マンション大規模修繕工事の進め方や流れについて解説!工事の注意点や管理組合の役割とは? | 株式会社新東亜工業  

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マンション大規模修繕工事の進め方や流れについて解説!工事の注意点や管理組合の役割とは?

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マンションの大規模修繕工事は、建物の価値を保ち、住環境を改善するために重要ですが、その進め方や具体的な流れがわからないと不安になることも少なくないでしょう。

大規模修繕工事の進め方とは、まず管理組合が中心となって工事の規模や内容、方式を決定することから始まり、総会での決議を経て、専門業者との協議、予算の確保など、一連の流れがあります。また、工事の進め方には、計画から実施、完了までの各ステップにそれぞれ注意点があります。

本記事では、マンションの大規模修繕工事の流れや具体的な進め方、注意点について詳しく解説しつつ、工事の進行をスムーズにし、安心して改修を進めるためのポイントをお伝えします。

マンションの大規模修繕工事をスムーズに進め、快適な生活環境と資産価値の向上を目指しましょう。

大規模修繕工事の流れ・進め方を紹介

大規模修繕工事は、マンションなどの建物の寿命を延ばし、居住環境を維持するために必要な工事です。初めて大規模修繕工事を検討する場合は、その基本的な流れを理解することが大切です。

大規模修繕工事は、一般的に以下の手順で進められます。

1. 管理組合内の体制を作る

大規模修繕工事を成功させるためには、管理組合内でしっかりとした体制を作ることが重要です。

マンションの大規模修繕工事は、計画から完成まで長い時間を要する一大プロジェクトです。その重要な第一歩となるのが、修繕委員会の結成です。

修繕委員会は、マンションの管理組合が中心となり、住民代表や専門家などを含めたメンバーで構成されます。修繕工事に関するあらゆる意思決定を行う重要な役割を担います。

委員の選出は通常、管理組合の総会で行われ、技術的な知識を持つ専門家や、経験豊富な住民などが選ばれることが多いです。その後、委員長、会計、書記など、各委員の役割分担を行います。

修繕委員会は、調査・検討、報告・説明、工事の進捗状況や費用の監視、適切な判断、住民への情報共有や説明会の実施など、様々な役割を担います。

大規模修繕工事はマンションの資産価値向上や居住環境改善に大きく貢献します。修繕委員会の結成は、その第一歩であり、住民の暮らしをより快適なものにするために重要な役割を果たします。

2. 工事の発注方式を決める

工事の発注方式には、主に「設計監理方式」と「責任施工方式」があります。

設計監理方式では、設計事務所が工事の監理を行い、複数の業者から見積もりを取ります。

一方、責任施工方式では、一つの業者が設計から施工まで一貫して行います。

それぞれにメリットとデメリットがあるため、管理組合の状況に合わせて選択する必要があります。

3. 現場把握・建物の劣化診断を行う

建物の現状を正確に把握し、劣化の程度を診断することは、修繕計画を立てる上で重要です。

です。

専門業者による調査診断を実施し、建物の躯体や設備の劣化状況を詳細に調べます。劣化診断の結果を分析し、修繕が必要な箇所や修繕時期を明確にします。

劣化診断の結果に基づき、修繕計画を立案します。修繕計画には、修繕箇所、修繕方法、修繕時期、修繕費用などが含まれます。

マンションの修繕箇所や劣化状況は、築年数や環境などによって異なります。そのため、専門業者による調査診断を行い、適切な修繕計画を立てることが重要です。

4. 修繕工事計画や予算を決める

工事内容が決まったら、具体的な工事計画を作成します。いつからいつまで工事が行われるのか、どのような工程で進むのか、どのくらいの費用がかかるのかなどを明記し、管理組合で承認を受けましょう。

複数の業者から相見積もりを取り、価格だけでなく、技術力や信頼性なども考慮して、最適な業者を選びましょう。

工事費用をどのように調達するか、資金計画を立てましょう。例えば、マンションの大規模修繕の場合には修繕積立金を活用するのか、新たな借入を行うのか、補助金を利用するのかなどを検討します。

業者との契約を結び、工事内容や工程、費用などを明確にしておきましょう。契約書に不備がないか、しっかりと確認することが大切です。

大規模修繕工事は、マンションの長寿命化と資産価値の維持のために必要なものです。計画的に進めることで、トラブルを回避し、円滑に進めることができます。

5. 施工会社を選ぶ

施工実績と技術力 豊富な施工実績を持つ会社は、様々な現場を経験しているため、技術力も高い傾向にあります。また、過去に類似した工事を行った実績があれば、より的確な提案が期待できます。

  • 信頼性と評判:施工会社の信頼性や評判は、工事の成功を左右する重要な要素です。過去のトラブルやクレームの有無、顧客満足度などを確認し、信頼できる会社を選びましょう。
  • コミュニケーション力:施工中は、住民とのコミュニケーションが不可欠です。分かりやすく丁寧な説明をしてくれる会社を選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
  • 価格:複数の会社から見積もりを取り、価格を比較検討しましょう。ただし、安さだけを重視すると、工事の質が低下する可能性があります。コストパフォーマンスを総合的に判断することが大切です。

アフターサービス 工事完了後も、定期的な点検やメンテナンスが必要です。アフターサービスが充実している会社を選ぶことで、安心感につながります。

6. 総会の決議を行う

マンションの大規模修繕工事は、マンションの価値を維持するために必要な工事です。 工事の内容やスケジュールを事前に住民に周知し、工事中の騒音や振動対策をしっかりと行いましょう。

また、工事中に問題が発生した場合には、迅速に対応する必要があります。 住民とのトラブルを避けるためにも、工事中は住民とのコミュニケーションを密に取るようにしましょう。

7. 工事説明会を実施する

工事開始前には、住民向けの説明会を開催し、工事の内容やスケジュール、生活への影響などを説明します。

これにより、住民の理解と協力を得ることができます。

8. 契約と着工

契約を交わし、着工すれば、後は工事が完了するまで見守ることになります。定期的に現場を訪れて進捗状況を確認し、気になる点があればすぐに施工会社に相談しましょう。また、施工中のトラブルや不具合が発生した場合にも、迅速に対応してもらうことが大切です。

大規模修繕工事は、マンションの居住環境と資産価値を向上させる重要な取り組みです。適切な計画と準備、そして施工会社の適切な管理のもと、無事に工事を完了させましょう。

9. 工事完了と引渡し

無事に工事が完了したら、最後に工事完了の確認を行います。検査は、施工会社と管理組合の代表者、設計者などが立ち会いのもとで行います。

確認事項は以下の通りです。

  • 工事内容が契約書通りに施工されているか
  • 施工不良がないか
  • 設備や機器に不具合がないか

不具合が見つかった場合は、施工会社に修繕を依頼します。すべての確認が完了したら、工事完了検査報告書を作成し、管理組合に提出します。

マンション大規模修繕時の注意点

大規模修繕は、長く快適に住み続けるためにも必要な作業です。しかし、大規模な工事ゆえに様々な注意点があります。

マンションの大規模修繕は、長い間快適に住み続けるためにも必要です。しかし、大規模な工事ゆえに様々な注意点があります。ここでは、マンションの大規模修繕時の注意点について解説します。

  • 工事費用の増加 大規模修繕では、想定以上の費用がかかるケースが多く見られます。これは、調査不足や見積もりの甘さなどが原因となって発生します。事前に調査を十分に行い、正確な見積もりを取得する事が重要です。
  • 工事の長期化 大規模修繕は、規模の大小によって異なりますが、数ヶ月から半年程度かかる場合があります。長期間にわたる工事は、住民への生活への影響が大きいため、事前にスケジュールを把握し、対応策を検討する必要があります。
  • 工事中のトラブル 工事中には、騒音や振動が発生したり、水道や電気などが使えなくなる場合があります。また、近隣住民とのトラブルが発生することもあります。あらかじめ対策を講じ、適切な対応を行うことが重要です。
  • 修繕後の維持管理 大規模修繕後も、定期的な点検やメンテナンスが必要です。適切な維持管理を行うことで、修繕効果を長く維持することができます。

これらの注意点以外にも、大規模修繕には様々な注意点があります。事前にしっかりと情報を収集し、準備を行うことで、トラブルを防ぎ、快適な住環境を維持することができます。

マンション大規模修繕での補助金や助成金の種類と条件を紹介

マンションの大規模修繕には多額の費用がかかりますが、国や地方自治体からの補助金を利用することで、経済的負担を軽減することができます。ここでは、主要な補助金の種類とそれぞれの条件について詳しく解説します。

以下の表にまず簡単にまとめました。

補助金の種類条件対象工事例
省エネ改修補助金断熱材の追加や省エネルギー設備の導入を行うこと
一定のエネルギー効率改善が見込まれること
断熱材の追加、高効率給湯器の設置
LED照明への交換
耐震改修補助金建物の耐震性を向上させる工事を行うこと
耐震診断の結果に基づいた改修であること
耐震補強工事、柱や梁の補強
バリアフリー改修補助金高齢者や障害者のためのバリアフリー化を行うこと
公共性が認められること
スロープの設置、エレベーターの設置
手すりの設置
条件、対象工事例は一般的な内容となります。自治体によって条件が変わることがあるため詳しくは各自治体へお問い合わせください

それぞれの内容を詳しく解説します。

省エネ改修補助金

まず、省エネ改修補助金についてです。この補助金は、建物の断熱性能を向上させたり、省エネルギー設備を導入したりする場合に支給されます。具体的には、断熱材の追加や高効率給湯器の設置、LED照明への交換などが対象となります。この補助金を受けるための条件として、断熱材の追加や省エネルギー設備の導入を行うことが求められ、さらに一定のエネルギー効率改善が見込まれることが必要です。

※参考資料:国土交通省マンションの省エネ改修事例・支援制度

耐震改修補助金

次に、耐震改修補助金があります。この補助金は、建物の耐震性を向上させるための工事に対して支給されます。対象となる工事には、耐震補強工事や柱や梁の補強などがあります。補助金を受けるためには、耐震診断の結果に基づいた改修であることが条件となります。これは、建物の耐震性を確保し、住民の安全を守るために非常に重要です。

バリアフリー改修補助金

最後に、バリアフリー改修補助金です。この補助金は、高齢者や障害者のためにバリアフリー化を行う場合に支給されます。対象となる工事には、スロープの設置、エレベーターの設置、手すりの設置などが含まれます。この補助金を受けるための条件としては、高齢者や障害者のためのバリアフリー化を行うこと、そして公共性が認められることが必要です。バリアフリー化は、高齢者や障害者が安全に快適に暮らせる環境を整えるために重要です。

以上のように、マンション大規模修繕に対する補助金にはさまざまな種類があり、それぞれに特有の条件があります。適切な補助金を選び、条件に合った工事を行うことで、補助金を有効に活用することができます。

大規模修善工事でのよくある質問

ここでは大規模修繕工事でよくある質問を紹介します。工事費用や施行中の疑問をまとめました。

Q

大規模修繕で10戸のマンションではどのくらいが費用目安?

A

A: 10戸のマンションの大規模修繕の費用は、規模や建物の状態、修繕内容によって異なりますが、一般的には1000万円から1,500万円程度が目安とされています。具体的な費用は、外壁や共用部分の修繕内容、使用する材料の種類によって変動するため、詳細な見積もりを施工業者で確認しましょう

Q

マンション大規模修繕時にエアコンは使用できる?室外機はどうする?

A

大規模修繕中でも基本的にはエアコンの使用は可能ですが、外壁塗装や防水工事の際には一時的に使用を控える必要がある場合があります。室外機は、作業に支障がない限りそのまま設置された状態で保たれることが一般的です。ただし、工事の進捗によっては室外機を一時的に移動させる場合もあるため、管理組合や施工業者からの指示に従ってください。

Q

マンション大規模修繕の際のベランダの荷物やアンテナはどうすればいい?

A

大規模修繕の際には、ベランダの荷物は一時的に室内に移動させる必要があります。特に、外壁塗装や防水工事の影響を受けやすいものは、工事開始前に片付けてください。また、テレビアンテナや物干し竿も取り外しが必要になる場合がありますので、事前に管理組合や施工業者の指示に従い、適切に対応してください。

Q

大規模修繕の際に洗濯物は外に干せる?

A

大規模修繕期間中は、外壁工事や塗装の影響でベランダに洗濯物を干すことが制限されることがあります。工事用のネットやシートが張られるため、日光が遮られたり、塗料やホコリが付着する可能性があります。管理組合や施工業者からの案内に従い、洗濯物は室内で乾かすか、コインランドリーの利用を検討してください。

Q

大規模修繕の際に立ち会いや在宅が必要なことはある?

A

大規模修繕では、住戸内に立ち入る必要のある作業が発生する場合があります。例えば、配管の点検やベランダ側のサッシ工事などが該当します。その際には、居住者の立ち会いや在宅を求められることがあるため、事前に管理組合や施工業者からの連絡を確認し、予定を調整してください。それ以外の工事については基本的に在宅の必要はありませんが、作業内容によって異なるため、詳細は管理組合の案内を確認することが重要です。

この他、大規模修繕のよくある質問について知りたい方は以下の記事をご覧ください

大規模修繕工事の流れと進め方についてのまとめ

大規模修繕工事を進める際には、計画的な進行と住民の理解が不可欠です。

また、適切な業者選定と資金計画が、工事の成功を左右するため、慎重な検討が求められます。

最後に、工事の品質を確保するためには、綿密な契約と管理が必要です。

これらのポイントを押さえ、住民全員が安心して生活できるマンションを目指しましょう。

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