世田谷区の外壁塗装におけるポイントとは?費用相場から注意点を解説

世田谷区は、成城・等々力・田園調布など高級住宅街が点在し、都内でも屈指の閑静な住宅エリアとして知られています。

緑豊かで落ち着いた街並みが魅力の一方、樹木が多いため外壁に苔やカビが発生しやすく、湿気による劣化が進みやすい環境でもあります。

また、築年数が経過した木造住宅も多く、定期的な外壁塗装メンテナンスが欠かせません。

この記事では、世田谷区特有の環境を踏まえた外壁塗装の基礎知識から、費用相場、補助金情報、業者選びのポイントまで、最新情報を網羅的に解説します。

この記事で分かること
  • 世田谷区で外壁塗装が必要な理由と地域特性
  • 坪数別の外壁塗装費用相場と詳細な内訳
  • 利用可能な助成金・補助金制度
  • 世田谷区に適した塗料と工法の選び方
  • 季節や築年数から見た最適な塗装時期
  • 信頼できる優良業者の選定ポイント

目次

世田谷区の外壁塗装の基本情報

世田谷区は緑地が多く湿度が高いため、外壁の劣化が進みやすい環境です。

高級住宅街としての景観維持も重要で、定期的な塗装メンテナンスが資産価値の保全に直結します。

世田谷区で外壁塗装が必要になる理由

世田谷区は区内に国分寺崖線や砧公園、等々力渓谷など緑地が豊富で、住環境は良好ですが、湿気が溜まりやすく外壁に苔・カビが発生しやすい環境です。

特に北側外壁や日当たりの悪い箇所では、湿気による塗膜の劣化が早まります。

また、築30年以上の木造住宅も多く、外壁材自体の劣化も進行しやすいため、定期的な塗装で防水性と美観を維持することが重要です。

世田谷区における外壁塗装の特徴

成城・等々力・田園調布などの高級住宅街では、景観条例や地区計画により外壁の色彩に制限がある場合があります。

また、閑静な住宅街のため、工事の騒音や臭気への配慮が不可欠です。

さらに、緑が多く湿度が高いため、防カビ・防藻機能を持つ塗料が推奨されます。

木造住宅が多いエリアでは、外壁材の状態に応じた下地処理も重要です。

外壁塗装を行うべきタイミングと劣化のサイン

外壁塗装は、以下のサインが見られたら検討すべきタイミングです。

  • チョーキング現象(外壁を触ると白い粉がつく)
  • ひび割れ(クラック)が発生している
  • 塗膜の剥がれや浮きが見られる
  • 苔・カビ・藻が広範囲に発生している
  • 色褪せが目立ち、美観が損なわれている

一般的には築10年前後で初回塗装、その後10〜15年ごとの塗り替えが目安です。

世田谷区の外壁塗装の費用相場

世田谷区の外壁塗装費用は、使用する塗料のグレードや建物の坪数によって変動します。

ここでは坪数別の相場と、費用の詳細な内訳をご紹介します。

坪数別の外壁塗装費用相場

坪数塗装面積(㎡)シリコン塗料フッ素塗料無機塗料
20坪約100㎡60〜80万円80〜100万円90〜110万円
30坪約150㎡80〜110万円110〜140万円120〜150万円
40坪約200㎡100〜140万円140〜180万円150〜200万円
50坪約250㎡120〜170万円170〜220万円180〜250万円
60坪約300㎡140〜200万円200〜260万円210〜300万円

外壁塗装の費用内訳と詳細

30坪住宅の費用内訳例(シリコン塗料使用時)

項目単価数量金額
足場設置・撤去800円/㎡250㎡20万円
高圧洗浄200円/㎡150㎡3万円
養生300円/㎡150㎡4.5万円
下地処理800円/㎡150㎡12万円
下塗り600円/㎡150㎡9万円
中塗り1,000円/㎡150㎡15万円
上塗り1,000円/㎡150㎡15万円
付帯部塗装一式10万円
諸経費一式6.5万円
合計95万円

劣化の進行具合や建物の状況など様々な要因で、費用は前後します。

適正価格かどうかを見極めるためにも、複数の業者の見積もりを依頼し比較することが重要です。

世田谷区で外壁塗装に使える助成金・補助金情報

世田谷区では国や東京都、区独自の助成金制度を利用できる場合があります。

申請条件や期限を確認し、計画的に活用しましょう。

世田谷区で外壁塗装に使える助成金・補助金の例【2025】

制度名実施主体補助額対象工事
既存住宅における省エネ改修促進事業東京都最大100万円(1/3)外壁断熱改修を含む省エネ工事
世田谷区エコ住宅補助金世田谷区最大3万円他リフォームとの同時施工が条件

※内容は2025年12月情報追記時点のものです。最新情報は各公式サイトで確認のうえ検討を進めてください。

助成金・補助金活用時の注意点

助成金・補助金を上手に活用するためには以下の点に気をつける必要があります。

  • 事前申請が必須(着工後の申請は不可)
  • 区内在住者・区内施工業者利用が条件の場合が多い
  • 予算上限に達すると受付終了
  • 税金の滞納がないこと
  • 実績報告・完了検査が必要

事前の準備と情報収集がスムーズな手続きにつながります。

世田谷区の外壁塗装で使用される工法と塗料の種類

世田谷区の住宅環境に適した塗料・工法選びが重要です。

防カビ・防藻機能を持つ塗料や、景観に配慮した色彩選択がポイントとなります。

外壁塗装に用いられる工法の種類

外壁塗装で採用される工法は、仕上がりの質や価格、工期の長さに影響します。

建物の状態や希望の仕上がりに合わせて選ぶことが大切です。

工法名 特徴 仕上がり 価格帯 向いているケース
ローラー工法 塗料をローラーで塗る標準的な工法 均一で安定した仕上がり 比較的安い 一般住宅・低コスト重視
吹き付け工法 スプレーガンで塗料を吹き付ける 立体感・模様付けが可能 中程度 デザイン性を高めたい外壁
多彩仕上げ(多彩模様) 複数色を使い高級感を演出 高意匠で石材調の質感に やや高い 高級感を求める外壁
クリア塗装 透明塗料で外壁の意匠をそのまま保護 外壁デザインを保持 中〜高 サイディングの柄を残したい場合

工法の選択によって外観の印象やコストが大きく変わります。

外壁材の種類や仕上がりの希望に合わせて、最適な工法を選ぶことが重要です。

外壁塗装に用いられる塗料の種類

塗料の種類は耐久性や価格、メンテナンス周期に直結します。

長く安心して住むためには、目的に合った塗料選びが欠かせません。

塗料名 耐久年数 価格帯 メリット デメリット
アクリル 5〜7年 安い 発色が良く費用を抑えられる 耐久性が低く塗り替え頻度が高い
ウレタン 7〜10年 やや安い 柔軟性があり細部に適応 汚れやすく長寿命ではない
シリコン 10〜15年 中程度 コスパが良く汎用性が高い こだわりの意匠には不向き
フッ素 15〜20年 高い 高耐候性で長寿命 費用が高く初期負担が大きい
無機 18〜25年 高め 紫外線に強く最高クラスの耐久性 価格が高く業者の技術差が出やすい

塗料の種類によって性能やコストは大きく変わります。

耐久性・予算・建物の条件を踏まえて、最適な塗料を選ぶことが外壁塗装の満足度につながります。


世田谷区で外壁塗装を行う最適な時期

世田谷区での外壁塗装は、季節ごとの気候特性や建物の築年数、近隣への配慮を考慮して計画することが重要です。

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

季節別のメリット・デメリット

世田谷区で外壁塗装を行う際は、季節ごとの特徴を理解してスケジュールを組むことが重要です。

春と秋は気温・湿度が安定し、塗料の密着性と乾燥性が高まるため最適な時期です。

ただし、春はGW前後、秋は台風の影響で予定が変わる可能性があります。

夏は乾燥が早く工期短縮が期待できますが、梅雨時期は天候リスクが大きくなります。

冬は作業可能時間が短いものの、比較的予約が取りやすく費用交渉もしやすい時期です。

季節ごとの特徴

  • 春(3〜5月):最適な気候/GWは職人確保が難しい
  • 夏(6〜8月):乾燥が早い/梅雨で中断リスク
  • 秋(9〜11月):春と同様に適期/台風の影響
  • 冬(12〜2月):費用を抑えやすい/日照時間が短い

築年数から見た塗装の目安

外壁塗装は築年数に応じた適切なタイミングで行うことで、建物の寿命を延ばし、修繕コストを抑えることができます。

新築から10年が初回塗装の標準的な目安で、この時期を過ぎると防水性が大きく低下します。

築15〜20年では2回目の塗装が必要となり、塗膜だけでなく外壁下地の劣化確認も欠かせません。

築25年以上では外壁材そのものの耐久性が落ちている可能性があるため、塗装だけでなく張り替えも選択肢に入ります。

築年数別の判断基準

  • 新築後10年:初回塗装が必要
  • 築15〜20年:2回目の塗装、下地劣化を要確認
  • 築25年以上:張り替えを含む根本的な改修を検討

工事期間と近隣への配慮

30坪前後の一般的な住宅では、外壁塗装の工期は10〜14日が目安です。

世田谷区は閑静な住宅街が多いため、工事に伴う騒音や車両の出入りには特に注意が必要です。

工事前には必ず近隣へ挨拶を行い、作業時間(通常9〜17時)や高圧洗浄・足場組み立て時の騒音について丁寧に説明することがトラブル防止につながります。

また、高級住宅街では景観意識が高いため、色選びや養生の丁寧さも重視されます。

事前に行うべき配慮

  • 近隣への挨拶・工事説明
  • 作業時間の共有(9時〜17時)
  • 騒音・車両・養生への注意

世田谷区で外壁塗装を行う際の主な流れ

外壁塗装は計画から完工まで複数のステップを踏みます。

各工程を理解し、業者との円滑なコミュニケーションを図りましょう。

Step1:現地調査と劣化診断

外壁塗装の最初の工程は、建物の状態を正確に把握するための現地調査です。

専門業者が外壁のひび割れ、チョーキング現象、シーリングの劣化、水切りや付帯部の傷みなどを細かく確認します。

また、過去の塗装履歴や外壁材の種類、日当たりや周辺環境による劣化の進み具合も診断し、必要な工程や塗料のグレードを判断します。

調査時には写真を撮りながら説明してくれる業者が信頼性が高く、工事後の仕上がりにも違いが出ます。

この工程は見積内容の正確性を左右するため、丁寧な調査を行う業者を選ぶことが重要です。

Step2:見積もり・色決め・契約

現地調査の結果に基づいて見積書が作成され、塗料の種類、塗装回数、付帯部分の工事内容などが明確に示されます。

複数社で比較することで適正価格や施工内容の違いが理解しやすくなり、不透明な費用を避けられます。

また、この段階では外壁の色選びも行われ、カラーシミュレーションを使って完成イメージを確認できるケースもあります。

納得できる内容であることを確認したら、正式に契約を結び、工事日程を調整します。

契約書に保証内容が明記されているかも重要なチェックポイントです。

Step3:足場設置と養生

工事では高所作業が多くなるため、安全性と作業効率を確保するために足場を設置します。

足場がしっかり組まれることで、職人が安定して作業でき、塗装の仕上がりにも大きく影響します。

続いて行う養生作業では、窓やドア、車、植栽など塗料が付着してはいけない部分をビニールやシートで保護します。

この養生が丁寧でないと仕上がりが雑に見えるため、実は非常に重要な工程です。

足場設置と養生が整うことで、ようやく本格的な塗装作業に入る準備が完了します。

Step4:高圧洗浄

外壁の汚れやカビ、苔、旧塗膜の粉化した部分を落とす重要な工程が高圧洗浄です。

これを行わずに塗料を塗ってしまうと塗膜が剥がれやすくなり、耐久性が大きく損なわれます。

高圧洗浄は外壁だけでなく、軒天・雨樋・ベランダ床など付帯部も丁寧に洗い流し、塗装面全体の密着性を高めます。

洗浄後はしっかり乾燥させる必要があり、天候によっては作業が前後することもあります。

建物を長持ちさせるために欠かせない、下準備の中でも特に重要な工程です。

Step5:下地補修

高圧洗浄後、外壁の状態を再確認し、ひび割れやクラックの補修、シーリング材の打ち替え、サイディングの反りや浮きの調整などを行います。

この下地補修がしっかりしていないと、どれだけ高品質の塗料を使っても早期劣化の原因となります。

特にシーリングの劣化は雨漏りにつながりやすいため、丁寧な施工が不可欠です。

補修には専門的な技術が必要で、業者による仕上がりの差が大きく出るポイントでもあります。

美しく耐久性の高い仕上がりを実現するために欠かせない工程です。

Step6:塗装工程(下塗り→中塗り→上塗り)

塗装の主工程で、建物を保護するうえで最も重要なステップです。まず下塗りを行い、旧塗膜と新しい塗料の密着性を高めます。

次に中塗りで塗膜の厚みを確保し、耐久性と色の均一性を向上させます。

最後に上塗りを行い、仕上げとして外観の美しさと防水性を高めます。3回塗りが基本で、塗料の推奨塗布量を守ることが長持ちのポイントです。

手抜きされやすい工程でもあるため、写真付き報告や工程管理がしっかりしている業者を選ぶと安心です。

Step7:最終チェック・足場解体・引き渡し

塗装が完了した後、施工管理者や担当者が細部まで仕上がりをチェックし、色ムラや塗り残し、必要な補修箇所がないかを確認します。

その後、必要な手直しを行い、品質に問題がないことが確認できた段階で足場を解体します。

足場撤去後にも建物の外周を確認し、全体の仕上がりをお客様と一緒に最終確認するのが一般的です。

保証書の発行やアフターサービスの説明もこの段階で行われ、工事が正式に完了します。

世田谷区で優良な外壁塗装業者を選ぶポイント

世田谷区での外壁塗装業者選びは、技術力はもちろん、地域特性への理解や丁寧な対応が重要です。

信頼できる業者を見極めましょう。

【施工事例】ビルの外壁塗装工事の実例|新東亜工業

杉並区の4階建てビルを購入したオーナー様から、外壁の劣化と雨漏りの不安についてご相談をいただきました。

築年数の古いビルの外壁塗装と屋上防水工事を、限られた予算内で最大限の効果を実現した施工事例です。

工事の概要|費用・期間

今回の工事は、築古ビルの外壁塗装と屋上防水を中心とした大規模修繕工事です。

内装工事と並行して進めるため、雨漏りを防ぐことが最優先課題でした。

項目 内容
建物種別 4階建てビル
施工場所 東京都杉並区
工事金額 510万円(税込)
主な工事内容 ・外壁塗装
・タイル補修
・シーリング工事
・屋上防水工事
・鉄部塗装
使用塗料 シリコン塗料(色:N-93)
防水工法 塩ビシート機械固定工法+ウレタン密着工法(ハイブリッド工法)
下地補修 実数精算(浮き・剥がれ箇所の補修)
特記事項 予算制約により階段室を施工対象外、1階周りを削減

外壁は打診調査により塗膜の浮きやタイルの剥がれを確認し、下地補修を実施しました。

お客様のご要望でタイル面を白色に塗装仕上げとしましたが、元の濃い色のため完全な白にはならないことを事前に説明し、ご了承いただきました。

屋上防水は、既存の塗料が劣化していたため撤去せず、平場部分には塩ビシートの機械固定工法を採用し、立ち上がりと天端部分はウレタン密着工法で施工するハイブリッド工法を提案しました。

この工法により費用を抑えながらも高い防水性能を確保しています。

予算は当初400〜500万円を希望されていましたが、優先順位を調整し階段室を別見積とし、1階周りを削減することで510万円(税込)に調整しました。

お問い合わせ・ご依頼内容

築年数の古いビルを購入されたオーナー様から、外壁の劣化と雨漏りへの不安について緊急のご相談をいただきました。

内装工事も並行して進めているため、早急な対応が必要な状況でした。

お客様:「杉並区のビルを購入したんですけど、そちらが古くて修繕工事の見積をお願いしたいのですが可能でしょうか?」

事務員:「はい、もちろん、大丈夫ですよ! こちらは受付となっておりますので、詳しい話は担当者からの折り返しさせていただきます。」

お客様(担当者へ):「今回ビルを購入したんですけど、修繕工事をする前でとても古いのです。外壁塗装をメインで防水も見てもらいたいです。今内装の工事の方も同時で進めていて、もう既に内装は入っている状況です。工事を急いでいるのですが早急に見てもらうことは可能でしょうか?」

ご依頼の背景には、築年数が経過したビルの外壁劣化と雨漏りリスクという2つの大きな課題がありました。

特に内装工事が既に始まっているため、外壁から雨漏りが発生すると新しく張ったクロスを張り替える必要が出てしまいます。

そのため「クロスを貼る前に外を塞ぐ」という明確な目的があり、スピード対応が求められました。

初動レスポンスの早さを重視し、お問い合わせ翌日の10時に現地調査を設定することで、お客様の緊急性に応えました。

図面がない状況でしたが、現地で寸法を計測することで対応可能とお伝えし、迅速な対応への安心感をご提供しました。

現地調査から工事開始までの流れ

現地調査では屋上から1階まで詳細に状態を確認し、外壁の浮き・タイルの剥がれ・塗膜劣化などを打診調査で特定しました。

屋上は既存の塗料が劣化しており、費用対効果の高いハイブリッド防水工法を提案しました。

高井:「(屋上にて)あー結構屋上の状態ひどいですね!」

お客様:「やっぱりそうですか。」

高井:「これなんか塗料ウレタンじゃなくて違う塗料塗ってますね。これ、この上からウレタン塗料を塗っても乗らないですし状態も悪いので一回本当なら撤去してウレタンの通気緩衝工法という方法がいいんですけど費用もかかるので今回は平場を塩ビシートの機械固定工法でやります。それとこの立ち上がりから天端の部分はウレタンの密着工法でやりますね。」

お客様:「ありがとうございます。費用は内装の関係もあって400-500万程度で納めたいんですよね。」

調査の結果、外壁は打診調査で塗膜の浮きが多数確認され、タイルの剥がれも目立ちました。

下地補修は実数精算方式を提案しましたが、お客様から「金額を確定してほしい」とのご要望があり、フルスペックで見積を作成し、優先順位の低いものを後から削減する方式を提案しました。

見積作成は翌日までに完成させ、お急ぎのため電話とメールで説明する方式を採用しました。

見積は予算500万円を超えてしまったため、階段室を別見積とし、1階周りを削減することで510万円(税込)に調整しました。

お客様から「税込み500万は厳しいですかね?(笑)」と最後の交渉がありましたが、既にベストプライスであることを丁寧に説明し、ご納得いただきました。

工事中の流れ・やり取り

工事は足場組立後の下地調査から始まり、シーリング工事、洗浄、塗装、防水の順で進めました。

各工程で定期的に進捗報告を行い、屋上扉の塗膜厚トラブルにも臨機応変に対応しました。

熊倉:「(電話)下地調査のご報告なんですが、やはり塗膜の方がかなり劣化してます。ご予算はいただけてるので、今日からどんどん悪いところは剝がしていって直していきます。」

お客様:「(電話)雨漏りも凄いので大変ですけどお願いします。」

熊倉:「(電話・塗装中)とりあえず外壁の塗装が終わって鉄部塗装に入っています。屋上の扉を塗ってみたのですが、塗装の厚みがついてドアを閉めたら外から開かなくなっちゃいました。一度削ってもう一度ハンマーで少し叩きます。厚みがやはりつけられないのでご了承ください。」

お客様:「(電話)最初に聞いてるんで大丈夫です。屋上に出てから入れなくなるのは困るのでよろしくお願いします。」

足場組立後の打診調査では、予想通り塗膜の劣化が広範囲に確認されました。

ご予算をいただいていたため、すぐに下地補修を開始しました。

シーリング工事と高圧洗浄を経て塗装工事に入り、お客様ご希望の白色(N-93)で仕上げました。

屋上扉は歪みがあり開けにくい状態でしたが、塗装すると膜厚で更に開きにくくなるリスクを事前説明していました。

実際に塗装後、扉が外から開かなくなるトラブルが発生しましたが、削って調整することで解決しました。

防水工事では塩ビシートとウレタンのハイブリッド工法を施工し、トップコートは汚れにくいグレー色で仕上げました。

工事期間中は週に数回進捗報告を行い、お客様からは「もうお任せしてるのでよろしくお願いします」と信頼をいただきました。

まとめ

全工程を完了し、外壁塗装・屋上防水ともに高品質な仕上がりとなりました。

屋上扉の開閉も改善され、防水性能も大幅に向上したことで、お客様にご満足いただきました。

お客様:「先に来てちょっと見てたんですけど、すごくきれいになってますね。ありがとうございました。」

熊倉:「ありがとうございます。屋上とかもご覧になりました?」

お客様:「見ました。ドアも開くようになっていたので安心しました。防水もきれいに仕上がってましたね。」

熊倉:「うちは腕のいい職人が多いんで僕も安心して任せられるんですよ。なにか気になるところありました?」

お客様:「特になかったですね。色々とありがとうございました。綺麗になって本当に良かったです。」

今回の工事では、築古ビルの外壁劣化と雨漏りリスクという緊急課題に対して、スピーディーな現地調査と柔軟な予算調整で対応しました。

お問い合わせ翌日の現地調査、優先順位を明確にした見積提案、予算に応じた工事範囲の調整など、お客様のニーズに寄り添った対応を徹底しました。

屋上防水は費用対効果の高いハイブリッド工法を採用し、塩ビシートとウレタンを使い分けることで高い防水性能を確保しました。

外壁は下地補修を丁寧に行い、タイル面の白色塗装も実現しました。

工事中は定期的な進捗報告を欠かさず、屋上扉のトラブルにも迅速に対応し、お客様との信頼関係を構築しました。

内装工事と並行して進める中で、雨漏りを防ぎながら高品質な仕上がりを実現し、「綺麗になって本当に良かった」とのお言葉をいただけたことが何よりの成果です。

新東亜工業では、このような緊急性の高い修繕工事にも迅速かつ丁寧に対応し、お客様の大切な資産をお守りしています。

▶参考元:【実録】4階建てビルの外壁塗装工事の流れを完全公開!

世田谷区の外壁塗装でよくある質問(FAQ)

ここでは、世田谷区の外壁塗装でよくある質問について紹介します。

Q

世田谷区の緑が多い環境で注意すべきことは?

A

世田谷区は緑が多く湿度が高いため、外壁にカビやコケが発生しやすい環境です。

特に北側の外壁や樹木が近い場所では劣化が早く進む傾向があります。

そのため、防カビ・防藻機能付きの塗料を使用することが重要です。

また、塗装前の高圧洗浄で既存のカビ・藻を徹底的に除去しないと、再発が早まる原因になります。

定期点検と早めのメンテナンスが長持ちさせるポイントです。

Q

景観条例がある地域での色選びは?

A

成城・等々力などのエリアでは景観条例や建築協定によって外壁色に制限が設けられている場合があります。

事前に区役所で内容を確認し、周辺環境と調和する落ち着いた色を選ぶことが必要です。

また、実際の仕上がりをイメージしやすいカラーシミュレーションを業者に依頼すると安心です。

地域の景観を損なわず、長く愛される外観に仕上げるための重要な工程です。

Q

工事中の騒音や臭いへの配慮は?

A

世田谷区は閑静な住宅街が多いため、工事中の騒音や臭いには特に配慮が求められます。

工事前には近隣へ挨拶を行い、期間や作業内容を丁寧に説明することがトラブル防止につながります。

作業時間も9〜17時に限定し、土日祝の作業を避けると良いでしょう。

また、臭いの少ない水性塗料や低臭塗料を選ぶことで、近隣への負担を大幅に軽減できます。

Q

世田谷区で木造住宅の塗装で気をつけることは?

A

築年数が経過した木造住宅では、外壁材の反り・割れなどの劣化が起きやすく、塗装のみでは十分な保護機能が得られない場合があります。

塗装前には下地の状態を詳細に確認し、必要に応じて補修や部分張り替えを行うことが重要です。

適切な下地処理を行うことで塗料の密着性が高まり、耐久性も大幅に向上します。

木造特有の劣化特性を理解した施工が求められます。

まとめ

世田谷区での外壁塗装は、緑豊かで湿度の高い環境特性を理解し、適切な時期に適切な塗料で施工することが重要です。

世田谷区の外壁塗装で押さえるべきポイント
  • 防カビ・防藻機能付き塗料を選択
  • 景観条例を確認し色彩を決定
  • 築10年で初回塗装を検討
  • 近隣への配慮を徹底する
  • 複数業者から相見積もりを取得

高級住宅街が多い世田谷区では、外壁塗装は単なるメンテナンスではなく、資産価値の維持・向上に直結する重要な投資です。

信頼できる地元業者を選び、丁寧な施工とアフターフォローを受けることで、長期的に美しい住まいを保つことができます。

本記事で紹介して内容をもとに、適切な工事のための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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