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建物の躯体の補修・修繕工事内容は?

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建物の躯体とは?

建物の躯体とは、建物の骨格となる部分を指します。

つまり、建物の荷重を支え、強度と耐久性を確保する最も重要な構造体全般のことを言います。

結論からいえば、躯体は建物の安全性や長寿命化を左右する極めて重要な部位なので、定期的な点検と適切な補修が不可欠になるのです。

躯体を構成する主な部材は以下の通りです。

  • 基礎(コンクリートくい、布基礎など)
  • 柱(鉄筋コンクリート柱、鉄骨柱など)
  • 梁(鉄筋コンクリート梁、鉄骨梁など)
  • 壁(鉄筋コンクリート壁、補強コンクリートブロック壁など)
  • 床(コンクリート床スラブ、根太・野縁など)
  • 屋根(小屋組み、トラス、コンクリート屋根など)

このように、様々な部材が有機的に連携し合うことで、建物全体の強度と安全性が確保されています。

中でも、基礎、柱、梁は特に重要な骨格部分であり、これらに不具合が生じると建物が傾くなどの重大な事態に繋がる可能性があります。

実際、国土交通省の調査では、築後25年を経過したマンションの約7割で何らかの躯体劣化が確認されており、適切な維持管理の重要性が指摘されています。

躯体部分の劣化は、コンクリートの中性化による鉄筋の発錆、アルカリ骨材反応によるひび割れ、凍結融解作用による剥離など、様々なケースが考えられます。

以上のように、柱や梁、基礎などの躯体部分は、建物の骨格を成す重要な役割を担っています。

建物の長期にわたる安全性と耐久性を確保するためには、躯体の定期点検と早期の補修対応が不可欠なのです。

特に集合住宅では、専門家の指導の下、躯体の維持管理に万全を期す必要があります。

躯体補修工事とは?

躯体補修工事とは、建物の骨格である躯体部分の劣化に対して、適切な補強や一部取り換えを行う工事のことを指します。

結論から言えば、躯体は建物の安全性を最も左右する重要な部位なので、早期の専門的な補修工事が不可欠となります。

躯体の主な劣化事例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • コンクリートの中性化による鉄筋の発錆と抜け落ち
  • アルカリ骨材反応によるコンクリートのひび割れ
  • 凍結融解作用によるコンクリートの剥離
  • 鉄骨部材の腐食による断面欠損
  • 基礎の地盤沈下によるひび割れや傾き

このような劣化が放置されると、建物の耐力や耐久性が低下し、最悪の場合、倒壊に至るリスクもあります。

実際、国土交通省の調査では、築後25年を経過したマンションの約7割で何らかの躯体劣化が確認されており、早期発見と適切な補修工事が求められています。

躯体におきる劣化の例

躯体部分で発生しやすい主な劣化事例としては、以下のようなものがあります。

結論から言えば、これらの劣化は建物の安全性に重大な影響を及ぼすため、早期発見と適切な補修工事が不可欠になります。

【コンクリート部分】
・中性化による鉄筋の発錆と抜け落ち ・アルカリ骨材反応によるひび割れ ・凍結融解作用による剥離・ひび割れ

コンクリート中の鉄筋が発錆すると、体積が6~10倍に膨れ上がり、ひび割れやコンクリートの剥離が生じます。

鉄筋が露出すると、腐食が進行し建物の耐力低下に繋がります。

また、アルカリ骨材反応は、骨材とコンクリートの反応によりひび割れが入る劣化現象です。

凍結融解作用は、コンクリート内部の水分が凍結・融解を繰り返すことで、ひび割れや剥離が生じる現象を指します。

【鉄骨部分】
・腐食による断面欠損 ・高力ボルトの緩み

鉄骨部分では、腐食による断面欠損が大きな問題となります。

腐食が進行すると、鉄骨の強度が低下し、最悪の場合は折損に至るリスクがあります。

また、高力ボルト接合部の緩みも発生しがちで、これが放置されると接合部がずれて建物が傾くおそれがあります。

【基礎部分】
・地盤沈下によるひび割れ・傾き

基礎部分の劣化では、地盤沈下によるひび割れや建物の傾きが起こり得ます。

地盤沈下が進行すると、基礎の支持力が低下し、上部構造に影響を及ぼします。

このように様々な劣化事例があり、国土交通省の調査でも、築後25年を経過したマンションの約7割で何らかの躯体劣化が確認されています。

一見して分かりづらい躯体の劣化は放置が危険なため、専門家による定期点検と早期の補修対応が重要不可欠なのです。

躯体工事の流れ

躯体補修工事の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 事前調査・診断
  2. 足場設置・養生工事
  3. 劣化部分の除去作業
    • ひび割れ部分の穴あけ・削り
    • 鉄筋の防錆処理
  4. 新しいコンクリートの打設
  5. 後施工アンカーの設置(必要に応じて)
  6. 防水工事
  7. 足場解体・後片付け

補修の際は、まず専門業者による事前調査で劣化状況を正確に把握します。

次に足場を組み、劣化した部分を適切に除去・処理した後、新しいコンクリートを打設して、既存の躯体と一体化させていきます。

最後に防水工事などの仕上げを行います。

躯体補修は高度な技術を要する作業なので、十分な実績と信頼のおける専門業者に依頼することが重要です。

コストは建物の規模により変動しますが、一般的に高額になります。

しかし、躯体の補修を怠ると将来的に重大な事故に繋がるリスクがあるため、適切な時期に確実に実施する必要があります。

以上のように、躯体の劣化事例は様々であり、マンションでは特に定期点検と早期補修に万全を期す必要があります。

長期修繕計画に基づき、躯体の維持管理に努めることが建物の安全性を守る上で不可欠なのです。

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