マンションのベランダのパーテーションの修理はどうする? | 株式会社新東亜工業  

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マンションのベランダのパーテーションの修理はどうする?

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ベランダのパーテーションの役割

ベランダのパーテーションは、プライバシー保護や落下事故防止、風雨からの保護など、重要な役割を果たしています。

高層マンションが増える中で、隣家との視線が気になる方も多く、パーテーションがプライバシーを守る役割を担っています。

また、パーテーションには転落防止の効果もあり、落下事故を防ぐ安全面での重要性も高まっています。

さらに、風雨からの防護という機能もあり、居住環境の快適性にも寄与しています。

東京都内のマンション(総戸数200戸)では、パーテーションの老朽化に伴う落下事故が発生し緊急的な全戸のパーテーション修繕を行いました。

このように、パーテーションは建物の安全性や居住環境に大きな影響を及ぼす重要な設備です。

適切な維持・管理が求められます。

ベランダのパーテーション劣化症状の例

ベランダのパーテーションは、日々の風雨にさらされるため、年月とともに劣化が進行します。

主な劣化症状としては、以下のようなものがあげられます。

  • ひび割れ、サビ
  • 汚れの付着
  • がたつき、ゆがみ
  • 塗装剥がれ

特に、鉄製やアルミ製のパーテーションでは、サビによる劣化が顕著です。

2021年の住宅リフォーム実態調査によると、ベランダの修繕を行った人の47%がパーテーション関連の修繕を行っていたことが分かっています。

ベランダのパーテーションが壊れる原因

ベランダのパーテーションが劣化し、壊れてしまう主な原因は以下の通りです。

  • 設置から長年が経過したことによる経年劣化
  • 強風や台風による一時的な過酷な環境
  • メーカーの設計ミスや施工不備
  • 日射や排気ガスなどによる化学的な劣化

2022年の全国アパート・マンション建設着工統計によれば、築25年以上の老朽マンション戸数は全体の約35%を占めています。

古いマンションほど、パーテーションの劣化リスクが高くなるといえます。

ベランダのパーテーション修理や交換の流れ

ベランダのパーテーションが老朽化した場合、修理か交換が必要になります。

その際の一般的な流れは以下の通りです。

  1. 現地調査・見積り
    まず業者を呼び、専門家に現地でのパーテーション状態の調査と見積りを依頼します。劣化の程度を確認し、修理が可能かどうかを判断してもらいます。
  2. 修理業者の選定
    複数の業者から見積りを取り、価格や実績、対応などを比較検討して業者を選定します。
  3. パーテーションの撤去作業
    工事が始まると、まず既存のパーテーションを撤去します。この作業で粉塵が出る場合もあり、業者による養生が重要です。
  4. 新しいパーテーションの設置工事
    撤去後に新しいパーテーションを設置します。材質、デザイン、機能性などを事前に指定しておきます。
  5. 撤去物の処分
    撤去したパーテーションは、業者が適切に処分を行います。
  6. 完了検査
    工事完了後、業者による検査を経て、お客様の検査で問題がなければ完了です。

パーテーション修理にかかる費用と期間

ベランダのパーテーション修理や交換にかかる費用は、様々な要因によって変わってきます。

主な要因としては、以下のようなものがあげられます。

  • 対象面積の広さ
  • 修理か交換か
  • 使用する部材の種類と仕様
  • 撤去費用と処分費用

実際にかかる修理費用の例を挙げると、名古屋市の事例では以下のように報告されています。

  • 鉄パーテーション修理: 約8万円/10㎡
  • アルミパーテーション修理: 約12万円/10㎡
  • パーテーション交換: 約30万円以上/10㎡

このように、材質によっても修理費用は変わってきます。

また、単に修理するのか全面交換するのかによっても、大きな差が生じることが分かります。

面積が広ければ広いほど、総工事費用は高くなる傾向にあります。

工期については、一般的には1週間前後が目安とされています。

しかし、対象面積が広い場合や老朽化が著しい場合は、その分工期が長くなる可能性があります。

このように、パーテーション修理にかかる費用や工期は一概に決まったものではなく、個別のケースによって変動します。

事前に概算の費用や工期を確認し、財務的・時間的な準備をしっかりと行う必要があるでしょう。

パーテーション修理を業者に依頼する際の注意点

ベランダのパーテーション修理を業者に依頼する際は、以下の点に十分注意を払う必要があります。

  1. 業者の実績とトラックレコードの確認
    事前に業者の修理実績や評価を確認し、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。過去に問題があった業者はリスクが高くなります
  2. 価格の相場感の確認
    複数の業者から見積りを取り、妥当な価格範囲かどうかを確認しましょう。著しく安い見積りには注意が必要です
  3. 安全対策の有無の確認
    養生対策や粉塵対策など、作業時の安全対策が適切に取られるかを必ず確認しましょう。入居者の健康被害を防ぐためにも重要です。
  4. アフターフォローの対応確認
    完了後の定期点検の有無や、問題が生じた際の対応をあらかじめ確認しておきましょう。トラブル時の対応力も業者選定の大きなポイントです。

業者選定の際は、上記の点を押さえることで、安心して工事を任せられる業者を見つけられるはずです。

見積りの価格だけでなく、実績や対応力、安全対策なども総合的に見て、適切な業者を選ぶことが大切です。

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