2024.02.27
屋上防水工事は外壁塗装と同時施工がおすすめ!施工方法や種類別の費用相場と補修すべき劣化症状を解説
屋上防水工事と外壁塗装は、建物の保護に欠かせない重要な工事ですが、これらの工事を同時に行うことで、さまざまなメリットがあります。
屋上防水と外壁塗装は、それぞれ異なる役割を果たしますが、同時に施工することで、工事費用の節約や工期の短縮が可能になります。また、屋上防水外壁工事を一度に実施することで、建物全体の耐久性を高め、長期間にわたり建物を守ることができます。
この記事では、屋上防水外壁工事の業者選びのポイントや、屋上防水と外壁塗装の最適なタイミング、さらに工事費用の相場についても解説します。外壁工事と屋上防水を同時に進めることで、より効率的なメンテナンスが実現できる理由とそのメリットを理解し、最適な業者選びの参考にしてください。
目次
屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめ!その理由とは?
屋上防水と外壁塗装を同時に施工すると、雨漏りによる建物の劣化を防ぐ、アフターフォローを受けやすいなどのメリットがあります。
最初に、屋上防水と外壁塗装の同時施工をすべき理由から紹介します。
屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめの理由1.雨漏りを予防できる
バルコニーや屋上の防水層が劣化すると、防水層の隙間から雨水が浸入し、雨漏りの被害に遭うことも少なくありません。
また、屋上の排水が詰まって雨水がスムーズに排出されないと、屋上に水たまりができることがあります。
加えて防水層が劣化していれば、水たまりから雨水が浸入し、雨漏りに直結します。
外壁の塗装は10年に1回が目安であり、同じタイミングで防水工事を行えば、雨漏りの被害を防げる可能性が高いです。
屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめの理由2.メンテナンスの予定を立てやすい
屋上防水と外壁塗装を同時に行えば、次のメンテナンスの時期や費用も計画しやすくなります。
なお、外壁同様、屋上は常に外気にさらされ傷みやすいため、防水工事箇所を外壁の工期に合わせるのがおすすめです。
屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめの理由3.費用を抑えられることがある
雨漏りは土台となる木材の腐食に直結するため、長く放置しておくと解体工事など大規模な工事が必要になることもあります。
大規模な工事が必要になれば、高額な費用がかかります。
また、屋上防水と外壁塗装を同時に依頼すると、足場工事や付帯工事の費用が1回で済み、費用を抑えられるケースも多いです。
屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめの理由4.アフターフォローがスムーズ
屋上防水と外壁塗装をそれぞれ別の時期、別の業者が行った場合、トラブルが起こるとアフターフォローを受けられないことがあります。
例えば、施工後に雨漏りのトラブルが発生した場合、原因が外壁塗装にあるのか、防水工事にあるのか、素人では判断が難しいでしょう。
どちらに原因があるのかが不明確なため、最悪の場合は両社で責任のなすりつけ合いになってしまうこともあります。
1つの業者に屋上防水と外壁塗装を依頼すれば、万が一工事後に何かあったとしても、どの業者にアフターフォローを求めればよいのか悩む必要がありません。
屋上防水と外壁塗装の工事の必要性
屋上防水と外壁塗装は費用も時間もかかるため、本当に必要なのか判断できない、先延ばしにしてしまうというケースもあるでしょう。
ここでは、屋上防水と外壁塗装をすべき理由、必要性を解説します。
屋上防水と外壁塗装の工事の必要性|雨漏りを防ぐ
屋上や外壁などの外装は、雨水が内部に浸入するのを防ぐ役割があります。
屋上や外壁の塗装の劣化や防水機能を放置しておくと、雨水が内部に浸入してきます。
雨水が建物内部に浸入(雨漏り)すると、カビの発生や木材の腐朽、シロアリ被害が起こる可能性が高いです。
雨漏りを防ぐためにも、一定期間に1度は屋上防水と外壁塗装を行いましょう。
屋上防水と外壁塗装の工事の必要性|建物の寿命を延ばせる
屋上の防水層が劣化すると、雨水が侵入し、雨漏りにつながります。
また、外壁材には一般的に防水性がありません。
そのため、雨水を吸収して腐食していきます。
内装が劣化すると、耐震性や耐久性が低下し、家の寿命が短くなります。
外装材の寿命は、住まいの寿命に関係しているのです。
屋上防水と外壁塗装の工事の必要性|美観の維持にも不可欠
建物の美観を保つためにも必要な工事です。
外壁のカラーリングを変えることで印象が変わりますし、模様を入れることもできます。
老朽化した家を長い間放置しておくのは、近隣住民から冷たい視線を浴びる可能性が高いのでおすすめできない。
屋上防水と外壁塗装の工事の必要性|メンテナンス費用を抑える
屋上の防水層が劣化し、雨漏り被害が拡大すれば部分的な補修では改善できず、大がかりな工事となり費用がかさみます。
また、外壁塗装は、外壁材の補修費用を抑えるためにも必要です。
塗装だけでも十分ですが、塗膜の劣化を放置して壁材まで劣化してくると、壁材の張替えが必要になることもあります。
張り替えには倍以上の費用がかかるため、工事費を抑えるためにも定期的に外壁塗装をしましょう。
屋上防水と外壁塗装の工事の必要性|資産価値を維持する
屋上防水や外壁塗装は、資産価値の維持にも効果的です。
不動産を売却する必要が生じた場合、建物の劣化が著しいと、更地として売却するしか選択肢がなくなってしまいます。
定期的に防水工事や塗装メンテナンスを行えば、建物を良い状態に保つことができ、資産価値を維持できるでしょう。
屋上の塗装防水|ウレタン防水の特徴とは?
屋上防水工事の中でも、特に採用率が高い塗装系防水工法が「ウレタン防水」です。ウレタン樹脂を液状のまま塗り広げ、乾燥・硬化させることで、防水性の高い弾力性のある塗膜を形成します。継ぎ目のない一体化した仕上がりと、複雑な形状の屋上にも対応できる柔軟性が、大きな特長です。
ウレタン防水は、施工方法により次の2種類に分類されます。
- 密着工法:下地に直接ウレタンを塗布するシンプルな方法で、短工期かつ低コスト。ただし、下地の湿気が残っていると膨れが生じやすい点には注意が必要です。
- 通気緩衝工法:下地と防水層の間に通気層を設け、湿気を逃がしながら施工する工法。湿気トラブルを防ぎやすく、耐久性に優れた改修向きの仕様です。
また、ウレタン防水は既存の防水層の上から重ね塗りができるため、改修工事との相性が非常に良いのも魅力です。定期的なトップコートの再塗布により、防水性能を長期間維持できるため、メンテナンス性にも優れています。
過酷な環境にさらされる屋上でも安定した防水性能を発揮するウレタン防水は、コスト・耐久性・汎用性のバランスに優れた塗装防水工法として、多くの現場で選ばれています。
屋上防水工事の費用相場
屋上防水の費用相場は、工事の種類によって異なります。工事の種類ごとの費用相場と、工事の特徴も確認しておきましょう。
屋上防水工事の費用相場|シート防水
シート防水の費用相場は、4,000~7,000円/㎡です。
シート防水は、ひび割れや隙間のある屋根でも直接防水できる場合があります。
また、広い面積でも比較的短時間で施工できるため、オフィスビルやマンションの屋上にも有効です。
ただし、段差や凹凸がある屋上では施工が難しいでしょう。
屋上防水工事の費用相場|ウレタン防水
ウレタン防水の費用相場は、5,000~7,000円/㎡です。
ウレタン防水は、防水性能を持つウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法であり、塗料のグレードで費用が異なります。
また、職人の技術力で仕上がりに差が生じます。
塗料を塗るだけで防水ができるため、障害物や段差のある屋上や、配管を設置する狭いスペースにもおすすめです。
屋上防水工事の費用相場|FRP防水
FRP防水の費用相場は、5,000~7,000円/㎡です。FRP防水は強度があり軽量で、屋上にある駐車場の施工にも使われます。
また、紫外線に強く劣化しにくいため、日差しが当たる屋上での施工に最適です。
軽量なことから、古い建物での施工にも適しているといえるでしょう。
ただし、FRP防水は弾力性に乏しく、建物が揺れると割れやすい点がデメリットです。
屋上防水工事の費用相場|改質アスファルト防水
改質アスファルト防水の費用相場は、5,500~8,000円/㎡です。
改質アスファルト防水とは、アスファルトに合成樹脂や合成ゴムを添加し、特性を向上させたアスファルトシートを使用する防水工法です。
アスファルト防水を改良したもので、改質アスファルトシートを躯体に直接密着させます。耐候性や、温度特性が高いことが特徴です。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装は、使用する塗料の種類によって費用相場が異なります。
主な4つの塗料の費用相場、特徴を紹介します。
外壁塗装の費用相場|アクリル塗料
アクリル塗料の費用相場は、1,500~1,800円/㎡です。
アクリル塗料は他の塗料に比べて塗膜が硬く、ひび割れしやすいことが特徴です。塗膜がひび割れを起こすと、剥離する恐れがあります。そのため、線路沿いなど揺れのある場所には特に不向きです。
外壁塗装の費用相場|ウレタン塗料
ウレタン塗料の費用相場は、1,800~2,200円/㎡です。
柔らかく弾力性のある塗膜を形成するため、ひび割れしにくいことが特徴です。しかし、雨風、紫外線の影響を受けやすく、劣化しやすい点に注意しましょう。
外壁塗装の費用相場|シリコン塗料
シリコン塗料の費用相場は、2,500~3,200円/㎡です。
耐候性、耐熱性に優れているだけではなく、汚れを寄せ付けにくい素材です。紫外線にも強いため、紫外線の影響を受けやすい外壁に適しています。
外壁塗装の費用相場|ラジカル塗料
ラジカル塗料の費用相場は、2,800~3,800円/㎡です。
ラジカル塗料は、塗膜を劣化させる「ラジカル」の発生を抑える物質が配合されています。
塗装の劣化スピードを緩和し、メンテナンスの頻度を減らせるため費用対効果が期待できます。
実録でわかる!3階建てマンションの屋上防水工事の流れ【費用・期間・対応のリアル】
「雨漏りしてないけど、そろそろ防水が心配…」「防水工事って、どんな流れで進むの?」そんな疑問にお応えするために、今回は実際に新東亜工業が対応した3階建てマンションの屋上防水工事の実例をご紹介します。
今回は過去に担当したお客様からのご依頼による屋上防水工事の施工事例です。


マンションの屋上防水工事の流れ1. お問い合わせ〜現地調査
実はこのご相談、過去に2件の施工を担当したお客様からのリピート依頼。すでに信頼関係が築かれていたからこそ、自然な形でのご相談につながりました。
お客様とのやり取り:信頼から生まれたリピート相談
お客様:「今住んでるマンションの屋上、防水そろそろ見てもらいたくて…」
新東亜工業:「もちろんです!以前の工事でもお世話になりましたので、今回も全力で対応させていただきます」
マンションの屋上防水工事の流れ2. 屋上の現地調査
屋上の状態を一緒に確認しながら、施工方法をご提案。ソーラーパネル周りや庇、手すりの根本まで細かく診断しました。

お客様とのやり取り:劣化状況をその場で説明し、最適工法を提案
新東亜工業:「ここを見ていただくと、ひびが深く入っていて、膨れも出ています」
お客様:「ほんとだ、これはやった方がいいですね」
新東亜工業:「平場は塩ビシート、立ち上がりや庇はウレタン密着工法がベストです」
マンションの屋上防水工事の流れ3. 見積もり提示
夕方には見積書を送付し、工程説明や疑問点もフォロー。スピーディーな対応が「安心して任せられる」と高評価につながりました。
お客様とのやり取り:その日のうちにスピード対応で信頼アップ
お客様:「もう2件やってもらってるから、任せてるのよ」
新東亜工業:「ありがとうございます。本日中に見積を作成して、メールでお送りしますね」
マンションの屋上防水工事の流れ4. 契約
信頼関係があったからこそ、やりとりはメール中心でスムーズに完了。現場担当もこれまでと同じスタッフが対応し、不安のない体制で進行しました。
お客様とのやり取り:メールのみで完了したスムーズな契約手続き
お客様:「今回も御社にお願いしようと思います」
新東亜工業:「ありがとうございます。書類をお送りしますので、確認後にご返送をお願いします」
マンションの屋上防水工事の流れ5. 工事前の打ち合わせ
打ち合わせでは、色の確認から電気・水道の使用確認、ソーラーパネルの施工方法、ひび割れ対策まで事細かにヒアリング・提案。細かい不安まですべてクリアにしました。
お客様とのやり取り:色の選定やソーラーパネルの補修提案も含めて確認
お客様:「スカイグレーって汚れ目立ちにくいかしら?」
新東亜工業:「明るすぎず暗すぎず、屋上でも使いやすい人気色です」
お客様:「じゃあそれでお願いします!」
マンションの屋上防水工事の流れ6. 工事中
工事中は生活リズムにあわせて進行し、細かな気遣いを徹底。職人のマナーや報連相も高評価をいただきました。
お客様とのやり取り:生活の邪魔にならないよう配慮しながら工事進行
お客様:「お昼ごろに出かけたいんだけど大丈夫?」
新東亜工業:「問題ありません。職人にも伝えて、移動時に配慮します」
お客様:「滑りやすい階段には滑り止めテープ貼ってくれるんですよね?」
新東亜工業:「はい、安全対策も万全です」
マンションの屋上防水工事の流れ7. 引き渡し|掃除・補修・今後の使い方まで丁寧に説明

工事完了後には屋上で仕上がり確認を行い、排水口の清掃方法や今後の使用上の注意点などをしっかりご案内しました。
お客様とのやり取り
お客様:「こんなに丁寧に仕上げてもらってうれしいです」
新東亜工業:「何かあればすぐご連絡ください。補修用の材料もご用意しています」
工事金額・期間
- 工事金額:178万円
- 施工期間:12日間(天候により変動あり)
今回の施工事例が示すように、防水工事は「どこに頼むか」だけでなく、「誰が対応してくれるか」がとても重要です。
新東亜工業では、見積もりから引き渡しまで一貫して丁寧な対応を行い、細部までこだわった仕上がりをご提供します。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状
屋上防水工事と外壁塗装を検討していても、実際に工事を依頼するタイミングを見極めるのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
基本的に、劣化症状が見られたら屋上防水工事と外壁塗装を依頼しましょう。
ここでは、屋上防水工事と外壁塗装を依頼すべき劣化症状を紹介します。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状|チョーキング現象
チョーキングとは、外壁を触るとチョークのような粉が手に付着する現象のことです。
紫外線や直射日光、風雨などによって塗料の樹脂成分が劣化し、含まれている顔料が粉状に浮き出てくることが原因です。
塗膜の機能が低下している証拠でもあり、チョーキング現象を放置しておくと、カビの発生やひび割れに発展することもあります。
屋上防水工事と外壁塗装のタイミングを見極める際の、代表的なサインです。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状|ひび割れ
シーリングが劣化してひび割れたり縮んだりすると、外壁に隙間ができます。
隙間から雨水が侵入し、外壁の劣化や建物内部への侵入の原因となります。
ひび割れや収縮に気づいたら、早めの屋上防水工事と外壁塗装をしましょう。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状|縮み・割れ
幅が0.3mm以下のものをヘアークラック、0.3mm以上のものを構造クラックと呼びます。
構造クラックがある場合は、早急な屋上防水工事と外壁塗装が必要です。
屋上防水や外壁のひび割れを放置しておくと、水が浸入します。
柱が腐ったりシロアリが発生したり、サビが発生したりと、構造体の寿命を縮めるため、早めに工事をしましょう。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状|塗装の剥がれ
塗膜の膨れや剥がれを放置しておくと、風雨や紫外線の影響を直接受けることになり、更なる劣化の原因となります。
また、正しい塗料を使用しないと、塗装した直後に剝がれる可能性があります。
劣化や施工不良による剝がれは危険な状態のため、劣化を進めないためにも点検を依頼しましょう。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状|色あせ
色が褪せて光沢がなくなり、表面が焼けてくすむことがあります。
すぐに対処が必要な状況ではないものの、早めに対処することで防水層の寿命を延ばせるでしょう。
屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状|カビやコケが発生
日当たりの悪い北側や湿気の多い場所、植栽の多い場所などで発生しやすくなります。
また、塗料に含まれる防カビ剤が薬効を失うと、カビやコケが発生します。
また、建物の撥水性に問題があることも考えられるでしょう。
放置すると塗膜の劣化だけではなく、外壁そのものを傷め、場合によっては躯体に影響することもあります。早めの防水工事、塗装工事がおすすめです。
防水工事で活用できる補助金・助成金制度【2025年最新】
防水工事は建物を長く快適に使うために必要ですが、費用負担も決して小さくはありません。そこで注目したいのが、国や自治体が提供する補助金・助成金制度です。2025年現在も、多くの地域で省エネ・劣化対策を目的とした防水工事が補助対象となっています。
以下に代表的な制度を紹介します。
【全国対象】住宅省エネ2025キャンペーン(国交省ほか)
- 対象工事:屋上・外壁・ベランダなどの防水工事(省エネ性能を高める改修が条件)
- 補助内容:1戸あたり上限120万円(戸建て)、15万円(集合住宅)
- 申請条件:
- 登録事業者による施工
- 補助対象の工事内容に合致すること(遮熱・断熱性を伴う防水工事など)
- 事前申請が必須
引用・詳細:住宅省エネ2025キャンペーン公式サイト
【東京都足立区】住宅リフォーム助成事業
- 対象工事:屋上・ベランダの防水、外壁塗装などの劣化対策リフォーム
- 補助内容:工事費の1/3(上限5万円)
- 申請条件:
- 足立区内の住宅に居住する個人
- 登録業者による工事
- 事前申請が必須
引用・詳細:足立区住宅リフォーム助成事業
【福岡市】住宅リフォーム助成金
- 対象工事:雨漏り防止、屋上・外壁の防水工事など
- 補助内容:工事費の10%(上限20万円)
- 申請条件:
- 市内に居住し、該当物件の所有者であること
- 工事費が30万円以上であること
- 登録事業者の施工であること
引用・詳細:福岡市住宅リフォーム支援
補助金活用の注意点
防水工事で補助金を利用する際は、以下の点に注意してください。
- 必ず工事前に申請(着工後では申請できない制度が大半です)
- 自治体ごとに条件が異なる(年齢・所得制限、地域要件、施工業者の登録条件など)
- 書類の準備が必要(見積書・図面・写真など)
- 受付期間に制限あり(予算枠があるため早めの申請が推奨されます)
※補助制度の対象条件や助成額は自治体ごとに異なり、最新の情報は市区町村のホームページや窓口で確認が必要です。多くの制度では、申請前の事前相談や書類提出が必須となっているため、スケジュールには十分な余裕をもって準備しましょう。
屋上防水工事のポイント
屋上は建物で最も外部の影響を受けやすい部分であり、適切な防水工事が施されていないと、雨漏りや湿気による構造的なダメージが進行しやすくなります。屋上防水工事は、長期的に建物を守るために非常に重要です。以下に、屋上防水工事を行う際のポイントをいくつか紹介します。
屋上防水工事のポイント1. 防水層の選定
屋上に使用する防水層の選定は非常に重要です。使用する材料によって耐久性や防水効果が異なります。代表的な防水工法には、ウレタン防水、シート防水、FRP防水、アスファルト防水などがあります。これらは、それぞれ特性が異なるため、屋上の形状や使用環境に合わせて最適な防水方法を選ぶことが必要です。
- ウレタン防水:液体状のウレタン樹脂を塗布して防水層を作ります。柔軟性があり、複雑な形状にも適応できます。
- シート防水:ゴムや塩ビ製のシートを使用し、継ぎ目がないため、漏水のリスクを最小限に抑えます。
- FRP防水:ガラス繊維を含んだ樹脂を使用して強固な防水層を作ります。耐久性が非常に高いです。
屋上防水工事のポイント2. 下地処理と表面の整備
防水工事を行う前に、屋上の下地処理が非常に重要です。屋上表面に汚れやほこりが残っていると、防水層がしっかりと密着しません。また、ひび割れや穴がある場合は、専用の補修材で補修しておく必要があります。下地処理が適切に行われていないと、防水層が早期に劣化する原因となります。
屋上防水工事のポイント3. 施工環境の確認
屋上防水工事を行う際には、施工時の天候や温度にも配慮する必要があります。高湿度や雨天時に施工を行うと、防水層が適切に固まらず、仕上がりに影響を与えることがあります。理想的な施工は、晴天時に行うことが望ましく、温度や湿度を適切に管理して作業を進めることが大切です。
屋上防水工事のポイント4. 防水層の厚さと施工の重ね塗り
防水層を適切な厚さで施工することは、長期的に屋上を守るために重要です。防水層が薄いと、早期に劣化しやすくなり、再施工が必要となることがあります。また、重ね塗りを行うことで、より強固な防水層を形成し、屋上の防水性を高めることができます。
屋上防水工事のポイント5. 排水の確保
屋上の防水工事では、排水設備が十分に整備されていることを確認する必要があります。雨水が屋上にたまらないようにするため、排水溝や雨樋が正常に機能するかを確認し、必要に応じて修理や交換を行います。水がたまると、劣化が進行しやすくなるため、排水設備の維持管理が不可欠です。
屋上防水工事のポイント6. アフターケアとメンテナンス
屋上防水工事が完了した後も、定期的な点検とメンテナンスが重要です。特に、屋上には苔やカビが生えやすく、防水層にダメージを与えることがあります。定期的に清掃や点検を行い、必要に応じて修繕を施すことで、防水効果を長期間にわたって維持できます。
屋上防水工事は、建物の長期的な維持において欠かせない作業です。適切な材料と技術で施工を行い、定期的にメンテナンスを行うことで、屋上を効果的に保護し、雨漏りや湿気による問題を防ぐことができます。
防水工事に関してのよくある質問を紹介
ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。
Q
防水工事前に何か準備は必要ですか?
A
防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。
Q
防水工事を行う周期はどのくらいですか?
A
一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。
Q
雨天時も防水工事は行いますか?
A
防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。
Q
防水工事中に臭いがすることはありますか?
A
防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。
屋上防水工事と外壁塗装の施工費用やタイミングまとめ
屋上防水工事と外壁塗装の必要性について解説しました。
まとめると、
- 屋上防水工事と外壁塗装は、雨漏りを防ぎ建物の寿命を延ばす
- 屋上防水工事と外壁塗装を同時施工すると費用を抑えられる
- トラブル発生時にアフターフォローがスムーズ
- 防水工事と塗料の種類によって費用が異なる
屋上防水工事と外壁塗装のタイミングは、劣化症状の有無で判断できます。
住まいのトラブルを未然に防ぐためにも、外壁塗装のタイミングに合わせて防水工事を行うのがよいでしょう。
大規模修繕工事・防水工事・外壁塗装・外壁補修参引用、参考サイト
国土交通省
特定非営利活動法人集合住宅管理組合センター
公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会
一般社団協会マンション管理業協会
一般社団法人日本防水協会
日本ペイント
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
一般社団法人 マンション大規模修繕協議会
日本ウレタン建材工業会
FRP防水材工業会
株式会社ダイフレックス(シーカ・ジャパン株式会社)