マンションの大規模修繕の談合の仕組みは?不正な手口や対応策 | 株式会社新東亜工業  

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マンションの大規模修繕の談合の仕組みは?不正な手口や対応策

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マンションの大規模修繕工事は、資産価値を維持するために必要なものです。しかし、談合が行われることで多額の費用がかかるケースが見られます。この記事では、マンション大規模修繕工事の談合の仕組みと不正な手口、そして談合を防ぐための対策について解説します。

談合は、複数の業者が事前に価格を調整することで、本来よりも高い費用で工事を請け負う行為です。談合が行われることで、本来必要な費用よりも多くの費用が支払われることになり、マンションの管理組合や居住者に不利益が生じます。

本記事では、談合の仕組みや不正な手口、具体的な対策方法について詳しく解説し、マンションの大規模修繕工事を適正な価格で円滑に進めるための情報を提供します。

マンションの大規模修繕で談合やバックマージンの仕組みや手口

受注予定の会社が劣化診断や改修設計を行う

受注予定の会社が劣化診断や改修設計を行うことは、談合の可能性を高めます。

劣化診断や改修設計は、修繕工事の範囲や内容を決定する重要なプロセスです。

受注予定の会社がこれらを行う場合、工事の範囲やコストを操作しやすくなります。

あるマンションでは、受注予定の会社が劣化診断を行い、必要以上に高額な改修計画を提案したケースがありました。

このような状況は、管理組合にとって不利益をもたらす可能性があり、透明性のあるプロセスが求められます。

受注予定会社が他社の見積もりも作成している

受注予定会社が他社の見積もりも作成している場合、競争入札の公正性が損なわれます。

見積もりは、各社が独立して提出するべきものです。

一社が複数の見積もりを作成することで、意図的に価格を操作することが可能になります。

過去には、受注予定会社が他社の見積もりを作成し、自社の提案を有利にする事例が報告されています。

入札プロセスの透明性を確保するためには、独立した見積もりが不可欠です。

積立金の残高が施工会社に漏れている

積立金の残高が施工会社に漏れると、談合のリスクが高まります。

積立金の残高は、修繕工事の予算枠を示します。

この情報が施工会社に知られると、見積もりが予算に合わせて操作される可能性があります。

一部のマンションでは、積立金の情報が漏れた結果、見積もりが予算ギリギリで提出される傾向が見られました。

積立金の情報は厳重に管理し、公正な入札を促進する必要があります。

予定されている施工会社以外の応募がないケース

予定されている施工会社以外の応募がない場合、市場の競争が阻害されます。

複数の応募があることで、価格やサービスの競争が生まれます。

一社のみの応募は、価格の適正性を検証する機会を失います。

特定の施工会社との癒着が疑われるケースでは、他社の応募が見られないことがあります。

公平な競争環境を保つためには、複数の応募を促す措置が必要です。

マンションの大規模修繕の談合が起こる理由

マンションの大規模修繕における談合は、管理組合の特性や大規模修繕工事の特質によって引き起こされます。

管理組合が専門知識を持たず、業者の選定に関して無知であることが、談合を容易にします。 

特定のコンサルタント業務を低価格で委託し、業者選定の際に裏で業者が決まっているケースがあります。

したがって、談合は管理組合の知識不足と大規模修繕工事の複雑さに起因する問題です。

談合の不正行為を防ぐための対策

工事会社の選定を組合主導で行う

組合主導で工事会社を選定することは、談合を防ぐ上で重要です。

組合が直接選定することで、透明性が保たれ、不正な取引を防ぐことができます。

組合員が直接関与することで、利害関係者の意見が反映され、公平な選定が行われます。

あるマンションでは、組合主導で工事会社を選定した結果、談合の疑いがある業者が排除されました。

組合主導の選定は、談合防止に効果的であり、採用すべきです。

複数の工事会社から見積もりを取得する

複数の工事会社から見積もりを取得することは、コストの適正化に寄与します。

複数の見積もりにより、市場価格を反映した適正な価格での選定が可能になります。

競争原理が働くことで、不当に高い見積もりを出す業者を排除できます。

複数の見積もりを取得した結果、予算内で質の高い工事が実現した事例があります。

複数の見積もりは、コスト削減と品質向上の両方を実現するために必要です。

金額だけでコンサル会社を選定しない

金額だけでなく、実績や信頼性を考慮してコンサル会社を選定することが重要です。

安価な提案をする会社が必ずしも最良のサービスを提供するとは限りません。

過去の実績や評判を考慮することで、質の高いコンサルティングが期待できます。

実績のあるコンサル会社を選定した結果、工事の品質が向上し、長期的なコスト削減につながりました。

コンサル会社の選定には、コストだけでなく、実績や信頼性も重要な選定基準です。

自分たちで工事会社を探す

自分たちで工事会社を探すことは、談合のリスクを減らす効果があります。

自分たちで探すことで、管理会社やコンサルタントに依存せず、独立した選定が可能です。

直接交渉により、より良い条件で契約を結ぶことができます。

自ら工事会社を探した結果、より適正な価格での契約が実現しました。

自分たちで探すことは、談合を防ぎ、適正な価格での契約を促進します。

不正が疑われた場合は他のルートで見積もりを撮り直す

不正が疑われる場合、他のルートで見積もりを取り直すことが不正防止につながります。

新たな見積もりにより、不正な価格設定を排除することができます。

第三者の介入により、客観性を確保し、透明な入札が行えます。

不正が疑われた際に他のルートで見積もりを取り直した結果、不正が発覚しました。

不正が疑われる場合の見積もりの取り直しは、公正な入札を保証するために必要です。

大規模修善工事でのよくある質問

ここでは大規模修繕工事でよくある質問を紹介します。工事費用や施行中の疑問をまとめました。

Q

大規模修繕で10戸のマンションではどのくらいが費用目安?

A

A: 10戸のマンションの大規模修繕の費用は、規模や建物の状態、修繕内容によって異なりますが、一般的には1000万円から1,500万円程度が目安とされています。具体的な費用は、外壁や共用部分の修繕内容、使用する材料の種類によって変動するため、詳細な見積もりを施工業者で確認しましょう

Q

マンション大規模修繕時にエアコンは使用できる?室外機はどうする?

A

大規模修繕中でも基本的にはエアコンの使用は可能ですが、外壁塗装や防水工事の際には一時的に使用を控える必要がある場合があります。室外機は、作業に支障がない限りそのまま設置された状態で保たれることが一般的です。ただし、工事の進捗によっては室外機を一時的に移動させる場合もあるため、管理組合や施工業者からの指示に従ってください。

Q

マンション大規模修繕の際のベランダの荷物やアンテナはどうすればいい?

A

大規模修繕の際には、ベランダの荷物は一時的に室内に移動させる必要があります。特に、外壁塗装や防水工事の影響を受けやすいものは、工事開始前に片付けてください。また、テレビアンテナや物干し竿も取り外しが必要になる場合がありますので、事前に管理組合や施工業者の指示に従い、適切に対応してください。

Q

大規模修繕の際に洗濯物は外に干せる?

A

大規模修繕期間中は、外壁工事や塗装の影響でベランダに洗濯物を干すことが制限されることがあります。工事用のネットやシートが張られるため、日光が遮られたり、塗料やホコリが付着する可能性があります。管理組合や施工業者からの案内に従い、洗濯物は室内で乾かすか、コインランドリーの利用を検討してください。

Q

大規模修繕の際に立ち会いや在宅が必要なことはある?

A

大規模修繕では、住戸内に立ち入る必要のある作業が発生する場合があります。例えば、配管の点検やベランダ側のサッシ工事などが該当します。その際には、居住者の立ち会いや在宅を求められることがあるため、事前に管理組合や施工業者からの連絡を確認し、予定を調整してください。それ以外の工事については基本的に在宅の必要はありませんが、作業内容によって異なるため、詳細は管理組合の案内を確認することが重要です。

この他、大規模修繕のよくある質問について知りたい方は以下の記事をご覧ください

まとめ|大規模修繕工事で談合を防ぐための対策の要点

マンションの大規模修繕工事は多額の費用がかかるため、談合が発生しやすい案件です。談合を防ぐためには、複数の業者から見積もりを取り、選定基準を明確にして公表するなど、業者選定の透明化が重要です。また、契約内容や工事の進捗状況を第三者機関にチェックしてもらうことも有効です。

さらに、競争性を高めるための入札制度の導入や見直し、住民が工事内容や業者選定に関与し監視する仕組みも必要です。そして、関連法令を遵守し、談合行為を行わないことも重要です。これらの対策を組み合わせることで、談合を防ぎ、適正な工事の実施を確保することができます。

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