2024.05.02
屋根塗装する意味がない・必要ないケースとは?スレート屋根などのリフォームについて解説
屋根塗装は住宅メンテナンスに欠かせませんが、理由がわからずその必要性や意味について疑問を持つ方も多いでしょう。コロニアルやスレート屋根の塗装は、屋根材によって必要性が異なり、時には塗装をしない選択肢もあります。屋根塗装には様々なメリットとデメリットがあり、一般的に10年程度を目安にメンテナンスが必要とされています。しかし、リフォームや修理など他の選択肢も考慮する必要があります。そこで本記事では、屋根塗装が必要ない、あるいは意味がないとされるケースを解説し、屋根塗装の意義や費用、適切な判断方法について包括的に情報をお届けします。屋根塗装の必要性を検討している方々に、適切な判断の指針となる内容をご提供いたします。
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屋根塗装は意味がないは本当?
本来屋根塗装はメリットの多い有効なメンテナンスの手段ですが、「屋根塗装は意味がない」といわれる場面もあります。
以下のような場合では、屋根塗装のメリットが大きく発揮されないため、屋根塗装の意味がないといわれています。
- 粘土瓦とノンアスベスト屋根材の場合
- 劣化が進行している場合
- 築年数が浅い場合
それぞれの場合について、屋根塗装は意味がないといわれる理由を詳しく紹介します。
屋根塗装は意味がない理由1. 粘土瓦とノンアスベスト屋根材を使用している場合
屋根塗装は、屋根材によってはそもそも必要ない場合があります。
粘土瓦の場合、粘土瓦本体が高い防水性と耐久性を持っているため、塗装を行う必要がありません。
塗装を行わなくても十分な機能性を持っているので、塗装を行う必要がないのです。
また、ノンアスベスト屋根材のうちの一部にも、塗装を行う必要がないものがあります。
ノンアスベスト屋根のうち、1996〜2008年頃に製造・販売された製品の一部は、耐久性が低く劣化が早いことがわかっています。
そのため、該当するノンアスベスト屋根に塗装工事を行おうとすると、塗装に伴う高圧洗浄や屋根の上に登っての作業などが負担となりかえって屋根を傷めてしまう可能性が高いです。
塗装工事のメリットをあまり得られず、かえって劣化が進行するリスクもあることから、一部のノンアスベスト屋根には塗装工事を行わないほうがいいといわれています。
屋根塗装は意味がない理由 2.劣化が進行している場合
屋根材自体の劣化がかなり進行してしまっている場合は、本来塗装によるメンテナンスが有効な屋根材であったとしても、塗装を行う意味がないといわれています。
劣化症状が重症であったり、屋根材の耐用年数を超えていたりする場合は、塗装によって機能を回復することができません。
屋根材にひび割れや剥がれなどが生じていたり、すでに雨漏りが発生していたりする場合などでは、塗装工事を行っても症状を改善することができないため、カバー工法や葺き替え工事による屋根のリフォームを行う必要があるでしょう。
屋根塗装は意味がない理由 3.築年数が浅い場合
一度屋根の塗装を行ったら、基本的に10年程度は効果が持続すると考えられます。
そのため、築年数が10年未満の住宅の屋根に対しては、屋根塗装を行う意味がありません。
また、新築の住宅だけではなく、カバー工法や葺き替え工事によって屋根のリフォームをしっかりと行った場合には、新築と同様にしばらく屋根塗装が必要ないといえるでしょう。
屋根塗装が必要な屋根材の種類
粘土瓦と1996〜2008年頃に製造・販売されたノンアスベスト屋根の一部を除いた屋根材は、基本的に塗装工事が必要となります。
塗装工事が必要な屋根には、以下のような種類があります。
- スレート屋根(カラーベスト、コロニアルなど)
- セメント瓦
- モニエル瓦
- 金属屋根(ガルバリウム銅板など)
上記のような屋根は、定期的な塗装によるメンテナンスを行うことで、屋根を長持ちさせることができます。
屋根の種類がわからない場合は、購入時の住宅の資料を確認するか塗装業者など屋根に詳しい専門家にみてもらうといいでしょう。
屋根塗装をする意味って何?メリットとは?
屋根塗装には、以下のようなメリットがあります。
- 屋根材の保護
- 美観向上
- 居住環境の向上
それぞれのメリットについて、屋根塗装の意味や役割を交えながら詳しく解説します。
屋根塗装のメリット1.屋根材の保護
屋根塗装には、屋根材を保護する役割があります。
塗装が必要な屋根材は、紫外線や雨などに対する耐性が高くないため、塗装を行わなければ早い段階で劣化症状が生じてしまうでしょう。
塗装によって屋根に塗膜が形成されると、屋根材を保護する効果が期待できるため、紫外線や雨などのダメージを軽減して屋根材を長持ちさせることができます。
屋根塗装のメリット 2.美観向上
屋根の表面は、時間が経つにつれて色褪せたり艶がなくなったりしてしまうものです。
塗装を行うことによって、元通りの色艶へと戻したり色を変更して楽しんだりと、美観を向上する役割が期待できます。
塗装の役割の中でも、最もイメージしやすい効果だといえるでしょう。
屋根材自体を交換する工事を行わなくても、新しい屋根のような見た目に近づけることができます。
屋根塗装のメリット 3.居住環境の向上
塗料の種類によっては、塗装工事によって屋根に機能性を持たせることができます。
塗料には遮熱・断熱・防カビなど、さまざまな特徴を持った種類のものがあります。
機能性の高い塗料を選んで塗装工事を行うことが、居住環境の向上に役立つでしょう。
太陽熱を反射して屋根の表面温度を下げ室温を快適に保てる塗料や、防汚効果によって屋根に付着した汚れを雨で流すことのできる塗料など、機能性の高い塗料は多数あります。
居住環境を向上するためにも、悩みに合った最適な塗料を選んでみてくださいね。
劣化した屋根の塗装は意味ない?塗装以外のメンテナンス方法を紹介
劣化している屋根のメンテナンスは、基本的に塗装工事以外の方法で行う必要があります。
劣化が進行してしまった場合には塗装で状態を改善することができないため、適切な補修を行いましょう。
屋根材に下記のような劣化症状が見られる場合は、塗装以外のメンテナンスを検討する必要があります。
- 屋根材が腐朽している
- 防水シートが傷んでいる
- 野地板が腐食している
- 屋根材が破損している(ひび割れなど)
上記のような劣化が進んでいる屋根材には、塗装工事ではなく屋根のリフォームが必要です。
屋根のリフォームには、「葺き替え工事」「カバー工法」の2種類があります。
それぞれのリフォーム工事について、詳しく紹介します。
劣化した屋根のメンテナンス方法|葺き替え工事
屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去してから新しい屋根材に葺き替える工事のことです。
屋根の工事の中でも最も大規模なリフォームで、既存の屋根材を撤去することで下地や防水紙の状態を正確に把握でき、必要に応じて補修を行うことができます。
すでに雨漏りが生じている場合には、葺き替え工事が必要となることが多いです。
葺き替え工事を行えば、下地を整えて屋根材を新品の状態にできるため、屋根の寿命をリセットして長く使っていけるので安心です。
劣化した屋根のメンテナンス方法 |カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに上から重ねて新しい屋根材を設置する工事のことです。
既存の屋根材を撤去しないため、撤去にかかる費用が節約できることや工期が短いことが大きなメリットになります。
屋根材を上から重ねて設置するので、建物に負担が少ない軽量な屋根材(ガルバリウム鋼板など)が選ばれることが多いです。
ただし、既存の屋根材の劣化が進行している場合にはカバー工法では対応できない場合があり、その際には葺き替え工事が必要となるでしょう。
屋根塗装が必要になる時期やタイミングはいつ?
屋根塗装が必要になるタイミングがわからず悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
屋根塗装は、以下のようなタイミングを目安に実施しましょう。
- 築10年前後が経過しているとき
- 劣化症状が出現しているとき
それぞれのタイミングについて、詳しく紹介します。
屋根塗装が必要になる時期やタイミングその1.築10年前後が経過しているとき
建物の新築や、葺き替え工事・カバー工法による屋根のリフォームから10年前後が経過したときは、塗装工事を実施するべきタイミングだといえます。
屋根塗装の耐用年数は10年前後が目安となるため、築10年前後が経過したときには劣化が進み、塗装工事によるメンテナンスが必要となっていることが予想されます。
ただし、屋根塗装の劣化スピードは、日当たりや気候などの環境や塗料の種類などのさまざまな要因によって異なるものです。
10年が経過していなくても劣化が進行している場合もあれば、10年以上経っても塗料の効果が持続している場合もあるでしょう。
あくまでも、10年前後というのはひとつの目安であることに注意が必要です。
10年前後を目安にして専門家に点検を依頼し、屋根の状態に合わせて必要なメンテナンスを行うと安心です。
屋根塗装が必要になる時期やタイミングその2. 劣化症状が出現しているとき
先ほども触れたように、屋根材の劣化スピードはさまざまな要因によって左右されるため、10年が経過する前に劣化症状が現れる可能性もあります。
塗料や屋根の耐用年数にかかわらず、劣化症状が出現した場合には塗装工事などのメンテナンスを行うことが重要です。
塗装が必要なタイミングの目安となる劣化症状には、以下のようなものがあります。
- 屋根材のひび割れ
- 色褪せ
- カビ・コケの発生
- 塗膜の剥がれ
- 錆び
- 屋根材の反り
- 白華現状
上記のような劣化症状が出現している場合は、塗料の劣化や屋根の機能性が低下しているサインです。
劣化が進行すると塗装工事だけでは対応できずリフォームが必要となってしまう可能性があるので、劣化症状を発見したらできるだけ早くメンテナンスを行うようにしましょう。
屋根塗装を行う判断してくれる診断サービスの意味って?
屋根塗装が必要なタイミングの判断は一般の方にはなかなか難しく、塗装が本当に必要かどうかを迷ってしまう方も多いです。
塗装が必要かどうかは、屋根材の種類や劣化の状態などを総合的に判断する必要があり、専門的な知識が必要です。
一般の方が判断しようとすると、必要なタイミングを見極められずに劣化が進行してしまい、大規模なリフォームが必要となり工事費用が高額になるリスクがあります。
劣化の放置によって雨漏りが生じれば、屋根だけではなく建物全体に大きなダメージを与えてしまうでしょう。
このようなリスクを避けるためにも、屋根塗装が必要かどうか迷ったときには、専門家に点検を依頼して判断してもらうことをおすすめします。
多くの塗装業者では、屋根の状態を点検して塗装の必要性を判断する「診断サービス」を実施しています。
診断サービスとは、現場で屋根の状態を調査し、屋根材の種類や劣化状態を見て塗装が必要かどうかを的確に判断してくれるサービスのことです。
ほとんどの業者が、屋根の状態と合わせて外壁や付帯部の状態も判断し、メンテナンスに必要な費用の見積もりを出してくれるでしょう。
屋根の状態や必要なメンテナンスを正しく判断し、屋根や建物全体を雨漏りなどの被害から守るためにも、専門家に屋根の診断を依頼することをおすすめします。
屋根塗装などのメンテナンスや修理にかかる費用相場
屋根のメンテナンスを検討している方にとって、「どれくらい費用がかかるのか」が最も気になるポイントなのではないでしょうか。
屋根のメンテナンスで主に必要となる工事内容とその費用相場を、下記の表にまとめました。
工事内容 | 費用相場 |
屋根塗装 | 40〜60万円程度 |
葺き替え工事 | 100万円〜(足場代を含む) |
カバー工法 | 80万円〜(足場代を含む) |
屋根材の部分補修 | 数万円〜 |
屋根塗装は、塗装面積が50〜80㎡ほどの一般的な住宅の場合で、40〜60万円ほどが相場です。
塗装にかかる費用は、塗料の種類や塗装面積はもちろん、既存屋根材の劣化状態によっても左右されます。
屋根だけではなく、外壁や雨樋などの付帯部の塗装を行う場合には、さらに追加で費用がかかるでしょう。
葺き替え工事やカバー工法の費用は、屋根の広さや既存屋根材の劣化状態、新しい屋根材の種類などによって大きく異なります。
また、既存屋根材にアスベストが含まれている場合、廃材処理費がかなり高額になることがほとんどなので、上記の相場から追加で費用がかかることが予想されます。
屋根材の部分補修は、劣化の状態や補修箇所の数などによって費用が大きく左右されるでしょう。
小さな補修であれば比較的安く住むことが多いため、劣化を早期発見して素早く対応することが重要です。
補修の際に足場の設置が必要と判断された場合は、足場代も必要となります。
屋根塗装せずに劣化症状を放置した際の被害とは?
屋根塗装やリフォーム工事は、費用も高額なので後回しにしてしまったり、必要なタイミングに気付かずに劣化を放置してしまったりすることも少なくありません。
しかし、屋根の劣化症状を放置してしまうと、下記のような被害を受けるリスクが高いです。
- 屋根の寿命を縮めてしまう
- 雨漏りが生じる
- カビやシロアリの被害を受ける
屋根は雨風の影響を大きく受ける部分であるため、劣化を放置して機能性が失われると、雨漏りが生じるリスクが非常に高いです。
雨漏りは、「室内に水が漏れてきて困る」というだけではなく、建物の内部でカビが発生したり腐食したりと、建物全体に大きなダメージを与えてしまいます。
屋根内部の木材の腐食やシロアリの被害などは、建物全体の寿命を大きく縮めるものです。
屋根材が劣化していれば、室内に雨漏りが生じていなくても、内部に浸水し見えない部分で腐食やカビの発生などが起きているケースも少なくありません。
劣化に気づいていながらも塗装を後回しにしていると、このように建物全体に大きなダメージを与え、高額な補修費用がかかることも多いです。
大掛かりな補修が必要となる前に、適切なタイミングで塗装や屋根のリフォームを行うことが、結果的に節約や建物を長持ちさせることにも役立ちます。
ぜひ定期的に屋根の点検を行い、劣化を放置しない適切なメンテナンスを行ってくださいね。
防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】
大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。
そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。
防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。
以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。
- 補助金申請できる地域に住んでいる
- 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
- 税金を滞納していない
- 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること
詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。
防水工事に関してのよくある質問を紹介
ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。
Q
防水工事前に何か準備は必要ですか?
A
防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。
Q
防水工事を行う周期はどのくらいですか?
A
一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。
Q
雨天時も防水工事は行いますか?
A
防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。
Q
防水工事中に臭いがすることはありますか?
A
防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。
屋根塗装は意味がない?についてのまとめ
今回は、屋根塗装が必要ないケースについて詳しく紹介しました。
- 粘土瓦と一部のノンアスベスト屋根材には塗装が不要で、それ以外の屋根材には基本的に塗装が必要
- 屋根材自体の機能性が高い場合、屋根材が塗装工事の負担に耐えられない場合、塗装によって改善できない劣化症状が現れている場合は、塗装工事を行う必要性がない
- 屋根塗装には、屋根材の保護・美観向上・住環境の向上というメリットがある
- 劣化が進んだ屋根には、塗装ではなく葺き替え工事・カバー工法によるリフォームが必要
- 塗装は10年前後に一度のタイミングを基本に行い、それ以前でも劣化症状が現れたら検討する
- 屋根塗装が必要かどうかの最終的な判断は、塗装業者などの専門家に依頼する
屋根の塗装工事は基本的にはほとんどの屋根材で必要ですが、一部の屋根材や屋根材の劣化状態によっては、塗装工事を行う意味がないケースもあります。
今回の記事が、塗装の必要性やタイミング、費用など屋根の塗装工事についてお悩みの方の参考となれば幸いです。