高め、中塗り・上塗りで耐久性と美観を確保します。

見積書に3回塗りの工程が明記されているか必ず確認してください。

3回塗りの工程使用塗料役割省略した場合のリスク
下塗り下塗り専用塗料
(シーラー、プライマー、フィラー等)
・外壁と上塗り塗料の密着性を高める
・外壁の吸込みを均一化
・塗膜が早期に剥がれる
・塗りムラが発生
中塗り上塗りと同じ塗料・塗膜を厚くし、耐久性を向上
・色ムラを防ぐ
・耐久性が半減
・色ムラが目立つ
・下地が透ける
上塗り仕上げ用塗料
(シリコン、フッ素等)
・美観の確保
・紫外線・雨風から保護
・すぐに色褪せ
・防水性能が不十分
見積書での確認ポイント
  • 「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3項目が独立して記載されているか
  • それぞれに使用塗料名が明記されているか
  • それぞれに単価と面積が記載されているか
  • 下塗りと上塗りで異なる塗料が指定されているか

3回塗りが明記されていない見積書は、手抜き工事のリスクがあります。

外壁塗装の費用が相場より安くても、2回塗りでは数年で塗り直しが必要になり、結果的に外壁塗装の費用が高くつきます。

外壁塗装の見積もりチェックポイント4.保証内容が明確に記載されているか

工事後のトラブルに備え、保証内容が書面で明記されているか確認しましょう。口約束だけの保証は無いも同然です。

保証項目一般的な内容確認ポイント
保証期間5年〜10年外壁塗装の種類(塗料)の耐用年数に応じた期間か。
シリコンなら5〜7年、フッ素なら10年程度が目安
保証範囲塗膜の剥がれ、膨れ、ひび割れ、著しい変色等どのような不具合が保証対象か具体的に記載されているか
保証対象外の事項自然災害、経年劣化、施主の過失等対象外事項が明記され、納得できるか
保証書の発行工事完了後に発行口約束ではなく、書面で発行されるか
保証の実施方法無償補修、塗り直し等不具合発生時にどう対応してくれるか
定期点検の有無1年後、3年後等定期的にチェックしてくれるか
(アフターフォロー)

メーカー保証と業者保証の違いとは?

保証の種類保証内容注意点
メーカー保証塗料自体の品質に問題があった場合の保証施工不良は対象外。
メーカー指定の施工方法を守った場合のみ有効
業者保証(施工保証)施工不良による不具合の保証業者が倒産すると保証が受けられない。
長期保証の業者を選ぶ
第三者保証保証機関が保証
(業者倒産時も有効)
加入している業者は少ないが、最も安心
安心できる保証
  • 保証書が契約書に添付されている
  • 保証期間・範囲が具体的に明記
  • 定期点検の実施予定が記載
  • 第三者保証機関に加入している

保証内容が曖昧な業者は、外壁塗装の費用が安くても避けるべきです。万が一のトラブル時に対応してもらえず、結局外壁塗装の費用が余計にかかります。

外壁塗装の見積もりチェックポイント5.追加費用について説明があるか

「想定外の劣化が見つかった場合、外壁塗装の費用に追加が発生する可能性がある」ことを事前に説明してくれる業者は誠実です。
工事を始めてから高額な追加請求をする悪質業者もいるため、事前確認が重要です。

追加費用が発生しやすいケースを表にわかりやすくまとめました。

追加費用が発生する状況具体例追加費用の目安事前確認方法
隠れた劣化の発見高圧洗浄後に外壁内部の腐食が判明5万円〜30万円現地調査時に業者が外壁を詳しくチェックしているか
シーリングの劣化当初は増し打ち予定だったが、劣化がひどく打ち替えが必要3万円〜10万円シーリングの状態を事前に確認し、見積もりに反映
付帯部の補修雨樋、破風板の腐食・破損が判明3万円〜15万円付帯部の劣化状況も現地調査で確認
下地補修の追加見積もり時に見えなかったひび割れが多数発見2万円〜10万円「下地補修は現状確認分のみで、追加の可能性あり」と明記
見積書での確認ポイント
  • 「追加費用の可能性」について記載があるか
  • どのような場合に追加費用が発生するか具体的に説明されているか
  • 追加費用が発生する場合、事前に連絡・承認を得るプロセスが明記されているか
  • 追加工事の単価が記載されているか(例: ひび割れ補修 ○○円/箇所)

外壁塗装の見積もりチェックポイント6.工期と施工スケジュールが明記されているか

外壁塗装の工期は、30坪の住宅で10日〜14日程度が一般的です。工期が曖昧だと、「いつ終わるのか分からない」「長引いて追加費用を請求される」といったトラブルになります。

見積書に記載すべき工期情報について詳しく解説します。

記載項目内容例確認ポイント
総工期10日間〜14日間外壁塗装の相場工期と比較して適正か
各工程の日数・足場組立1日
・洗浄1日
・下塗り1日
・中塗り1日
・上塗り1日
・乾燥1日
3回塗りの乾燥時間が確保されているか
雨天時の対応雨天時は作業中止。工期延長あり天候による遅延の扱いが明記されているか
作業時間帯8:00〜17:00近隣への配慮がされているか
工期に関する注意点
  • 工期が短すぎる(7日以内)▶︎乾燥時間を無視した手抜き工事の可能性
  • 工期が長すぎる(20日以上)▶︎作業効率が悪いか、他の現場と掛け持ち
  • 「天候次第で変動」とだけ記載▶︎いつ終わるか分からない

外壁塗装の見積もりチェックポイント7.業者の会社情報と担当者が明記されているか

見積書に業者の詳細な情報が記載されていないと、トラブル時に連絡が取れないリスクがあります。

見積書に業者情報が明記されているかチェックしましょう。

見積書に必須の業者情報
  • 会社名(正式名称)
  • 所在地(本社・営業所)
  • 電話番号・FAX番号
  • 担当者名と直通連絡先
  • 建設業許可番号(500万円以上の工事の場合は必須)
  • 塗装技能士の資格保有者の有無

これらが不明瞭な業者は、外壁塗装の費用が安くても避けるべきです。

業者を選ぶ際は、外壁塗装の費用の安さだけでなく、見積書の詳細さと誠実さで業者を選びましょう。

複数業者の見積書を比較し、外壁塗装の相場を把握した上で、最も信頼できる業者と契約してください。

外壁塗装の費用で失敗しない業者の選び方

外壁塗装の費用で後悔するケースの多くは、工事内容そのものではなく業者選びに原因があります。

外壁塗装は同じ建物・同じ塗料を使っても、依頼する業者によって費用や仕上がりに大きな差が生じます。
安さだけで決めた結果、手抜き工事や不要な工事を勧められ、かえって外壁塗装費用が高くつくことも少なくありません。

ここでは、見積書の細かな比較とは別の視点から、信頼できる業者を見極めるためのポイントを解説します。

外壁塗装業者の選び方のポイント
  1. 自社施工かどうか
  2. 契約を急がせない
  3. 説明の分かりやすさ
  4. 工事後の保証やアフターフォロー体制

それぞれ詳しく見ていきましょう。

外壁塗装の業者選びのポイント1.自社施工かどうか

信頼できる外壁塗装業者を見極めるうえで、まず確認したいのが自社施工かどうかです。

営業会社や訪問販売型の業者では、契約後の施工を下請け業者に任せるケースが多く、中間マージンが発生する分、外壁塗装費用が割高になりやすい傾向があります。

また、施工品質や現場管理が業者任せになり、仕上がりに差が出るリスクも否定できません。

一方、自社職人による施工を行う塗装専門業者であれば、工程管理や品質管理を一貫して行えるため、費用と仕上がりのバランスが取りやすく、安心して任せやすいといえます。

外壁塗装の業者選びのポイント2.契約を急がせない

外壁塗装で信頼できる業者は、契約を急かさないという共通点があります。

外壁の状態を確認したうえで、「今すぐ塗装が必要か」「数年様子を見ても問題ないか」といった判断を丁寧に説明し、不要な工事を無理に勧めることはありません。

反対に、「今日決めれば大幅値引き」「放置すると危険」といった言葉で不安をあおり、即決を迫る業者は注意が必要です。

外壁塗装費用は高額になりやすいからこそ、冷静に検討する時間を与えてくれる業者かどうかが重要な判断基準になります。

外壁塗装の業者選びのポイント3.説明の分かりやすさ

信頼できる業者かどうかは、説明の仕方にも表れます。

専門用語を並べるだけでなく、外壁の劣化状況や工事の必要性を写真や現地確認を交えて分かりやすく説明してくれる業者は、施主目線で考えている証拠です。

また、質問に対して曖昧な返答をせず、メリットだけでなく注意点やリスクも伝えてくれる姿勢は、誠実さの表れといえます。

外壁塗装費用だけでなく、工事内容そのものを理解させようとする業者ほど、信頼性は高い傾向があります。

外壁塗装の業者選びのポイント4.工事後の保証やアフターフォロー体制

外壁塗装は施工して終わりではなく、その後の経過も重要です。

信頼できる業者は、工事後の保証内容や点検体制についても明確に説明し、万が一の不具合にも対応できる体制を整えています。

施工保証の有無や保証期間、連絡先が明確かどうかは、業者選びの大切なポイントです。

外壁塗装費用の安さだけで判断せず、工事後も長く付き合えるかという視点で業者を選ぶことで、結果的に安心とコストの両立につながります。

外壁塗装費用で後悔しないためには、単純な金額比較ではなく、業者の姿勢や体制を総合的に判断することが重要です。

自社施工かどうか、契約を急がせないか、説明が分かりやすいか、工事後のフォローが整っているかといった点を確認することで、信頼できる業者を見極めやすくなります。

これらの判断軸を持って業者選びを行えば、外壁塗装費用だけでなく、仕上がりや満足度の面でも失敗を防ぐことができるでしょう。

外壁塗装の費用相場に関するよくある質問(FAQ)

外壁塗装を検討する際、多くの方が同じような疑問や不安を抱えています。

ここでは、外壁塗装の費用や相場、施工時期、助成金活用など、お客様から特によく寄せられる質問に対して、現場経験15年以上の専門家の視点から具体的かつ正直にお答えします。

外壁塗装を失敗しないための判断材料として、ぜひ参考にしてください。

Q

外壁塗装の時期は何年ごとが目安ですか?

A

一般的に、外壁塗装の時期は10年〜15年ごとが目安です。ただし、使用している外壁塗装の種類(塗料)や立地条件、気候によって異なります。外壁にひび割れ、色褪せ、チョーキング(触ると白い粉がつく現象)が見られたら、外壁塗装の時期を検討するサインです。

Q

外壁塗装の見積もり費用は無料ですか?

A

ほとんどの業者が外壁塗装の費用見積もりを無料で行っています。ただし、現地調査が必要なため、事前に確認しましょう。

Q

外壁塗装の時期に適した季節はいつですか?

A

外壁塗装の時期として最適なのは春(4月〜5月)と秋(10月〜11月)です。気温・湿度が安定しており、塗料の乾燥に適しています。ただし、優良業者であれば、梅雨や冬でも適切な対策を取って施工できます。

Q

外壁塗装のDIYは可能ですか?

A

技術的には可能ですが、外壁塗装のDIYはおすすめしません。理由は以下の通りです。

  • 足場の設置が危険
  • 下地処理が不十分だと塗膜がすぐ剥がれる
  • 塗りムラが出やすく、美観が損なわれる
  • 結果的に業者に依頼し直すことになり、外壁塗装の費用が余計にかかる

Q

「外壁塗装はまだするな」と言われることがあるのはなぜですか?

A

外壁塗装はまだするな」と言われる理由は主に以下です。

  • 外壁の劣化がまだ軽微で、外壁塗装の時期としては早すぎる
  • 外壁塗装に不向きな季節(梅雨時期など)である
  • 外壁塗装の助成金の申請時期を待つべき
  • 悪質な訪問営業による不要な施工を避けるため

ただし、明らかな劣化症状(大きなひび割れ、剥がれ、雨漏り)がある場合は、早めに外壁塗装を行うべきです。放置すると建物の構造にダメージが及び、結果的に外壁塗装の費用が膨らみます。

Q

外壁塗装でおしゃれな外観にするには、費用はどれくらい増えますか?

A

おしゃれな外壁塗装を実現するために、外壁塗装の色を2色以上使う場合、外壁塗装の費用は3万円〜10万円程度増加します。ツートンカラーで+3万円〜5万円、3色以上の複雑なデザインで+5万円〜10万円以上が目安です。ただし、色選びを工夫すれば、1色でもおしゃれな外壁塗装は可能です。

外壁塗装のカラー選びに興味のある方は、外壁塗装でおしゃれな外観にするコツについて、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の費用相場について|まとめ

外壁塗装の費用相場は、坪数・外壁塗装の種類(塗料)・業者選びによって大きく変わります。

この記事では、外壁塗装の費用相場から、費用の内訳、安く抑える7つの方法、支払い方法、見積書のチェックポイントまで、外壁塗装の費用に関する内容を解説しました。

この記事で解説した重要なポイントをもう一度整理しましょう。

  • 30坪の外壁塗装の相場は約60万円〜90万円
  • 外壁塗装の費用内訳は塗料代・人件費・足場代・諸経費
  • 外壁塗装の種類はシリコン以上を長期的視点で選ぶ
  • 外壁塗装の費用削減は相見積もり・助成金・地元業者活用
  • 見積書は詳細内訳・塗料名・3回塗り・保証を必ず確認

外壁塗装は、大切な住まいを守り、資産価値を維持するための重要な投資です。

「安いから」「営業に押されたから」という理由で決めず、納得できる業者と適正な外壁塗装の費用で契約することが何より大切です。

外壁塗装の相場を正しく理解し、計画的に準備すれば、品質を保ちながら外壁塗装の費用を抑えることは十分に可能です。

あなたの大切な住まいが、美しく長持ちすることを心から願っています。