2024.08.30
草加市でマンションの大規模修繕に利用できる助成金・補助金や施工会社の選び方
マンションの修繕工事は、建物の機能性や価値を維持するために欠かせません。
なかでも大規模修繕工事には費用面での課題がありますが、適切な施工会社の選定や制度の利用によって修繕計画を成功させることにつながります。
大規模修繕に利用できる費用面の制度には、市町村ごとに助成金や補助金が設けられており、これらをうまく活用することで経済的な負担を大幅に軽減できます。
本記事では、草加市で利用が可能な助成金や補助金制度、また適切な施工会社の選び方について解説しています。
また、制度を利用するにあたって、スムーズに申請手続きをするための注意点や手順なども紹介します。
大規模修繕工事を効率的かつ経済的負担を軽減して進めるためのポイントを解説しますので、これから修繕計画を立てる方はぜひ参考としてご覧ください。
マンションの大規模修繕工事を解説
マンションの大規模修繕工事とは、建物の安全性や美観を維持し、資産価値を保つために行われる重要なメンテナンス作業です。通常、外壁や屋根の補修、防水処理、共用部分の設備更新などが含まれ、約12年から15年ごとに実施されることが一般的です。
この工事は、住民の合意形成や工事の計画・進行管理が求められ、専門的な知識と経験が必要とされます。工事を適切に行うことで、マンションの長期的な価値を維持し、居住者の安全と快適さを確保します。
大規模修繕工事と中規模・小規模修繕工事の違いについて
大規模修繕工事と中規模・小規模修繕工事の違いとは、工事の範囲と目的にあります。大規模修繕工事は、建物全体の外壁や屋根、共用部分の設備など、広範囲にわたるメンテナンスを行い、建物の耐久性や資産価値を長期的に維持するために行われます。一方、中規模・小規模修繕工事は、部分的な修繕や設備の更新を行うもので、主に日常的な維持管理や、局所的な問題の解決が目的です。規模が大きくなるほど、工事にはより多くの時間と資金が必要となります。
マンションの大規模修繕にかかる費用相場は?
大規模修繕で行われる工事費の目安について施工内容ごとに分けて紹介します。
外壁塗装の工事費
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
11階建 23世帯 | シリコン塗装 | 540万円程度 |
9階建 18世帯 | シリコン塗装 | 450万円程度 |
5階建 10世帯 | シリコン塗装 | 320万円程度 |
屋根塗装の工事費
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
4階建 8世帯 | シリコン塗装 | 135万円程度 |
3階建 6世帯 | シリコン塗装 | 120万円程度 |
2階建 5世帯 | シリコン塗装 | 100万円程度 |
防水工事の工事費
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
4階建 | ウレタン防水工事 | 100万円程度 |
3階建 | 屋上塩ビ防水工事 | 60万円程度 |
タイル工事の工事費
内容 | 費用相場 |
---|---|
外壁タイル張替工事 | 1,500円/枚 程度 |
外壁タイル清掃 | 750円/枚 程度 |
外壁タイル補修 | 400円/枚 程度 |
埼玉県草加市でのマンション大規模修繕工事は新東亜工業へ
新東亜工業では、大規模修繕や外壁塗装、防水工事をお考えの方に向けて長年の職人経験を活かした高品質な施工サービスを提供しています。
すべての工事は自社施工で行い無駄のない最適な提案をお約束。お客様の予算に合わせたプランニングで周辺環境への配慮も徹底して行います。
さらに、安心の10年保証と充実したアフターフォローで、お客様満足度98%を誇ります。質の高い仕上がりをお求めの方はぜひ新東亜工業へご相談ください。
代表者名 | 代表取締役:高井 強 |
電話番号 | 03-6658-5364 |
FAX番号 | 03-6658-5365 |
設立 | 平成24年1月 |
ホームページURL | https://shintoakogyo.co.jp/ |
新東亜工業の工事事例URL | https://shintoakogyo.co.jp/case/ |
代表的な保有資格・許認可 | 建設業許可 東京都都知事許可 (般-4)第142885号 一級建築士事務所 一級 東京都知事登録 第65008号 |
草加市のマンション以外の保育施設や介護施設の改修工事・修繕工事も承ります
新東亜工業では、マンションやビル以外にも保育園などの修繕工事や改修、防水工事なども行っています。
草加市で施設の修繕をご検討の方は、幅広い大規模修繕工事に対応できる新東亜工業へご相談ください。
埼玉のマンション大規模修繕工事の施工事例
【企業様】埼玉県吉川市Pマンション 大規模修繕工事
エレベータ扉塗装工事
施工前
施工後
防水工事
施工前
施工後
詳しい施工内容は以下をご確認ください
大規模修繕・防水工事・外壁塗装の工事費用例
大規模修繕で行われる工事費の目安について施工内容ごとに分けて紹介します。
外壁塗装の工事費
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
11階建 23世帯 | シリコン塗装 | 540万円程度 |
9階建 18世帯 | シリコン塗装 | 450万円程度 |
5階建 10世帯 | シリコン塗装 | 320万円程度 |
屋根塗装の工事費
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
4階建 8世帯 | シリコン塗装 | 135万円程度 |
3階建 6世帯 | シリコン塗装 | 120万円程度 |
2階建 5世帯 | シリコン塗装 | 100万円程度 |
防水工事の工事費
規模 | 内容 | 費用相場 |
---|---|---|
4階建 | ウレタン防水工事 | 100万円程度 |
3階建 | 屋上塩ビ防水工事 | 60万円程度 |
タイル工事の工事費
内容 | 費用相場 |
---|---|
外壁タイル張替工事 | 1,500円/枚 程度 |
外壁タイル清掃 | 750円/枚 程度 |
外壁タイル補修 | 400円/枚 程度 |
草加市で大規模修繕工事時に使える助成金・補助金
ここでは、草加市の大規模修繕に関する補助金・助成金について紹介します。詳しく知りたい方は市のホームページをご確認ください。
既存住宅耐震改修の補助
市では、平成20年度から、木造住宅の耐震改修費用の一部を補助しています。
平成21年度から、木造在来工法2階建て以下の長屋を対象にしたほか、屋根の軽量化のみを行う改修工事や寝室等の安全な空間の確保のための改修工事についても対象としました。
平成26年度から、分譲マンションも対象にしました。
令和5年度から、木造住宅の補助対象を平成12年5月31日以前までに拡大しました。
補助対象建築物
- 平成12年5月31日以前に建築確認を受けて工事に着手した木造住宅(木造在来工法2階建て以下の一戸建ての住宅、併用住宅又は長屋)
- 昭和56年5月31日以前に建築確認を受けて工事に着手したマンション(マンションの建替え等の円滑化に関する法律第2条第1号に規定する延べ床面積1,000平方メートル以上、地上3階以上の耐火又は準耐火建築物のマンション)
- 都市計画法及び耐震基準以外の建築基準法に違反していない建築物
- 耐震診断の結果、次のとおり判定されたもの
木造住宅:上部構造評点が1.0未満であるもの
マンション:構造耐震指標(Is値)が0.6未満であるもの
補助対象者
木造住宅の場合
- 補助対象建築物を草加市内に所有し、1年以上自ら居住している方(個人に限る)
- 補助対象建築物の所有者が複数いる場合は、申請者以外の所有者の同意を得ている方
マンションの場合
- 管理組合等または管理組合等において区分所有者を代表する者として選出された方
補助対象となる耐震改修
- 木造一般耐震改修
耐震診断(注:)の結果、上部構造評点が1.0未満と判定された建築物を補強等により1.0以上とする改修 - 木造簡易耐震改修
耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満と判定された建築物を簡易な改修により安全性の向上が図られる次の改修(上部構造評点の向上は問いません)- 倒壊しても安全な空間が確保できる耐震シェルターを内部に設置するもの
- 屋根の葺き替えを行い、屋根の軽量化が図られるもの
- 倒壊しても安全な空間の確保が見込める寝室等の補強その他これに類する補強で同等以上の効果が見込めるもの
- マンション耐震改修
耐震診断の結果、構造耐震指標Is値が0.6未満と判定された建築物を補強等により0.6以上とする改修で、耐震改修設計の安全性を公的機関等が適正と認めたもの注: 耐震診断の方法は、要綱で定められています。また、耐震診断を行う「耐震診断士」には必要な資格があります。詳しくは下記関連ファイル「耐震改修補助パンフレット」をご覧ください。
補助金の交付額
- 木造一般耐震改修
改修に要した費用の23%に相当する額で、30万円を限度とした額。ただし、次の特例割増しを利用した場合は、最高55万円の補助が受けられます。- 改修に要した費用の2.5%に相当する額で、5万円を限度に割増します。
- 補助対象者が65歳以上の場合は、20万円を割増します。
- 木造簡易耐震改修
- 耐震シェルターを設置する場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、20万円を限度とした額
- 屋根の葺き替えを行う場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、20万円を限度とした額
- 安全な空間の確保が見込める寝室等の補強、その他これに類する補強で同等以上の効果が見込める場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、10万円を限度とした額
- 1から3のうち、2つ以上の改修を合わせて行う場合、改修に要した費用の23%に相当する額で、20万円を限度とした額
- マンション耐震改修
改修に要した費用の23%に相当する額で、200万円を限度とした額
耐震改修工事ができる者
建設業法に規定する建設業登録業者
草加市小規模契約希望者登録をしている者(木造一般耐震改修又は木造簡易耐震改修)
耐震改修を行った場合の減税制度
住宅の耐震改修工事を行った場合、次の税制優遇措置が受けられます。
- 所得税の控除
適用要件などの詳細については川口税務署(電話番号:(自動案内)048-252-5141)へ問い合わせてください。詳しくは、下記関連リンク「耐震改修工事をした場合(住宅耐震改修特別控除)」をご覧ください。 - 固定資産税の減額
適用要件などの詳細については草加市資産税課(電話番号:048-922-1092)へ問い合わせてください。詳しくは、下記関連リンク「住宅耐震改修に係る固定資産税の減額措置(資産税課)」をご覧ください。
建築安全課
住所:〒340-8550 草加市高砂1丁目1番1号
総務管理係 電話番号:048-922-1949 ファクス番号:048-922-3148
確認検査係 電話番号:048-922-1954 ファクス番号:048-922-3148
建築指導係 電話番号:048-922-1958 ファクス番号:048-922-3148
引用:草加市公式ホームページ
大規模修繕工事の流れを紹介
大規模修繕工事では、マンションやビルの寿命を延ばし、快適な住環境を維持するために欠かせません。以下では、大規模修繕の流れを詳しく説明します。
修繕委員会を発足
まず、大規模修繕工事の計画を進めるために修繕委員会を発足します。この委員会は、住民の代表や管理組合のメンバーで構成され、工事の計画から実施、監督までの一連の流れを管理します。委員会があることで、住民全体の意見を反映した透明性の高い意思決定が可能になります。委員会のメンバーは、定期的に会議を開き、工事の進捗や問題点について話し合います。
状態確認・劣化診断
次に、専門家による建物の状態確認と劣化診断が行われます。技術者が外壁、屋根、配管、共用部分などを詳しく調査し、劣化や損傷の状態を把握します。この診断結果を基に、どの部分を修繕する必要があるかを決定します。調査は、住民の安全を確保しながら行われ、結果は詳細な報告書としてまとめられます。この報告書は、今後の修繕計画の重要な基礎資料となります。
予算・工事計画
劣化診断の結果を基に、修繕に必要な予算と具体的な工事計画を立案します。この計画には、修繕の範囲、工事内容、スケジュール、予算などが含まれます。住民の生活に与える影響を最小限に抑えるための対策も考慮されます。管理組合や住民と協議を重ね、最適な修繕計画を確定します。この段階で、計画に対する住民の理解と同意を得ることが重要です。
施工会社の選定
工事を実施する施工会社を選定します。複数の施工会社から見積もりを取り、技術力、実績、費用、サービス内容などを総合的に比較検討します。信頼性の高い施工会社を選ぶことが、工事の品質とスムーズな進行を確保するための鍵となります。選定された会社と具体的な工事内容について確認し、契約を結びます。
総会決議
修繕計画と施工会社の選定が完了したら、管理組合の総会で計画を承認する決議を行います。全住民に計画の詳細を説明し、同意を得ることで、計画の透明性と住民の理解を深めます。総会では、質疑応答の時間を設け、住民の疑問や不安を解消することが重要です。この総会決議をもって、修繕工事の正式なスタートが切られます。
工事説明会の開催
総会決議の後、工事説明会を開催します。施工会社の担当者が出席し、工事の具体的な内容、スケジュール、安全対策などを住民に説明します。住民からの質問や意見に対応し、工事への理解と協力を求めます。説明会では、工事中の生活への影響や安全対策についても詳しく説明し、住民の協力を得るための信頼関係を築きます。
大規模修繕工事の契約・着工
工事説明会が終了したら、施工会社との契約を締結し、いよいよ修繕工事が着工されます。工事は計画に基づいて進行し、安全管理と品質管理が徹底されます。工事中は定期的に進捗状況が確認され、住民への影響を最小限に抑えるための対策が講じられます。住民への定期的な報告も行い、安心して工事を見守れるようにします。
工事完了
工事が完了したら、最終検査を行い、修繕が計画通りに実施されたことを確認します。専門の検査員が工事箇所を詳細にチェックし、すべての修繕が適切に行われていることを確認します。最終検査に合格した後、工事は正式に完了となります。工事完了後には、アフターケアとして一定期間内に発生した不具合に対して施工会社が対応します。引き渡しの際には、工事の詳細な報告書や保証書が提供され、今後のメンテナンス計画についての説明も行われます。
大規模修繕工事は、建物の価値を維持し、住環境を向上させるための重要です。計画的に実施し、住民の理解と協力を得ることで、成功に導くことができます。
草加市でマンションの大規模修繕会社・業者の選び方
マンションの大規模修繕会社・業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントを重視しましょう。
1. 施工実績が豊富で施工事例を公表している
施工実績が豊富な業者は、その経験をもとに高品質なサービスを提供することが期待できます。長年にわたり多くのプロジェクトを手掛けてきた実績は、その業者が信頼されている証拠です。
また、施工事例を公表している業者は、自らの仕事に誇りを持ち、透明性を重視していると考えられます。公開されている事例を参考にして、自分の希望する施工スタイルや仕上がりをイメージすることができるため、安心して依頼することができます。
2. 見積もりの説明、工事内容の説明などのわかりやすさ
見積もりや工事内容の説明がわかりやすい業者は、非常に信頼できる存在です。詳細な見積もりや工事の内容を丁寧に説明することで、不安なく工事を依頼できるようになります。
特に初めてのリフォームや建築工事の場合、専門的な用語や工事の流れがわかりにくいことが多いため、業者側が理解しやすい言葉で説明してくれるかどうかが重要です。わかりやすい説明があることで、工事後の不満やトラブルも避けやすくなります。
3. アフターフォロー、保証内容がしっかりしている
アフターフォローと保証内容がしっかりしている業者は、長期的に見ても信頼できるパートナーと言えます。工事が完了した後も、何か問題が生じた際に迅速に対応してくれる業者は、大きな安心材料です。また、保証期間や保証内容が明確に示されていることも重要です。
これにより、顧客は長期的に安心して施工を任せることができ、必要なメンテナンスや修理が発生した際も、スムーズに対応してもらうことが可能となります。
草加市の代表的なマンション
マンション名 | 住所 |
---|---|
レクセル草加 | 埼玉県草加市吉町5丁目11 |
ライオンズマンション草加駅西 | 埼玉県草加市氷川町2140-8 |
コスモ草加ロイヤルフォルム | 埼玉県草加市吉町4丁目3-32 |
キャッスルマンション草加松原 | 埼玉県草加市栄町1丁目1-3 |
藤和シティコープ草加新田2 | 埼玉県草加市旭町6丁目1-22 |
埼玉県草加市の街並み
埼玉県の南東部に位置する草加市は、江戸時代には日光街道の宿場町として栄え、現在もその名残を感じられる歴史ある街並みが残っています。
市の象徴として知られる「草加せんべい」は、全国的にも有名な特産品として伝統的な製法は今も受け継がれており、地域の重要な産業です。
毎年開催される「草加宿場まつり」では、江戸時代の宿場町の雰囲気を再現し、多くの観光客で賑わいがあり、「そうか公園」や「綾瀬川左岸広場」など、市民の憩いの場も充実しています。
交通面では、東武スカイツリーラインが通っており、東京都心へのアクセスが良好なため、ベッドタウンとしての機能も果たしています。
教育環境も整っており、獨協大学をはじめとする高等教育機関や多くの公立・私立の小中学校があり、子育て世代にも人気です。
商業施設も充実しており、草加駅周辺には大型ショッピングモールや商店街が集まっています。
一方で、旧日光街道沿いには昔ながらの商店も残り、新旧の調和がとれた街並みを形成しています。
埼玉県草加市の対応可能エリア
あ行 | 青柳、青柳町、旭町、遊馬町、稲荷 |
---|---|
か行 | 柿木町、学園町、北谷、北谷町、金明町、小山 |
さ行 | 栄町、新栄、新善町、神明、住吉、清門、瀬崎、草加 |
た行 | 高砂、中央、長栄、手代 |
な行 | 苗塚町、中根、西町、新里町 |
は行 | 花栗、原町、氷川町、弁天 |
ま行 | 松江、松原 |
や行 | 谷塚、谷塚上町、谷塚仲町、谷塚町、柳島町、八幡町、吉町 |
ら行 | 両新田東町、両新田西町 |
大規模修繕でよくある質問
大規模修繕工事の際によくある質問を紹介します。
Q
マンションの大規模修繕工事とはどのようなことですか?
A
マンションは、日光や風雨、寒暖の差などの影響を受けやすく、年月とともに劣化していきます。また、設備も摩耗やさびなどの劣化が進みます。そのため、マンションを良好な状態に保つためには、日常の維持管理や小修繕、計画的な大規模修繕工事を行う必要があります。
大規模修繕工事とは、外壁塗装や防水工事、給排水設備の更新など、建物の主要な部分を修繕する工事です。工事内容や費用、期間が大がかりなため、マンションの管理組合が計画的に行う必要があります。
大規模修繕工事は、マンションの資産価値を維持し、居住者の安全・安心を確保するために重要です。また、マンションの長寿命化にもつながります。マンションの管理組合は、大規模修繕工事の必要性や時期を検討し、計画的に工事を実施することが大切です。
Q
大規模な修繕工事に対する費用が不足する場合はどうすればよいですか?
A
積立金を見直し、長期修繕計画に基づいて早急に行動することが最善の方法です。そうすることで資金不足に陥ることを防ぐことができます。もし実際に資金不足が発生した場合は、計画の調整方法として、工事の時期を変更したり、工事の範囲を見直したり、一時金の徴収や借入の可能性を検討したり助成金などをすることも方法の一つです。
Q
長期修繕計画とは何ですか?
A
大規模修繕工事の計画書は、将来の修繕工事の具体的な計画を示すものです。修繕工事の内容、時期、概算費用などを明確にし、工事実施に必要な修繕積立金の額を算定する根拠となります。
修繕工事の目的は、建物の現状を維持し、安全に長く使用できるようにすることです。そのため、基本的には現状維持を目的とした修繕工事を計画します。ただし、建物の老朽化や利用者のニーズに合わせて、グレードアップする改修工事を行う場合もあります。
修繕工事の実施の要否や内容については、事前に調査・診断を行い、その結果に基づいて判断します。調査・診断では、建物の劣化状況や利用者のニーズを把握します。その結果をもとに、修繕工事の必要性や内容を検討し、計画書に反映させます。
大規模修繕工事の計画書は、管理組合が工事を円滑に進めるために重要な書類です。計画書を作成する際には、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
Q
建物調査や診断では、どのようなことをしますか?
A
建物調査・診断は、大規模修繕工事の実施前に建物の劣化状況を把握し、改修の必要性や内容を判断するために行われます。調査・診断にはいくつかのレベルがあり、調査内容は建物の劣化状況や大規模修繕工事の実施時期によって異なります。
一般的には、設計図書を確認しながら目視、打診などの非破壊検査を行います。より詳細な診断が必要な場合は、専用測定機器を用いたり破壊検査を行うこともあります。
建物調査・診断の結果をもとに、建物の劣化状況や改修の必要性、改修内容を判断します。また、大規模修繕工事の費用を算定する際にも、建物調査・診断の結果が活用されます。
建物調査・診断は、大規模修繕工事を円滑に進めるために重要なものです。建物を長く安全に使用するために、適切な建物調査・診断を行うことが大切です。