マンション大規模修繕工事期間について解説!周期や工事の流れとは | 株式会社新東亜工業  

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マンション大規模修繕工事期間について解説!周期や工事の流れとは

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マンションは、経年劣化によってさまざまな不具合が発生します。 特に、排水設備や外壁などの劣化は、建物の寿命を縮めるだけでなく、住人の健康や安全にも影響を及ぼす可能性があります。 これらの不具合を放置すると、修繕費用が高額になるだけでなく、資産価値も低下してしまいます。

マンションの大規模修繕は、快適な生活環境を維持し、建物の価値を保つために重要な工事です。 しかし、工事期間中は生活に影響が出ることが多く、不安に感じる方も多いでしょう。 そこで今回は、マンションの大規模修繕の必要性から工事の流れ、期間、費用などについて詳しく解説します。

マンションの大規模修繕の着工までの流れとかかる期間

大規模修繕の計画から着工までには、一般的に1〜2年の準備期間が必要です。

マンションの大規模修繕工事は、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持するために必要な工事です。工事は、大きく分けて7つのステップに分けることができます。

1. 仮設工事

工事を行う前に、敷地内に仮設トイレや仮設足場を設置します。仮設工事は、安全に工事を進めるために必要な準備段階です。

2. 下地補修工事

外壁やバルコニーなどの下地を補修します。コンクリートのひび割れや剥落を補修することで、建物の防水性を高めます。

3. タイル補修工事

タイルのひび割れや剥落を補修します。タイルの補修は、建物の美観を維持するために必要な作業です。

4. シーリング工事

外壁や窓などの目地部分にシーリング材を打ちます。シーリング材は、建物の防水性を高めるために重要な役割を果たします。

5. 外壁塗装工事

外壁に塗装を施します。外壁塗装は、建物の美観を維持し、防水性を高めるために必要な作業です。

6. 鉄部塗装工事

鉄製のバルコニーや手すりなどの塗装を施します。鉄部塗装は、建物の耐久性を高めるために必要な作業です。

7. 防水工事

屋上やバルコニーなどの防水層を施工します。防水工事は、建物の防水性を高めるために重要な役割を果たします。

これらのステップは、あくまで一般的な流れです。実際の工事内容や順序は、建物の状態や工事業者の施工方法によって異なります。

マンションの大規模修繕工事の期間は、建物の規模や工事内容によって異なります。一般的に、中規模のマンションであれば、約3ヶ月から6ヶ月の期間が必要です。大規模なマンションであれば、1年以上の期間がかかる場合もあります。

マンションの大規模修繕工事の費用は、建物の規模や工事内容によって異なります。一般的に、中規模のマンションであれば、1戸あたり100万円から200万円程度が必要です。大規模なマンションであれば、1戸あたり300万円以上の費用がかかる場合もあります。

マンションの大規模修繕の規模別の工事期間

以下ではマンションの規模ごとの工事期間などを表にまとめました。

小規模マンション
(50戸未満)
約3〜4ヶ月
中規模マンション
(50〜100戸未満)
約4〜6ヶ月
大規模マンション
(100戸以上・タワーマンション等)
半年から1年以上

施工別にかかる期間の目安

仮説・足場工事約2〜3週間
外壁工事約1〜3週間
塗装工事約2週間〜1ヶ月

マンション大規模修繕で工事期間が伸びるケース

マンションの大規模修繕工事は、計画から完了までに通常2~3年程度を要する大きなプロジェクトです。

しかし、いくつかの要因により工事期間が予定よりもマンションの大規模修繕のスケジュールが長引くことがあります。

以下では、そのようなケースとその理由を解説します。

1. 不測の事態による遅延

天候不良や発見された建物の隠れた問題など、予期せぬ事態が工事期間の延長を引き起こすことがあります。

統計によると、大規模修繕工事では約30%が予定よりも長い期間を要しています。

例えば、予期せぬ強風が足場の安全性に影響を与え、作業を一時中断せざるを得ない状況が発生したケースがあります。

このような不測の事態は計画段階では予見できないため、工事期間の延長は避けられないことが多いです。

2. 設計変更や追加工事

工事中に新たな修繕が必要になったり、住民の要望による設計変更が生じたりすることで、工事期間が延長することがあります。

工事進行中に建物の劣化が予想以上であったり、最新の技術を取り入れたいという住民の要望が出たりすることが原因です。

調査では見つからなかった配管の問題が発覚し、追加の配管工事が必要になった事例があります。

これらの変更や追加工事は、より良い修繕結果を得るためには必要な措置であり、結果的に工事期間の延長につながります。

3. 施工会社の資源配分

施工会社の資源が他のプロジェクトに割り当てられてしまうことで、工事期間が延長することがあります。

施工会社が複数のプロジェクトを同時に進行している場合、予期せぬ遅延が他のプロジェクトに影響を及ぼすことがあります。

他の工事現場での事故により、予定していた人員や機材が割り当てられなくなったケースがあります。

このような資源の配分は、施工会社の管理下にあるため、マンション管理組合ではコントロールが難しいことがあります。

これらのケースを踏まえ、大規模修繕工事の計画を立てる際には、余裕を持ったスケジュールを考慮することが重要です。

また、住民とのコミュニケーションを密にし、進捗状況を共有することで、理解と協力を得やすくなります。

最終的には、計画的かつ柔軟な対応が、工事期間の延長を最小限に抑える鍵となります。

マンションの大規模修繕時に重要な管理組合内の体制づくり

マンションの大規模修繕は、居住者の生活に大きな影響を与える重要な工事です。そのため、工事の円滑な進行には、管理組合内の体制づくりが重要となります。

管理組合は、マンションの管理運営を担う組織です。大規模修繕工事を行う際には、工事計画の立案や業者選定、工事費の管理など、多くの業務が発生します。これらの業務を効率的に遂行するためには、管理組合内の役割分担や意思決定の過程を明確にする必要があります。

管理組合の体制づくりにおいては、以下の点が重要です。

  1. 役割分担を明確にする 管理組合内には、理事長、副理事長、会計、監査などの役職が存在します。それぞれの役職に、責任と権限を明確に割り当てることで、業務の効率化を図ることができます。
  2. 意思決定の流れをしっかり確認する 大規模修繕工事は、多額の費用がかかるため、工事の実施や費用の負担など、重要な事項については、組合員全員の合意が必要となります。そのため、議事録を作成し、議決権を行使するなど、意思決定の流れを確立する必要があります。
  3. 情報共有を徹底する 工事に関する情報は、組合員全員に共有する必要があります。工事計画や工事費、工事の進捗状況などを定期的に報告することで、組合員の理解と協力を得ることができます。

管理組合は、マンションの管理運営における重要な組織です。大規模修繕工事を行う際には、管理組合内の体制づくりをしっかりと行い、工事の円滑な進行を図る必要があります。

まとめ

マンションの大規模修繕工事は、建物の資産価値を維持し、快適な住環境を確保するために必要不可欠な工事です。一般的に12~15年周期で行われ、工事中は足場が組まれたり、騒音が発生したりするため、住人には不便をかける場合があります。しかし、計画的に工事を進めることで、快適な住環境を維持することができます。

大規模修繕工事の主な内容は、外壁の塗装、防水工事、屋上の防水工事、バルコニーの防水工事、共用部分の改修などです。工事期間は、建物の規模や工事内容によって異なりますが、一般的には数ヶ月から1年程度かかります。

大規模修繕工事は、マンションの資産価値を維持し、快適な住環境を確保するために必要不可欠な工事です。計画的に工事を進めることで、快適な住環境を維持することができます。

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