2024.04.18
アパートの屋根修繕とは?
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アパートの屋根修繕とは?必要性について
適切な屋根修繕は、賃貸経営者にとって大切な課題です
。屋根の老朽化は、入居者の安全性や快適性を脅かすだけでなく、大規模な修繕コストにつながる可能性があります。
したがって、定期的な屋根点検と適時の修繕が不可欠です。
実例として、2021年の統計では、全国の賃貸アパートのうち約15%で屋根の損傷が確認されています(国土交通省住宅経済調査)。
損傷を放置すると、雨漏りや落下物の危険が高まり、最悪の場合は全面的な屋根替えが必要になることもあります。
一方、適切な修繕を行えば、アパート資産の価値を維持し、入居者の満足度を高めることができます。
結論として、賃貸経営者は屋根の状況を常に把握し、種類に応じた適切な修繕方法を選択することが重要です。
アパートの屋根の種類別の修繕方法
アパートの屋根の種類別の修繕方法について、見ていきましょう。
ストレート屋根
ストレート屋根は一般的な屋根形状で、平らな面と勾配のある面が組み合わされています。
主な修繕箇所は、
- 平らな部分のウレタン防水層の劣化
- 勾配部分の瓦やスレートの破損
- 雨樋の詰まりや破損
適切な修繕サイクルを守ることで、大がかりな全面補修を回避できます。
瓦屋根
瓦屋根は、伝統的な屋根材料として広く使われてきました。
主な修繕箇所は、
- 瓦の割れや摩耗
- 棟の劣化
- 漆喰や鬼瓦の剥がれ
定期的な点検と漆喰補修、瓦の差し替えなどの手入れが欠かせません。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、金属製の屋根材で耐久性に優れています。主な修繕箇所は、
- 板金の錆や腐食
- 継ぎ手部の劣化
- 塗装の劣化
5年から10年を目安に錆止め塗装の塗り替えが推奨されています。
トタン屋根
トタン屋根は、安価で施工が容易なことから、賃貸アパートによく使われています。主な修繕箇所は、
- 板金の錆や腐食
- 波板の破損
- 固定金物の緩み
定期的な錆止め塗装と、緩んだ部分の増し締めが重要です。
いずれの屋根種類においても、修繕時期を逸すると補修費用が嵩むだけでなく、アパートの資産価値を下げる可能性があります。
賃貸経営者は、専門家に定期点検を依頼し、早期の修繕計画を立てることをおすすめします。
アパート屋根修繕の実施目安
アパート屋根の修繕サイクルと目安年数は、屋根の種類によって大きく異なります。
経年劣化の進行具合や損傷の状況を踏まえ、適切なタイミングで修繕を行う必要があります。
国土交通省の調査(2022年)によると、賃貸住宅では瓦屋根やトタン屋根の修繕実施率が高く、築年数とともに修繕ニーズが高まる傾向にあります。
老朽化に伴う雨漏りリスクを抑えるためです。
大阪の個人アパート経営者Aさんは、築35年の瓦屋根アパートで一部の屋根瓦が剥がれる被害がありました。
その際、屋根業者から全面的な葺き替え工事を勧められ、総額900万円の修繕工事を実施しました(アパートオーナーの体験談サイト2021年データ)。
定期的な点検と適切なタイミングでの修繕が重要です。
遅れると大がかりな全面葺き替えが必要になる可能性があります。
一般的な目安年数は、以下のようなものです。
- ストレート屋根:10~15年に一度の防水工事
- 瓦屋根:30年を目安に一部補修、50年で全面葺き替え
- ガルバリウム鋼板:20~30年で全面葺き替え
- トタン屋根:20~30年で全面葺き替え
※ただし、この目安年数はあくまでも一般論です。建物の立地環境や施工状況によっても大きく異なります
3~5年に一度の定期点検を欠かさず、雨漏りや瓦の剥がれ、錆び等の早期発見に努めましょう。
一部分の手直しで済む場合もありますが、全体的な劣化が進行していれば抜本的な修繕を検討する必要があります。
初期投資は高額ですが、修繕を先送りにすると将来的にさらに費用がかさむリスクを考慮すべきです。
アパート屋根修繕のかかる費用
アパートの屋根修繕に要する費用は、屋根の種類や補修範囲によって大きく異なります。
単に頭金だけでなく、後々の維持管理コストも勘案する必要があります。
住宅リフォーム推進協議会によるデータ(2023年)では、屋根修繕工事の費用相場は以下の通りとされています。
- ストレート屋根防水工事:4,000円~13,000円/坪
- 瓦屋根部分補修:15,000円~35,000円/坪
- トタン屋根部分補修:8,000円~18,000円/坪
- 金属系全面葺き替え:1,200万円~1,800万円(100坪ベース)
神奈川県のアパート経営者Bさんは、築25年の70坪ガルバリウム鋼板屋根アパートで全面葺き替えを実施。
総工費は約900万円を要しましたが、高耐久性の製品を採用したことで将来の修繕コストダウンを見込んでいます(アパートオーナー経験談サイト2022年データ)。
単に初期費用だけでなく、維持管理を含めた総合的なコストを考慮する必要があります。
高耐久の製品を選べば修繕サイクルが長くなり、結果的にコストダウンにつながります。
長期的な視点が重要です。
修繕費用は建物の広さや立地環境によっても変動します。
施工業者の見積もりをしっかりと比較検討し、コストパフォーマンスの良い選択肢を見極める必要があります。
さらに、長期修繕計画に基づいた修繕積立金の確保も併せて重要となってきます。