2024.04.19
アパート階段の修理を解説!外の鉄骨階段に出る錆や腐食の修繕方法・補修費用とは?
アパートの鉄骨階段は、経年劣化によってサビや腐食が発生し、放置すると重大な事故につながる恐れがあります。
本記事では、鉄骨階段の補修・修理の重要性や、放置した場合のリスク、劣化症状の見分け方、具体的な補修方法、工事費用、注意点、優良業者の選び方などについて詳しく解説します。
アパートの鉄骨階段の補修・修理についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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アパートの鉄骨階段の修理の必要性は?
アパートの共用部である鉄骨階段の修理は、建物の安全性と資産価値を守るために欠かせません。
適切な時期に修理を行うことが重要です。
鉄骨階段の 修理が必要な理由は、以下の2点です。
理由1:安全性の確保
鉄骨階段は日々の利用により劣化が進行します。手すりの損傷や段鼻の摩耗、塗装の剥がれなどが放置されると、大けがや事故に繋がる恐れがあります。
理由2:資産価値の維持
階段は共用部の中核を成す重要な部分です。著しい劣化は建物の印象を損ね、入居希望者に悪影響を与えかねません。定期的な修繕が不可欠です。
総合資格学院が実施した調査によると、マンション購入を検討する43.8%の人が、「階段の状態」を重視するポイントとして挙げていました。
このように、アパートの鉄骨階段の適切な修理は、入居者の安全と資産価値の両面から必須の取り組みなのです。
管理組合には計画的な対策が求められます。
アパートの鉄骨階段の補修・修理を怠るとどんなリスクがあるのか?
アパートの鉄骨階段は経年劣化によって錆びたり腐食したりして、大きな事故につながる危険性があります。ここでは、補修・修理を怠った場合に考えられるリスクについてご紹介します。
1. 転倒・落下事故
鉄骨階段が錆びたり腐食したりすると、段差が大きくなったり、表面が滑りやすくなったりします。そのため、階段を上り下りする際に足を踏み外したり、滑って転倒するなどの事故が発生する恐れがあります。特に高齢者や子供は転倒しやすく、重篤な怪我につながる可能性が高まります。
2. 階段の崩壊
鉄骨階段は建物の一部を支えている重要な構造物です。そのため、鉄骨階段が大きく損傷すると、階段の崩壊や建物そのものの倒壊につながる恐れがあります。特に、地震や台風などの自然災害が発生した場合には、損傷した鉄骨階段が耐えきれずに崩壊する危険性が高まります。
3. 火災の発生
鉄骨階段は錆びたり腐食したりすると、火災が発生しやすくなります。特に、電気配線が損傷してショートした場合には、火花が飛び散って鉄骨階段に引火する恐れがあります。アパートは木造住宅が多く、火災が発生するとあっという間に延焼する可能性があります。
4. 景観の悪化
錆びたり腐食したりした鉄骨階段は、見た目が悪くなります。アパートの外観が損なわれるだけでなく、住人の印象が悪くなる可能性があります。入居率低下や資産価値の減少につながる恐れがあります。
以上のとおり、アパートの鉄骨階段の補修・修理を怠ると、様々なリスクが発生します。安全で快適な生活を確保するためにも、定期的に点検・補修を行い、必要に応じて修理・交換を行うことが重要です。
鉄骨階段の修理のタイミングと見分け方
アパートの鉄骨階段の修理は、目視で著しい劣化が見られた時点で、速やかに対応する必要があります。
階段の劣化具合は、以下の点に着目して判断します。
- 手すりの錆び、ゆがみ、ひび割れ
- 踏み面の摩耗、欠損
- 段鼻の劣化、剥がれ
- 塗装の剥がれ、汚れ
特に安全性に関わる手すりや段鼻の損傷には注意が必要です。
軽微な劣化でも放置すれば、悪化の一途を辿ります。
鉄骨階段の大手メーカーによると、「通常10年を目安に定期的な点検と修繕が必要」と記載されています。
階段の安全性を最優先し、目視による定期的な点検を欠かさないことが肝心です。
著しい損傷や劣化が見受けられれば、修理や交換工事を検討する時期と言えるでしょう。
アパートの鉄骨階段の工事内容別の費用相場
アパートの鉄骨階段の修理費用は、交換工事と塗装工事で大きく異なります。
工事内容と規模を踏まえた適切な見積りが重要です。
交換工事の場合の費用相場をわかりやすく表にしました。
階段の広さ | 新設費用の相場 |
---|---|
~8坪 | 150万円~300万円 |
8坪~16坪 | 300万円~500万円 |
16坪~ | 500万円~ |
交換工事では、既存の階段を解体した上で、新しい鉄骨階段を制作・設置する必要があります。
面積が広がれば広がるほど、作業工数と資材費が高くなります。
総合建設コンサルタントの調査によると、一般的なアパート向け8坪程度の鉄骨階段交換費用は平均230万円でした。
高級素材を使えば400万円以上にもなるとのことです。
塗装工事の場合の費用相場は、以下の通り。
塗装面積 | 費用の相場 |
---|---|
~20平米 | 5万円~10万円 |
20平米~50平米 | 10万円~20万円 |
50平米~ | 20万円~ |
塗装工事は、既存の階段を下地処理した上で新しい塗料を塗り重ねるだけなので、交換に比べてコストを大幅に抑えられます。
面積が大きくなるほど材料費と作業工数が増えます。
このように、鉄骨階段の修理費用は内容によって大きく変わります。
交換工事は高額ですが、劣化が著しい場合は避けて通れません。
管理組合は工事内容を見極め、複数の業者から見積りを取ることが賢明です。
アパートの鉄骨階段の工事期間は何日?
鉄骨階段の修理工事に要する日数は、工事の内容と規模によって変わってきます。
一般的な目安は以下の通りです。
- 塗装工事:3日~5日程度
- 交換工事:5日~10日程度
塗装工事は、準備作業と塗装の2工程に分かれるため、比較的短期間で完了します。
一方、階段の交換工事は、撤去から新設まで多くの工程が必要となるため、日数を要します。
施工会社への調査では、10坪程度のアパート向けでは、塗装工事で4日間、交換工事で7日間の工期を要したケースがありました。
施工業者による見積りの際に、前提となる工期についても確認することが大切です。
最終的な工事日数は、作業スペースの確保状況などを踏まえて決まります。
アパートの鉄骨階段の工事期間の注意点
鉄骨階段の工事期間を決める際は、作業スペースの確保や騒音対策、工事時の動線確保など、周辺への影響を十分検討する必要があります。
気を付けるべき点について見ていきましょう。
作業スペース
特に交換工事では、廊下などに新しい階段資材を搬入する必要があります。スペースが十分確保できない場合は、工期が長くなる可能性があります。
騒音・振動
工事中の騒音や振動が、入居者への迷惑になる恐れがあります。作業時間の制限や、事前の注意喚起が求められます。
動線の確保
階段が共用部にあるため、工事中の動線を別ルートで確保しなければなりません。安全面にも十分気を付ける必要があります。
実際に工事を行った施工会社によると、事前にパンフレットを作成し、騒音対策や動線の変更点を入居者へ丁寧に説明したことで、スムーズな作業が可能になったそうです。
このように、アパートの鉄骨階段工事では、工期に影響を与える要因を事前に洗い出し、適切な対策を講じる必要があります。
入居者や周辺環境への配慮が欠かせません。
アパート鉄骨階段の補修・修理工事の流れ|塗装作業の手順とは?
アパートの鉄骨階段は、経年劣化によって錆びたり腐食したりすることがあります。放置すると強度が低下し、転落事故などの危険性も高まります。定期的な補修・修理が必要です。
鉄骨階段の補修・修理には、飛散防止のネットを設置、高圧洗浄、ケレン作業、養生作業、サビ穴補修、塗装作業、養生撤去、細部の手直し作業、ネットやカバーの撤去・最終確認などがあります。
塗装作業は、サビの発生を防ぎ、美観を維持する重要な工程です。適切な塗料を選択し、丁寧に施工することが大切です。
鉄骨階段の補修・修理は、専門業者に依頼することをお勧めします。安全かつ確実に作業を行うことができます。
飛散防止のネットを設置
アパートの鉄骨階段の補修・修理において、重要な作業の一つとして飛散防止のネット設置があります。これは、作業中に発生するサビや塗料の飛散を防ぐためのものです。
飛散防止ネットは、階段の周囲に設置され、作業中の飛散物をキャッチします。これにより、周辺環境への汚染を防ぎ、作業効率も向上します。
飛散防止ネットの設置には、以下のメリットがあります。
- 周辺環境への汚染を防ぐ
- 作業効率を向上させる
- 安全性を確保する
飛散防止ネットは、専門業者によって設置されます。設置費用は、ネットの大きさや設置場所などによって異なりますが、一般的には数万円程度です。
アパートの鉄骨階段の補修・修理を検討している場合は、飛散防止ネットの設置についても考慮することをおすすめします。
高圧洗浄
アパートの鉄骨階段は、経年劣化によってサビや汚れが蓄積し、見た目の悪化だけでなく、安全性にも影響を及ぼす可能性があります。定期的なメンテナンスとして、高圧洗浄を行うことで、階段を清潔に保ち、安全性を向上させることができます。
高圧洗浄は、高圧の水流で汚れやサビを吹き飛ばす方法です。頑固な汚れやサビも効率的に除去でき、短時間で階段をリフレッシュすることができます。また、高圧洗浄は水のみを使用するため、環境にも優しい方法です。
高圧洗浄を行う際には、周辺への水しぶきや騒音に注意する必要があります。また、高圧洗浄機は強力なため、取り扱いには十分な注意が必要です。専門業者に依頼することも検討しましょう。
高圧洗浄以外にも、塗装やサビ穴の補修など、鉄骨階段のメンテナンス方法は様々です。階段の劣化具合や予算に合わせて、最適な方法を選択することが大切です。
アパートの鉄骨階段は、安全で快適な生活を送るために欠かせない設備です。定期的なメンテナンスを行うことで、階段の機能を維持し、長く安全に使用することができます。高圧洗浄や塗装など、適切なメンテナンス方法を選択して、アパートの鉄骨階段を清潔で安全な状態に保ちましょう。
ケレン作業
ケレン作業とは、塗装を行う前に表面に付着している錆や汚れ、塗膜などを除去する作業のことです。ケレン作業を行うことで、塗料の密着性を高め、耐久性を向上させることができます。
ケレン作業は、使用する工具や方法によって大きく3つの種類に分類されます。
- 手ケレン: 金槌やタガネ、ワイヤーブラシなどの工具を使って手作業で行う方法です。主に小規模の修繕や、複雑な形状をした部分のケレンに使用されます。
- 電動ケレン: 電動工具であるグラインダーやサンダーを使用する方法です。手ケレンと比べて作業効率が高く、大規模な修繕にも対応できます。
- ケレンブラスト: コンプレッサーで圧縮された空気で研磨材を吹き付けてケレンを行う方法です。広い範囲を短時間で処理することができるため、大規模な修繕や、頑固な錆や塗膜を除去する必要がある場合に使用されます。
ケレン作業を行う際は、作業者の安全を確保することが重要です。防塵マスクやゴーグル、手袋などを着用し、粉塵の発生を防ぐ対策を講じる必要があります。また、作業後はケレンカスをしっかりと清掃し、環境への影響にも配慮する必要があります。
ケレン作業は、塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。適切な工具や方法を選択し、丁寧に作業を行うことで、鉄骨階段の耐久性を高めることができます。
養生作業
アパートの鉄骨階段の補修・修理において、養生作業は不可欠な工程です。養生とは、作業を行う際に周辺の建物を汚したり、傷つけたりすることを防ぐための保護作業のことです。
養生作業には、以下の手順があります。
- 散水シートの設置: 階段の周辺に散水シートを設置し、飛散する塗料や埃などを防ぎます。
- マスキングテープの貼り付け: 階段の周囲の壁や柱にマスキングテープを貼り付け、塗料が付着しないように保護します。
- 養生シートの設置: 階段の周囲に養生シートを設置し、塗料や埃が飛散するのを防ぎます。
- ネットの設置: 階段の周囲にネットを設置し、落下物による被害を防ぎます。
養生作業を丁寧に行うことで、作業の効率化と安全性を確保することができます。また、周辺の住人や建物を汚したり、傷つけたりするリスクを最小限に抑えることができます。
サビ穴補修
アパートの鉄骨階段は、雨や風、紫外線などの影響を受けやすく、錆びが発生しやすい箇所です。特に、階段の踏み板や蹴込み板の角は、水が溜まりやすいため、錆びが進行しやすい傾向にあります。
もし、鉄骨階段にサビ穴が発生してしまった場合は、早急な補修が必要です。放置しておくと、穴がさらに広がってしまい、階段の強度が低下し、危険な状態になる恐れがあります。
サビ穴補修方法は、穴の大きさによって異なります。小さい穴であれば、サンドペーパーやワイヤーブラシで錆を落とした後、防錆剤を塗布し、パテで穴を埋めるだけで済みます。
しかし、穴が大きい場合は、パテだけでは強度が不足するため、鉄板を当てて補強する必要があります。鉄板は、穴の大きさに合わせて切り抜き、ボルトナットで固定します。その後、錆を落として防錆剤を塗布し、パテで仕上げます。
サビ穴補修は、専門的な知識と技術が必要なため、DIYで行うのは危険です。必ず、専門業者に依頼するようにしましょう。
以下は、アパートの鉄骨階段のサビ穴補修方法のリストです。
- 小さい穴の場合
- サンドペーパーやワイヤーブラシで錆を落とす
- 防錆剤を塗布する
- パテで穴を埋める
- 大きい穴の場合
- 穴の大きさに合わせて鉄板を切り抜く
- 鉄板をボルトナットで固定する
- 錆を落として防錆剤を塗布する
- パテで仕上げる
塗装作業
塗装作業は下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程に分かれています。下塗りは、塗料の密着性を高め、表面を滑らかにするために重要な工程です。中塗りは、塗膜の厚みと強度を高めるための工程です。上塗りは、最終的な色と光沢を決定する工程です。
それぞれの工程には、使用する塗料や塗り方の違いがあります。下塗りは、吸水性が高い素材に塗る場合は、浸透性の高いシーラーやプライマーを使用します。中塗りは、塗膜の厚みを出すために、中塗り塗料を複数回塗ります。上塗りは、仕上げ塗料を薄く塗り重ねて、美しい仕上がりを実現します。
下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程を適切に行うことで、耐久性が高く、美しい塗装仕上げを実現することができます。
下塗り
下塗りは、中塗りや上塗りがしっかりと密着するための重要な工程です。塗料の種類によって下塗りに使用する塗料が異なります。よく使われる下塗りの種類には、以下のものがあります。
- サビ止め塗料: サビの発生を防ぎ、鉄骨の腐食を抑制します。
- エポキシ樹脂塗料: 強度と密着性に優れ、耐久性にも優れています。
- ウレタン樹脂塗料: 柔軟性と耐候性に優れ、紫外線による劣化を防ぎます。
下塗りに使用する塗料は、鉄骨の状態や環境に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。下塗りが完了したら、十分に乾燥させた後に中塗りを行います。
中塗り
中塗りは、下塗りで塗った塗料が完全に乾いた後に行います。下塗りで塗った塗料の表面をなめらかに整え、上塗りを塗るための下地を作ることが目的です。中塗りの塗料は、下塗りよりも粘度が高く、表面が強く丈夫な仕上がりになります。
中塗りを行う際は、下塗りと同様に、サビ止めなどの機能を備えた塗料を使用するのが一般的です。また、中塗りの段階で、使用する塗料の色を調整することもあります。
中塗りを行うことで、下塗りの塗料を保護し、上塗り塗料の密着性を高めることができます。また、中塗りを行うことで、下塗りの塗料の吸い込みを少なくし、上塗りの塗料の無駄を減らすことができます。
上塗り
鉄骨階段の塗装は、鉄骨階段の寿命を延ばし、美観を維持するために重要なメンテナンスです。適切なタイミングで塗装を行うことで、鉄骨階段を長持ちさせることができます。
鉄骨階段の塗装は、大きく分けて下塗り、中塗り、上塗りの3つの工程に分かれています。
- 下塗り: 下塗りは、鉄骨の表面を滑らかにし、中塗り塗料の密着性を高めるための工程です。錆止め効果のある塗料を使用することで、錆の発生を防ぐことができます。
- 中塗り: 中塗りは、下塗りの上塗り塗料の厚みと強度を増すための工程です。中塗り塗料には、防錆効果と耐久性のある塗料を使用します。
- 上塗り: 上塗り は、鉄骨階段の仕上げとなる工程です。上塗り塗料は、美観だけでなく、防錆性能や耐久性にも大きく影響します。
鉄骨階段の塗装には、様々なメリットがあります。
- 鉄骨の錆を防ぐ: 鉄骨は、空気中の酸素や水分と反応して錆びる性質があります。塗装を行うことで、鉄骨の表面を保護し、錆の発生を防ぐことができます。
- 鉄骨の強度を維持する: 鉄骨は、錆びると強度が低下します。塗装を行うことで、鉄骨の強度を維持することができます。
- 美観を維持する: 鉄骨階段は、時間の経過とともに色あせたり、汚れが付着したりします。塗装を行うことで、鉄骨階段の美観を維持することができます。
鉄骨階段の塗装は、定期的に行う必要があります。塗装の頻度は、鉄骨の状態や使用環境によって異なりますが、一般的には5~10年に1回程度が目安です。
鉄骨階段の塗装は、専門の業者に依頼することをおすすめします。鉄骨階段の塗装には、技術と経験が必要であり、素人が行うと失敗する可能性が高いためです。
養生撤去
塗装作業が完了したら、最後の仕上げとして養生を撤去します。養生とは、塗装作業を行う際に塗料が付着してほしくない部分(壁や床など)を保護するためにシートやテープなどで覆う作業のことです。
養生を撤去する際は、剥がした際に塗料が一緒に剥がれてしまわないように、ゆっくりと丁寧に剥がすことが大切です。また、養生テープの跡が残らないように、きれいに拭き取っておきましょう。
これで、アパート鉄骨階段の補修・修理工事は完了です。定期的にメンテナンスを行い、安全で快適な階段を維持しましょう。
細部の手直し作業
塗装が完了したら、マスキングテープやネットなどを撤去します。このとき、塗料のはみ出しや塗りムラ、小さな傷などを確認し、必要に応じて手直しを行います。また、階段の踏み板や手すりの汚れを拭き取るなど、最終的な清掃を行います。
塗装作業は天候や気温によって仕上がりに影響が出るため、専門業者に依頼するのがおすすめです。特に、鉄骨階段の錆びや腐食がひどい場合は、下地処理や補修が必要となるため、DIYではなく専門業者に依頼しましょう。
ネットやカバーの撤去・最終確認
ネットやカバーの撤去・最終確認は、アパート鉄骨階段の補修・修理工事の最後の工程です。飛散防止のネットやカバーを撤去し、最終確認を実施することで、階段が安全に使用できる状態になっていることを確認します。
撤去作業は、ネットやカバーを丁寧に折りたたみ、破損がないかを確認しながら行います。また、周囲に落下物が発生していないかを確認し、安全を確保します。
最終確認では、塗装面のムラや剥がれ、サビの発生、傷やへこみ、階段のぐらつき、段差の均等性などについて確認します。問題がなければ、補修・修理工事は完了です。
工事完了後は、住民や近隣への挨拶を実施し、迷惑をおかけしたことをお詫びし、階段が安全に使用できるようになったことを報告します。
マンション大規模修繕での補助金や助成金の種類と条件を紹介
マンションの大規模修繕には多額の費用がかかりますが、国や地方自治体からの補助金を利用することで、経済的負担を軽減することができます。ここでは、主要な補助金の種類とそれぞれの条件について詳しく解説します。
以下の表にまず簡単にまとめました。
補助金の種類 | 条件 | 対象工事例 |
---|---|---|
省エネ改修補助金 | 断熱材の追加や省エネルギー設備の導入を行うこと 一定のエネルギー効率改善が見込まれること | 断熱材の追加、高効率給湯器の設置 LED照明への交換 |
耐震改修補助金 | 建物の耐震性を向上させる工事を行うこと 耐震診断の結果に基づいた改修であること | 耐震補強工事、柱や梁の補強 |
バリアフリー改修補助金 | 高齢者や障害者のためのバリアフリー化を行うこと 公共性が認められること | スロープの設置、エレベーターの設置 手すりの設置 |
それぞれの内容を詳しく解説します。
省エネ改修補助金
まず、省エネ改修補助金についてです。この補助金は、建物の断熱性能を向上させたり、省エネルギー設備を導入したりする場合に支給されます。具体的には、断熱材の追加や高効率給湯器の設置、LED照明への交換などが対象となります。この補助金を受けるための条件として、断熱材の追加や省エネルギー設備の導入を行うことが求められ、さらに一定のエネルギー効率改善が見込まれることが必要です。
※参考資料:国土交通省マンションの省エネ改修事例・支援制度
耐震改修補助金
次に、耐震改修補助金があります。この補助金は、建物の耐震性を向上させるための工事に対して支給されます。対象となる工事には、耐震補強工事や柱や梁の補強などがあります。補助金を受けるためには、耐震診断の結果に基づいた改修であることが条件となります。これは、建物の耐震性を確保し、住民の安全を守るために非常に重要です。
バリアフリー改修補助金
最後に、バリアフリー改修補助金です。この補助金は、高齢者や障害者のためにバリアフリー化を行う場合に支給されます。対象となる工事には、スロープの設置、エレベーターの設置、手すりの設置などが含まれます。この補助金を受けるための条件としては、高齢者や障害者のためのバリアフリー化を行うこと、そして公共性が認められることが必要です。バリアフリー化は、高齢者や障害者が安全に快適に暮らせる環境を整えるために重要です。
以上のように、マンション大規模修繕に対する補助金にはさまざまな種類があり、それぞれに特有の条件があります。適切な補助金を選び、条件に合った工事を行うことで、補助金を有効に活用することができます。
アパート鉄骨階段の補修・修理工事についてまとめ
アパートの鉄骨階段は、入居者にとって重要な通路です。安全性と美観を維持するためには、定期的な点検と適切な補修・修理が不可欠です。放置しておくと、安全性や美観に影響を及ぼすだけでなく、思わぬ事故にもつながる恐れがあります。
アパート鉄骨階段の劣化症状としては、塗装の剥がれ、さびの広がり、穴あき、きしみ音などが挙げられます。これらの症状が見られた場合は、早急に専門業者に相談して、最適な補修・修理方法を選択しましょう。