2024.04.10
天井から雨漏りは応急処置で対応!屋根からのトラブル対策などについて解説
突然建物から雨漏りが起こり、困った経験をしたことのある方も多いです。そのような緊急事態でも、慌てずに対応できる応急処置の知識があれば安心です。
天井から雨漏りした場合、シートやテープを使った簡単な処置で、被害の拡大を防ぐことができます。ただし、屋根からの雨漏りは専門的な修理が必要で、自分でできる対応には限界があります。
そこで本記事では、すぐにできる応急処置の方法から、防水工事が必要なケースまで、建物を守るための具体的な対策を紹介します。
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雨漏りでの二次被害とは?
雨漏りが発生したまま、応急処置や修理を行わずに放置していると、二次被害につながる可能性が高いです。
雨漏りが原因で生じる可能性のある二次被害には、以下のようなものがあります。
- 天井やクロス、壁の汚損(雨染み)
- カビの繁殖による健康被害
- シロアリの発生
- 資産価値の低下
- 建物の耐震性・耐久性の低下
- 漏電
- 火災
二次被害の中には耐震性の低下や火災などの怖いものも含まれているため、雨漏りを甘くみてはいけません。
建物への被害が大きい雨漏りですが、カビが繁殖すれば人体にも健康被害を与える可能性があります。
建物にとっても人にとっても避けたい大きな被害を受けるリスクが高いので、雨漏りを放置せずに適切な対応をとることが重要です。
自分でできる雨漏りの応急処置方法
突然の雨漏りには、雨漏りの原因を探るよりも先に応急処理を行うことが重要です。
雨漏りの原因を発見するのは簡単ではなく、実際に業者に依頼して修理をするまでにも時間がかかるケースが多いです。
そのため、応急処置を行って室内への被害をできるだけ少なくすることが大切になります。
ここでは、自分でできる雨漏りの応急処置を紹介します。
天井から雨漏りしている場合の応急処置
展示場から雨漏りしている場合には、以下の3つの応急処置を検討してみてください。
- 狭い範囲ならバケツで雨水を受ける
- 広範囲ならろうとを設置する
- 家電・家具にレジャーシートを被せる
それぞれの応急処置について、さらに詳しく紹介していきます。
狭い範囲ならバケツで雨水を受ける
雨漏りの応急処置として定番の方法でもありますが、狭い範囲で雨水がポタポタと垂れてきているのであれば、落下位置にバケツを設置して雨水を受け止めましょう。
バケツ以外でも、洗面器や鍋など雨水を受け止められるもので代用可能です。
この際、バケツの中に雑巾やタオルを入れておくと、雨水が落下したときの水跳ねを防ぐことができます。
雑巾やタオルの代わりにペットシーツやオムツなどの吸水性に優れたものを入れると、雑巾を絞る手間を省けるのでおすすめです。
バケツの中の水が多くなってくると水跳ねがひどくなるので、水が溜まってきたらその都度捨てる必要があります。
雨漏りの範囲が広がることも考えられるので、バケツの下にはレジャーシートを敷いておくとさらにいいでしょう。
広範囲なら「ろうと」を設置する
広範囲で雨漏りが生じている場合は、「ろうと」を設置する方法が効果的です。
天井の雨漏りしている部分を囲うようにビニール袋を設置し、ビニール袋の先をバケツの中に入れることで、広範囲の雨漏りをひとつのバケツに誘導することができます。
雨漏りの部分に動かせない家具などがありバケツの設置が難しい場合でも、このろうとを設置して雨水をバケツへと誘導する方法がおすすめです。
ビニール袋のろうとは、以下のような手順で作ることができます。
- ゴミ袋などの大きなビニール袋を用意し、ビニール袋の底に穴を開けて筒状にする
- 天井の雨漏り箇所を囲うようにして、ビニール袋を養生テープでとめる
- 下にバケツを置いて、ビニール袋の先をバケツにしっかりと入れる
ビニール袋の固定は養生テープ以外でも代用できますが、その場合はテープが残ったりクロスに剥がれが生じる可能性があるので注意が必要です。
養生テープは剥がしやすく跡が残らないため、今回のビニール袋の固定に適しています。
一枚のビニール袋では長さが足りない場合は、複数枚をつなげて十分な長さのろうとを作ります。
ビニール袋を重ねる場合は、上のビニール袋が内側に来るようにして、ビニール同士を少し重ねて貼ることがポイントです。
下のビニール袋が内側になると、そのつなぎ目の部分から雨水が漏れてしまうため注意しましょう。
家電・家具にレジャーシートを被せる
雨漏りの近くに家電や家具がある場合は、レジャーシートを被せて濡れないように保護しましょう。
動かせない大きな家電・家具は、シートを被せることで雨漏りから守ることができます。
レジャーシートがない場合は、大きなゴミ袋などのビニール袋で代用可能です。
一枚のレジャーシートやビニール袋で覆いきれない場合は、家電・家具の頂点を覆うシートを一番上に重ねることがポイントです。
そうすることで、つなぎ目部分からの雨水の侵入を防ぐことができます。
窓枠や壁から雨水が染み出している場合の応急処置
窓枠や壁かた室内に雨水が染み出ている場合は、周辺の窓枠や壁に雑巾や布などを設置して吸収する応急処置を行います。
染み出してくる雨水の量が多いと、雑巾や布で吸収しきれなかった水がさらにたれてしまうことがあるので、ビニールなどを敷いておくと安心です。
吸水性の高いペットシーツなどがあれば、雑巾や布の代わりに使用することもおすすめです。
窓枠からの雨漏りで近くにカーテンがある場合は、汚れてしまう可能性が高いので一度取り外しておくといいでしょう。
屋根・屋上で行う応急処置
雨漏りが生じた際の応急処置は、室内だけではなく屋根や屋上に対して行うこともできます。
ただし、高所での作業は危険を伴うため基本的にはおすすめできません。
実施する場合は、十分に注意して行ってくださいね。
ブルーシートで覆う
屋根や屋上の雨漏りしている箇所をブルーシートで覆えば、雨漏りを止めたり少なくしたりする効果が期待できます。
ブルーシートは大きいので、正確に雨漏りしている箇所が判断できなくても広範囲を覆えることがメリットです。
屋根や屋上に設置したブルーシートは、土嚢などを使用して風で飛んでしまわないようにしっかりと固定することが重要です。
土嚢の数が少ないとブルーシートが飛ばされてしまい近隣の住宅を傷つけてしまうリスクがあるので、等間隔で十分に設置するようにしましょう。
防水シートで隙間を塞ぐ
ある程度雨漏りの原因箇所がわかる場合は、防水シートで隙間を塞ぐ方法が効果的です。
防水シートを貼る際は、下地の汚れやゴミをしっかりと取り除いてきれいにしておくことが重要です。
下地に汚れやゴミが付着したままでは、防水シートと下地の接着性が弱くすぐに剥がれてしまうでしょう。
また、下地が濡れている状態も同様に接着性が弱いため、しっかりと乾燥した状態で貼り付けるようにしてください。
コーキング材で隙間を埋める
瓦や目地のコーキング材の劣化によって雨漏りが生じている場合は、コーキング材で隙間を埋めることが効果的です。
ただし、雨漏りしている箇所をコーキングで塞ぐと侵入した雨水が出口を失うため、別の箇所から雨漏りが生じる可能性もあるため注意が必要です。
補修する箇所の汚れやゴミを取り除いてからよく乾燥させ、周りをマスキングテープで養生します。
コーキングガンを使用してコーキング材を充填しヘラで平らに整えたら、しっかりと硬化させてマスキングテープを剥がしたら完成です。
コーキング材は充填した後に十分に硬化させる必要がありますが、種類によって硬化にかかる時間にかなり差があるのでよく確認しましょう。
高い場所や屋外で雨漏りの応急処置をする際の注意点
高い場所や屋外で応急処理を行う場合は、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 必ず2人で作業する
- 雨が降っていない日に行う
- 屋根が乾いている日に行う
屋根に登るときには、補助や怪我をした場合に助けてくれる人が必要なので、必ず2人以上で作業するようにしてください。
高さ1mの場所から落下した場合には重傷を負う可能性がありますし、高さ3mほどの1階の屋根から落下すると死亡する可能性があります。
高所での作業は危険が伴うためDIYはおすすめできませんが、実施する場合は必ず2人以上で行うようにしましょう。
また、雨が降っていたり屋根が乾いていなかったりする場合は滑りやすいため、とても危険です。
雨漏りが生じたら慌てて応急処置しようとしてしまう方も多いですが、必ず雨があがって屋根が乾いているのを確認してから作業を行ってください。
漏水や結露が浸水の原因になることも
室内から水が漏れている場合、雨漏りの他にも漏水や結露が原因となっている可能性があります。
「漏水」は、水道管やエアコンの排水管などの不具合で水が漏れている状態、「結露」は水蒸気が屋根裏などにこもって室内と外との気温差で水に変化したもののことをいいます。
室内で水が漏れているとすべて雨漏りだと思ってしまいがちですが、雨漏り以外にも原因が隠れている場合があり、必要な対応が異なるため注意が必要です。
漏水の場合は、水を使用していないにもかかわらずメーターが回っていたり、水道代が通常に比べて高額になっていたりする場合があるので、水道メーターや水道代を確認してみるといいでしょう。
結露がひどい場合は、換気を心がけることで予防することができます。
雨漏りしている箇所や漏水の原因が見つからない場合は、適度に換気を行うことで解消される場合も多いです。
とくに長時間部屋を締め切っている心当たりがある方は、結露が生じやすいので換気を意識してみましょう。
雨漏り修理は業者に任せるのがおすすめ
ここまで紹介してきたように、雨漏りの応急処置は自分でもできることがたくさんありますが、雨漏り修理は専門業者に任せることをおすすめします。
とくに屋根の上など高所での作業は危険なので、基本的に自分では行わないようにしましょう。
雨漏りは専門家でも原因を特定して修理するのが難しいといわれています。
一般の方が修理を行おうとすると、すぐに不具合が生じたりかえって状況を悪化させてしまったりすることも少なくありません。
確実に雨漏りを修理するためにも、雨漏りが生じた場合は専門業者に修理を依頼するようにしましょう。
雨漏りが生じた場合は、室内や家具・家電を守るための応急処理を行い、高所での作業や修理は早急に専門業者に依頼することをおすすめします。
防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】
大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。
そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。
防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。
以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。
- 補助金申請できる地域に住んでいる
- 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
- 税金を滞納していない
- 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること
詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。
防水工事に関してのよくある質問を紹介
ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。
Q
防水工事前に何か準備は必要ですか?
A
防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。
Q
防水工事を行う周期はどのくらいですか?
A
一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。
Q
雨天時も防水工事は行いますか?
A
防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。
Q
防水工事中に臭いがすることはありますか?
A
防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。
雨漏りの応急処置のまとめ
今回は、雨漏りの応急処置の方法について詳しく紹介しました。
- 雨漏りを放置すると、耐震性の低下や火災などの重大な二次被害が生じる可能性がある
- 雨漏りが生じた場合は、ろうとなどを使用してバケツで雨水を受け止めて応急処置する
- 家電や家具にはレジャーシートやビニール袋を被せて、雨漏りから保護する
- 屋根や屋上にブルーシートや防水シートを使用して応急処置する方法もあるが、高所での作業は危険なのでできるだけ避ける
- 室内での水漏れは、雨漏りではなく漏水や結露が原因となっていることもある
雨漏りは、放置すると室内の家具・家電はもちろん、建物全体に大きなダメージを与えてしまいます。
雨漏りが生じる前に予防できることが一番ですが、雨漏りが生じた後にもできるだけ被害を少なくできるよう、今回紹介した応急処置を実践してみてくださいね。