マンション大規模修繕は建築基準法に注意|2025年改正で変わるポイント【2026年最新】| 株式会社新東亜工業

マンション大規模修繕は建築基準法に注意|2025年改正で変わるポイント

マンションの大規模修繕を計画する際、工事内容が建築基準法にどのように関係するのかを正確に把握することは欠かせません。

大規模修繕は、建物の性能を維持・回復するための工事として広く行われていますが、建築基準法では工事の内容や範囲によって、法的な扱いが大きく変わります。

特に「大規模の修繕」や「大規模の模様替え」に該当するかどうかは、確認申請の要否や行政手続きに直結する重要な判断ポイントです。

建築基準法への理解が曖昧なまま工事を進めると、後から法令違反と判断され、是正工事や工事中止を求められる可能性もあります。

本記事では、大規模修繕と建築基準法の関係を整理し、どのような工事が注意対象となるのか、実務上どの段階で確認すべきかといった判断の考え方を解説します。

また、大規模修繕に関連する法律や、大規模修繕の確認申請が必要なのか、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

大規模修繕における建築基準法の基本定義

建築基準法とは、昭和25年(1950年)に制定された、建築物の敷地・構造・設備・用途について最低基準を定めた日本の法律です。
その第一条で「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資する」ことを目的として明記されています。

具体的には、建物が地震や火災に耐えられる構造であること、適切な採光や換気が確保されていること、災害時の避難経路が確保されていることなどを規定しており、私たちの安全な暮らしを守るための基本ルールとなっています。

大規模修繕工事を計画する際、まず理解しておきたいのが建築基準法における「大規模の修繕」の正確な定義です。一般的に使われる「大規模修繕」という言葉と、法律上の「大規模の修繕」には実は大きな違いがあります。

ここでは、建築基準法が定める定義を正確に理解し、実務での判断に活かせる知識を整理していきます。

建築基準法が定める「大規模の修繕」とは

建築基準法第2条第14号では、「大規模の修繕」を「建築物の主要構造部の一種以上について行う過半の修繕」と定義しています。

この定義を正確に理解するには、「主要構造部」「一種以上」「過半」という3つのキーワードを押さえる必要があります。

まず「主要構造部」とは、建築基準法第2条第5号で定められた建物の構造上重要な部分を指します。具体的には以下の6つの部位です。

  • はり
  • 屋根
  • 階段

ただし、構造上重要でない間仕切壁、間柱、付け柱、揚げ床、最下階の床、回り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段などは主要構造部から除外されます。

次に「一種以上」とは、上記6つの主要構造部のうち、どれか1つ以上の部位を対象とすることを意味します。例えば「屋根」だけを修繕する場合も、「壁と屋根」の両方を修繕する場合も、この条件を満たします。

そして最も重要なのが「過半」という基準です。これは対象となる主要構造部の50%を超える範囲を修繕することを指します。判定基準は部位によって異なります。

主要構造部過半の判定基準具体例
総面積に占める割合外壁総面積1,000㎡のうち501㎡以上を修繕
総本数に対する割合柱が10本ある建物で6本以上を修繕
水平投影面積に占める割合床面積800㎡のうち401㎡以上を修繕
はり総本数に占める割合はりが20本ある建物で11本以上を修繕
屋根水平投影面積に占める割合屋根面積600㎡のうち301㎡以上を修繕
階段階ごとの総数に占める割合1階に階段が2基ある場合、2基とも修繕

つまり、建築基準法上の「大規模の修繕」に該当するためには、主要構造部のいずれか1つについて、その半分以上を修繕する必要があるのです。

参考元:e-Gov「建築基準法

建築基準法での「修繕」と「模様替え」の違いについて

建築基準法では、「修繕」と「模様替え」を明確に区別しています。この2つの違いを理解することは、工事内容の判断や確認申請の要否を判断する上で非常に重要です。

「修繕」とは、劣化した既存部分を、ほぼ同じ位置・形状・材料で造りかえて、性能や品質を回復させる工事を指します。建物を元の状態に戻すことが目的であり、資産価値の回復を図るものです。

一方、「模様替え」(建築基準法第2条第15号)とは、既存の部分を異なる材料や仕様で造りかえて、性能や品質を向上させる工事を指します。単に元に戻すのではなく、建物の機能向上や資産価値の向上を図るものです。

区分定義目的具体例
修繕同じ材料・仕様で元の状態に戻す性能・品質の回復外壁の塗装塗り替え、屋根防水層の張り替え(同材料)
模様替え異なる材料・仕様で性能を向上機能向上・価値向上木造階段を鉄骨階段に変更、茅葺き屋根をガルバリウム鋼板に変更

そして「大規模の修繕」と同様に、「大規模の模様替え」も建築基準法で定義されています。

これは「建築物の主要構造部の一種以上について行う過半の模様替え」を指し、判定基準は大規模の修繕と同じです。

実務では、例えば外壁材を既存と同じサイディング材で張り替える場合は「修繕」、異なる材質や性能のサイディング材に変更する場合は「模様替え」と判断されます。

防水性能の高い新しい塗料を使用する場合も、性能向上を伴うため「模様替え」に該当する可能性があります。

一般的なマンション大規模修繕と法律上の「大規模の修繕」の違い

ここで重要なポイントがあります。

実務で一般的に行われているマンション大規模修繕工事」の多くは、建築基準法上の「大規模の修繕」には該当しません。

一般的なマンション大規模修繕工事では、以下のような工事が実施されます。

  • 外壁の塗装塗り替え
  • タイルの部分補修
  • 屋上防水層の改修
  • 共用廊下・階段の塗装
  • 鉄部(手すり等)の塗装
  • 給排水管の更新
  • エントランス等の改修

これらの工事は建物の美観維持や機能回復には不可欠ですが、主要構造部の過半を修繕するものではないため、建築基準法上の「大規模の修繕」には該当しないのです。

つまり、多くのマンション大規模修繕工事では確認申請が不要となります。

一方、国土交通省が公表する「長期修繕計画作成ガイドライン」では、マンションの大規模修繕工事を12~15年周期で実施することを目安としています。

これは建物の劣化状況に応じた適切な維持管理のための推奨周期であり、建築基準法の定義とは別の観点からの指針です。

参考元:国土交通省「令和3年度マンション大規模修繕工事に関する実態調査」(PDF)

また、マンション大規模修繕は何年ごとにするのか?疑問を持たれている方も多いと思います。大規模修繕の周期について詳しく知りたい方はこちらで解説しています。

2025年4月施行|建築基準法改正が大規模修繕に与える影響とは

2025年4月1日、建築基準法の一部改正が施行されました。この改正は「4号特例の縮小」を柱とするものであり、これまで確認申請が不要だった一部の建築物やリフォーム工事についても、申請が必要となるケースが増えています。

大規模修繕を計画している管理組合やオーナーにとって、この改正内容を正確に理解し、適切な対応を取ることが重要です。

2025年建築基準法改正の概要

今回の建築基準法改正の最大のポイントは、「4号特例の縮小」です。

これは、これまで確認申請において構造審査や一部の審査が省略されていた「4号建築物」の範囲を縮小し、審査内容を厳格化するものです。

改正の主な内容
  • 従来の「4号建築物」を「新2号建築物」「新3号建築物」に細分化
  • 木造2階建て住宅等の大規模リフォームで確認申請が必要に
  • 確認申請時の審査項目の拡大(構造安全性の審査強化)
  • 既存不適格建築物への対応の明確化

この改正は、木造建築物の耐震性や省エネ性能の向上、そして既存建築物の安全性確保を目的としています。

近年、大規模なリフォームや改修工事が増加する中、建築基準法に適合しない工事が行われるリスクが指摘されてきました。

特に構造安全性に影響を与える工事については、行政によるチェックを強化し、建物の安全性を確保する必要があるという認識が背景にあります。

参考元:国土交通省「木造戸建の大規模なリフォームに関する建築確認手続について」(PDF)

マンション大規模修繕への具体的な影響

それでは、2025年4月の改正がマンションやビルの大規模修繕工事にどのような影響を与えるのでしょうか。主なポイントを解説します。

確認申請が必要となる範囲の拡大

改正前は確認申請が不要だった木造2階建て住宅等の大規模修繕・大規模模様替えについても、2025年4月以降は確認申請が必要となりました。

ただし、一般的な鉄筋コンクリート造のマンションについては、従来から確認申請が必要な建築物(法6条1項1号~3号)に該当するため、この点での大きな変更はありません。

むしろ重要なのは、審査内容の厳格化です。確認申請時に提出する書類や審査される項目が増え、より詳細な構造安全性の確認が求められるようになりました。

工期への影響

確認申請の審査項目が増えたことで、申請から確認済証の交付までの期間が従来より長くなる可能性があります。通常、確認申請から確認済証の交付までは2~3週間程度ですが、審査の厳格化により1ヶ月程度かかるケースも想定されます。

大規模修繕工事のスケジュールを立てる際は、この確認申請期間を十分に見込んでおく必要があります。

費用への影響

確認申請には申請手数料が発生します。建築物の規模や構造によって異なりますが、一般的なマンションの場合、数万円~数十万円の手数料が必要です。また、申請に必要な設計図書の作成費用や、建築士への報酬も発生します。

さらに、審査の厳格化により、既存建築物が現行の建築基準法に適合していない場合(既存不適格建築物)、追加の補強工事や改修工事が必要となる可能性もあります。

既存不適格建築物への対応

建築基準法は定期的に改正されるため、建築当時は適法だった建物でも、現行法には適合していない場合があります。これを「既存不適格建築物」と呼びます。

2025年改正では、大規模修繕・大規模模様替えを行う際、構造耐力上の危険性が増大しない計画であれば、現行基準への適合が免除されるという規定が引き続き適用されます。

ただし、耐震補強など構造に影響を与える工事を行う場合は、現行基準への適合が求められる可能性があります。

2025年4月以降に計画すべき対応

法改正を踏まえ、大規模修繕を計画する管理組合やオーナーが取るべき対応をまとめます。

事前の建築基準法適合性チェック
  • 計画している工事が「大規模の修繕」「大規模の模様替え」に該当するか
  • 確認申請が必要かどうか
  • 既存建築物の建築基準法適合状況
  • 現行基準への適合が必要な工事内容かどうか

工事計画の初期段階で、建築士に依頼して以下の点を確認しましょう。

設計段階での行政相談
  • 提出すべき書類の種類と内容
  • 審査のポイントや注意事項
  • 既存不適格建築物への対応方針
  • 申請から確認済証交付までの想定期間

確認申請が必要な工事の場合、設計段階で行政の建築指導課に事前相談を行うことを強くお勧めします。事前相談では以下のようなことを確認できます。

事前相談を行うことで、申請後の指摘事項や修正を最小限に抑え、スムーズな審査につながります。

2025年4月以降の大規模修繕では、以下のようなスケジュール調整が必要です。

スケジュール管理の見直し
  1. 計画立案・設計期間を従来より1~2ヶ月長く確保
  2. 確認申請期間を1ヶ月程度見込む
  3. 審査での指摘対応期間を予備日として確保
  4. 工事着手前の準備期間を十分に確保

法改正により、建築士の役割がこれまで以上に重要になっています。大規模修繕を計画する際は、以下の点を確認した上で建築士を選定しましょう。

専門家(建築士)との連携強化
  • 一級建築士または二級建築士の資格保有
  • マンション大規模修繕の設計・監理実績
  • 確認申請業務の経験
  • 2025年改正内容への理解と対応力

建築基準法と区分所有法の関係|大規模修繕における合意形成

マンションの大規模修繕では、建築基準法区分所有法の両方を正しく理解したうえで進めることが欠かせません。

建築基準法は建物の安全性や法適合性を定め、区分所有法は共用部分の修繕や変更を行う際の意思決定ルールを定めています。

特に大規模修繕では「どの決議が必要か」「確認申請が必要か」を誤ると、工事の中断やトラブルにつながるため、事前の合意形成が重要です。

区分所有法では、工事内容により必要な決議方法が異なります。

区分所有法に基づく修繕決議の考え方
  • 普通決議
    共用部分の保存・管理行為(外壁塗装、防水改修などの定期修繕)
  • 特別決議
    形状・効用の著しい変更を伴う工事(耐震補強、大規模な改修工事など)

建築基準法対応を踏まえた合意形成のポイント

建築基準法対応を踏まえた合意形成では、法令順守が工事の安全性と将来の資産価値を守る前提条件であることを共有する姿勢が重要です。

確認申請の要否や工期・費用への影響を事前に説明し、住民の理解を得ることで、総会決議や工事を円滑に進めやすくなります。

項目通常の修繕確認申請が必要な修繕
設計・準備期間短い長くなる
申請手続き不要必要
工事開始総会後すぐ確認済証後

区分所有法に沿った決議と、建築基準法への対応を丁寧に説明することが、トラブルを防ぐ合意形成の鍵となります。

マンション大規模修繕工事中のトラブルに関して、詳しく解説しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

建築基準法違反のリスクと罰則

建築基準法に違反した状態で工事を行うと、工事の中止や罰則だけでなく、建物全体の資産価値や将来の取引にまで影響が及びます。

大規模修繕では「確認申請が必要か」「法的に問題がないか」を事前に確認し、違反リスクを確実に回避することが重要です。

確認申請が必要な工事を無確認で行った場合、次のような処分や影響を受ける可能性があります。

無確認工事による主なリスク
  • 行政処分:工事停止命令、是正命令、使用禁止命令
  • 刑事罰:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
  • 実務上の損害:工期遅延、撤去・是正費用、住民対応コスト

これらは施工業者だけでなく、管理組合や発注者側にも責任が及ぶ点に注意が必要です。

違反建築物とみなされる影響

影響項目内容
売却住宅ローンが使えず、売却が困難
融資金融機関の担保評価が下がる
資産価値評価額が大きく低下
保険加入・更新を断られる可能性
行政指導を避けるための対応
  • 計画段階で建築士・行政へ事前相談
  • 確認申請書類や議事録など記録を保存
  • 設計変更時は必ず法適合性を再確認

適法性を軽視した工事は、結果的に大きな損失を招きます。事前確認と丁寧な対応こそが、リスクを最小限に抑える最善策です。

建築基準法を遵守した大規模修繕を進めるための実務ガイド

建築基準法を守った大規模修繕を実現するには、業者選定・行政対応・管理体制の3点を実務として押さえることが重要です。

知識があっても、確認不足や判断の丸投げがあると、違反リスクは避けられません。ここでは実践的なポイントを絞って解説します。

設計者・施工業者の確認ポイント
  • 建築士や施工管理技士が在籍しているか
  • 確認申請や既存不適格建物の対応実績があるか
  • 行政との事前相談や完了検査まで支援できるか

業者選定時は、価格だけでなく法対応力を重視します。

見積書では、設計監理費・確認申請関連費用・完了検査費用が明確に計上されているかを確認します。

また、確認申請が必要か判断が難しい場合、基本設計が固まった段階で事前相談を行うことが有効です。

確認事項内容
相談時期確認申請の3〜6か月前
準備資料既存図面、改修計画概要
記録相談内容・回答を文書保存

指摘事項は必ず設計に反映し、再確認を行います。

法的チェック体制の構築
  • 管理組合内に修繕委員会を設置
  • 一級建築士など第三者専門家を活用
  • 設計変更時は必ず法適合性を再確認

複数人で確認する体制を整えることで、建築基準法違反を未然に防ぐことができます。

大規模修繕と建築基準法に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、大規模修繕と建築基準法に関して、管理組合や管理会社から寄せられる代表的な質問にお答えします。実務での疑問解決にお役立てください。

Q

大規模修繕で建築基準法の確認申請が必要になるケースは?

A

大規模修繕のすべてで確認申請が必要になるわけではありません。
ただし、柱や梁などの主要構造部を広範囲に修繕する場合や、耐震補強など構造に影響を与える工事を行う場合は、建築基準法に基づく確認申請が必要となることがあります。

判断を誤ると工事中断などのリスクがあるため、建築士への事前確認が欠かせません。

Q

建築基準法への対応は大規模修繕の費用相場に影響しますか?

A

はい、影響する場合があります。

大規模修繕の費用相場は建物規模や工事内容によって異なりますが、建築基準法への対応が必要な場合、設計費や申請関連費用、場合によっては追加工事費が発生することがあります。
そのため、単純な工事費だけでなく、法対応を含めた総額で費用を見積もることが重要です

Q

マンションの寿命は何年くらいですか?大規模修繕で延ばせますか?

A

マンションの寿命は、構造や維持管理状況によって大きく左右されます。

鉄筋コンクリート造のマンションは、大規模修繕を適切な周期で実施することで50~60年以上使用できるとされています。

外壁や防水などを計画的に修繕することが、建物寿命を延ばす重要な要素です。

Q

2025年4月以降、すでに計画中の大規模修繕はどうなる

A

建築基準法の改正は、原則として工事着手日が基準となります。

2025年4月1日以降に工事に着手する場合は、改正後の基準が適用されます。したがって、すでに計画中であっても、工事着手が2025年4月以降であれば、改正後の基準に従う必要があります。

ただし、2025年3月31日までに確認済証の交付を受け、かつ工事に着手している場合は、改正前の基準が適用されます。

スケジュールによっては、早めに大規模修繕の確認申請を進めることで改正前の基準で対応できる可能性もあるため、建築士と相談の上、計画を調整しましょう。

Q

国土交通省は大規模修繕工事についてどのような考え方を示していますか?

A

大規模修繕工事について国土交通省は、長期修繕計画に基づく計画的な実施を推奨しています。

修繕周期や工事内容を明確にし、建物の安全性・耐久性を維持することが、マンション管理の基本とされています。

Q

建築基準法違反が後から発覚した場合の対応は?

A

工事完了後に建築基準法違反が発覚した場合、以下の対応が必要となります。

まず、違反内容を正確に把握し、行政(建築指導課)に相談します。違反の程度により、是正工事が命じられる場合があります。

是正工事には追加費用が発生し、工事を発注した業者との間で責任関係が問題となることもあります。重大な違反の場合、建物の使用制限や罰則が科される可能性もあります。

このような事態を避けるため、工事前の法適合性チェックと、工事中の適切な監理が非常に重要です

万が一違反が発覚した場合は、速やかに専門家(建築士・弁護士)に相談し、適切な対応を取りましょう。

Q

建築基準法に違反するとマンションの資産価値に影響しますか?

A

はい、影響します。建築基準法違反が判明すると、違反建築物とみなされ、売却や融資が難しくなるケースがあります。

大規模修繕時に法適合性を確認し、適切に対応することが、マンションの資産価値と将来の取引を守ることにつながります。

建築基準法を正しく理解して安全な大規模修繕を実現しよう|まとめ

大規模修繕工事を安全かつ適法に実施するためには、建築基準法の正確な理解が不可欠です。

本記事で解説した重要なポイントを振り返りましょう。

  • 建築基準法上の「大規模の修繕」は主要構造部の過半を修繕する工事を指す
  • 一般的なマンション大規模修繕の多くは確認申請が不要
  • 耐震補強や増築を伴う工事は確認申請が必須
  • 2025年4月改正で審査が厳格化し申請期間が長期化
  • 旧耐震基準の建物は耐震診断と補強の検討が重要
  • 区分所有法に基づく特別決議(4分の3以上の賛成)が必要
  • 建築基準法違反は罰則だけでなく資産価値低下のリスクあり
  • 計画段階から建築士や行政への事前相談を徹底すべき

建築基準法を遵守することは、単なる法律対応ではなく、居住者の安全を守り、建物の資産価値を長期的に維持するための重要な取り組みです。

法律の定義や技術基準を正しく理解し、確認申請の要否を適切に判断することで、後々のトラブルや追加費用を防ぐことができます。

確認申請の要否判断に迷う場合や専門的な確認が必要な場合は、必ず一級建築士や行政の建築指導課に相談しましょう。

適切な知識と事前準備、そして専門家との連携により、法令を遵守した安全で確実な大規模修繕を実現し、居住者の安心と建物の価値を守り続けることができます。