陸屋根と屋上の違いとは?メンテナンス方法と費用相場| 株式会社新東亜工業  

    コラム    

陸屋根と屋上の違いとは?メンテナンス方法と費用相場を紹介

陸屋根と屋上は、建物の最上部を構成する重要な要素ですが、その違いや特徴について正確に理解している人は少ないかもしれません。防水工事の種類ごとにかかる費用相場やメンテナンスのコストなども、住宅所有者が知っておくべき重要な情報です。

そこで本記事では、陸屋根と屋上の構造や形状の違い、それぞれのメリットとデメリット、そして適切なメンテナンス方法について詳しく解説します。両者の意味や特徴を比較し、雨漏りなどの問題に対する対策や修理方法も紹介します。勾配の有無や材質の違いにも言及し、陸屋根や屋上の選択が建物全体に与える影響についても説明しますので、陸屋根と屋上の知識の得られる内容を知りたい方はぜひご覧ください。

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陸屋根と屋上の違いとは

メンテナンスを検討するまで、陸屋根と屋上の違いについて把握するきっかけがなかった方も多いのではないでしょうか。

最初に、陸屋根と屋上の特徴から見る違いを解説します。

陸屋根の特徴

陸屋根とは、平らな形をした屋根のことで、フラットルーフとも呼ばれます。

スタイリッシュなデザインで人気ですが、陸屋根は平らな形をしているため、木造住宅の屋根に設置するのは簡単ではありません。

しかし、マンションやビルなど鉄筋コンクリート造の建物であれば、屋根にも骨組みがあるため、陸屋根を施工しやすいでしょう。

屋上の特徴

屋根は遮熱性が高く、室内の温度調節ができるというメリットがあります。

そのため、室内を快適な温度に保ち、省エネ効果も期待できるでしょう。

ただし、勾配屋根では屋上は作れません。

同じ意味で使われる

基本的に、陸屋根と屋上に大きな違いはなく、同じ意味で使われることが多いです。

陸屋根と屋上の違いは手すりが設置されているかどうかのみであり、本記事では陸屋根と屋上を同じものとして紹介します。

陸屋根や屋上の防水加工は劣化する

陸屋根や屋上は防水工事を行いますが、一定期間が経過すると劣化します。

ここでは、陸屋根や屋上の防水機能の耐用年数と、工事をすべき劣化症状を紹介します。

耐用年数

防水加工の耐用年数は、工事の種類で異なります。

防水層の種類耐用年数
ウレタン防水8~12年
FRP防水10~15年
塩化ビニールシート防水10~20年
ゴムシート防水10~15年
アスファルト防水15~25年

屋上防水のトップコートの耐用年数は約5年です。

使用する材料、使用状況によって劣化症状の進み方が異なるため、定期的に点検をすることが大切です。

主な劣化症状

陸屋根や屋上の防水加工が劣化した際には、目視で確認できる症状が表れます。

劣化症状
  • 色褪せ
  • ひび割れ
  • 膨れ
  • 剥がれ
  • 雨漏り

以下ではそれぞれの劣化症状が表れる原因と注意点を解説していきます。

色あせ

雨水や紫外線の影響で、表面の塗装の色が褪せてくることがあります。

色あせは劣化の初期症状なため、早めに対処すれば剥がれ、膨れ、ひび割れなどを防ぐことが可能です。

変色に気づいたら、早めに対処をしましょう。

ひび割れ

防水層の上に敷かれているコンクリートの表面や、防水層自体にひび割れが生じている症状です。

コンクリートのひび割れの原因は、乾燥収縮、凍結融解、中性化が挙げられます。

また、防水層の種類によって、ひび割れの原因は異なります。

ウレタン防水であれば、雨風や紫外線などの外的要因や、施工時に防水膜を十分に乾燥させなかったことがきっかけとなります。

シート防水は、シートの劣化のほか、外的要因でシートが伸縮することがきっかけです。

アスファルト防水の場合、継ぎ目が開いてひび割れを起こしているように見えることがあります。

膨れ

ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水などの継ぎ目に起こる症状です。

原因は湿度で、施工後時間が経過するほど症状が出やすくなります。

シートで覆うタイプの防水材に交換する方法が有効です。

また、専用の通気シートを施工し、その通気シートに通気筒を設置することで、水分の逃げ道を作る「ウレタン防水は通気緩衝工法」で防ぐ方法もあります。

剥がれ

水分が防水層の下に入り込んで蒸発し、剥がれを引き起こすことがあります。

剥離は、正確に施工していても起こりうる症状です。

シートが破れると雨水が浸入する可能性が高いため、早めのメンテナンスをおすすめします。

シートごと交換工事をするため、高額な費用が発生する前に、対策をしましょう。

雨漏り

防水層の劣化を放置すると、雨漏りが発生します。

劣化の症状として紹介してきたひび割れ、水たまり、膨れなどは、対処をしなければ雨漏りにつながります。

雨漏りは建物や設備を腐らせる原因にもなるため、放置するのは危険です。

しかし、雨漏りの場所や原因を特定することは困難であり、修繕する場合は防水工事を一からやり直さなければなりません。

陸屋根や屋上の防水メンテナンス方法

陸屋根や屋上のメンテナンス方法は、塗膜防水、シート防水が挙げられます。

塗膜防水、シート防水のなかでもいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。

ここでは、陸屋根や屋上の詳しいメンテナンス方法を見ていきましょう。

塗膜防水

塗膜防水とは、液状の防水材を塗布すると化学反応により塗膜を形成し、施工部位を防水する工法です。

施工現場に直接塗布して防水するため、簡単で複雑な形状でも施工できます。

また、液状の防水材を塗布するため、継ぎ目なく防水ができ、雨漏りが発生するリスクを軽減できるでしょう。

耐用年数は約10年で、塗膜防水はウレタン防水、FRP防水と2つの工法に分けられます。

ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する防水工事です。

屋上や陸屋根の防水工事で、ウレタン防水は使われることが最も多いです。

ウレタン防水のメリットやデメリットを以下にまとめました。

ウレタン防水のメリット
  • 複雑な形状の場所にも施工できる
  • 継ぎ目のない防水層が形成できる
  • 既存防水層を選ばず重ねて施工できる
  • 施工費用が比較的安く、工期が短い
ウレタン防水のデメリット
  • 完成度が職人の技術に依存する
  • 施工不良によって膨れが発生することがある
  • 紫外線に弱い

工期:3〜10日程度
工法:密着工法 / 通気緩衝工法

FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチックを用いて防水層を形成する防水工事です。

ガラス繊維強化プラスチックは、合成樹脂と補強材を混合した防水材で、耐候性・耐熱性に優れています。

FRP防水のメリットやデメリットを以下にまとめました。

FRP防水のメリット
  • 耐久性に優れている
  • 防水性が高い
  • 硬化にかかる時間が短いので、工期も短い
  • 素材が軽量で、建物への負担が少ない
FRP防水のデメリット
  • 伸縮性が少なく、ひび割れが起こりやすい
  • 施工場所を選ぶ(10㎡以上の広い木造には施工不可)

工期:1〜2日程度

FRP防水は耐久性が高いため、屋上のほか、バルコニーやプール、駐車場などの工事にも選ばれてます。

シート防水

シート防水は、シート状の防水材を貼り付けて防水層を形成する工法です。

シートを1度に貼り付けるため工期が短いですが、シート状であるため凹凸のある場所や複雑な場所の施工には不向きです。

シート防水のメリットやデメリットを以下にまとめました。

シート防水のメリット
  • シートを貼る工事なので、完成度に差が出ない
  • 熱や紫外線に強い
  • 既存防水層の種類を選ばず施工可能
  • 色やデザインが豊富
シート防水のデメリット
  • 複雑な形状の場所には施工できない
  • シートの継ぎ目が劣化しやすい

工期:1〜5日程度
工法:接着工法 / 機械的固定工法

接着工法はシートの裏面に専用の接着剤を塗布して貼り付ける工法、機械的固定工法はシートと下地をビスや鉄板などで固定する工法です。

シート防水の耐用年数は約15年で、塩化ビニールシート防水、ゴムシート防水、2つの種類があります。

塩化ビニールシート防水

塩化ビニールシート防水は、熱や紫外線の影響を受けにくい塩ビシートを貼り付けて防水層を作る工法です。

耐摩耗性が高いため、歩行が多い場所の施工にもおすすめです。

ゴムシート防水

ゴムシート防水は、合成ゴムのシートを貼り付けて防水層を形成します。

耐久性に優れ、弾力性があるため下地に沿いやすいことが特徴です。

ただし、塩ビシートに比べて素材が薄いため、劣化しやすいというデメリットがあります。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトシートと液状のアスファルトを貼り合わせて防水層を作る工法です。

アスファルトシートは合成繊維の不織布にアスファルトを含浸させたもので、防水性に優れています。

屋上防水工法のなかでも、アスファルト防水は最も防水性が高いです。

アスファルト防水のメリットやデメリットを以下にまとめました。

アスファルト防水のメリット
  • 耐久性に優れている
  • 防水性能が高い
  • 耐用年数が長く、防水工事の回数を減らせる
アスファルト防水のデメリット
  • 施工費用が高額
  • 工法によっては、施工中に煙や臭いが発生する
  • 重量があり建物への負担が大きい

工期:3週間程度
工法:常温工法 / 熱工法 / トーチ工法

大規模な工法であるため、面積の広いビルやマンションの屋上で選ばれています。

アスファルト防水の耐用年数は約15~20年で、耐用年数も他の防水工法に比べて長いことがメリットです。

陸屋根や屋上の防水工事の費用相場

陸屋根や屋上メンテナンス費用は、防水工事の種類によって異なります。

主な防水工事の費用は次のとおりです。

防水工事FRP防水ウレタン防水塩化ビニールシート防水ゴムシート防水アスファルト防水
費用相場4,000~7,500円/㎡3,000~7,000円/㎡5,000〜7,000円/㎡5,000〜7,000円/㎡5,500~8,000円/㎡

費用を抑えられる方法はシート防水ですが、費用だけではなく、耐久性や得たい効果などを加味して決めましょう。

防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】

大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。

そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。

防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。

以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。

  • 補助金申請できる地域に住んでいる
  • 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
  • 税金を滞納していない
  • 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること

詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。

防水工事に関してのよくある質問を紹介

ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。

Q

防水工事前に何か準備は必要ですか?

A

防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。

Q

防水工事を行う周期はどのくらいですか?

A

一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。

Q

雨天時も防水工事は行いますか?

A

防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。

Q

防水工事中に臭いがすることはありますか?

A

防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。

陸屋根と屋上の防水工事の違いや方法まとめ

陸屋根と屋上の違い、防水工事の方法について解説しました。

まとめると、

  • 陸屋根と屋上の違いは手すりの有無
  • 陸屋根と屋上は基本的に同じ意味で使用される
  • 陸屋根は勾配がある屋根に比べて水はけが悪い
  • 陸屋根は雨漏りや劣化に注意が必要

陸屋根は、スタイリッシュなデザインとスペースの有効活用から人気が高まっています。

陸屋根や屋上の劣化を防ぐためにも、丁寧な防水工事を行いましょう。

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