コラム    

マンション大規模修繕中のベランダ植物はどうする?撤去の注意点と対策を解説

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マンションの大規模修繕は、大規模修繕工事が始まると、足場の設置や外壁塗装、防水工事などの関係でベランダの使用が大きく制限されます。特に、ベランダで植物を育てている方にとっては「この植物は一時的にどこに置けばいいの?」「移動することで枯れたりしないか心配」といった不安が募るものです。

本記事では、マンション大規模修繕のベランダの植物の取り扱い方について、撤去の基本ルールや保管時の注意点、住民トラブルを避けるための配慮事項などを詳しく解説します。植物も住まいも大切にしたい方のための、実践的な対策を紹介していきます。

マンション大規模修繕とベランダ利用制限の関係

大規模修繕工事では、建物全体に足場が組まれ、作業員の移動や安全確保のために外部空間の自由な利用が制限されます。とくにベランダは、外壁の塗装や防水処理、防火設備の点検・補修などが行われるため、一定期間は居住者の立ち入りや物の設置が禁止されるのが一般的です。

また、ベランダは区分所有法上「共用部分」にあたるため、あくまで管理規約に則った使用が求められます。たとえ専用使用権があっても、大規模修繕中は工事の妨げにならないよう、管理組合や施工業者の指示に従う義務があるのです。

ベランダの植物は撤去しなければいけないの?

多くのマンションでは、大規模修繕前に「ベランダの全私物撤去」を求める通知が配布されます。これは、工事の安全性と効率を確保するために必要な措置であり、植物も例外ではありません。

万が一、植物を残したまま工事が進んだ場合、作業の妨げになるだけでなく、業者が誤って植物を破損・処分してしまう恐れもあります。しかも、こうしたトラブルに関しては補償の対象外となるケースが多いため、自主的に撤去・保管することが重要です。

ベランダ植物の撤去・保管のポイント

ベランダ植物の撤去・保管のポイントについて解説します。

植物の種類ごとの対応方法

  • 鉢植え・プランター:できるだけ軽量の容器に入れ替え、移動のしやすさを確保しましょう。根詰まりしている場合は植え替えの好機です。
  • 吊り鉢・棚置き型:地震や強風で落下しやすいため、早めに取り外して室内へ。壁面フックごと撤去が必要な場合もあります。
  • 大型の観葉植物:重量やサイズがある場合は、室内に置くスペースを確保しておくか、一時的にトランクルームなど外部保管を検討しましょう。

室内での保管と日照確保

植物を室内で保管する場合、窓際など日当たりの良い場所を確保できるかがポイントです。冬季など日照時間が短い時期には、植物育成ライトや加湿器を活用し、ストレスを最小限に抑えましょう。また、水やりによる床の水濡れ対策として鉢受けトレーの使用もおすすめです。

管理組合と連携してスペースを確保

マンションによっては、エントランス横の空きスペースや集会室の一角を臨時の保管場所として提供してくれる場合もあります。工事業者や管理組合に相談し、利用条件や保管可能期間を確認したうえで活用しましょう。

住民トラブルを避けるために意識したいこと

マンションの大規模修繕期間中は、多くの住民が工事による生活の変化に直面しており、小さな配慮がトラブルの回避につながります。特にベランダの植物は、工事に直接影響を与えるだけでなく、周囲の住民にも間接的に影響を及ぼす可能性があるため、以下のような点に気をつけましょう。

スケジュールや注意事項を見落とさず、早めに行動する

工事開始に向けたスケジュールや注意事項が記載された管理組合からの通知は必ず確認し、余裕を持って対応を始めることが大切です。特に植物の移動や整理は時間がかかるため、計画的な対応を心がけましょう。

避難経路や共用部に置かない

撤去した鉢植えを一時的に廊下や階段に置く行為は、避難経路をふさぐことになり、重大な防災リスクにつながります。消防法違反となる場合もあるため、共用部の使用は禁止です。必ず自己管理できる専用スペースへ移動させましょう。

臭いや虫の発生に注意する

屋内で植物を保管していると、湿度の上昇や通気不足からカビが発生したり、虫が湧いたりすることがあります。特に観葉植物や多肉植物の根元に水がたまりやすいため、鉢底の乾燥や清掃をこまめに行い、衛生的な環境を保つようにしましょう。

他住戸のベランダに干渉しない

ツル性の植物などが隣戸に越境していた場合は、この機会にカットまたは整理し、隣人とのトラブルを未然に防ぎます。プライバシーの観点からも、配慮が求められます。

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実録!7階建てマンションの大規模修繕工事の流れと費用・施工事例

東京都墨田区にある7階建てマンションにて、ワンオーナー物件の大規模修繕工事を新東亜工業が対応しました。外壁の塗装やシーリングの補修、防水工事の必要性、見積比較の不安など、オーナー様の悩みに対しどのような提案と判断を行ったのか——その一連の流れを、実際の会話を交えながらご紹介します。

お問い合わせ〜現地調査|過去施工の確認と細部の劣化診断

工事のきっかけは「前回の色選びに失敗した」「屋上防水は5年前に済ませたが今回も必要か不安」といったメール相談でした。

お客様とのやり取り
お客様:「屋上の防水は5年前にやってるんですけど、それでもやるべきですか?」
新東亜工業:「一度状態を拝見してから判断しましょう。無理にやる必要がなければ省く判断もできます」

現地では図面をもとにバルコニーや外壁、庇などを細かく確認。シーリングの劣化が目立ったため、全撤去と打ち替えの提案を行いました。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「ここのシーリング、かなりひび割れてます。全て打ち替えですね」
お客様:「これ全部やるとなると…かなりの距離ですよね?」
新東亜工業:「ざっと見ても1000mは超えてきます」

見積り提示|屋上防水の有無で2プラン提案+実数精算の説明

調査後は「屋上防水あり・なし」2パターンの見積を作成。各項目の違いと予算の幅をわかりやすく提示しました。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「下地補修は“実数精算”になります。今見えてない部分も足場を組んでから補修範囲を確定します」
お客様:「100万円とか一気に増えることもありますか?」
新東亜工業:「状態は悪くないので10〜20万円程度の上下です。むしろ減る可能性もありますよ」

他社と比較されることも想定し、工事項目の説明や「新規打設」のリスクも正直に伝えました。

契約成立|「新規打設」との違いを丁寧に解説し信頼獲得

価格では他社より若干高めだったものの、工法や保証内容の丁寧な説明でご納得いただきました。

お客様とのやり取り
お客様:「他社には“新規打設”って書いてあります」
新東亜工業:「それは既存シールを撤去せず上からかぶせる方法で、密着不良やひび割れの原因になります。当社では必ず撤去・打ち替えを行います」

結果、「屋上防水なしプラン(852万円)」でご契約いただきました。

着工前の打ち合わせ|色決め・足場・近隣への配慮も徹底

工事前の打ち合わせでは、オーナー様が特に重視されたのが「色の選定」。過去2回の失敗を経て、今回は慎重に。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「今回は色のイメージをどうされたいですか?」
お客様:「前の2回、どちらもイメージと違って…。今回は絶対に失敗したくない!」

色見本板を用意し、納得のいく色を選定。中学校敷地への足場越境や1階テナントのバイク駐輪スペース確保など、周辺環境への配慮も抜かりなく実施しました。

工事中の対応|トラブルの早期発見と柔軟な対応で信頼感

施工中には、前回業者が「増し打ち」を行っていた痕跡を確認。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「やはり前回は増し打ちでしたね。しっかり撤去してから打ち換えますのでご安心ください」
お客様:「やっぱり!最初に“それはダメ”って言ってもらえて良かったです」

さらにバルコニー防水ではガス配管の位置により仕上げ調整を行うなど、現場での判断力も発揮。仕上がりにはご満足いただけました。

お客様とのやり取り
お客様:「本当にイメージ通りの外壁色で嬉しいです。母も喜んでました!」

引き渡しと今後の対応|最終確認と事務手続きまで丁寧に対応

完工後は外回りも含めた最終チェックを実施。仕上がりの満足度は非常に高く、保証書や請求書もスムーズに手配されました。

お客様とのやり取り
新東亜工業:「この庇も塗装・防水完了済みです」
お客様:「本当にきれいになってよかった。ありがとうございました!」

工事概要まとめ

  • 契約金額:852万円(屋上防水なしプラン)
  • 施工期間:約50日間

本事例を通じて、オーナー様の不安や悩みに寄り添いながら、適切な判断と施工を提供することの重要性が見えてきます。

「前回の修繕に不満がある」「見積内容が適正か判断できない」とお感じの方は、ぜひ一度ご相談ください。

修繕工事後に植物を戻す際の注意点

工事が完了し、ベランダが使用できるようになった後も、植物の再設置にはいくつかの注意点があります。防水層や排水機能を損なわないよう、以下の点を確認しましょう。

防水層にダメージを与えない設置方法を

新たに施工された防水層の上に鉢植えを直接置くと、防水層の劣化を早める原因になります。断熱マットや鉢スタンド、ゴム製シートなどを使用して、鉢の底が床に密着しないように工夫しましょう。

排水機能を妨げない配置に注意

葉が落ちやすい植物や土がこぼれやすい鉢は、排水口の近くを避けて設置しましょう。排水口の詰まりは、雨漏りや水たまりの原因となり、管理会社から注意される可能性もあります。

環境変化に応じた育て方の見直し

修繕工事によってベランダの塗装色や反射率が変わり、気温や湿度の変化が生じることもあります。植物の葉焼けや根腐れを防ぐため、最初の数週間は植物の様子をこまめに観察し、水やりの量や頻度を適宜調整しましょう。

ルール確認と再点検

工事後に管理組合から新たな使用ルールが通知されることもあるため、改めてベランダ使用規定を確認し、再設置の際はルールを遵守することが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q

大規模修繕中はベランダの植物を必ず撤去しなければなりませんか?

A

多くのマンションでは「ベランダの私物撤去」が義務付けられています。足場の設置や防水工事、安全確保の観点から、植物もすべて一時的に撤去が必要です。万が一残していた場合、工事の妨げになるだけでなく、破損しても自己責任となるため注意が必要です。

Q

植物を室内に移動したら枯れてしまいませんか?

A

植物の種類によっては、日照不足や環境変化でダメージを受けることがあります。できるだけ窓際など光が入る場所に置き、育成ライトや加湿器を併用すると安心です。移動前に葉の剪定や植え替えを行い、根詰まりや過湿も予防しましょう。

Q

鉢植えをマンションの廊下や共用部に置いてもいいですか?

A

共用廊下や階段、エレベーターホールなどは避難経路の確保が必要なため、鉢の一時置きはできません。消防法違反となるケースもあるため、専有スペースまたは事前に許可を得た場所のみで保管しましょう。

Q

大型の観葉植物などを移動できない場合はどうすればいいですか?

A

どうしても室内で保管が難しい場合は、近隣のトランクルームの短期利用や、マンション内で管理組合が提供する一時保管スペース(ある場合)を検討しましょう。施工業者や管理組合に相談すると、柔軟な対応ができるケースもあります

まとめ|植物も住まいも大切にするための工夫を

マンションの大規模修繕工事は、建物の劣化を防ぎ、安全性と快適性を長く保つために欠かせない取り組みです。その一方で、ベランダで植物を育てている方にとっては、一時的なストレスや手間が発生する時期でもあります。

しかし、事前にしっかりと準備をし、管理規約や工事通知を確認のうえで行動すれば、大切な植物を守ることは十分に可能です。管理組合や他の住民とも連携しながら、植物も住まいも快適に保てる工夫をしていきましょう。

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