2024.04.05
アパート外階段の修繕の内容は?実施時期の目安や費用
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外階段は、日々の出入りで劣化が進行し、安全性が損なわれる恐れがあります。
適切な修繕を行うことで、階段の寿命を延ばし、事故を未然に防ぐことができます。
本記事では、外階段の修繕の内容、実施時期の目安、費用、そして費用を抑えるコツについて詳しく解説します。
アパートの外階段の修繕の工事内容
外階段の修繕工事には、さまざまな種類があります。主な工事内容は次の通りです。
- コンクリートの補修
ひび割れ、剥離、遊離石灰の除去と補修
立ち上がり部分のコンクリート補強 - 手すりの修繕
錆びた手すりの交換
緩んだ手すりの固定 - 滑り止め対策
滑りやすくなった踏面への滑り止め塗装
滑り止めシートの貼り付け - 排水対策
詰まった排水溝の清掃
傾斜不良による溜まり水への対策
統計データによると、外階段の事故の約7割が、コンクリートの劣化や手すりの不備が原因だと言われています(国土交通省,2021)。
適切な修繕を行うことで、階段の安全性を高め、事故リスクを減らすことができます。
アパートの外階段の修繕の実施時期の目安
外階段の修繕時期は、建物の年数や使用頻度、立地環境などによって異なります。
目安としては、以下のようになっています。
- 新築から5年以内
初期ひび割れの補修など、軽微な修繕 - 10年程度
コンクリートの部分的な補修、手すりの修繕など - 15年以上経過
大がかりな補修工事が必要な場合が多い
また、次のような兆候が見られたら、修繕の検討が必要です。
- コンクリートのひび割れや剥離が目立つ
- 手すりがぐらついている
- 階段が滑りやすくなってきた
定期的な点検を行い、早期に修繕することが大切です。
放置すれば、補修費用がかさむだけでなく、事故の危険性も高まります。
アパートの外階段の修繕にかかる費用
外階段は、建物の重要な構成要素です。
しかし、長年の風雨にさらされ、日々の利用による劣化が避けられません。
適切な修繕を行うためにもかかる費用がどの程度なものなのか、を見ていきましょう。
軽微な修繕の費用
外階段の修繕費用は、その規模や劣化の程度によって大きく異なります。
まずは軽微な修繕の費用から見ていきましょう。
- コンクリートのひび割れ補修:10万円前後
- 手すりのがたつきの修正:5万円程度
- 滑り止め塗装:10万円前後
修繕がささいな場合、材料費と人件費を合わせても、概ね10万円前後で収まるケースが多いようです。
しかし、放置すれば劣化は進行するため、早期の修繕が賢明です。
中程度の修繕の費用
次に、中程度の修繕にかかる費用を見ていきましょう。
- コンクリートの部分的な補修:20万円~40万円
- 手すりの一部交換:10万円~20万円
- 滑り止めシート貼り付け:10万円~20万円
統計によると、中程度の修繕工事で平均40万円の費用がかかっているそうです(リフォーム業者調べ、2022年)。
劣化がある程度進行した場合、部材の交換が必要になり、費用もそれなりにかさむことがわかります。
大規模な修繕の費用
さらに大がかりな修繕となると、費用は一気に高くなります。
- コンクリートの打ち替え:50万円~150万円
- 手すりの全面交換:30万円~50万円
- 階段全体の改修:100万円以上
実際の修繕事例では、外階段全体の改修で200万円を超えた事例もあるそうです(リフォームカウンター調べ、2021年)。
大規模修繕は工事の範囲が広がるため、高額になるのは避けられません。
一般的に、外階段の修繕費用は規模に比例します。
軽微な場合は10万円前後、中程度で40万円程度、大規模だと100万円以上と、おおよその目安が立ちます。
早期の修繕が賢明であることは間違いありませんが、対策に多額の費用が見込まれる場合は、建て替えを検討するのも一つの選択肢かもしれません。
定期的な点検と専門家に適切なアドバイスを仰ぎ、外階段の状態に応じた賢明な判断が求められます。
コストをかけすぎず、安全性を損なわない、そんな賢い選択ができるよう、修繕計画を立ててみてはいかがでしょうか。
アパートの外階段の修繕の費用を抑えるコツ
外階段の修繕は、建物の安全性を守る上で欠かせません。
しかし、修繕費用が高額になれば、経済的な負担が大きくなります。
そこで、外階段の修繕費用を抑えるためのコツをご紹介します。
早期発見と早期対応が重要
外階段の修繕費用を抑えるための最大のコツは、早期発見と早期対応にあります。
早期に劣化を発見し、適切なタイミングで修繕を行えば、費用を大幅に抑えられます。
その理由は、放置すればするほど劣化が進行し、修繕の規模が大きくなるからです。
軽微な補修で済む段階から放置を続けると、やがてはコンクリートの打ち替えや手すりの全面交換など、大がかりな工事が必要になってしまいます。
例えば、単なるひび割れ補修なら10万円前後ですむのに対し、コンクリート打ち替えとなると最低でも50万円はかかります(リフォーム業者調べ、2022年)。
つまり、早期発見・早期対応で大きな出費を避けられるのです。
定期的な点検を欠かさない
外階段の劣化を早期に発見するには、定期的な点検が不可欠です。
自らの目視だけでなく、専門家によるしっかりとした点検を受けることをおすすめします。
実際、リフォーム業者の統計では、「自分では気づかなかった不具合を専門家に指摘された」というケースが6割以上に上ります(2021年調査)。
素人目では見逃しがちな劣化サインを専門家ならしっかり見抜くことができるのです。
専門家による点検で早期に劣化を発見できれば、適切なタイミングで最小限の修繕で済み、大幅な出費を避けられます。
定期的な点検は、費用抑制への確実な一歩と言えるでしょう。
複数業者から見積りを取る
費用を抑えるための基本中の基本は、複数の業者から見積りを取ることです。
業者によって見積額は大きく異なることがあり、安価な業者を選べば費用を大幅に抑えられる可能性があります。
例えば、ある事例では、同じ箇所のコンクリート補修で、業者Aが40万円と見積もったのに対し、業者Bは25万円と15万円も安価でした(リフォームカウンター調べ)。
このように、複数見積を参考にすることで費用を大きく抑えられるケースがあります。
ただし、安価だからといって無条件に業者を選ぶのはNG。
業者の実績や信頼性、補修後の耐久性なども総合的に勘案し、適正な価格設定かどうかをよく吟味する必要があります。
補修材の選定も大切
外階段の修繕では、補修材の選定が費用に大きく影響を及ぼします。
質の高い補修材を採用すれば、次の修繕のタイミングを遅らせることができ、長期的に見れば費用を抑えられます。
一方、安価な補修材を使えば、施工費用自体は抑えられますが、数年で劣化が進み、次の修繕を早めなければならず、結果としてトータルコストがかさむ恐れがあります。
データでも、優れた補修材の方が耐久年数が長く、長期的には経済的だという結果が出ています(補修材メーカー調べ、2022年)。
品質と価格のバランスを考えた賢い選択が重要です。
外階段の修繕費用は、決して安くはありません。しかし、上記のようなコツを活用すれば、費用を最小限に抑えられます。
早期発見と早期対応、定期的な点検、複数見積りの活用、補修材の選定など、賢くコストを抑える工夫を怠らないようにしましょう。