2023.10.14
外壁塗装の費用目安や費用相場はいくら?塗装費用を安く抑える6つのコツを紹介
外壁塗装の費用目安はどれくらいかかるのか気になる方も多いと思います。
特に、60坪、40坪、50坪、20坪といった様々な広さの住宅において、外壁塗装の見積もりを取るとき、どのような価格が妥当なのかを知っておくことはとても大切です。
本記事では、外壁塗装にかかる費用やその内訳、屋根塗装を含めた全体の工事費用について詳しく解説します。
また、使用する塗料によっても価格は大きく変わるため、外壁塗装の費用相場をしっかり理解し、適切な見積もりを受けるためのポイントを紹介します。
この記事を読んで、安さを売りにする業者にだまされないための知識を身に着け、信頼できる業者を選びましょう。
新築時に外壁塗装をする時期について
新築時のが外壁塗装の目安は、5~10年です。
建築材料や外壁の種類、および地域の気候条件によって左右されますが、一般的には劣化のサインとして、チョーキング、塗膜が浮いていたり剥がれている、幅0.3mm以上のひび割れなどが現れはじめたら塗装を検討することになります。
外壁や塗料の耐久性よりも、劣化症状を確認することが最も正確な方法です。
外壁塗装の費用相場は?坪数別と塗料別の目安
建物の延べ床面積を基準にした相場です。
坪数 | 費用相場 |
20坪 | 約40〜80万円 |
30坪 | 約60〜100万円 |
40坪 | 約80~130万円 |
50坪 | 約100~160万円 |
60坪約120~200万円 | 約120~200万円 |
例えば、1階の床面積が20坪の2階建て住宅であれば、40坪を基準に考えましょう。
一般的な2階建て戸建住宅の延床面積は30坪程度なため、平均価格は60~100万円程度と予想できます。
また、塗料によっても外壁塗装の費用相場が異なります。
塗料 | 単価(1㎡あたり) |
アクリル | 1,000~1,800円 |
ウレタン | 1,500〜2,500円 |
シリコン | 1,800〜3,500円 |
フッ素 | 3,000〜5,000円 |
外壁塗装は一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが必要で、上記の費用相場は3度塗りの数字です。
3度塗りをしなければ、塗料の性能を十分に発揮できず、耐用年数も半減してしまいます。
見積書の価格が相場よりも大幅に安いときには、必ず3度塗りが含まれているか確認しましょう。
どの塗料を使うかによって費用負担は変わり、塗料が長持ちすればするほど費用は高くなります。
外壁塗装費用を節約する6つの方法
外壁塗装の費用を安く抑える場合、知識がない状態で節約だけを重視すると、工事の質が悪くなることがあります。
費用が安ければ良いというわけではなく、 節約するためには正しい知識を持つことが大切です。
ここでは、可能な限り安く、高品質な外壁塗装をするためのコツを紹介します。
外壁塗装費用を節約する方法1.梅雨(5~6月)と冬(12~2月)に依頼
梅雨や冬は天候が不安定で外壁塗装に不向きなため、費用が比較的安くなる傾向にあります。
ただし、雨や雪が原因で作業が中断したり、工期が延びたりすることです。
一般的には、工期が延びることによる追加費用は発生しません。
工事期間とのバランスを考えて、工期を調整してみましょう。
外壁塗装費用を節約する方法2.定期的にメンテナンスを行う
外壁塗装の費用を抑えるためには、定期的なメンテナンスを行いましょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、劣化や傷みを早期に発見し、部分補修が可能です。
小さな不具合を放置しておくと、大規模な外壁塗装を行わなければならず、費用もかさんでしまいます。
定期的に点検・清掃・補修を行い、外壁を良い状態に保ちましょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、 外壁塗装の耐用年数を延ばし、メンテナンス費用を抑えることにもつながります。
外壁塗装費用を節約する方法3.補助金や助成金を申請する
自治体によっては、省エネ住宅リフォーム補助金や住宅リフォーム資金助成金などの制度を利用できる場合があります。
自治体ごとに申請できる条件が異なるため、住んでいる自治体のホームページや問い合わせ先から確認しましょう。
また、台風や大雨などの災害で壊れた箇所を補修する場合は、 火災保険が適用される場合があります。
該当する場合は、加入している保険の内容を確認しましょう。
さらに、補助金や助成金、火災保険などの手続きについても、業者が提案やサポートをしてくれることがあります。
国や自治体の制度の利用を検討している方は、外壁塗装業者に相談する方法も有効です。
外壁塗装費用を節約する方法4.自社施工の地域密着型塗装会社に依頼する
一般的に、大手リフォーム会社の場合、下請けや孫請けに工事を委託します。
仲介手数料・中間マージンが上乗せされるため、費用が割高です。
しかし、地域密着型の外壁塗装業者であれば、自社の職人が工事を行うことが多いため、余計なコストが発生しにくいといえます。
外壁塗装費用を節約する方法5.複数の業者から見積もりを取る
外壁塗装を行う際は、複数の業者に見積もり依頼し、比較しましょう。
手間がかかる、しっかりリサーチしたから問題ないなどの理由で1つの業者にしか依頼をしない方もいます。
しかし、見積もりが妥当かどうか、適切な判断ができません。 2~3社の見積もりを比較し、内容をよく確認することが大切です。
複数の業者の見積もりを正確に比較するコツは、塗装面積などすべての条件を同じにすることです。
あらかじめ依頼する条件を明確にしておくと、相見積もり依頼がスムーズになるでしょう。
相場と大きく異なる金額の見積もりを提示する悪徳業者もいるため、極端に安かったり、極端に高かったりする業者は避けた方が無難です。
外壁塗装費用を節約する方法6.DIYを行う
建物の大きさによっては、外壁塗装のDIYを検討する方もいるでしょう。
しかし、外壁塗装は単純な作業ではなく、技術や塗料・外壁材に関する専門知識が必要です。
そのため、外壁塗装の経験がない方がDIYをすると、きれいに仕上がらない、外壁材と塗料の相性が悪くすぐに剝がれるなど失敗する可能性があります。
また、知識や技術不足により塗料の効果が発揮されず、不具合を改善できないこともあるでしょう。
そのため、外壁塗装は専門知識と技術を持った業者に依頼する方法がおすすめです。
外壁塗装を行う際の注意点
悪徳業者と契約してしまわないよう、また、後々のトラブルを避けるためにも事前に注意点を確認しておきましょう。
ここでは、外壁塗装の依頼時に起こりうるトラブルや注意すべきことを紹介します。
外壁塗装の訪問販売には注意が必要
外壁塗装業者の訪問販売員が自宅を訪問してくることがありますが、すぐに契約することは避け、他社の見積もりと比較しましょう。
また、訪問業者が「現地調査をする」と言い外壁を見て、外壁材を故意に傷つけて補修工事を要求する悪質なケースもあります。
「大幅値引き」「今だけ」などの謳い文句で勧誘されても、契約を急がないように注意しましょう。
格安業者やキャンペーン価格には要注意
塗装業者のなかには、極めて低価格な見積もりを提示するところもあります。
しかし、相場よりも安すぎる価格を提示する業者には注意が必要です。
半額以上の値引きを提示された場合は、疑ったほうがいいでしょう。
技術や専門知識のない職人が工事を行ったり、廃棄物処理費用を削減するために不法投棄を行ったりするケースもあります。
最悪の場合は、 詐欺目的の悪徳業者の可能性もあります。
そのため、金額だけで良し悪しを判断せず、実績や見積書をよく確認して業者を選ぶことが大切です。
見積もり以外の追加費用を確認
場合によっては、外壁塗装工事中に予想外の費用を請求されることもあります。
基本的には見積書の内容で契約となるため、正当な理由がない限り追加料金を支払う必要はありません。
一方で、天候や外壁の状態によっては追加費用がやむを得ないケースもあります。
後々のトラブルを避けるためにも、見積もり以外の追加料金が発生しないか、事前に確認しておきましょう。
無理な価格交渉は避ける
工事費を安くしたいからという理由で、無理な価格交渉は避けましょう。
依頼主からの高圧的な値下げ交渉は、トラブルに発展することがあるため注意が必要です。
コストを抑えるために人件費や材料費など必要な項目を削ったり、塗装の質を落としたりするなど、業者との間でトラブルになるケースが増えています。
値下げ交渉の際には、複数社の見積りを比較し、気になる点のみ相談すれば十分です。
信頼できる業者を見つけて外壁塗装の費用を抑えよう
品質を落とさず外壁塗装の費用を抑えるためには、正しい知識と適切な判断力が必要です。
費用が安いからという理由で即決するのではなく、ある程度の手間と時間をかけ、悪徳業者と優良業者を見分けなければなりません。
注意点や選び方のポイントを理解して、外壁塗装の費用を安く抑えましょう。