屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめな理由とは?工事の種類や費用相場も解説 | 株式会社新東亜工業  

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屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめな理由とは?工事の種類や費用相場も解説

屋上の防水工事と同時に外壁塗装を勧められるケースは多く、「2つの工事は本当に必要なのか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

美観や耐久性を維持するために外壁塗装のメンテナンスが必要なことは理解できても、屋上の防水工事は必要なのかどうか迷ってしまうものです。

しかし、屋上防水と外壁塗装は同時に施工すると費用を抑えられる、工事のスケジュール調整をしやすいなどのメリットがあります。

そこで、屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめな理由、費用相場を詳しく解説します。

屋上防水と外壁塗装は同時施工がおすすめの理由

屋上防水と外壁塗装を同時に施工すると、雨漏りによる建物の劣化を防ぐ、アフターフォローを受けやすいなどのメリットがあります。

最初に、屋上防水と外壁塗装の同時施工をすべき理由から紹介します。

雨漏りを予防できる

バルコニーや屋上の防水層が劣化すると、防水層の隙間から雨水が浸入し、雨漏りの被害に遭うことも少なくありません。

また、屋上の排水が詰まって雨水がスムーズに排出されないと、屋上に水たまりができることがあります。

加えて防水層が劣化していれば、水たまりから雨水が浸入し、雨漏りに直結します。

外壁の塗装は10年に1回が目安であり、同じタイミングで防水工事を行えば、雨漏りの被害を防げる可能性が高いです。

メンテナンスの予定を立てやすい

屋上防水と外壁塗装を同時に行えば、次のメンテナンスの時期や費用も計画しやすくなります。

なお、外壁同様、屋上は常に外気にさらされ傷みやすいため、防水工事箇所を外壁の工期に合わせるのがおすすめです。

費用を抑えられることがある

雨漏りは土台となる木材の腐食に直結するため、長く放置しておくと解体工事など大規模な工事が必要になることもあります。

大規模な工事が必要になれば、高額な費用がかかります。

また、屋上防水と外壁塗装を同時に依頼すると、足場工事や付帯工事の費用が1回で済み、費用を抑えられるケースも多いです。

アフターフォローがスムーズ

屋上防水と外壁塗装をそれぞれ別の時期、別の業者が行った場合、トラブルが起こるとアフターフォローを受けられないことがあります。

例えば、施工後に雨漏りのトラブルが発生した場合、原因が外壁塗装にあるのか、防水工事にあるのか、素人では判断が難しいでしょう。

どちらに原因があるのかが不明確なため、最悪の場合は両社で責任のなすりつけ合いになってしまうこともあります。

1つの業者に屋上防水と外壁塗装を依頼すれば、万が一工事後に何かあったとしても、どの業者にアフターフォローを求めればよいのか悩む必要がありません。

屋上防水と外壁塗装の工事の必要性

屋上防水と外壁塗装は費用も時間もかかるため、本当に必要なのか判断できない、先延ばしにしてしまうというケースもあるでしょう。

ここでは、屋上防水と外壁塗装をすべき理由、必要性を解説します。

雨漏りを防ぐ

屋上や外壁などの外装は、雨水が内部に浸入するのを防ぐ役割があります。

屋上や外壁の塗装の劣化や防水機能を放置しておくと、雨水が内部に浸入してきます。 

雨水が建物内部に浸入(雨漏り)すると、カビの発生や木材の腐朽、シロアリ被害が起こる可能性が高いです。

雨漏りを防ぐためにも、一定期間に1度は屋上防水と外壁塗装を行いましょう。

建物の寿命を延ばせる

屋上の防水層が劣化すると、雨水が侵入し、雨漏りにつながります。

また、外壁材には一般的に防水性がありません。

そのため、雨水を吸収して腐食していきます。

内装が劣化すると、耐震性や耐久性が低下し、家の寿命が短くなります。

外装材の寿命は、住まいの寿命に関係しているのです。

美観の維持にも不可欠

建物の美観を保つためにも必要な工事です。

外壁のカラーリングを変えることで印象が変わりますし、模様を入れることもできます。

老朽化した家を長い間放置しておくのは、近隣住民から冷たい視線を浴びる可能性が高いのでおすすめできない。

メンテナンス費用を抑える

屋上の防水層が劣化し、雨漏り被害が拡大すれば部分的な補修では改善できず、大がかりな工事となり費用がかさみます。

また、外壁塗装は、外壁材の補修費用を抑えるためにも必要です。

塗装だけでも十分ですが、塗膜の劣化を放置して壁材まで劣化してくると、壁材の張替えが必要になることもあります。

張り替えには倍以上の費用がかかるため、工事費を抑えるためにも定期的に外壁塗装をしましょう。

資産価値を維持する

屋上防水や外壁塗装は、資産価値の維持にも効果的です。

不動産を売却する必要が生じた場合、建物の劣化が著しいと、更地として売却するしか選択肢がなくなってしまいます。

定期的に防水工事や塗装メンテナンスを行えば、建物を良い状態に保つことができ、資産価値を維持できるでしょう。

屋上防水工事の費用相場

屋上防水の費用相場は、工事の種類によって異なります。工事の種類ごとの費用相場と、工事の特徴も確認しておきましょう。

シート防水

シート防水の費用相場は、4,000~7,000円/㎡です。

シート防水は、ひび割れや隙間のある屋根でも直接防水できる場合があります。

また、広い面積でも比較的短時間で施工できるため、オフィスビルやマンションの屋上にも有効です。

ただし、段差や凹凸がある屋上では施工が難しいでしょう。

ウレタン防水

ウレタン防水の費用相場は、5,000~7,000円/㎡です。

ウレタン防水は、防水性能を持つウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法であり、塗料のグレードで費用が異なります。

また、職人の技術力で仕上がりに差が生じます。

塗料を塗るだけで防水ができるため、障害物や段差のある屋上や、配管を設置する狭いスペースにもおすすめです。

FRP防水

FRP防水の費用相場は、5,000~7,000円/㎡です。
FRP防水は強度があり軽量で、屋上にある駐車場の施工にも使われます。

また、紫外線に強く劣化しにくいため、日差しが当たる屋上での施工に最適です。

軽量なことから、古い建物での施工にも適しているといえるでしょう。

ただし、FRP防水は弾力性に乏しく、建物が揺れると割れやすい点がデメリットです。

改質アスファルト防水

改質アスファルト防水の費用相場は、5,500~8,000円/㎡です。

改質アスファルト防水とは、アスファルトに合成樹脂や合成ゴムを添加し、特性を向上させたアスファルトシートを使用する防水工法です。

アスファルト防水を改良したもので、改質アスファルトシートを躯体に直接密着させます。耐候性や、温度特性が高いことが特徴です。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装は、使用する塗料の種類によって費用相場が異なります。

主な4つの塗料の費用相場、特徴を紹介します。

アクリル塗料

アクリル塗料の費用相場は、1,500~1,800円/㎡です。

アクリル塗料は他の塗料に比べて塗膜が硬く、ひび割れしやすいことが特徴です。塗膜がひび割れを起こすと、剥離する恐れがあります。そのため、線路沿いなど揺れのある場所には特に不向きです。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の費用相場は、1,800~2,200円/㎡です。

柔らかく弾力性のある塗膜を形成するため、ひび割れしにくいことが特徴です。しかし、雨風、紫外線の影響を受けやすく、劣化しやすい点に注意しましょう。

シリコン塗料

シリコン塗料の費用相場は、2,500~3,200円/㎡です。

耐候性、耐熱性に優れているだけではなく、汚れを寄せ付けにくい素材です。紫外線にも強いため、紫外線の影響を受けやすい外壁に適しています。

ラジカル塗料

ラジカル塗料の費用相場は、2,800~3,800円/㎡です。

ラジカル塗料は、塗膜を劣化させる「ラジカル」の発生を抑える物質が配合されています。

塗装の劣化スピードを緩和し、メンテナンスの頻度を減らせるため費用対効果が期待できます。

屋上防水工事と外壁塗装をすべき劣化症状

屋上防水工事と外壁塗装を検討していても、実際に工事を依頼するタイミングを見極めるのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

基本的に、劣化症状が見られたら屋上防水工事と外壁塗装を依頼しましょう。

ここでは、屋上防水工事と外壁塗装を依頼すべき劣化症状を紹介します。

チョーキング現象

チョーキングとは、外壁を触るとチョークのような粉が手に付着する現象のことです。

紫外線や直射日光、風雨などによって塗料の樹脂成分が劣化し、含まれている顔料が粉状に浮き出てくることが原因です。

塗膜の機能が低下している証拠でもあり、チョーキング現象を放置しておくと、カビの発生やひび割れに発展することもあります。

屋上防水工事と外壁塗装のタイミングを見極める際の、代表的なサインです。

ひび割れ

シーリングが劣化してひび割れたり縮んだりすると、外壁に隙間ができます。

隙間から雨水が侵入し、外壁の劣化や建物内部への侵入の原因となります。

ひび割れや収縮に気づいたら、早めの屋上防水工事と外壁塗装をしましょう。

縮み・割れ

幅が0.3mm以下のものをヘアークラック、0.3mm以上のものを構造クラックと呼びます。

構造クラックがある場合は、早急な屋上防水工事と外壁塗装が必要です。

屋上防水や外壁のひび割れを放置しておくと、水が浸入します。

柱が腐ったりシロアリが発生したり、サビが発生したりと、構造体の寿命を縮めるため、早めに工事をしましょう。

塗装の剥がれ

塗膜の膨れや剥がれを放置しておくと、風雨や紫外線の影響を直接受けることになり、更なる劣化の原因となります。

また、正しい塗料を使用しないと、塗装した直後に剝がれる可能性があります。

劣化や施工不良による剝がれは危険な状態のため、劣化を進めないためにも点検を依頼しましょう。

色あせ

色が褪せて光沢がなくなり、表面が焼けてくすむことがあります。

すぐに対処が必要な状況ではないものの、早めに対処することで防水層の寿命を延ばせるでしょう。

カビやコケが発生

日当たりの悪い北側や湿気の多い場所、植栽の多い場所などで発生しやすくなります。

また、塗料に含まれる防カビ剤が薬効を失うと、カビやコケが発生します。

また、建物の撥水性に問題があることも考えられるでしょう。

放置すると塗膜の劣化だけではなく、外壁そのものを傷め、場合によっては躯体に影響することもあります。早めの防水工事、塗装工事がおすすめです。

防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】

大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。

そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。

防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。

以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。

  • 補助金申請できる地域に住んでいる
  • 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
  • 税金を滞納していない
  • 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること

詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。

防水工事に関してのよくある質問を紹介

ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。

Q

防水工事前に何か準備は必要ですか?

A

防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。

Q

防水工事を行う周期はどのくらいですか?

A

一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。

Q

雨天時も防水工事は行いますか?

A

防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。

Q

防水工事中に臭いがすることはありますか?

A

防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。

屋上防水工事と外壁塗装の施工費用やタイミングまとめ

屋上防水工事と外壁塗装の必要性について解説しました。

まとめると、

  • 屋上防水工事と外壁塗装は、雨漏りを防ぎ建物の寿命を延ばす
  • 屋上防水工事と外壁塗装を同時施工すると費用を抑えられる
  • トラブル発生時にアフターフォローがスムーズ
  • 防水工事と塗料の種類によって費用が異なる

屋上防水工事と外壁塗装のタイミングは、劣化症状の有無で判断できます。

住まいのトラブルを未然に防ぐためにも、外壁塗装のタイミングに合わせて防水工事を行うのがよいでしょう。

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