マンションの改修工事って?修繕工事との違いやメリットも | 株式会社新東亜工業  

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マンションの改修工事って?修繕工事との違いやメリットも

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「修繕」と「改修」の違いは?

マンションの「修繕」と「改修」工事は、工事の目的や内容が異なります。

「修繕」は建物の老朽化した部分を元の状態に戻す工事ですが、「改修」は建物の性能向上や機能の付加を目的とした大規模な工事です。

実例として上げますと、下記のような違いがあります。

  • 修繕工事の例 – 老朽化したエレベーターの交換、外壁のクラック補修など
  • 改修工事の例 – バリアフリー化、耐震補強工事、太陽光発電設備の設置など

このように「修繕」と「改修」は目的と内容が異なり、工事の規模も大きく違います。

マンション管理組合では、建物の状況に応じて適切な工事を選択する必要があります。

マンション修繕とは?

マンション修繕工事とは、建物の老朽化した部分を元の状態に戻す工事のことです。

マンションは経年劣化により、様々な部分に損傷が生じます。

適切な修繕工事を行わないと、建物の安全性や資産価値が低下するためです。

主な修繕工事には以下のようなものがあります。

  • 外壁や屋上防水の打ち替え
  • 給排水管の更新
  • エレベーター設備の交換
  • 共用部分(廊下、階段など)の床やクロスの張り替え

国土交通省の調査では、築後30年以上経過したマンションの77%で大規模修繕工事が実施または検討されています。

このようにマンション修繕工事は、建物の寿命を延ばし居住環境を維持する上で欠かせない工事です。

計画的に行うことが重要です。

マンション改修とは?

マンション改修工事とは、建物の性能向上や新たな機能の付加を目的とした大規模な工事のことです。

耐震性や省エネ性能が求められる現代において、マンションの価値を維持・向上させるには建物の改修が不可欠となっているためです。

主な改修工事には以下のようなものがあります。

  • 耐震補強工事(筋交い工法や免震構造化など)
  • バリアフリー化工事(段差解消、手すり設置など)
  • 省エネリフォーム(断熱改修、高効率設備導入など)
  • 共用空間のリノベーション(ロビーや集会室の改装など)

国土交通省によると、2025年を目処に一定の耐震性が求められるため、耐震改修の需要が高まっています。

このように改修工事は、マンションの資産価値の維持・向上に大きく貢献します。

長期的な視点で計画を立てることが賢明です。

マンション改修工事のメリット

マンションは長年の使用により、設備の老朽化や内外装の劣化が避けられません。

そのため、一定期間ごとに改修工事を行うことがマンション管理の基本となります。

改修工事を実施することで、以下のようなメリットが期待できます。

  1. 資産価値の維持・向上
    マンションの居住性や設備性能が向上し、資産価値が維持・向上するでしょう。一般的にマンション価格は、新しい物件ほど高くなる傾向にあります。
    改修工事をしない場合、経年劣化が進み、資産価値が下がることは避けられません。
  2. 長期的なコストの削減
    適切な改修工事を行うことで、設備の寿命を延ばすことができます。設備を新品に交換する時期を遅らせることで、長期的にコストを抑えられます。また、改修工事は修繕積立金を活用できるため、一時の出費を抑えられます。
  3. 居住環境の改善
    内装やリフォームを行えば、新築時の質を取り戻せます。最新の設備を導入すれば、高級賃貸物件に劣らない居住環境を実現できます。例えば、新しいキッチンの導入で、調理スペースの拡大、収納力の向上が期待できます。
  4. 省エネ・長寿命化による維持管理コストの低減
    省エネ型の設備を導入すれば、光熱費の削減につながります。また、新しい設備は故障リスクが低いため、修繕コストを抑えられます。さらに、長寿命化を図ることで、設備更新のコストを先送りできます。

このように、マンション改修工事には様々なメリットがあります。

経年劣化は避けられませんが、適切な改修工事を実施することで、マンションの資産価値を維持・向上させながら、良好な居住環境と管理コストの低減を同時に実現できるのです。

修繕工事を行うメリット

マンションの修繕工事は、発生した不具合への対応のみならず、以下のようなメリットがあるため、定期的に実施することが重要です。

  1. 事故や二次被害の防止
    修繕工事を適切に行うことで、亀裂の拡大や部材の脱落など、事故が発生するリスクを低減できます。また、漏水が発生した場合は、二次被害の拡大防止につながります。
  2. 機能の維持・回復
    経年劣化により、設備の機能が低下することがあります。修繕工事により機能を維持・回復させることで、居住性の確保や管理コストの増加を抑えられます。例えば、昇降機の不具合は高齢者の外出機会を奪うリスクにつながります。
  3. 団地全体の資産価値の維持
    建物の一部が損傷していれば、団地全体の景観を損ねます。定期的な修繕工事で適切な維持管理を行うことで、資産価値の維持につながります。(赤坂エリアでの修繕事例より)
  4. 大規模修繕費の平準化
    小規模の修繕工事を適宜行うことで、大規模修繕の時期を遅らせられます。それにより、修繕積立金の増額を抑え、長期修繕計画に沿った大規模修繕費の平準化が可能になります。(国土交通省の調査結果より)

このように、マンションでは修繕計画に基づいた修繕工事を行うことが重要です。

具体的には、年次的に修繕工事を行い、建物の不具合発生時には速やかに修繕を実施する必要があります。

適切な修繕工事を怠れば、思わぬ事故や二次被害につながるリスクがあるのです。

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