アパートの防水工事が必要な理由とは?屋上防水などの費用相場や種類を解説 | 株式会社新東亜工業  

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アパートの防水工事が必要な理由とは?屋上防水などの費用相場や種類を解説

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アパートやマンション、ビルの屋上防水工事や外壁塗装工事は、建物の安全性を守り、耐用年数を延ばす重要なリフォーム工事です。防水対策が不十分だと、雨水や湿気が建物内部に侵入し、構造体の劣化やカビの発生を引き起こす原因となります。

また、防水工事や塗装工事は、雨漏りや劣化を防ぐだけでなく、修繕にかかる費用や相場を事前に把握しておくことが成功の鍵となるでしょう。

本記事では、 アパートの防水工事がなぜ必要なのか、 屋根や屋上防水の具体的な工事内容と費用相場について解説しつつ、防水工事を計画する際のポイントや費用を抑えるためのアドバイスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アパートに防水工事が必要な理由

アパートの防水工事は、建物の劣化を防ぎ資産価値を維持するために欠かせない重要な工事です。

国土交通省の調査によると、コンクリート構造物の約7割が耐用年数を超過しており、漏水などの劣化が懸念されています。

一般社団法人日本建築士会連合会の資料でも防水層の標準的な耐用年数は5年から10年程度とされています。

マンション管理適正化推進機構の調査でも「漏水は修繕を行う主な理由の1つ」となっています。

東京都内のAアパートでは長年の風雨に曝され、屋上の防水層が劣化して漏水が発生しました。

漏水が次第に広がり、最終的には大規模な補修工事を強いられる事態に陥りました。

このように、アパートでは防水層の劣化に伴う漏水が避けられず、放置すれば建物の劣化が加速度的に進行します。

適切な防水工事を定期的に実施し、建物の資産価値を維持することが何より重要なのです。

アパート防水工事の費用相場と耐用年数

アパートの防水工事には一定の費用がかかりますが、工事の内容や規模によって大きく変動します。

また、防水層の標準的な耐用年数を意識することも重要です。

規模による費用相場は、以下のようになります。

  • 小規模工事(ベランダ、窓回り等): 20万円~50万円程度
  • 中規模工事(屋上、外廊下等): 100万円~300万円程度
  • 大規模全面工事: 500万円以上
面積費用の目安
10㎡未満20万円~50万円
100㎡程度100万円~300万円
500㎡以上500万円以上

この表からも分かる通り、防水工事の費用は面積が広がるほど高額になる傾向にあります。

小規模なベランダの工事でも20万円前後は見込む必要があり、全面的な大規模工事になれば500万円を優に超える高額な費用がかかります。

一般社団法人日本建築士会連合会の資料によると、防水層の標準的な耐用年数は5年から10年程度と明記されています。

また、マンション管理適正化推進機構の調査でも、共同住宅の主な修繕理由として「防水工事」が挙げられています。

東京都内のAアパートでは、10年ぶりに全面的な大規模修繕工事を実施する際、併せて屋上と外廊下の一括防水工事(480万円)も行いました。


このように、アパートの防水工事には一定の費用がかかりますが、工事内容と規模によって大きく変動します。

費用相場と防水層の標準耐用年数を意識し、計画的に対策を講じることが重要です。

早めの手入れで将来的な大規模補修を防ぎ、建物の長期的な資産価値を維持しましょう

アパートの屋上防水工事の必要性について

アパートの防水工事は、建物の寿命を延ばし、住み心地を向上させるために重要なメンテナンスです。特に、屋上は雨水や風などの影響を受けやすく、防水層の劣化が進行しやすい場所です。

屋上の防水層が劣化すると、雨漏り、断熱性能の低下、構造材の腐食などの問題が発生する可能性があります。このような問題を防ぐためには、屋上の防水工事を定期的に行う必要があります。

防水工事の必要性は、屋上にひび割れや剥がれが見られる、雨漏りが発生している、防水層の表面が膨らんでいる、コケや藻が生えているなどの症状によって判断できます。これらの症状が見られた場合は、早急に専門業者に相談し、防水工事を行うことをおすすめします。

防水工事には、ウレタン防水、シート防水、FRP防水、アスファルト防水など様々な工法があります。工法の選択は、建物の構造や予算などを考慮して決定します。

防水工事の費用は、工法や施工面積によって異なりますが、一般的には1平方メートルあたり5,000円~10,000円程度です。

アパートの防水工事は、建物の寿命を延ばし、住み心地を向上させるために重要な投資です。屋上の防水層が劣化している場合は、早急に専門業者に相談し、防水工事を行うことをおすすめします。

アパートの外壁防水塗装の必要性について

アパートの外壁は、常に雨風や紫外線にさらされているため、経年劣化によって防水機能が低下していきます。防水機能が低下すると、雨水が建物の内部に浸入し、建物の構造を腐食させたり、カビや湿気を発生させたりするなど、様々な問題を引き起こします。

外壁防水塗装は、このような問題を防ぐために必要な工事です。外壁に防水塗料を塗ることで、雨水の浸入を防ぎ、建物の耐久性を向上させることができます。また、防水塗料には美観を維持する効果もあるため、アパートの資産価値を維持するためにも有効です。

外壁防水塗装は、定期的に行う必要があります。一般的には、10~15年に1回が目安とされていますが、建物の状態や環境などによって異なるため、専門家に相談して適切な時期を判断することが重要です。

外壁防水塗装は、専門的な知識と技術が必要な工事です。そのため、信頼できる業者に依頼することが大切です。信頼できる業者は、施工前に建物の状態をしっかりと調査し、適切な防水塗料と工法を選択します。また、施工後のアフターフォローもしっかりとしているため、安心して工事を依頼することができます。

アパートの防水工事を実施する時期の目安

アパートの防水工事は、防水層の標準的な耐用年数を意識しながら、漏水などの劣化兆候が見られた時点で速やかに実施する必要があります。

実施の目安として、以下のようなことを参考に計画すると良いでしょう。

  • 防水層の標準耐用年数は5年から10年程度
  • 漏水や剥がれなどの劣化兆候が見られた場合は速やかに対策を
  • 大規模修繕工事を控えている際は同時実施が効率的

一般社団法人日本建築士会連合会の資料では、防水層の標準的な耐用年数は5年から10年程度と記載されています。国土交通省の調査でもコンクリート構造物の約7割が耐用年数を超過しているとあります。

さらに、マンション管理適正化推進機構の調査からは「漏水は修繕を行う主な理由の1つ」と分かります。

東京都内のAアパートでは、10年ぶりの大規模修繕工事に合わせて、屋上と外廊下の一括防水工事を実施しました。

一方、神奈川県のBアパートでは一部で剥がれが見つかったため、局所的ながら速やかに防水工事を行いました。

このように、防水層の標準耐用年数と劣化の兆候を意識し、適切なタイミングで確実に防水工事を実施することが何より大切です。

定期的な予防保全を怠ると、最悪の場合は甚大な補修費用が必要になる恐れがあります。

アパートの防水工事の種類

シート防水

シート防水の費用相場は、4,000~8,000円/㎡です。

シート防水は、防水シートを貼り付けて防水層を形成する方法です。

施工方法には、シートの裏面に接着剤を塗布して直接貼り付ける「接着工法」と、クッション材を介して防水材を貼り付ける「機械固定工法」があります。

FRP防水

FRP防水の費用相場は、5,000~10,000円/㎡です。

FRP防水は、ポリエステル樹脂と強化プラスチックを混合した防水材を塗布して防水層を作る工法です。

軽量で強度があり、屋上駐車場のほか、浴室での施工にも用いられます。

ウレタン防水

ウレタン防水の費用相場は、5,000~8,000円/㎡です。

ウレタン防水は、防水性能を持つウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。

また、塗料を塗るだけで防水ができるため、凹凸や段差がある屋上、配管を設置する狭いスペースにも対応できます。

アスファルト防水

アスファルト防水の費用相場は、5,000~8,000円/㎡です。

アスファルト防水は、アスファルトを加工して防水層を作る工法です。重量があり、耐震性が低い建物への施工には適していません。

また、「熱工法」や「トーチ工法」は、アスファルトを加熱しながら作業するため、広いスペースが必要です。 

アパートの防水工事をする際の注意点

アパートの防水工事を適切に実施するためには、専門業者への依頼、入居者への事前説明、騒音振動対策など、様々な注意点を理解し対策を講じる必要があります。

注意点として、意識してほしいポイントは以下のようなものとなります。

  • 足場組立は危険が伴うため専門業者に委託する
  • 工事による騒音振動への対策が不可欠
  • 入居者への十分な事前説明と了解を得る

国土交通省の建設工事安全対策ガイドラインでは、「足場の組立て解体は専門業者に委託することが望ましい」と明記されています。

また、工事の騒音振動は入居者の生活環境に多大な影響を与えます。

さらに、入居者への事前説明不足はトラブルの原因にもなり得ます。

千葉県のCアパートでは、防水工事に先立ち入居者全員を集めて説明会を開催し、施工業者の選定理由から工事スケジュール、安全対策まで詳しく説明しました。

工事中も騒音振動対策として低騒音型の工具を使用するなど、細かな配慮を行いました。

このように、アパートの防水工事では安全面と入居者への影響に最大限の配慮が求められます。

事前に専門業者へ委託すべき作業を確認し、入居者にも丁寧な説明を行い理解を得ることが重要です。

トラブル防止に向けて、くれぐれも準備を怠らないようにしましょう。

防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】

大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。

そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。

防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。

以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。

  • 補助金申請できる地域に住んでいる
  • 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
  • 税金を滞納していない
  • 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること

詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。

防水工事に関してのよくある質問を紹介

ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。

Q

防水工事前に何か準備は必要ですか?

A

防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。

Q

防水工事を行う周期はどのくらいですか?

A

一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。

Q

雨天時も防水工事は行いますか?

A

防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。

Q

防水工事中に臭いがすることはありますか?

A

防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。

アパートの防水工事まとめ

アパートの防水工事は、建物の耐久性を維持し、住環境を快適に保つために必要不可欠なメンテナンスです。放置すると、建物内の雨漏りや壁面・床面の劣化、カビの発生などさまざまなトラブルにつながるため、早急な対応が求められます。

防水工事の必要性は、主に屋上と外壁に表れます。屋上は雨や雪の直撃を受けやすく、防水層が経年劣化や損傷によって防水性能が低下すると、雨水が内部に浸入して雨漏りの原因となります。外壁は常に風雨にさらされており、防水性能が低下すると、壁の内部に水が染み込み、カビが発生したり内部構造を腐食させたりする恐れがあります。

このような状況を回避するためには、定期的な防水工事が必要です。防水工事の種類としては、ウレタン防水、シート防水、FRP防水、アスファルト防水などがあり、建物の構造や予算に応じて最適な工法を選択する必要があります。

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