2024.03.15
マンションの大規模修繕工事に関わる法律とは?建築基準法・区分所有法・適正化法を徹底解説
大規模修繕や防水工事のご相談は実績豊富な新東亜工業へ

マンションの大規模修繕工事を行う際には、工事の内容だけでなく、関連する法律の理解も欠かせません。中でも「建築基準法」は、工事の安全性や適法性を確保するための重要な法律です。また、「区分所有法」や「マンション管理適正化法」も、工事の進行に大きく関係します。本記事では、マンション大規模修繕に関する主な法律の概要と、工事前に知っておくべき義務や手続きについて、わかりやすく解説します。
大規模修繕は法律で義務付けられているのか?
大規模修繕は、建築基準法や区分所有法で「義務」として明記されているわけではありません。しかし、建物の資産価値や安全性を維持するうえで必要不可欠な行為であり、管理組合には適切な修繕の実施が強く求められます。特に賃貸マンションの場合、オーナーには修繕義務が課されているため、法的責任の観点でも重要です
マンションの資産価値を守るなら、新東亜工業の大規模修繕工事
新東亜工業は、東京を中心にマンション大規模修繕の多くの実績を持つ専門業者として建物の寿命を延ばし、快適な住環境を提供します。
- 自社一貫施工で高品質・低コスト
新東亜工業では、調査から施工、アフターサービスまでを自社で一貫して行うため、中間マージンが発生せず、コストを抑えながら高品質な工事を実現します。 - 経験豊富な職人による確かな技術
20年以上の経験を持つ熟練の職人が最新の技術とノウハウを活かし、細部にまでこだわった施工を提供します。 - 明確な見積もりと安心の保証制度
工事内容や費用の内訳を明確に提示し、最長10年の保証を付けることで施工後も安心してお任せいただけます。
今すぐ無料相談・お見積もりを!
大規模修繕工事をご検討中の方は、ぜひ新東亜工業にご相談ください。経験豊富なスタッフが、最適なプランをご提案いたします。
大規模修繕の実施は法律的に義務ではないが維持管理に必要

大規模修繕は法律で義務付けられていませんが、マンションの長期的な価値を保つためには必要です。
建築基準法や区分所有法など、マンションに関連する法律では大規模修繕の実施義務について明記されていません。
しかし、賃貸マンションのオーナーは、建物全体の修繕義務があります。
分譲マンションでも、安全性や快適性を保つために定期的な修繕が行われることが一般的です。
大規模修繕の際に確認する法律は「建築基準法」
大規模修繕工事に関係する主な法律には、建築基準法と区分所有法があります。これらの法律は、マンション大規模修繕工事における内容の安全性や住民の権利保護を目的として定められています。
建築基準法では、建物の構造強度や耐火性、採光・通風、衛生設備などに関する基準が定められています。大規模修繕工事の場合、これらの基準に適合するように工事を行う必要があります。
区分所有法は、マンションなどの区分所有物件の管理運営に関するルールを定めた法律です。大規模修繕工事の実施にあたっては、区分所有者の意見を聴取し、議決を経て決定することなどが義務付けられています。
この他にも、大規模修繕工事に関係する法律としては、消防法や建築士法などが挙げられます。これらの法律についても、工事計画の策定や施工にあたって遵守する必要があります。
大規模修繕工事を適切に行うためには、関係する法律をしっかりと理解し、それに従って進めることが重要です。
建築基準法で定められている大規模修繕工事の定義
大規模修繕工事には、マンションの価値を維持し、安全性を確保するために必要となる、ある程度の規模を持った修繕工事のことです。
建築基準法では、大規模修繕工事を以下のように定義しています。
- 延べ面積の100分の1を超える部分の修繕
- 構造耐力上主要な部分の修繕
- 外壁の修繕
- 屋上の修繕
- バルコニーの修繕
これらのうち、いずれかに該当する修繕工事は建築基準法に基づいて行う必要があります。
この定義は、大規模修繕工事の判断基準となるだけでなく、工事内容によっては確認申請が必要となるため、施工前に確認することが重要です。
マンション管理適正化法
管理組合の責任や管理状況の報告義務を定めた法律です。適切な修繕や維持管理を行うことが努力義務として求められており、長期修繕計画や管理計画認定制度とも密接に関わります。
地震や台風からマンションなどの減災・防災を考えるためにも大規模修繕工事を
大規模修繕工事ではタイルの修繕や、階段や屋上の防水など様々な部分に関わる工事を行います。予知保全や予防保全という観点でも地震や台風、大雨からの被害から守ることにつながります。
様々な災害が起きてからの修繕は困難なことが多いため、大規模修繕工事は計画を立ててしっかり行うことが重要です。
建築基準法で大規模修繕工事に関係する法律
マンションの大規模修繕工事では、法令に則った手続きと適正な工事の実施が求められます。特に重要なのが「建築基準法」と「区分所有法」の2つです。以下では、それぞれの法律の概要と、修繕工事との関係について詳しく解説します。
建築基準法|建物の安全性と機能性を守る基本法
建築基準法は、建築物の構造、耐火性、衛生性などに関する基準を定めた法律であり、大規模修繕工事にも適用されます。特定の規模や内容の工事では「建築確認申請」が必要となり、法令に適合した内容であることを確認しなければなりません。
以下のような工事では、建築基準法に基づく確認申請が必要です。
- 延べ面積1,000㎡以上の修繕工事
- 耐震補強工事
- 外壁の大規模改修
- 屋上防水の全面更新
- 主要構造部(柱・梁・床など)の補修
- 防火区画の再整備
- 避難設備(非常階段・誘導灯など)の改修
確認申請を行う際は、建築士による設計図書の作成が必須です。申請が通ると工事が開始でき、完了後には検査機関による完了検査が行われ、合格すれば「確認済証」が交付されます。
建築確認の手続きは、建築基準法が定める「建物の安全性」を確保するための重要な制度です。これを怠ると違法工事と判断され、是正命令や罰則の対象となる可能性があります。
区分所有法|住民の合意形成をルール化
区分所有法は、マンションのような区分所有建物における、共用部分の管理・運営について定めた法律です。
大規模修繕では、外壁や屋上など共用部分の大幅な修繕や改良が行われるため、法的には「特別決議(区分所有者および議決権の4分の3以上の賛成)」が必要となる場合があります。
たとえば以下のようなケースは特別決議の対象です:
- 外観のデザインが大きく変わるような修繕
- 機能や性能を著しく変更する設備の導入
- 使用条件に影響を与える工事
管理組合が修繕を円滑に進めるためには、区分所有者の理解と合意形成が不可欠です。総会での説明資料や、専門家の意見を交えた丁寧な合意形成プロセスが求められます。
その他、大規模修繕に関係する法律と制度
マンションの大規模修繕工事では、建築基準法や区分所有法だけでなく、他にも関係する法律や制度が存在します。これらを理解し、適切に対応することが、法令順守と安全確保の両立に繋がります。
消防法
消防法では、建物の避難経路や防災設備に関する基準が定められています。大規模修繕工事の際に共用部分の配置や出入口の変更がある場合、防火扉や避難誘導灯などの設備が基準を満たしているかを確認する必要があります。万が一、基準を満たさない状態で工事を進めると、是正命令や罰則の対象になる可能性があります。
建築士法
大規模修繕工事では、設計や監理を行う建築士の関与が不可欠です。建築士法は、建築士の資格や業務範囲、責任などを規定した法律であり、確認申請を要する工事には原則として有資格者の関与が必要です。不適切な設計や監理があった場合、建築士個人に対する処分が行われることもあるため、信頼できる専門家を選ぶことが重要です。
定期報告制度(建築基準法第12条関連)
一定の規模や用途を持つマンションでは、外壁や避難設備、建築設備などの点検を定期的に行い、自治体に報告する「定期報告制度」の対象となります。特にタイル外壁の打診調査や避難経路の維持状況は、修繕計画にも直結する重要な項目です。これらの報告を怠ると、行政指導や改善命令が出される場合もあるため注意が必要です。
大規模修繕工事でよくある質問
ここでは大規模修繕工事でよくある質問を紹介します。工事費用や施行中の疑問をまとめました。
Q
大規模修繕で10戸のマンションではどのくらいが費用目安?
A
10戸のマンションの大規模修繕の費用は、規模や建物の状態、修繕内容によって異なりますが、一般的には1000万円から1,500万円程度が目安とされています。具体的な費用は、外壁や共用部分の修繕内容、使用する材料の種類によって変動するため、詳細な見積もりを施工業者で確認しましょう
Q
マンション大規模修繕時にエアコンは使用できる?室外機はどうする?
A
大規模修繕中でも基本的にはエアコンの使用は可能ですが、外壁塗装や防水工事の際には一時的に使用を控える必要がある場合があります。室外機は、作業に支障がない限りそのまま設置された状態で保たれることが一般的です。ただし、工事の進捗によっては室外機を一時的に移動させる場合もあるため、管理組合や施工業者からの指示に従ってください。
Q
マンション大規模修繕の際のベランダの荷物やアンテナはどうすればいい?
A
大規模修繕の際には、ベランダの荷物は一時的に室内に移動させる必要があります。特に、外壁塗装や防水工事の影響を受けやすいものは、工事開始前に片付けてください。また、テレビアンテナや物干し竿も取り外しが必要になる場合がありますので、事前に管理組合や施工業者の指示に従い、適切に対応してください。
Q
大規模修繕の際に洗濯物は外に干せる?
A
大規模修繕期間中は、外壁工事や塗装の影響でベランダに洗濯物を干すことが制限されることがあります。工事用のネットやシートが張られるため、日光が遮られたり、塗料やホコリが付着する可能性があります。管理組合や施工業者からの案内に従い、洗濯物は室内で乾かすか、コインランドリーの利用を検討してください。
Q
大規模修繕の際に立ち会いや在宅が必要なことはある?
A
大規模修繕では、住戸内に立ち入る必要のある作業が発生する場合があります。例えば、配管の点検やベランダ側のサッシ工事などが該当します。その際には、居住者の立ち会いや在宅を求められることがあるため、事前に管理組合や施工業者からの連絡を確認し、予定を調整してください。それ以外の工事については基本的に在宅の必要はありませんが、作業内容によって異なるため、詳細は管理組合の案内を確認することが重要です。
この他、大規模修繕のよくある質問について知りたい方は以下の記事をご覧ください
マンション大規模修繕は新東亜工業へ

新東亜工業では、大規模修繕や外壁塗装、防水工事をお考えの方に向けて長年の職人経験を活かした高品質な施工サービスを提供しています。
すべての工事は自社施工で行い無駄のない最適な提案をお約束。お客様の予算に合わせたプランニングで周辺環境への配慮も徹底して行います。
さらに、安心の10年保証と充実したアフターフォローで、お客様満足度98%を誇ります。質の高い仕上がりをお求めの方はぜひ新東亜工業へご相談ください。
代表者名 | 代表取締役:高井 強 |
電話番号 | 03-6658-5364 |
FAX番号 | 03-6658-5365 |
設立 | 平成24年1月 |
ホームページURL | https://shintoakogyo.co.jp/ |
新東亜工業の工事事例URL | https://shintoakogyo.co.jp/case/ |
代表的な保有資格・許認可 | 建設業許可 東京都都知事許可 (般-4)第142885号 一級建築士事務所 一級 東京都知事登録 第65008号 |
マンション大規模修繕ご相談の流れ|修繕工事・防水工事などお気軽にお問い合わせ下さい
新東亜工業でのマンション大規模修繕・防水工事の流れは以下になります。
- STEP
問い合わせ
- STEP
建物調査
スケジュールの調整後、現在の建物の状態を調査させていただきます。
この時に御見積に必要な建物の計測などもさせていただきます。 1時間〜2時間程度で終了します。
- STEP
お見積り
現地調査結果をもとに算出して御見積もりを作成します。その際にお伺いしたご予算など、お客様のご希望も反映させた上、ご説明に上がります。
御見積とともに、下記の資料をご用意します。
- 使用材料などのカタログ
- 工程表
- STEP
ご契約
御見積書やスケジュールにご納得いただけましたら、ご成約となります。ご納得いただけないまま進むことはありませんので、ご不明点などはお申し付けください。
- STEP
近隣の方へご挨拶
ご近所にお住まいの皆さまには、着工の1週間前に工事開始のご挨拶に伺います。
施工中はできる限りご迷惑をおかけしないよう、細心の注意を払って行います。
※建物の規模により、案内の方法や時期は異なります
- STEP
工事着工
高所の作業が必要な場合は、安全・確実な施工が行えるよう仮設足場を設置します。
また、近隣住宅や屋内へのほこりの飛散を防止するために養生にも万全を期します。
- STEP
完了&アフターフォロー
当社の保証は10年の長期保証。「おかしいな」と感じた際にはご連絡ください。速やかに対応いたします。
大規模修繕工事でよくある質問
ここでは大規模修繕工事でよくある質問を紹介します。工事費用や施行中の疑問をまとめました。
Q
大規模修繕で10戸のマンションではどのくらいが費用目安?
A
10戸のマンションの大規模修繕の費用は、規模や建物の状態、修繕内容によって異なりますが、一般的には1000万円から1,500万円程度が目安とされています。具体的な費用は、外壁や共用部分の修繕内容、使用する材料の種類によって変動するため、詳細な見積もりを施工業者で確認しましょう
Q
マンション大規模修繕時にエアコンは使用できる?室外機はどうする?
A
大規模修繕中でも基本的にはエアコンの使用は可能ですが、外壁塗装や防水工事の際には一時的に使用を控える必要がある場合があります。室外機は、作業に支障がない限りそのまま設置された状態で保たれることが一般的です。ただし、工事の進捗によっては室外機を一時的に移動させる場合もあるため、管理組合や施工業者からの指示に従ってください。
Q
マンション大規模修繕の際のベランダの荷物やアンテナはどうすればいい?
A
大規模修繕の際には、ベランダの荷物は一時的に室内に移動させる必要があります。特に、外壁塗装や防水工事の影響を受けやすいものは、工事開始前に片付けてください。また、テレビアンテナや物干し竿も取り外しが必要になる場合がありますので、事前に管理組合や施工業者の指示に従い、適切に対応してください。
Q
大規模修繕の際に洗濯物は外に干せる?
A
大規模修繕期間中は、外壁工事や塗装の影響でベランダに洗濯物を干すことが制限されることがあります。工事用のネットやシートが張られるため、日光が遮られたり、塗料やホコリが付着する可能性があります。管理組合や施工業者からの案内に従い、洗濯物は室内で乾かすか、コインランドリーの利用を検討してください。
Q
大規模修繕の際に立ち会いや在宅が必要なことはある?
A
大規模修繕では、住戸内に立ち入る必要のある作業が発生する場合があります。例えば、配管の点検やベランダ側のサッシ工事などが該当します。その際には、居住者の立ち会いや在宅を求められることがあるため、事前に管理組合や施工業者からの連絡を確認し、予定を調整してください。それ以外の工事については基本的に在宅の必要はありませんが、作業内容によって異なるため、詳細は管理組合の案内を確認することが重要です。
この他、大規模修繕のよくある質問について知りたい方は以下の記事をご覧ください
大規模修繕工事を適切に行うための法令順守をしっかりと
大規模修繕工事は、マンションの建物を維持管理するために必要な工事です。適切な維持管理を行うことで、建物の耐久性や安全性、快適性を維持することができます。
建築基準法は、建物の安全性を確保するための法律です。大規模修繕工事においても、建築基準法の規定に従う必要があります。例えば、確認申請が必要な工事内容や、使用する材料の基準などが定められています。
大規模修繕工事は、多額の費用がかかるため、費用を抑えたいという気持ちも理解できます。しかし、法律を遵守せずに工事を進めてしまうと、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。
安全で快適な生活を送るためにも、法令を遵守した適正な工事を進めることが重要です。
大規模修繕工事・防水工事・外壁塗装・外壁補修参引用、参考サイト
国土交通省
特定非営利活動法人集合住宅管理組合センター
公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会
一般社団協会マンション管理業協会
一般社団法人日本防水協会
日本ペイント
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)
一般社団法人 マンション大規模修繕協議会
日本ウレタン建材工業会
FRP防水材工業会
株式会社ダイフレックス(シーカ・ジャパン株式会社)