建築用ルーフドレンとは?雨漏りの原因に?役割や防水工事のポイントを解説 | 株式会社新東亜工業  

    コラム    

建築用ルーフドレンとは?雨漏りの原因に?役割や防水工事のポイントを解説

建築用ルーフドレンは、屋上やベランダなどに設置され、雨水を効率よく排水するために不可欠な設備です。しかし、ルーフドレンが正しく機能しないと、雨水が適切に排水されず、雨漏りや建物の劣化を引き起こす原因となることがあります。

この記事では、ルーフドレンの役割や機能に加え、雨漏りを防ぐためのポイントや、効果的な防水工事の方法について解説します。ルーフドレンの適切な管理とメンテナンスは、建物全体の耐久性を保つために重要です。雨漏りのリスクを軽減し、建物を長持ちさせるための実践的な知識をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

防水工事なら新東亜工業
新東亜工業HP

新東亜工業が選ばれる理由

  • 仲介業者を介さない工事で余分な外注費をカットできる
  • 確かな品質と施工スピードが強み
  • お客様満足度脅威の98%
  • 個人宅以外にマンションなどの大規模修繕にも対応

\\中間マージン0だから他社より安い//

ルーフドレンとは?

ルーフドレンは、屋上やベランダ、バルコニーなどに設置されている排水設備です。

雨水を効率的に排水し、建物内部への水の侵入を防いで住環境を守ります。

また、ルーフドレンは、防水層と雨樋を繋ぐ重要な接点です。

防水層で受けた雨水を安全に集め、雨樋へとスムーズに流す役割を果たします。

この機能が低下すると、雨水が溜まり、雨漏りの原因となる可能性があります。

さらに、ルーフドレンは、雨水だけでなく落ち葉などのゴミも集める設備です。

これらのゴミが排水管に詰まると水の流れが悪くなり、雨漏りの原因となる可能性があります。

ルーフドレンは、排水管の詰まりを防ぎ、スムーズな排水を実現します。

ルーフドレンの材質・接続方法・施工方法

ここでは、ルーフドレンの材質、接続方法、施工方法について詳しく解説します。

ルーフドレンの材質

ルーフドレンの材質は、主に以下の種類があります。

  • 鋳物製ドレン
  • ステンレス製ドレン
  • 鉛製ドレン
  • 塩ビ製ドレン
  • 塩ビシート製ドレン
  • FRP製ドレン
  • プラスチック製ドレン

それぞれの特徴を以下で紹介します。

鋳物製ドレン

鋳物製ドレンは、鉄を溶かして型に流し込み、成形した排水設備です。

優れた耐久性と耐食性を誇っています。

また、耐火性にも優れていますが、施工が比較的難しい点と価格が高いのがデメリットです。

ステンレス製ドレン

ステンレス製ドレンは、銀色の光沢で美しい外観が建物全体のデザイン製を高めてくれます。

軽量で施工が容易であり、錆びにくく、腐食にも強いです。

ステンレスはリサイクル可能な素材であり、環境負荷が少ないメリットがあります。

ただし、鋳物製ドレンと比べて価格が高く、表面が傷つきやすいというデメリットもあります。

鉛製ドレン

鉛は柔らかい金属のため、さまざまな形状に変形させることが可能です。

そのため、既存の排水管に合わせた改修が容易で、排水設備の更新に役立ちます。

しかし、銅やステンレスなどの金属と接すると、電位差が生じることで鉛が腐食する可能性があります。

鉛製ドレンを使用する場合は、既存の排水管の材質との相性の確認が必要です。

塩ビ製ドレン

塩ビ製ドレンは、塩化ビニル樹脂を使用した排水設備です。

軽量で安価な点が特徴ですが、耐久性や耐候性においては他の素材に劣ります。

また、酸やアルカリなど、さまざまな薬品に対して耐性を持っています。

塩ビ製ドレンは、紫外線によって劣化しやすいため、他の素材と比べると耐久性が低いです。

また、寒暖差による収縮や膨張に弱いため、寒冷地や酷暑地では使用に注意が必要です。

塩ビシート製ドレン

塩ビシート製ドレンは、塩化ビニル樹脂製のシートを用いた排水設備です。

他の材質と比べて非常に軽量であり、施工が容易で、建物への負担も軽減できます。

塩ビシートは柔軟性があり、さまざまな形状に加工できるため、複雑な形状の場所にも設置が可能です。

また、高い防水性を備えており、紫外線や風雨に強く、長年使用しても劣化しにくいです。

ただし、塩ビシートは高温に弱い素材で、火災が起きた場合の熱によって溶けてしまう可能性があります。

FRP製ドレン

FRP製ドレンは、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を使用した排水設備です。

FRPは非常に軽量で高い強度があるなどのメリットがあります。

しかし、その一方で紫外線や衝撃によって劣化しやすいなどのデメリットもあります。

プラスチック製ドレン

プラスチック製ドレンは、従来の鋳鉄製やステンレス製ドレンと比べて軽量で安価なだけでなく、高い耐久性や耐薬品性を備えているなど、多くのメリットを持つ素材です。

また、施工が容易で、作業者の負担を軽減できます。

ただし、熱や衝撃、紫外線に弱いため、直射日光が当たる場所での施工は定期的なメンテナンスが必要です。

ルーフドレンの接続方法

ルーフドレンは、屋上の雨水を排水管に流す重要な役割を持つ配管継手です。

設置時には、雨樋と接続する必要がありますが、その方法は「差し込み式」と「ねじ込み式」の2種類に分けられます。

ルーフドレンの接続方法1.続差し込み式

差し込み式は、ルーフドレン本体の排水口が排水管の内径より小さく作られており、差し込むだけで接続できる簡単な方法です。

施工が容易でコストも低いため、多くの現場で採用されています。

ただし、密閉性が低く、水漏れのリスクがあるため、屋内配管には不向きです。

ルーフドレンの接続方法2.ねじ込み式

ねじ込み式は、ルーフドレンと排水管にそれぞれネジ加工を施し、ねじ込んで接続する方式です。

差し込み式よりも密閉性が高く、屋内配管にも使用できます。

ただし、ねじ込み式ルーフドレンを使用するには、排水管側にもねじ加工を施す必要があります。

ルーフドレンの施工方法

ルーフドレンの施工方法は、「打込型」と「一般型」の2種類に分けられます。

打込型と一般型、どちらの施工方法を選ぶかは、ルーフドレンの種類などの考慮が必要です。

ルーフドレンの施工方法1.打込型

打込型ルーフドレンは、特殊な金具を用いてルーフドレンを屋根に固定する施工方法です。

確実な固定と高い防水性を実現できますが、施工には専用の工具や技術が必要となります。

特殊な金具でしっかりと固定するため、強風や地震などの外力にも耐えることができます。

ルーフドレンの施工方法2.一般型

一般型ルーフドレンは、ねじや金具などを使ってルーフドレンを屋根に固定する施工方法です。

打込型に比べて施工が簡単ですが、固定強度や防水性においては劣ることがあります。

一般型ルーフドレンは、施工が簡単でコストが安いというメリットがあります。

しかし、打込型に比べて固定強度や防水性が劣る場合があるため、設置場所や予算などを考慮して選ぶことが重要です。

ルーフドレンが雨漏りの原因になるのはなぜ?

ルーフドレンは、雨水をスムーズに排出する重要な役割を担っています。

しかし、経年劣化によって排水口と排水管の接合部が剥がれたり、排水管が凍結したりすると、雨漏りの原因となる可能性が高いです。

特に、積雪が多い地域では融雪水が屋上に滞水し、施工が甘い部分から漏水が発生する可能性が高くなります。

ルーフドレンは、ほとんどが鉄製の鋳物でできており、排水不良によりドレン周りに水が溜まると、錆びついて劣化が早まるのです。

また、ストレーナー、雨樋、防水受けが一体化したドレンは、劣化によってジョイント部分に隙間ができ、そこから浸水して雨漏りが発生する可能性があります。

老朽化したルーフドレンの補修方法

老朽化したルーフドレンは、雨漏りの原因になる可能性があります。

適切な補修を行うことで、雨漏りを防ぎ、建物の耐久性を維持することが可能です。

ルーフドレンの補修方法は、「取り替え」と「部分補修」の2種類に分けられます。

取り替え

老朽化したルーフドレンの根本的な解決を目指す場合は、取り替えがおすすめです。

従来の丸型ストレーナーは、ゴミや砂泥が溜まりやすく、排水不良を引き起こしていました。

一方、箱型のストレーナーは、ゴミや砂泥が溜まりにくく、水たまりも発生しにくい構造です。

そのため、ドレンの劣化を抑制し、長持ちを実現します。

部分補修

部分補修は、老朽化したルーフドレンを完全に取り替えるのではなく、部分的に修理する工事です。

主にドレンと防水層の間にできる隙間を埋めるために行われるものです。

部分補修によって費用や工期を抑えられるというメリットがありますが、根本的な解決にはならない可能性があります。

部分補修の方法は、コーキング材の充填、パッキンの交換、新しいドレンの覆い被せなどがあります。

ルーフドレンを防水工事で改修する際のポイント

ルーフドレンと防水は、雨漏り防止に欠かせない重要な要素です。

しかし、それぞれの相性に注意しないと、せっかくの工事も台無しになり、雨漏りの原因になる可能性があります。

以下の表は、ルーフドレンの材質と防水工事の相性をまとめたものです。

鋳物製ステンレス製鉛製塩ビ製塩ビシート製FRP製プラスチック製
ゴムシート防水
塩ビシート防水
ウレタン防水
FRP防水
アスファルト防水

防水工事は、シート防水と塗膜防水の2種類に分けられます。

また、ルーフドレンの種類は、押さえ金物で挟み込むタイプと、防水で密着させるタイプの2種類です。

ルーフドレンと防水の相性は、雨漏りを防止する重要な鍵となります。

上の表を参考に、それぞれの特性を理解し、適切な組み合わせを選ぶことで安心安全な屋根を実現しましょう。

ルーフドレンのメンテナンス方法

ルーフドレンは、屋上の雨水をスムーズに排水する重要な役割を担っています。

しかし、定期的なメンテナンスを行わないと、雨漏りや排水不良、ドレンの腐食などのトラブルが発生する可能性があります。

これらのトラブルを防ぐためには、定期的な点検と清掃が重要です。

定期的な点検

定期的な点検の方法は、目視による確認、触診による確認、排水テストなどがあります。

目視では、ドレン周辺にひび割れや欠けがないか、ドレンの蓋がしっかりと閉まっているか、ドレン周辺に落ち葉やゴミが溜まっていないかなどを確認しましょう。

触診による確認は、ドレン周辺が腐食していないか、ドレンがグラグラしていないかを確認することが重要です。

また、バケツなどで水を流し、排水がスムーズに行われているかを確認できます。

清掃・ゴミの除去

清掃やゴミの除去は、以下の方法で行います。

  • ドレン周辺の落ち葉やゴミを取り除く
  • ドレンの蓋を外して、内部のゴミを取り除く
  • 高圧洗浄機でドレン内部を洗浄する

また、積雪地域では、冬季前に凍結対策を行うことも重要です。

ドレンやその周辺に異常を発見した場合は、早めに専門業者に相談しましょう。

防水工事での助成金や補助金について【屋根防水や屋上防水】

大規模修繕に関わらず屋根防水、屋上防水などは場合によって多くの資金が必要になります。

そんな時に活用できるのが助成金や補助金です。各地方自治体では修繕工事や外壁塗装などにおいて補助金などを用意している場合があります。

防水工事の場合リフォーム補助金や住宅改修工事における助成金などがあり、該当する場合には防水工事の補助金を受けることが可能です。

以下の内容が基本的な補助金申請時の条件です。

  • 補助金申請できる地域に住んでいる
  • 以前同じ補助金や助成金を受け取っていない
  • 税金を滞納していない
  • 省エネに関するものや耐震補強など、その地方自治体の目的にあった工事であること

詳しくはお住まいの各自治体のホームページ、または問い合わせをして確認してみましょう。

防水工事に関してのよくある質問を紹介

ここでは防水工事に関してよくある質問を紹介していきます。

Q

防水工事前に何か準備は必要ですか?

A

防水工事前には、施工箇所の周りを整理し、私物や家具などは移動が必要になります。また、工事中の騒音や振動について、事前に確認しておきその時間帯の過ごし方などを決めておくとスムーズに対応できます。

Q

防水工事を行う周期はどのくらいですか?

A

一般的に、防水工事は10年から15年ごとに行うのが目安です。定期的な点検を行い、劣化が見られる場合は早めに工事を実施すると、建物の寿命を延ばすことができます。

Q

雨天時も防水工事は行いますか?

A

防水工事は晴天時に行うのが基本です。雨天時に施工すると、乾燥が不十分になり、防水効果が落ちることがあります。そのため、天気を見ながらスケジュールを調整し、品質を確保します。

Q

防水工事中に臭いがすることはありますか?

A

防水工事では、使用する材料によって臭いが発生することがあります。特に溶剤系の材料を使うと匂いが強くなることがあります。臭いについて気になる場合はご相談の上、水性材料を選べば臭いは抑えられます。工事中は換気をしっかり行い、匂いがこもらないようにしましょう。

建築用ルーフドレンについてまとめ

ここまで、建築用ルーフドレンについて解説してきました。

この記事の要点は、以下のとおりです。

  • ルーフドレンとは、屋上やバルコニーの雨水を排水する設備
  • 雨漏り防止に重要な役割があり、防水層と雨樋を繋ぐ接点
  • ルーフドレンの役割は、雨水を効率的に排水すること、建物内部への水の侵入を防ぐこと
  • ルーフドレンの材質は、鋳物製、ステンレス製、鉛製、塩ビ製、塩ビシート製、FRP製、プラスチック製
  • ルーフドレンの接続方法は、差し込み式とねじ込み式
  • ルーフドレンの施工方法は、打込型と一般型
  • 経年劣化による排水口の剥がれ、排水管の凍結、錆びによる劣化などが雨漏りに繋がる恐れがある
  • 老朽化したルーフドレンの補修方法は、取り替えと部分補修
  • ルーフドレンと防水の相性が重要
  • ルーフドレンのメンテナンス方法は、定期的な点検と清掃・ゴミの除去など

ルーフドレンの雨漏り防止のポイントは、ルーフドレンと防水の相性が重要です。

また、定期的なメンテナンスで雨漏りを予防できるので、積極的に行いましょう。

関連記事
施工実績344件突破!WEB割キャンペーン実施中!
LINE TEL MAIL